笑顔でナニ言ってんですか？

祭りだ、祭るぞ！

ふふふふふ。

ねんがんのしこたまとりはむさんどをげっとしだぞー！

ってコトで。
３日がかりでのんびりと、サンタンジェロから皇都キカまでやってきて、さっそくうまうま、とかじりついてる私だ。
や～、ウレシいコトに、今回具材の鳥ハムが３種類あってさ。
普通のハムとパストラミ系燻製ハム、あんど生ハムときた。
それを薄切りの食パンにしこたま挟んでさ。
サンドイッチ食べてんだか肉食べてんだか……肉だな、って肉体言語で語る系にはたまらんシロモノである。
……美味いんだ、コレがさ。
同じ店──サンドイッチ専門店だから、種類は豊富──の、チキンカツサンドも祭り期間中だからか通常１枚挟みのところ３枚挟んでる。
玉子サンドも鳥ハム玉子サンドになってる。
そして具材が厚い。

全種類いきたいトコなんだけど、なんせ厚みが尋常じゃない。
まぁ、食べ切れない分は、もれなく魔法収納袋の中に保管するだけなんだが。
お土産にもなるし、非常食にもなるし。

それに他の店にも行きたいし、祭りのメイン食材が『鳥』ってだけで、鳥肉使わない甘味系も“しこたま”盛ってるからね。
おまけに、あっちこっちでデカ盛りチャレンジメニューとかやってて。
いつもより更に余計に盛ってます、ってヤツを前に食い倒れる輩やからが多数発生。
治癒師やら薬師やら、大忙しである。

って、また１人倒れて治癒院に運ばれて行ったな。

まぁ、毎年良く見る光景だ。

が。

食に特化した祭りなんか、見たコトもなかった従兄弟どもにはちょっと刺激が強過ぎだったらしい。

「うわ、うわ、うわ……」
「……うっわ～……」

と、２人してうわ言のように呟きつつ、目の前を行き交う料理に目を奪われ。
食い倒れる輩に目をシロクロさせて。
なかなかのカルチャーショックを受けてるらしい。

特に次男オスカー。
人見知りなんかしてる場合じゃなくなったよーで。
最初、なんとなくトゲっとした態度を取ってたおやじ殿や東輝蘭組(ナガツキさん含む)と、楽しげにきゃっきゃしてる。

楽しそーでナニより。