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048 ジャンボパフェとケーキ。
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「お待たせしました。ジャンボパフェになります」
「わあ、すごい」
名前の通り、巨大なパフェだ。
「ギルドにはこんなものも置いてあるんだ」
「ギルマスのおやつです。この顔で甘党なんですよ」
「ああ、俺からの奢りだ。味わって食えよ」
「奢り? これ、賄賂って言うんだよ」
「チッ……。本当に八歳児かよ……」
「いただきまーす」
「ったく。パフェの分だけ話してもらうからな」
ユーリは自分の顔よりも大きなパフェのにかぶりつく。
「うん、おいしいね。レーベお兄ちゃんも食べる?」
それを見て、レーベレヒトはヨダレを垂らしそうになる。
「欠片とってくれたお返しだよ。はい、あーん」
この誘いに乗ってしまっては、なにかが終わってしまう――決定的ななにかが。
そう思い、レーベレヒトは鋼の精神で耐えた。
「いや……お前さんが全部、食べて良い」
「えー、クロードだったら食べてくれるのに。レーベお兄ちゃんはつれないなあ」
このままユーリのペースにしてしまうと、話が進まない。
ユーリがパフェに夢中になっている間に、レーベレヒトは次の話題を振る。
「あのさ、ロブリタ侯爵の件だけど、もうちょっと穏便にしてもらえなかったかなあ」
「あはは。レーベお兄ちゃんが穏便にだって。おもしろーい」
「うっ……」
「いろいろ噂は聞いてるよ。その口からそんな言葉が出てくるんだ」
ユーリに対してはこんな態度だが、レーベレヒトはそのヤンチャ振りで名が通っている。
若い頃からイケイケで自重せず、我が道を突っ走ってきた。
今でこそ、このポジションに収まっているが、本人としては窮屈でしょうがないくらいだ。
「つーても、相手は貴族だぞ? ああ、そういえば、お前さんも貴族だったか」
「それなかったことにしといて。こっちから絶縁したから」
「にしてもさあ、少しは躊躇《ちゅうちょ》しない?」
「だって、向こうから仕掛けてきたんだよ?」
さすがにレーベレヒトといえど、貴族とことを構える際には多少は後先考える。
まあ、ぶち切れてしまえば、そんなこと関係なくなるのだが。
「別に。私、平等主義だからね。気に食わなかったら、ゴブリンでも、国王でも、同じように潰すだけだよ」
「まあ、その気持ちは分からなくもないけどな」
物騒に聞こえるが、ユーリの言葉は冒険者の本質をついていた。
――独立不羈《どくりつふき》
なにものの束縛も受けず、自らの信念に従って生き、そして、死ぬ。
それこそが冒険者だ。
ギルマスの座に収まっても、レーベレヒトからその気持ちは失われていない。
だから、強く出ることはできなかった。
「でも、後処理する俺のことも少しは考えてくれよ」
「ああ、それはごめんごめん。次からは、なんとかするよ、パフェ奢《おご》ってもらったし」
「そうしてくれよ」
「うん、じゃあ、おしまいね。パフェ食べ終わったから帰る」
「おいおい、ちょっと待ってくれよ」
「…………ん?」
ユーリはおねだりスマイル。
無垢な幼女の笑み。
これが演技なのだから溜まったものではない。
そして、そうだと分かっていても、レーベレヒトは従うしかなかった。
「分かった分かった。ケーキもってきてやれ。貴賓用の最高級のヤツがあっただろ」
「はい、では、お持ちしますね」
「ありがとー」
「なあ、経費で落ちるよな?」
「いえ、さすがにそれは無理かと」
「あー…………」
「さすがギルマス。太っ腹ー」
レーベレヒトは苦虫をかみつぶしたような顔をする。
パフェは自費だが、ケーキセットはギルド予算で購《あがな》ったもの。
接待用の一品であり、個人で気軽に買える価格ではない。
「でも、ギルマスって収入いいんじゃないの?」
「あー、それがなー」
「この人、無計画なんです。宵越しの金は持たねえって、毎晩、飲み歩いてるんです」
「わかるわかる。そんな感じ」
「後輩に奢る気前のいい人なんですよ」
褒められたのが恥ずかしいのか、レーベレヒトは顔を背ける。
ふふっと笑い、秘書の女性がケーキを取りに向かう。
「うわあ、すごいなあ」
秘書が戻ってくると、ユーリはにぱぁと笑顔を咲かす。
お盆いっぱいに並んだ十数個のケーキ。圧巻だ。
「おいおい、全部持って来いなんて言ってないぞ」
「あら、そうでしたか? でしたら、ちゃんと説明していただかないと」
秘書はすっとぼけてる。
分かっていてやっているのだ。
レーベレヒトがやり込まれる珍しいシーンを目の当たりにして、彼女も悪ノリしたくなったようだ。
仕事中は感情を表に出さない彼女が、今日は友人と過ごす時間のように嬉しそうだ。
「さすがレーベお兄ちゃん。太っ腹ー」
「チッ……まあいい。それに見合うだけ話してもらうぞ」
「おっけー。今なら口が軽くなってるかも」
「じゃあ、直球で訊くが、JPファミリーの件、なにやった?」
「あー、仲の良いお姉さんが困ってたから、恩返ししただけ」
ケーキのお返しとばかり、ユーリもとぼけたりせず、直球で返す。
「ここ数日、露天街が賑わってる。みんなクロードのおかげだって言っているが、本当はお前さんだろ?」
「そだね。私が動かなかったら、クロードはなにもしなかったし、ケリつけたのも私。クロードには面臭い後処理を任せただけ」
「やっぱり、そうか。だが、ひとつ気になることがある」
「いいよ。訊いて訊いて」
「ヤツらがお前さんを恐れるのは理解できる。だが、それにしても、あそこまで心変わりした理由が分からん。まるで生まれかわったみたいだ。なにかカラクリがあるんだろ?」
「その質問に対する答えはイエスだね。でも、そう言うってことは答えまでは分かってないみたいだね」
「ああ、お手上げだ。ただ、当たりはついている」
「へえ、さすがだね」
「ちっともそう思ってないだろ。それくらいはアホでもわかる」
「まあね」
「ロブリタ侯爵と同じだ。二人とも、人が変わったように善人になった。気持ちを入れ替えただけでは説明がつかないくらいな」
「じゃあ、ケーキのお礼にひとつヒントあげる。実際に、自分の目でオルウェンを確かめてみなよ」
レーベレヒトは報告を部下から受けただけ。
オルウェンには会っていない。
「分かった。後で会いに行く。ありがとな」
「正解にはたどり着けないと思うけど、お兄ちゃんなら近いところまでは行けるとおもうよ。頑張ってねー」
「ああ、助かった」
ロブリタやオルウェンに使用した契約の指輪。
あれはユリウス帝の時代のもので、現在には存在しない。
少なくとも、クロードから聞いた話では。
それでも、レーベレヒトなら指輪が原因だというところまではたどり着けるだろう。
「そっちの話はこれで終わり?」
「最後にひとつお願いだ」
「うん、なになに?」
「どこでもいい、別の街に行かない? 王都とか、大迷宮とか、面白い場所いっぱいあるぞ?」
「やだ」
「ダメ? どうしても?」
「うん」
「つーか、お願いします。どうか、どっか行ってください」
ギルマスは恥も外聞もなく、頭を下げる。
他の冒険者が見たら、大騒ぎになるところだ。
だが、ユーリの返答は気にとめる様子もない。
「理由は?」
「だって、クロードの家があるもん」
「…………」
だったら、クロードを説得するか――その考えが頭に浮かぶが、すぐに無駄だとレーベレヒトは悟る。
ユーリはクロードの主であると分かっている。
クロードを懐柔するのは、ユーリを説得させるより不可能だ。
「分かった。俺からは以上だ。時間を割いてもらって済まなかったな」
「また、遊びに来るから、美味しいケーキ用意しておいてね」
こちらの気苦労も知らず、いや、知ったうえで振る舞っているのだろう。
部屋を出て行くユーリの背中に、レーベお兄ちゃんは恨みがましいを向ける。
次はどんなトラブルを持ち込むか――頭が痛かった。
【後書き】
次回――『急変』
「わあ、すごい」
名前の通り、巨大なパフェだ。
「ギルドにはこんなものも置いてあるんだ」
「ギルマスのおやつです。この顔で甘党なんですよ」
「ああ、俺からの奢りだ。味わって食えよ」
「奢り? これ、賄賂って言うんだよ」
「チッ……。本当に八歳児かよ……」
「いただきまーす」
「ったく。パフェの分だけ話してもらうからな」
ユーリは自分の顔よりも大きなパフェのにかぶりつく。
「うん、おいしいね。レーベお兄ちゃんも食べる?」
それを見て、レーベレヒトはヨダレを垂らしそうになる。
「欠片とってくれたお返しだよ。はい、あーん」
この誘いに乗ってしまっては、なにかが終わってしまう――決定的ななにかが。
そう思い、レーベレヒトは鋼の精神で耐えた。
「いや……お前さんが全部、食べて良い」
「えー、クロードだったら食べてくれるのに。レーベお兄ちゃんはつれないなあ」
このままユーリのペースにしてしまうと、話が進まない。
ユーリがパフェに夢中になっている間に、レーベレヒトは次の話題を振る。
「あのさ、ロブリタ侯爵の件だけど、もうちょっと穏便にしてもらえなかったかなあ」
「あはは。レーベお兄ちゃんが穏便にだって。おもしろーい」
「うっ……」
「いろいろ噂は聞いてるよ。その口からそんな言葉が出てくるんだ」
ユーリに対してはこんな態度だが、レーベレヒトはそのヤンチャ振りで名が通っている。
若い頃からイケイケで自重せず、我が道を突っ走ってきた。
今でこそ、このポジションに収まっているが、本人としては窮屈でしょうがないくらいだ。
「つーても、相手は貴族だぞ? ああ、そういえば、お前さんも貴族だったか」
「それなかったことにしといて。こっちから絶縁したから」
「にしてもさあ、少しは躊躇《ちゅうちょ》しない?」
「だって、向こうから仕掛けてきたんだよ?」
さすがにレーベレヒトといえど、貴族とことを構える際には多少は後先考える。
まあ、ぶち切れてしまえば、そんなこと関係なくなるのだが。
「別に。私、平等主義だからね。気に食わなかったら、ゴブリンでも、国王でも、同じように潰すだけだよ」
「まあ、その気持ちは分からなくもないけどな」
物騒に聞こえるが、ユーリの言葉は冒険者の本質をついていた。
――独立不羈《どくりつふき》
なにものの束縛も受けず、自らの信念に従って生き、そして、死ぬ。
それこそが冒険者だ。
ギルマスの座に収まっても、レーベレヒトからその気持ちは失われていない。
だから、強く出ることはできなかった。
「でも、後処理する俺のことも少しは考えてくれよ」
「ああ、それはごめんごめん。次からは、なんとかするよ、パフェ奢《おご》ってもらったし」
「そうしてくれよ」
「うん、じゃあ、おしまいね。パフェ食べ終わったから帰る」
「おいおい、ちょっと待ってくれよ」
「…………ん?」
ユーリはおねだりスマイル。
無垢な幼女の笑み。
これが演技なのだから溜まったものではない。
そして、そうだと分かっていても、レーベレヒトは従うしかなかった。
「分かった分かった。ケーキもってきてやれ。貴賓用の最高級のヤツがあっただろ」
「はい、では、お持ちしますね」
「ありがとー」
「なあ、経費で落ちるよな?」
「いえ、さすがにそれは無理かと」
「あー…………」
「さすがギルマス。太っ腹ー」
レーベレヒトは苦虫をかみつぶしたような顔をする。
パフェは自費だが、ケーキセットはギルド予算で購《あがな》ったもの。
接待用の一品であり、個人で気軽に買える価格ではない。
「でも、ギルマスって収入いいんじゃないの?」
「あー、それがなー」
「この人、無計画なんです。宵越しの金は持たねえって、毎晩、飲み歩いてるんです」
「わかるわかる。そんな感じ」
「後輩に奢る気前のいい人なんですよ」
褒められたのが恥ずかしいのか、レーベレヒトは顔を背ける。
ふふっと笑い、秘書の女性がケーキを取りに向かう。
「うわあ、すごいなあ」
秘書が戻ってくると、ユーリはにぱぁと笑顔を咲かす。
お盆いっぱいに並んだ十数個のケーキ。圧巻だ。
「おいおい、全部持って来いなんて言ってないぞ」
「あら、そうでしたか? でしたら、ちゃんと説明していただかないと」
秘書はすっとぼけてる。
分かっていてやっているのだ。
レーベレヒトがやり込まれる珍しいシーンを目の当たりにして、彼女も悪ノリしたくなったようだ。
仕事中は感情を表に出さない彼女が、今日は友人と過ごす時間のように嬉しそうだ。
「さすがレーベお兄ちゃん。太っ腹ー」
「チッ……まあいい。それに見合うだけ話してもらうぞ」
「おっけー。今なら口が軽くなってるかも」
「じゃあ、直球で訊くが、JPファミリーの件、なにやった?」
「あー、仲の良いお姉さんが困ってたから、恩返ししただけ」
ケーキのお返しとばかり、ユーリもとぼけたりせず、直球で返す。
「ここ数日、露天街が賑わってる。みんなクロードのおかげだって言っているが、本当はお前さんだろ?」
「そだね。私が動かなかったら、クロードはなにもしなかったし、ケリつけたのも私。クロードには面臭い後処理を任せただけ」
「やっぱり、そうか。だが、ひとつ気になることがある」
「いいよ。訊いて訊いて」
「ヤツらがお前さんを恐れるのは理解できる。だが、それにしても、あそこまで心変わりした理由が分からん。まるで生まれかわったみたいだ。なにかカラクリがあるんだろ?」
「その質問に対する答えはイエスだね。でも、そう言うってことは答えまでは分かってないみたいだね」
「ああ、お手上げだ。ただ、当たりはついている」
「へえ、さすがだね」
「ちっともそう思ってないだろ。それくらいはアホでもわかる」
「まあね」
「ロブリタ侯爵と同じだ。二人とも、人が変わったように善人になった。気持ちを入れ替えただけでは説明がつかないくらいな」
「じゃあ、ケーキのお礼にひとつヒントあげる。実際に、自分の目でオルウェンを確かめてみなよ」
レーベレヒトは報告を部下から受けただけ。
オルウェンには会っていない。
「分かった。後で会いに行く。ありがとな」
「正解にはたどり着けないと思うけど、お兄ちゃんなら近いところまでは行けるとおもうよ。頑張ってねー」
「ああ、助かった」
ロブリタやオルウェンに使用した契約の指輪。
あれはユリウス帝の時代のもので、現在には存在しない。
少なくとも、クロードから聞いた話では。
それでも、レーベレヒトなら指輪が原因だというところまではたどり着けるだろう。
「そっちの話はこれで終わり?」
「最後にひとつお願いだ」
「うん、なになに?」
「どこでもいい、別の街に行かない? 王都とか、大迷宮とか、面白い場所いっぱいあるぞ?」
「やだ」
「ダメ? どうしても?」
「うん」
「つーか、お願いします。どうか、どっか行ってください」
ギルマスは恥も外聞もなく、頭を下げる。
他の冒険者が見たら、大騒ぎになるところだ。
だが、ユーリの返答は気にとめる様子もない。
「理由は?」
「だって、クロードの家があるもん」
「…………」
だったら、クロードを説得するか――その考えが頭に浮かぶが、すぐに無駄だとレーベレヒトは悟る。
ユーリはクロードの主であると分かっている。
クロードを懐柔するのは、ユーリを説得させるより不可能だ。
「分かった。俺からは以上だ。時間を割いてもらって済まなかったな」
「また、遊びに来るから、美味しいケーキ用意しておいてね」
こちらの気苦労も知らず、いや、知ったうえで振る舞っているのだろう。
部屋を出て行くユーリの背中に、レーベお兄ちゃんは恨みがましいを向ける。
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