上 下
76 / 109
人は変わらない。

予想以上。

しおりを挟む
ケーリッシュ公爵家のあーだこーだは、ぶっちゃけたとこ私は関係無い話だ。

だから、そのケーリッシュ公子にまとわりついてる幼馴染み? が、私の方にまでちょっかい出してきたその時は。

……どーしてくれよう……ねぇ?




うっすらとろくでもない事を考えつつ、弾けまくっているらしいハイドさんの様子を見に。

さて。
騎士どもの緩んだ性根はどーなった?



おおぅ……。

最寄りの冒険者ギルドの訓練場を借り受けての、ハイドさんによる一喝だったようだが。

なんつーか。
ちょっとした地獄が繰り広げられた、らしい。
騎士ども、死屍累々と……。

そして。

騎士サマがいたぶられるなんて、あり得ないだろ、ちょっと見物してやろう、なんて軽い気持ちで繰り広げられた地獄絵図を見せつけられた冒険者達は。
全員蒼白な顔して、ハイドさんとナルさんに土下座してた。



ハイドさん、ナルさん?
ちょ~っとオハナシしようか?

無関係なギルド員達に、トラウマ植え付けて、ナニやってんの?

騎士どもは別にいいよ?
仕事しないのが悪い。

けど、ギルドの冒険者達は関係無いよね?
ギルド一つ潰して……やりたい放題だな?


どうしよう、今日のお土産。

コカトリス、しかも変種の卵を使った焼きプリンと、欧州の修道院で作られた、葡萄酒を蒸留して作った蒸留酒に香草やら薬草やら漬け込んで作った……まあ、度数の高い酒だな、うん。
修道院で、気付け薬に使ってるらしいし。


なんかやらかしちゃったくさい二人にこのまま渡すよりも、多大な迷惑かけたギルド員に進呈した方がいいだろうか?



悩ましい。






しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

あなたがわたしを捨てた理由。

ふまさ
恋愛
 王立学園の廊下。元婚約者のクラレンスと、クラレンスの婚約者、侯爵令嬢のグロリアが、並んで歩いている。  楽しそうに、微笑み合っている。アーリンはごくりと唾を呑み込み、すれ違いざま、ご機嫌よう、と小さく会釈をした。  そんなアーリンを、クラレンスがあからさまに無視する。気まずそうにグロリアが「よいのですか?」と、問いかけるが、クラレンスは、いいんだよ、と笑った。 「未練は、断ち切ってもらわないとね」  俯いたアーリンの目は、光を失っていた。

あなたを忘れる魔法があれば

七瀬美緒
恋愛
乙女ゲームの攻略対象の婚約者として転生した私、ディアナ・クリストハルト。 ただ、ゲームの舞台は他国の為、ゲームには婚約者がいるという事でしか登場しない名前のないモブ。 私は、ゲームの強制力により、好きになった方を奪われるしかないのでしょうか――? これは、「あなたを忘れる魔法があれば」をテーマに書いてみたものです――が、何か違うような?? R15、残酷描写ありは保険。乙女ゲーム要素も空気に近いです。 ※小説家になろう、カクヨムにも掲載してます

とある婚約破棄に首を突っ込んだ姉弟の顛末

ひづき
ファンタジー
親族枠で卒業パーティに出席していたリアーナの前で、殿下が公爵令嬢に婚約破棄を突きつけた。 え、なにこの茶番… 呆れつつ、最前列に進んだリアーナの前で、公爵令嬢が腕を捻り上げられる。 リアーナはこれ以上黙っていられなかった。 ※暴力的な表現を含みますのでご注意願います。

《勘違い》で婚約破棄された令嬢は失意のうちに自殺しました。

友坂 悠
ファンタジー
「婚約を考え直そう」 貴族院の卒業パーティーの会場で、婚約者フリードよりそう告げられたエルザ。 「それは、婚約を破棄されるとそういうことなのでしょうか?」 耳を疑いそう聞き返すも、 「君も、その方が良いのだろう?」 苦虫を噛み潰すように、そう吐き出すフリードに。 全てに絶望し、失意のうちに自死を選ぶエルザ。 絶景と評判の観光地でありながら、自殺の名所としても知られる断崖絶壁から飛び降りた彼女。 だったのですが。

今更気付いてももう遅い。

ユウキ
恋愛
ある晴れた日、卒業の季節に集まる面々は、一様に暗く。 今更真相に気付いても、後悔してももう遅い。何もかも、取り戻せないのです。

悪役令嬢は蚊帳の外です。

豆狸
ファンタジー
「グローリア。ここにいるシャンデは隣国ツヴァイリングの王女だ。隣国国王の愛妾殿の娘として生まれたが、王妃によって攫われ我がシュティーア王国の貧民街に捨てられた。侯爵令嬢でなくなった貴様には、これまでのシャンデに対する暴言への不敬罪が……」 「いえ、違います」

もう終わってますわ

こもろう
恋愛
聖女ローラとばかり親しく付き合うの婚約者メルヴィン王子。 爪弾きにされた令嬢エメラインは覚悟を決めて立ち上がる。

記憶がないので離縁します。今更謝られても困りますからね。

せいめ
恋愛
 メイドにいじめられ、頭をぶつけた私は、前世の記憶を思い出す。前世では兄2人と取っ組み合いの喧嘩をするくらい気の強かった私が、メイドにいじめられているなんて…。どれ、やり返してやるか!まずは邸の使用人を教育しよう。その後は、顔も知らない旦那様と離婚して、平民として自由に生きていこう。  頭をぶつけて現世記憶を失ったけど、前世の記憶で逞しく生きて行く、侯爵夫人のお話。   ご都合主義です。誤字脱字お許しください。

処理中です...