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vs. 王族あんど……。
鳥か!
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まったく懲りずにきゃんきゃん吠えてる侯爵を完全スルーしていると、組合側の見送り代表のおにーさまとおねーさまが、ナガツキさんと……。
「……あの貴族サマ、自分の事はキレイに棚に上げて、よくもまあ……」
「仕方ないわよ。だってお貴族サマだもの。都合の悪い事は、人のせいだもの」
「もしくは無かった事にする、かな? そんなはずはない、何かの間違いだ。そうだ夢だ夢。夢に違いない……ってな。で、無意識に他人のせいにするんだよな」
ひそひそひそっとやってるのを小耳に挟んだセリス伯爵。
いたたまれない顔で呟いた。
「……貴族階級にいる者が、すべてそんな無責任なヤカラではないんだけど……仕方ないね」
「は。実際にやらかしてる方が、今も騒いでらっしゃいますからね……」
「……ダニエルさん……苦労なさって……」
侯爵のトコとセリス伯爵のトコのお付きが2人して、セリス伯爵を慰めていた。
組合長?
転移陣の起動に集中してるさ。
組合の支部から支部への転移の場合、組合長の承認が必要だからね。
組合長って役職のお仕事の一つだね。
だから、どっちかってーと物理寄りのウチの組合長も、この起動は組合長自身がやらなきゃね。
がんばれー。
そして。
無事に転移陣が起動した。
なんとなく疲労困憊な組合長。
やっぱ物理系にはツラいコトだったよーだ。
がんばったね。
エライエライ(半笑い)。
では、我々は行きます。
おやじ殿、くれぐれも……。
「だーかーらー、女なんか連れ込まねーって!」
「知ってる」
なんだかんだで、縄張り意識が強いってゆーか、プライベートな場には、身内以外は近くに寄せ付けないもんな、おやじ殿。
嫁亡き後、あっさり後妻を迎えたどこぞの貴族サマとは一緒にしません、出来ません。
なんか視界のすみっこで、「ぐはっ」って言いながら胸押さえてるお貴族サマが1人いるが、知らん。
そんな真似しながらも、チラチラとこっちに視線を寄越してくる、かまってちゃんなお貴族サマなんか、本当に知らん。
知らんったら、知らん。
では改めて。
おやじ殿、組合長。
おにーさま、おねーさま。
ちょっと行ってきます。
祭りの時には帰ってきますよー。
「気をつけて行ってこいよー」
「周囲に迷惑は……かけるじゃろうが、ほどほどにせぇよ」
「あ、そーだ。コール、今年のしこたま祭り、メイン食材は鳥だってさ」
「いいわよねー、鳥。ヘルシーで」
おやじ殿、組合長、おにーさま、おねーさまの順で声をかけてくれたが、後半ものすごーく気になる発言が。
「え、今年鳥なの? ってコトは、今年の期間限定しこたまハムサンド、鳥ハム? うわ大好き絶対帰ってくる、しこたま鳥ハムサンド食べに」
「なんだかんだで食い意地はってるオンタリオ皇国人だよなコール……」
ナガツキさんに、めっちゃ生温かい目で見守られてしまった……。
「……あの貴族サマ、自分の事はキレイに棚に上げて、よくもまあ……」
「仕方ないわよ。だってお貴族サマだもの。都合の悪い事は、人のせいだもの」
「もしくは無かった事にする、かな? そんなはずはない、何かの間違いだ。そうだ夢だ夢。夢に違いない……ってな。で、無意識に他人のせいにするんだよな」
ひそひそひそっとやってるのを小耳に挟んだセリス伯爵。
いたたまれない顔で呟いた。
「……貴族階級にいる者が、すべてそんな無責任なヤカラではないんだけど……仕方ないね」
「は。実際にやらかしてる方が、今も騒いでらっしゃいますからね……」
「……ダニエルさん……苦労なさって……」
侯爵のトコとセリス伯爵のトコのお付きが2人して、セリス伯爵を慰めていた。
組合長?
転移陣の起動に集中してるさ。
組合の支部から支部への転移の場合、組合長の承認が必要だからね。
組合長って役職のお仕事の一つだね。
だから、どっちかってーと物理寄りのウチの組合長も、この起動は組合長自身がやらなきゃね。
がんばれー。
そして。
無事に転移陣が起動した。
なんとなく疲労困憊な組合長。
やっぱ物理系にはツラいコトだったよーだ。
がんばったね。
エライエライ(半笑い)。
では、我々は行きます。
おやじ殿、くれぐれも……。
「だーかーらー、女なんか連れ込まねーって!」
「知ってる」
なんだかんだで、縄張り意識が強いってゆーか、プライベートな場には、身内以外は近くに寄せ付けないもんな、おやじ殿。
嫁亡き後、あっさり後妻を迎えたどこぞの貴族サマとは一緒にしません、出来ません。
なんか視界のすみっこで、「ぐはっ」って言いながら胸押さえてるお貴族サマが1人いるが、知らん。
そんな真似しながらも、チラチラとこっちに視線を寄越してくる、かまってちゃんなお貴族サマなんか、本当に知らん。
知らんったら、知らん。
では改めて。
おやじ殿、組合長。
おにーさま、おねーさま。
ちょっと行ってきます。
祭りの時には帰ってきますよー。
「気をつけて行ってこいよー」
「周囲に迷惑は……かけるじゃろうが、ほどほどにせぇよ」
「あ、そーだ。コール、今年のしこたま祭り、メイン食材は鳥だってさ」
「いいわよねー、鳥。ヘルシーで」
おやじ殿、組合長、おにーさま、おねーさまの順で声をかけてくれたが、後半ものすごーく気になる発言が。
「え、今年鳥なの? ってコトは、今年の期間限定しこたまハムサンド、鳥ハム? うわ大好き絶対帰ってくる、しこたま鳥ハムサンド食べに」
「なんだかんだで食い意地はってるオンタリオ皇国人だよなコール……」
ナガツキさんに、めっちゃ生温かい目で見守られてしまった……。
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