笑顔でナニ言ってんですか？

祭りだ、祭るぞ！

更に間引いたらしい。

で。
スネて部屋に引きこもったお子様だが、そんなワガママはさらりとスルーして。
セリスさん家の大人どもには土産山盛り、特に料理長にオンタリオ皇国じゃ普通に売ってる料理本を買ってくるよ～レパートリーが増えるよやったね！　とゆーコトで。



皆して、やって来ましたオンタリオ皇国。
っつーか、冒険者組合サンタンジェロ支部。

で、長男エリオット次男オスカーが自分トコの領地セリス領に、なんか似てると呟いてる間に同行したランツェル支部の組合員達を解き放った。
あとは好きにしなサイ。
帰りも手配済みなんだし。
ちゃんと帰ってこいよ～……ってランツェル支部の組合長が言ってた。

さぁ、しこたま祭りは明日からだ。



前夜祭で、既に料理の盛りが尋常じゃなくなってるな。

久しぶり×３とその場に居た組合員(主に女子)達にもみくちゃにされた。
そして、そんな私を面白そーに見ていたおにーさまとおねーさまが言うコトにゃ。

「今回のしこたま祭りのメイン食材の鳥肉な。お前がサルファーに行った後、更に飛び迷宮の間引きがあってな～」
「不死鳥の再生も関係してるらしいわよ」
「あ～」

いつもより余計に燃え上がった不死鳥の焔から逃げる為に、魔物どもが溢れたのか。
私ゃ姫サマのやらかしが影響してんのかと思ったが。

「それもあるでしょうね。地脈から何からオカシくなってるし」

おねーさまは、半笑いだ。

ま、とりあえず。

「しばらく鶏肉には困らない、と」
「鶏肉だけじゃないけどな」

おにーさまは、ちょっと嬉しそーだ。

「時間があったら、潜ってみるか？　今なら運が良けりゃ『口中一果』が拾えるかもな？」

あ、そりゃムリだ。