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人は変わらない。

マジか。

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どーせなら、当の本人から紐の先と思惑について話させよう、と。

ハイドさんが、ちょっと悪い顔しながら言った。
その右手には、香草漬けのリキュールを。
しっかりと掴んで、本来ストレートで飲むような酒じゃないってぇのに片手間にくいくい飲んやってる。

この飲んべえが。



で。
連れてこられたのは、ハイドさんの泊まってる客室。

……なんか、ヤな予感が。

私にくっついて来たナルさんが、微妙な顔で。

「……え、堕としちゃった?」

………。

なんだろう。
未成年は禁止、な状況に落とし込んだ上で、うにゃうにゃしたのか……。

そーいや、嗜好に偏りがあったね、ハイドさん。

あれだ。
性的に、肉体言語による話し合いの結果、赤裸々な情報開示があったワケだ。


現場に私とナルさん連れてくる理由ないよね!

ってゆーか、他人の色恋沙汰なんか、本気でどーでもいいわ!

だいたい自分にも好みがあるって言ってたじゃないか。
ばっちり合致しちゃったワケ?




ハイドさんは、本気で本人から語らせるつもりはなかったらしい。

つーまーり、私らはおちょくられた、とゆー……。

あのさ。
確かに人生にユーモアは必要だよ?
時と場合と状況と、同席する人間の気分によるだろうが。

いいけどさ、別に。

いい加減、前置きが長いから話をさくさく進めようじゃないか。










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