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はい見合って見合って

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と、ゆーワケで王城の中庭。
ガゼボでヴェロニカ王女殿下とご対面だ。
当然2人きりじゃない。
俺にもヴェロニカ王女殿下にも侍従又は侍女と言う名のお目付け役っつーか、ヴェロニカ王女殿下の護衛騎士っつーか……。
とりあえず、その物騒な気配は仕舞って下さい。
この状況で何を話せと?
「緊張なさってます?」
「いや、ははは。……ねぇ?」
護衛騎士からの圧が強い。
「あら、リザ王女殿下とは仲良くなさってましたわよね?」
ヴェロニカ王女殿下。
何の確認です?
「いや、リザ王女殿下は親戚と言いますか幼馴染と言いますか」
他国の王族様とご対面して緊張しないヤツは居ない。
しかも、めちゃくちゃ美人。
声も良い。
小夜鳴鳥ナイチンゲールもかくや、ってカンジだ。
「あら、リザ王女殿下も王族でしてよ」
「その前に、イトコって認識が強くて」
だってアイツが花壇に突撃して鼻水垂らしながらギャン泣きしてるの何度も見てるし……。
アレ、花粉に過剰反応してたんだろうな。
分かってて何度も突撃するし、くしゃみ鼻水咳き込み、涙目と、そりゃぐちゃぐちゃな顔した幼女相手に何をどーしろと。
ま、本来幼馴染ポジションにあるべきセルマは役立たずだったし、俺もまだガキだったしな。









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