213 / 381
vs. 王族あんど……。
何だって?
しおりを挟む
どーやら血圧上がって意識がぷっつりいったらしいばーさんと、ぶっちゃけここに居る意味なくね? なセリス嫁は、サクッと退出──と、ゆーより逃げ出した。
新旧セリス伯爵と、長男は、侍従に抱えられ、侍女に付き従われてイソイソと部屋を出る新旧セリス伯爵夫人を、何とも言えない目で見送っていた。
そして、そんなお貴族サマ方を生温かい目で見やる私とナガツキさんだ。
ナンだかなー。
都合が悪くなると逃げ出すのって、お貴族サマとかに良く見られるパターンだけど?
いーのかそれで?
とりあえず。
残った侍女が新たに茶を入れて、すさっと壁際に貼りつくように立ち並ぶ。
相変わらずイヤな目付きだな。
正直、出て行って欲しいんだが。
今から話すコトを他所で話されると、面倒っつーか……。
あ、そーか。
「……おいコール。お前……なんか悪いコト考えてるな?」
おやナガツキさん?
ナニを決めつけてくれてんの?
「いや、お前……」
ナガツキさんは、半笑いで言った。
「わっるい顔して笑ってんぞ?」
おや、いつの間に。
そのへんのコトはさておいて。
壁に張りついてる侍女達と、部屋の外で聞き耳立ててる使用人達よ。
ってゆーか、使用人のフリしたどこぞの組織の諜報員の方々よ。
わざわざ新しく入れた茶に、ナニ一服盛ってくれちゃってんのさ?
一応、あんた達の雇い主だろうがセリス伯爵家のご家族御一同は。
なんだ『黒百合の系譜』って?
どこの風俗系だ?
使用人達をざっくりと鑑定した結果、過半数が『黒百合の系譜』とかいうアヤシい秘密結社の息がかかってるとゆー事実。
まぁ、詳しくはカサンドラ姫謹製の鑑定眼鏡モノクルバージョンを使わなきゃ分かんないケドな。
とりあえず、ヤバい状況だってコトは理解した。
新旧セリス伯爵と、長男は、侍従に抱えられ、侍女に付き従われてイソイソと部屋を出る新旧セリス伯爵夫人を、何とも言えない目で見送っていた。
そして、そんなお貴族サマ方を生温かい目で見やる私とナガツキさんだ。
ナンだかなー。
都合が悪くなると逃げ出すのって、お貴族サマとかに良く見られるパターンだけど?
いーのかそれで?
とりあえず。
残った侍女が新たに茶を入れて、すさっと壁際に貼りつくように立ち並ぶ。
相変わらずイヤな目付きだな。
正直、出て行って欲しいんだが。
今から話すコトを他所で話されると、面倒っつーか……。
あ、そーか。
「……おいコール。お前……なんか悪いコト考えてるな?」
おやナガツキさん?
ナニを決めつけてくれてんの?
「いや、お前……」
ナガツキさんは、半笑いで言った。
「わっるい顔して笑ってんぞ?」
おや、いつの間に。
そのへんのコトはさておいて。
壁に張りついてる侍女達と、部屋の外で聞き耳立ててる使用人達よ。
ってゆーか、使用人のフリしたどこぞの組織の諜報員の方々よ。
わざわざ新しく入れた茶に、ナニ一服盛ってくれちゃってんのさ?
一応、あんた達の雇い主だろうがセリス伯爵家のご家族御一同は。
なんだ『黒百合の系譜』って?
どこの風俗系だ?
使用人達をざっくりと鑑定した結果、過半数が『黒百合の系譜』とかいうアヤシい秘密結社の息がかかってるとゆー事実。
まぁ、詳しくはカサンドラ姫謹製の鑑定眼鏡モノクルバージョンを使わなきゃ分かんないケドな。
とりあえず、ヤバい状況だってコトは理解した。
20
お気に入りに追加
406
あなたにおすすめの小説

城で侍女をしているマリアンネと申します。お給金の良いお仕事ありませんか?
甘寧
ファンタジー
「武闘家貴族」「脳筋貴族」と呼ばれていた元子爵令嬢のマリアンネ。
友人に騙され多額の借金を作った脳筋父のせいで、屋敷、領土を差し押さえられ事実上の没落となり、その借金を返済する為、城で侍女の仕事をしつつ得意な武力を活かし副業で「便利屋」を掛け持ちしながら借金返済の為、奮闘する毎日。
マリアンネに執着するオネエ王子やマリアンネを取り巻く人達と様々な試練を越えていく。借金返済の為に……
そんなある日、便利屋の上司ゴリさんからの指令で幽霊屋敷を調査する事になり……
武闘家令嬢と呼ばれいたマリアンネの、借金返済までを綴った物語

妹が聖女の再来と呼ばれているようです
田尾風香
ファンタジー
ダンジョンのある辺境の地で回復術士として働いていたけど、父に呼び戻されてモンテリーノ学校に入学した。そこには、私の婚約者であるファルター殿下と、腹違いの妹であるピーアがいたんだけど。
「マレン・メクレンブルク! 貴様とは婚約破棄する!」
どうやらファルター殿下は、"低能"と呼ばれている私じゃなく、"聖女の再来"とまで呼ばれるくらいに成績の良い妹と婚約したいらしい。
それは別に構わない。国王陛下の裁定で無事に婚約破棄が成った直後、私に婚約を申し込んできたのは、辺境の地で一緒だったハインリヒ様だった。
戸惑う日々を送る私を余所に、事件が起こる。――学校に、ダンジョンが出現したのだった。
更新は不定期です。

私のお父様とパパ様
棗
ファンタジー
非常に過保護で愛情深い二人の父親から愛される娘メアリー。
婚約者の皇太子と毎月あるお茶会で顔を合わせるも、彼の隣には幼馴染の女性がいて。
大好きなお父様とパパ様がいれば、皇太子との婚約は白紙になっても何も問題はない。
※箱入り娘な主人公と娘溺愛過保護な父親コンビのとある日のお話。
追記(2021/10/7)
お茶会の後を追加します。
更に追記(2022/3/9)
連載として再開します。

私と母のサバイバル
だましだまし
ファンタジー
侯爵家の庶子だが唯一の直系の子として育てられた令嬢シェリー。
しかしある日、母と共に魔物が出る森に捨てられてしまった。
希望を諦めず森を進もう。
そう決意するシャリーに異変が起きた。
「私、別世界の前世があるみたい」
前世の知識を駆使し、二人は無事森を抜けられるのだろうか…?

今、私は幸せなの。ほっといて
青葉めいこ
ファンタジー
王族特有の色彩を持たない無能な王子をサポートするために婚約した公爵令嬢の私。初対面から王子に悪態を吐かれていたので、いつか必ず婚約を破談にすると決意していた。
卒業式のパーティーで、ある告白(告発?)をし、望み通り婚約は破談となり修道女になった。
そんな私の元に、元婚約者やら弟やらが訪ねてくる。
「今、私は幸せなの。ほっといて」
小説家になろうにも投稿しています。

妹ちゃんは激おこです
よもぎ
ファンタジー
頭からっぽにして読める、「可愛い男爵令嬢ちゃんに惚れ込んで婚約者を蔑ろにした兄が、妹に下剋上されて追い出されるお話」です。妹視点のトークでお話が進みます。ある意味全編ざまぁ仕様。

冤罪で山に追放された令嬢ですが、逞しく生きてます
里見知美
ファンタジー
王太子に呪いをかけたと断罪され、神の山と恐れられるセントポリオンに追放された公爵令嬢エリザベス。その姿は老婆のように皺だらけで、魔女のように醜い顔をしているという。
だが実は、誰にも言えない理由があり…。
※もともとなろう様でも投稿していた作品ですが、手を加えちょっと長めの話になりました。作者としては抑えた内容になってるつもりですが、流血ありなので、ちょっとエグいかも。恋愛かファンタジーか迷ったんですがひとまず、ファンタジーにしてあります。
全28話で完結。
【完結】転生7年!ぼっち脱出して王宮ライフ満喫してたら王国の動乱に巻き込まれた少女戦記 〜愛でたいアイカは救国の姫になる
三矢さくら
ファンタジー
【完結しました】異世界からの召喚に応じて6歳児に転生したアイカは、護ってくれる結界に逆に閉じ込められた結果、山奥でサバイバル生活を始める。
こんなはずじゃなかった!
異世界の山奥で過ごすこと7年。ようやく結界が解けて、山を下りたアイカは王都ヴィアナで【天衣無縫の無頼姫】の異名をとる第3王女リティアと出会う。
珍しい物好きの王女に気に入られたアイカは、なんと侍女に取り立てられて王宮に!
やっと始まった異世界生活は、美男美女ぞろいの王宮生活!
右を見ても左を見ても「愛でたい」美人に美少女! 美男子に美少年ばかり!
アイカとリティア、まだまだ幼い侍女と王女が数奇な運命をたどる異世界王宮ファンタジー戦記。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる