悠遠地

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一つの花

一つの花 エピソード2

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私達が出会った事のない、人間。でも、この人もきっと⋯⋯


「もしかして、双子?俺、七倉って言うんだ、よろしくな」

初対面で馴れ馴れしいなれなれしい、掘っておいて欲しかった、優花と美花は不機嫌そうな顔で

「ここ、中等部ですよ。高等部の人がここに何の様ですか?」

「やっぱり、2人同時に喋るんだね」

ニコニコしながら、話しかける。七倉

2人は呆れた顔で、答えた。

「馬鹿にしてるの?」
優花と美花の表情は少し、笑が浮かんだ。そして、この男を吹き飛ばし

ドサッ!!

「うわっ!!」

2人は教室に向かった。


変な男⋯⋯

2人の顔は久々の笑顔と不思議な感情が芽生えた。


やがて、月日が経ち⋯⋯

優花と美花はこの、七倉と仲良くなり。七倉の幼なじみの一ノ瀬とも一緒に行動するようになった。


「優花ちゃんと美花ちゃん、笑顔になったね」

クラスメイトの皆は2人の変化に驚いてます。

入学当時は暗く、大人しくて。人を寄せ付けない雰囲気だったからです


「へぇ、君達が柊馬アイツが言ってた、双子ちゃんだね?僕は五島」

私達が住む、アパートに面白いお兄さんが居ることを。にーちゃん柊馬に聞いてたけど⋯⋯

イメージしてたより、かなり変なお隣さんだった




「私は優花」

「私は美花」
2人は少し、緊張した顔で。名乗る

「2人とも花って付くんだね、可愛いじゃん」

「ありがとう⋯⋯ございます⋯⋯」

2人は緊張も解れほぐ段々と打ち解けっていく



七倉、一ノ瀬、五島。この3人は2人の環境を大きく変えた、3人になった。


      優花視点


最近、色んな出来事が起きたな。しゅう兄ちゃんと出会ってよかった。もう、あの頃みたいな事は起きたくない⋯⋯

だがしかし、優花はもし⋯⋯もしも


私だけだったら、どうなってたんだろ。

双子だから、仲良くしてくれるの。それとも、美花がいるから⋯⋯

優花は時々こう思うのだった。


     美花視点


怖い、怖い、怖い。もし、しゅう兄ちゃんと出会って無かったら⋯⋯寂しい、寂しい、もし、あいちゃんと出会って無かったら⋯⋯。悲しい、悲しい、悲しい。もし、遥希お兄さんと出会って無かったら、どうなってたの?

もし、優花が居なかったら⋯⋯どうなるのかな



2人は自分だけを愛して欲しかった、自分だけを見て欲しかった、自分だけを⋯⋯





       遊園地

「ここはどこ?」

2人は鏡だからけの、部屋の奥まで行き。


「なんで、こんな所に居るのよ。私達⋯⋯」
「ここって、ミラーラビリンスってやつじゃないの?」

「鏡の迷路ってやつでしょ?」

2人は困惑していた。そこに

「こんばんは、お姉ちゃん達」 遠くの方から、少年の声が⋯⋯





続く
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