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来てないひとり
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「そ、それは、昔の話よ」
秋奈は空咳をゴホンとすると言い切った。
「はい?」
ミキが口を突き出す。
「だから、最初はホソブで、次がスファンで、ジョンハで、って次々ハマっていったのよ」
「あ、それわかるかも」
「だ、ダメよ、スファンはダメだからね」
納得顔の優花の横でミキがぶーぶー言っている。
「もう、ミキのスファンに手ださないっていうか、猫だし。とにかく、1人ずつハマっていって、最終的にオルペンになったのよ! 2人だって全員好きでしょ」
「まあねえ」
「それは否定できないけど」
と言いつつ、何だかつまらなそうにこっちを見ている2匹。
確かに、うっとりしてたことホントなんだけど。
あんなに優しそうな笑顔を向けられたら、私じゃなくたって。
やっぱり、最初にハマったのって大きいのかな。
それと。
2人にはああ言ったけど、言ってないことがある。
1人ずつハマったのは本当なんだけど、ハンウだけはハマってなかったんだよね。ハマる前にオルペンになっちゃったし。
でも、そんなハンウのことで気になってることがあるのも2人は言ってない。
どうしようかなと、ちらりと2人を見ると、
「私、ギュボムに抱っこされてもヤバいかも」
「そうなのよねえ。結局、誰によしよしされても平常心でいられる自信ないし」
なんて、勝手なことを言いだしている。
「ハンウの声を間近でささやかれてもまずくない?」
「優花、ジョンハ一筋じゃないの~?」
「自分だって、スファンでしょ。だけど、今日はハンウ来てなかったからちょっと残念だったね」
「そうよー。ハンウとホソブのカップリングも好きなんだけどなあ」
心底残念そうなミキに優花が吹き出した。
そう、今日は4人だけの夕食会。
ハンウはドラマで忙しいって話だったけど。
秋奈は1人かけたテーブルを見上げ、ホソブとスファンの話を思い出していた。
秋奈は空咳をゴホンとすると言い切った。
「はい?」
ミキが口を突き出す。
「だから、最初はホソブで、次がスファンで、ジョンハで、って次々ハマっていったのよ」
「あ、それわかるかも」
「だ、ダメよ、スファンはダメだからね」
納得顔の優花の横でミキがぶーぶー言っている。
「もう、ミキのスファンに手ださないっていうか、猫だし。とにかく、1人ずつハマっていって、最終的にオルペンになったのよ! 2人だって全員好きでしょ」
「まあねえ」
「それは否定できないけど」
と言いつつ、何だかつまらなそうにこっちを見ている2匹。
確かに、うっとりしてたことホントなんだけど。
あんなに優しそうな笑顔を向けられたら、私じゃなくたって。
やっぱり、最初にハマったのって大きいのかな。
それと。
2人にはああ言ったけど、言ってないことがある。
1人ずつハマったのは本当なんだけど、ハンウだけはハマってなかったんだよね。ハマる前にオルペンになっちゃったし。
でも、そんなハンウのことで気になってることがあるのも2人は言ってない。
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「そうなのよねえ。結局、誰によしよしされても平常心でいられる自信ないし」
なんて、勝手なことを言いだしている。
「ハンウの声を間近でささやかれてもまずくない?」
「優花、ジョンハ一筋じゃないの~?」
「自分だって、スファンでしょ。だけど、今日はハンウ来てなかったからちょっと残念だったね」
「そうよー。ハンウとホソブのカップリングも好きなんだけどなあ」
心底残念そうなミキに優花が吹き出した。
そう、今日は4人だけの夕食会。
ハンウはドラマで忙しいって話だったけど。
秋奈は1人かけたテーブルを見上げ、ホソブとスファンの話を思い出していた。
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