282 / 374
あらすじより雑。
しおりを挟む
俺ら──俺とスズ、ミヤさんにリッカさんの4人は、この世界の人間じゃ無い。
なんで、どーしてこの世界に来たのか。
銀竜とギルド長、あとリドラさんも知ってるかな。
竜鱗族だモンな、リドラさん。
銀竜は、やらかした国所属だったし、竜鱗・水鱗族の方々は、ヘビ様こと西の虹蛇様から聞いてるか。
……っつーか、俺らがあの国出た時点で、この世界の何割かの方々が、俺らのことを知ってたワケか……。
個人情報保護法とか……無いか。
知らないヤツも居るし、俺ら……っつか、俺から見たこの案件について、ざっくりと話してみよう。
……異世界人を嫁、あるいは婿にしたいっていう、どこぞの国が適当に異世界人を召喚した。
俺らは5人で召喚されて。
今ここに居ない女子1人が、その国に嫁入り決定。
俺とスズ、ミヤさんにリッカさんの4人は、その国を出て元の世界に帰るのに必要な、魔素を大量に集める為に地道に魔物狩りをしていた、と。
ちなみに、俺らを召喚──っつーか、ぶっちゃけ誘拐だぞ──した国のヤツらは、元の世界にゃ帰れない、なんてホザいてたがな。
うっかり迷い込んだ、次元の狭間にあったらしい禁止図書室っていう、ナニが嬉しくて、こんな山ほど集めたよ? って聞きたくなるほど大量の本がごっそり、しかも整然と並んだ、むやみやたらに広い空間でお会いした、白いヘビ様にいろいろ諸々教えてもらって。
その時に、俺らは元の世界に帰れることと、帰るのに必要な術式関係を教えてもらったんだ。
俺らを誘拐した国は、俺らをナニかに利用しようとしてたけど。
ヘビ様のおかげでサクサク出て来れた。
あ。
銀竜は、その国の諜報機関の人間だったが、いろいろあって、俺らと行動を共にしてる。
ガラン経由でマドゥーニーに来たのは……流れで?
まぁ、なんとなく?
基本は魔素の回収が目的で。
俺らの世界にゃ、海にはデカい魔物が居るって伝説があってな。
クラーケンにリヴァイアサン、あとシーサーペント。
コイツらを狩れば、相当量の魔素がいただけるんじゃね? と期待して。
あと新鮮な魚介類目当てでした。
……正直、この世界のメシは、なんつーかこー……基本的に残念な……。
まぁ、メシのことはいいや。
海の魔物って、実際にはクラーケンしか居なかったワケだが。
すげーがっかりしたよ。
その時点では、全然魔素が足りない状態でさ。
……うん、期待外れもいいトコだった。
それからも、ちょいちょい魔素集めに動いてたけどさ。
アレな。
変態錬金術師。
アイツ、すっげー魔素貯め込んでたし。
この先、他人様に迷惑掛けたり出来ないよーに、ごっそりと、死なない程度に取れるだけ取ったし。
帰還の魔法術式に、必要な分は貯まったからな。
もう、いつでも帰れる。
……魔素集めの途中、余計なヤツらが余計なコト仕掛けてきたけど。
まぁ、だいたいそんな感じで。
元の世界に帰れることになりました♪
……って、な。
細かいトコはざっくりと省いて、あらすじより雑に語ってみたところ。
いずれ俺らが帰るって知ってた、銀竜とギルド長、リドラさんは無言で。
リーランさんと猫科親子は。
「……君達、違う世界の人なんだ。道理で……」
「あの錬金術師と同じ世界の人族、なんだよな?」
「……にゃう」
猫又母は、今イチよく分かってないっポイ。
まぁ、俺らにゃ頼れないってコトだけ、知っといてくれ。
あ、あと変態錬金術師な。
俺らはまったく知らない、初対面のヤツだったんだけど。
俺がそう言うと、ジェイは不思議そうに言った。
「? あの変態錬金術師は、コウとは深い仲だ、みたいなコト言ってたけど……」
いや、知らん。
まったく知らん。
清々しいまでの、赤の他人だ。
俺の言い分を聞いたジェイは。
「……あの錬金術師がおかしかったのか……?」
首をひねっていた。
……うーん。
ナニかと激しく勘違いしてたんじゃね?
とにかく。
俺は知らん。
なー、スズ?
最近……っつか、こっちの世界に拉致られる前さ。
俺ら、知らんヤツに付きまとわれたりしてないよな?
「あ? ……あ~、うん。なかったと思うぞ。不審者情報とか……幼稚園の時くらいじゃなかったか? 聞いたのって……」
スズは首をひねりながら、昔のコトを思い出して言った。
……そーだよな。
不審者なんて、ちみっこい頃に、幼稚園の近辺をウロついてたヤカラくらいしか知らんよな?
……ソイツがその後どーなったか、なんて知らんけど。
なんで、どーしてこの世界に来たのか。
銀竜とギルド長、あとリドラさんも知ってるかな。
竜鱗族だモンな、リドラさん。
銀竜は、やらかした国所属だったし、竜鱗・水鱗族の方々は、ヘビ様こと西の虹蛇様から聞いてるか。
……っつーか、俺らがあの国出た時点で、この世界の何割かの方々が、俺らのことを知ってたワケか……。
個人情報保護法とか……無いか。
知らないヤツも居るし、俺ら……っつか、俺から見たこの案件について、ざっくりと話してみよう。
……異世界人を嫁、あるいは婿にしたいっていう、どこぞの国が適当に異世界人を召喚した。
俺らは5人で召喚されて。
今ここに居ない女子1人が、その国に嫁入り決定。
俺とスズ、ミヤさんにリッカさんの4人は、その国を出て元の世界に帰るのに必要な、魔素を大量に集める為に地道に魔物狩りをしていた、と。
ちなみに、俺らを召喚──っつーか、ぶっちゃけ誘拐だぞ──した国のヤツらは、元の世界にゃ帰れない、なんてホザいてたがな。
うっかり迷い込んだ、次元の狭間にあったらしい禁止図書室っていう、ナニが嬉しくて、こんな山ほど集めたよ? って聞きたくなるほど大量の本がごっそり、しかも整然と並んだ、むやみやたらに広い空間でお会いした、白いヘビ様にいろいろ諸々教えてもらって。
その時に、俺らは元の世界に帰れることと、帰るのに必要な術式関係を教えてもらったんだ。
俺らを誘拐した国は、俺らをナニかに利用しようとしてたけど。
ヘビ様のおかげでサクサク出て来れた。
あ。
銀竜は、その国の諜報機関の人間だったが、いろいろあって、俺らと行動を共にしてる。
ガラン経由でマドゥーニーに来たのは……流れで?
まぁ、なんとなく?
基本は魔素の回収が目的で。
俺らの世界にゃ、海にはデカい魔物が居るって伝説があってな。
クラーケンにリヴァイアサン、あとシーサーペント。
コイツらを狩れば、相当量の魔素がいただけるんじゃね? と期待して。
あと新鮮な魚介類目当てでした。
……正直、この世界のメシは、なんつーかこー……基本的に残念な……。
まぁ、メシのことはいいや。
海の魔物って、実際にはクラーケンしか居なかったワケだが。
すげーがっかりしたよ。
その時点では、全然魔素が足りない状態でさ。
……うん、期待外れもいいトコだった。
それからも、ちょいちょい魔素集めに動いてたけどさ。
アレな。
変態錬金術師。
アイツ、すっげー魔素貯め込んでたし。
この先、他人様に迷惑掛けたり出来ないよーに、ごっそりと、死なない程度に取れるだけ取ったし。
帰還の魔法術式に、必要な分は貯まったからな。
もう、いつでも帰れる。
……魔素集めの途中、余計なヤツらが余計なコト仕掛けてきたけど。
まぁ、だいたいそんな感じで。
元の世界に帰れることになりました♪
……って、な。
細かいトコはざっくりと省いて、あらすじより雑に語ってみたところ。
いずれ俺らが帰るって知ってた、銀竜とギルド長、リドラさんは無言で。
リーランさんと猫科親子は。
「……君達、違う世界の人なんだ。道理で……」
「あの錬金術師と同じ世界の人族、なんだよな?」
「……にゃう」
猫又母は、今イチよく分かってないっポイ。
まぁ、俺らにゃ頼れないってコトだけ、知っといてくれ。
あ、あと変態錬金術師な。
俺らはまったく知らない、初対面のヤツだったんだけど。
俺がそう言うと、ジェイは不思議そうに言った。
「? あの変態錬金術師は、コウとは深い仲だ、みたいなコト言ってたけど……」
いや、知らん。
まったく知らん。
清々しいまでの、赤の他人だ。
俺の言い分を聞いたジェイは。
「……あの錬金術師がおかしかったのか……?」
首をひねっていた。
……うーん。
ナニかと激しく勘違いしてたんじゃね?
とにかく。
俺は知らん。
なー、スズ?
最近……っつか、こっちの世界に拉致られる前さ。
俺ら、知らんヤツに付きまとわれたりしてないよな?
「あ? ……あ~、うん。なかったと思うぞ。不審者情報とか……幼稚園の時くらいじゃなかったか? 聞いたのって……」
スズは首をひねりながら、昔のコトを思い出して言った。
……そーだよな。
不審者なんて、ちみっこい頃に、幼稚園の近辺をウロついてたヤカラくらいしか知らんよな?
……ソイツがその後どーなったか、なんて知らんけど。
10
お気に入りに追加
574
あなたにおすすめの小説
異世界で勇者をやって帰ってきましたが、隣の四姉妹の様子がおかしいんですけど?
レオナール D
ファンタジー
異世界に召喚されて魔王を倒す……そんなありふれた冒険を終えた主人公・八雲勇治は日本へと帰還した。
異世界に残って英雄として暮らし、お姫様と結婚したり、ハーレムを築くことだってできたというのに、あえて日本に帰ることを選択した。その理由は家族同然に付き合っている隣の四姉妹と再会するためである。
隣に住んでいる日下部家の四姉妹には子供の頃から世話になっており、恩返しがしたい、これからも見守ってあげたいと思っていたのだ。
だが……帰還した勇治に次々と襲いかかってくるのは四姉妹のハニートラップ? 奇跡としか思えないようなラッキースケベの連続だった。
おまけに、四姉妹は勇治と同じようにおかしな事情を抱えているようで……? はたして、勇治と四姉妹はこれからも平穏な日常を送ることができるのだろうか!?
【完結】転生7年!ぼっち脱出して王宮ライフ満喫してたら王国の動乱に巻き込まれた少女戦記 〜愛でたいアイカは救国の姫になる
三矢さくら
ファンタジー
【完結しました】異世界からの召喚に応じて6歳児に転生したアイカは、護ってくれる結界に逆に閉じ込められた結果、山奥でサバイバル生活を始める。
こんなはずじゃなかった!
異世界の山奥で過ごすこと7年。ようやく結界が解けて、山を下りたアイカは王都ヴィアナで【天衣無縫の無頼姫】の異名をとる第3王女リティアと出会う。
珍しい物好きの王女に気に入られたアイカは、なんと侍女に取り立てられて王宮に!
やっと始まった異世界生活は、美男美女ぞろいの王宮生活!
右を見ても左を見ても「愛でたい」美人に美少女! 美男子に美少年ばかり!
アイカとリティア、まだまだ幼い侍女と王女が数奇な運命をたどる異世界王宮ファンタジー戦記。
拾ったメイドゴーレムによって、いつの間にか色々されていた ~何このメイド、ちょっと怖い~
志位斗 茂家波
ファンタジー
ある日、ひょんなことで死亡した僕、シアンは異世界にいつの間にか転生していた。
とは言え、赤子からではなくある程度成長した肉体だったので、のんびり過ごすために自給自足の生活をしていたのだが、そんな生活の最中で、あるメイドゴーレムを拾った。
…‥‥でもね、なんだろうこのメイド、チートすぎるというか、スペックがヤヴァイ。
「これもご主人様のためなのデス」「いや、やり過ぎだからね!?」
これは、そんな大変な毎日を送る羽目になってしまった後悔の話でもある‥‥‥いやまぁ、別に良いんだけどね(諦め)
小説家になろう様でも投稿しています。感想・ご指摘も受け付けますので、どうぞお楽しみに。
『収納』は異世界最強です 正直すまんかったと思ってる
農民
ファンタジー
「ようこそおいでくださいました。勇者さま」
そんな言葉から始まった異世界召喚。
呼び出された他の勇者は複数の<スキル>を持っているはずなのに俺は収納スキル一つだけ!?
そんなふざけた事になったうえ俺たちを呼び出した国はなんだか色々とヤバそう!
このままじゃ俺は殺されてしまう。そうなる前にこの国から逃げ出さないといけない。
勇者なら全員が使える収納スキルのみしか使うことのできない勇者の出来損ないと呼ばれた男が収納スキルで無双して世界を旅する物語(予定
私のメンタルは金魚掬いのポイと同じ脆さなので感想を送っていただける際は語調が強くないと嬉しく思います。
ただそれでも初心者故、度々間違えることがあるとは思いますので感想にて教えていただけるとありがたいです。
他にも今後の進展や投稿済みの箇所でこうしたほうがいいと思われた方がいらっしゃったら感想にて待ってます。
なお、書籍化に伴い内容の齟齬がありますがご了承ください。
氷弾の魔術師
カタナヅキ
ファンタジー
――上級魔法なんか必要ない、下級魔法一つだけで魔導士を目指す少年の物語――
平民でありながら魔法が扱う才能がある事が判明した少年「コオリ」は魔法学園に入学する事が決まった。彼の国では魔法の適性がある人間は魔法学園に入学する決まりがあり、急遽コオリは魔法学園が存在する王都へ向かう事になった。しかし、王都に辿り着く前に彼は自分と同世代の魔術師と比べて圧倒的に魔力量が少ない事が発覚した。
しかし、魔力が少ないからこそ利点がある事を知ったコオリは決意した。他の者は一日でも早く上級魔法の習得に励む中、コオリは自分が扱える下級魔法だけを極め、一流の魔術師の証である「魔導士」の称号を得る事を誓う。そして他の魔術師は少年が強くなる事で気づかされていく。魔力が少ないというのは欠点とは限らず、むしろ優れた才能になり得る事を――
※旧作「下級魔導士と呼ばれた少年」のリメイクとなりますが、設定と物語の内容が大きく変わります。
【完結】お花畑ヒロインの義母でした〜連座はご勘弁!可愛い息子を連れて逃亡します〜
himahima
恋愛
夫が少女を連れ帰ってきた日、ここは前世で読んだweb小説の世界で、私はざまぁされるお花畑ヒロインの義母に転生したと気付く。
えっ?!遅くない!!せめてくそ旦那と結婚する10年前に思い出したかった…。
ざまぁされて取り潰される男爵家の泥舟に一緒に乗る気はありませんわ!
★恋愛ランキング入りしました!
読んでくれた皆様ありがとうございます。
連載希望のコメントをいただきましたので、
連載に向け準備中です。
*他サイトでも公開中
日間総合ランキング2位に入りました!
【長編・完結】私、12歳で死んだ。赤ちゃん還り?水魔法で救済じゃなくて、給水しますよー。
BBやっこ
ファンタジー
死因の毒殺は、意外とは言い切れない。だって貴族の後継者扱いだったから。けど、私はこの家の子ではないかもしれない。そこをつけいられて、親族と名乗る人達に好き勝手されていた。
辺境の地で魔物からの脅威に領地を守りながら、過ごした12年間。その生が終わった筈だったけど…雨。その日に辺境伯が連れて来た赤ん坊。「セリュートとでも名付けておけ」暫定後継者になった瞬間にいた、私は赤ちゃん??
私が、もう一度自分の人生を歩み始める物語。給水係と呼ばれる水魔法でお悩み解決?
主人公の恋敵として夫に処刑される王妃として転生した私は夫になる男との結婚を阻止します
白雪の雫
ファンタジー
突然ですが質問です。
あなたは【真実の愛】を信じますか?
そう聞かれたら私は『いいえ!』『No!』と答える。
だって・・・そうでしょ?
ジュリアーノ王太子の(名目上の)父親である若かりし頃の陛下曰く「私と彼女は真実の愛で結ばれている」という何が何だか訳の分からない理屈で、婚約者だった大臣の姫ではなく平民の女を妃にしたのよ!?
それだけではない。
何と平民から王妃になった女は庭師と不倫して不義の子を儲け、その不義の子ことジュリアーノは陛下が側室にも成れない身分の低い女が産んだ息子のユーリアを後宮に入れて妃のように扱っているのよーーーっ!!!
私とジュリアーノの結婚は王太子の後見になって欲しいと陛下から土下座をされてまで請われたもの。
それなのに・・・ジュリアーノは私を後宮の片隅に追いやりユーリアと毎晩「アッー!」をしている。
しかも!
ジュリアーノはユーリアと「アッー!」をするにしてもベルフィーネという存在が邪魔という理由だけで、正式な王太子妃である私を車裂きの刑にしやがるのよ!!!
マジかーーーっ!!!
前世は腐女子であるが会社では働く女性向けの商品開発に携わっていた私は【夢色の恋人達】というBLゲームの、悪役と位置づけられている王太子妃のベルフィーネに転生していたのよーーーっ!!!
思い付きで書いたので、ガバガバ設定+矛盾がある+ご都合主義。
世界観、建築物や衣装等は古代ギリシャ・ローマ神話、古代バビロニアをベースにしたファンタジー、ベルフィーネの一人称は『私』と書いて『わたくし』です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる