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vs. 王族あんど……。
ぶっちゃけた話。
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私らが、話をコロコロ転がして時間ツブししてる間に、お貴族サマ方の中で何やら話し合いが行われたらしい。
このままゆっくりと旅をしていくか、あっさりと転移して王都に行くか。
お貴族サマ方は、物見遊山兼ねてゆっくりと移動したいよーだ。
いや、ホントに危機感無いな?
襲撃はこれからが山だと思うぞ?
それから。
王城へと登城する許可が出るまで、セリス伯爵の街屋敷で厄介になる予定だが。
「……うちの父と母が、ね……」
侯爵曰く。
先代侯爵夫妻がゴネてるらしい。
本当に、我がブランシェット侯爵家の血を引くモノなのかどーか、見極めてくれる! と、息巻いているとかナンとか。
「……我が孫、と思って可愛がってた子が、赤の他人だったのがかなりショックだったようでね」
セリス伯爵が、あーもーあの人達はしょうがないよな~……って雰囲気を醸し出しながら言った。
「王城へ赴く前に、一度話したいんだそうだよ」
そしてその最中に襲撃されるワケだ。
わざわざ命狙われに行くバカはいないだろ?
「予定は決定にしなきゃ、意味無いんじゃね?」
なんとなくジト目で、お貴族サマ方を眺める。
お貴族サマ方は。
「………」
「………」
無言だったり、すっ……と視線を外したり……。
お付きの2人は無言で、お貴族サマの背後に静かに控えている。
ズルズルと時間稼いでどーするつもりなんだか。
「……いや、もうとっとと王城行って、国宝だか秘宝だか使ってさっさと確認した方が良くね? 一発じゃん」
正式名称不明のナゾの国宝。
ナンとかの鏡とか言ってたっけ?
……ただの迷宮出土品なんじゃないかね?
冒険者組合サンタンジェロ支部じゃ、サルファー王国の国宝って、“真贋の~……”とか“鑑定~……”とかの名前の迷宮出土品だろ? って話になってるんだけど。
かなり結構昔の出土品らしいってあたりが、希少品ってゆーより骨董品って意味合いで大事にされてんじゃ? って考察されてたけど。
だから『ナンとかの瞳術』とかいう『能力』持ちが重宝されたんじゃね? って、さ。
……物品よりも人の方が使い勝手良かったのかもしらんけど。
「まぁ、ぶっちゃけた話。わざわざ他国の王族サマの前に行かなくても迷宮出土品の鑑定系のヤツ使えば、その場で分かったんじゃね? って思うんだが。ムダなコト大好きだよなお貴族サマって」
いくら王族の御前で──って言っても、時間と費用と労力のムダだろ?
「お前ね……。組合の連中が思った事をはっきりと……」
「っつーか、今さら『ナンとかの瞳術』っての、必要無くね?」
「それは、ブランシェット侯爵家の存在自体が必要無い、と言ってるようなものですわよ? お嬢様……」
こめかみのあたりを押さえるナガツキさんと、半笑いになったグロリアだ。
このままゆっくりと旅をしていくか、あっさりと転移して王都に行くか。
お貴族サマ方は、物見遊山兼ねてゆっくりと移動したいよーだ。
いや、ホントに危機感無いな?
襲撃はこれからが山だと思うぞ?
それから。
王城へと登城する許可が出るまで、セリス伯爵の街屋敷で厄介になる予定だが。
「……うちの父と母が、ね……」
侯爵曰く。
先代侯爵夫妻がゴネてるらしい。
本当に、我がブランシェット侯爵家の血を引くモノなのかどーか、見極めてくれる! と、息巻いているとかナンとか。
「……我が孫、と思って可愛がってた子が、赤の他人だったのがかなりショックだったようでね」
セリス伯爵が、あーもーあの人達はしょうがないよな~……って雰囲気を醸し出しながら言った。
「王城へ赴く前に、一度話したいんだそうだよ」
そしてその最中に襲撃されるワケだ。
わざわざ命狙われに行くバカはいないだろ?
「予定は決定にしなきゃ、意味無いんじゃね?」
なんとなくジト目で、お貴族サマ方を眺める。
お貴族サマ方は。
「………」
「………」
無言だったり、すっ……と視線を外したり……。
お付きの2人は無言で、お貴族サマの背後に静かに控えている。
ズルズルと時間稼いでどーするつもりなんだか。
「……いや、もうとっとと王城行って、国宝だか秘宝だか使ってさっさと確認した方が良くね? 一発じゃん」
正式名称不明のナゾの国宝。
ナンとかの鏡とか言ってたっけ?
……ただの迷宮出土品なんじゃないかね?
冒険者組合サンタンジェロ支部じゃ、サルファー王国の国宝って、“真贋の~……”とか“鑑定~……”とかの名前の迷宮出土品だろ? って話になってるんだけど。
かなり結構昔の出土品らしいってあたりが、希少品ってゆーより骨董品って意味合いで大事にされてんじゃ? って考察されてたけど。
だから『ナンとかの瞳術』とかいう『能力』持ちが重宝されたんじゃね? って、さ。
……物品よりも人の方が使い勝手良かったのかもしらんけど。
「まぁ、ぶっちゃけた話。わざわざ他国の王族サマの前に行かなくても迷宮出土品の鑑定系のヤツ使えば、その場で分かったんじゃね? って思うんだが。ムダなコト大好きだよなお貴族サマって」
いくら王族の御前で──って言っても、時間と費用と労力のムダだろ?
「お前ね……。組合の連中が思った事をはっきりと……」
「っつーか、今さら『ナンとかの瞳術』っての、必要無くね?」
「それは、ブランシェット侯爵家の存在自体が必要無い、と言ってるようなものですわよ? お嬢様……」
こめかみのあたりを押さえるナガツキさんと、半笑いになったグロリアだ。
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