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vs. 王族あんど……。
一人称が、変。
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茶髪のでっかい女性(多分)は、一人称が『アテクシ』で。
……なんか、変。
聞き慣れない。
低音ボイスで、『アテクシ』だって。
変。
えーと……? って顔してる侯爵とダニエル。
心あたりないぞ? ってカンジで。
こっちは知らないけど向こうは知ってるって……。
なんか、気分悪いね。
親しげに、お貴族サマ方に話しかけてる女性(おそらく)に聞きたい。
あんた、誰?
「あら、アテクシったら……。またも無礼な真似をしておりましたわね。進歩がないって、お兄様方やお姉様方にお叱りを受けてしまいますわ」
片手を頬に当て、首を傾げて呟く女性(きっと)。
仕草だけ見たら、妙にかわいい。
後ろに居たナガツキさんの方に向き直った女性(えー?)は。
「ご主人様。よろしいでしょうか」
ナガツキさんに、許可を求めてる。
って、おい。
なんかもー、ツッコミ所が多過ぎて、どこからどうツッコめばいいのか分かんなくなってるぞ。
自然と糸目になる私ら。
ご主人様って、ナニ。
そして本来の主人であるはずの侯爵よりも、上の扱いされてるナガツキさんって、ナニ?
ナガツキさんは、視線を女性(だよね?)に向けた。
それだけで、何らかの意思疎通でもしたんだろーか?
女性(う~ん)は、ナガツキさんに向けて深々と頭を下げてから、私らの方に向き直り、言った。
「この姿では、初めてご挨拶申し上げますわ。アテクシ、グロリアと申します。以前は、ブランシェット侯爵家に──と言うよりも、侯爵夫人のローズマリー様の手の者として、夫人にお仕えしておりました。その頃の名は、グレッグと申しましたわ」
女性(じゃない!)──グロリアは、にっこり笑顔でさらりと爆弾発言かましやがった。
グロリアとナガツキさん以外の全員が、キョトン顔になった。
この場が沈黙に覆われたのは、改めて言うまでもないコトだった。
グレッグって、たしか……。
前に、ダニエルと2人で先行して来た茶髪の黒服だよね?
ダニエルがサルファー王国に帰った後、この街に残ってナニやらやらかそうと残ってたヤツだよね?
やたら私を尾行してたけと、いつの間にやら姿どころかその存在自体が消え失せてたヤツだろ?
一体全体、ナニがどーしてそーなった?
……なんか、変。
聞き慣れない。
低音ボイスで、『アテクシ』だって。
変。
えーと……? って顔してる侯爵とダニエル。
心あたりないぞ? ってカンジで。
こっちは知らないけど向こうは知ってるって……。
なんか、気分悪いね。
親しげに、お貴族サマ方に話しかけてる女性(おそらく)に聞きたい。
あんた、誰?
「あら、アテクシったら……。またも無礼な真似をしておりましたわね。進歩がないって、お兄様方やお姉様方にお叱りを受けてしまいますわ」
片手を頬に当て、首を傾げて呟く女性(きっと)。
仕草だけ見たら、妙にかわいい。
後ろに居たナガツキさんの方に向き直った女性(えー?)は。
「ご主人様。よろしいでしょうか」
ナガツキさんに、許可を求めてる。
って、おい。
なんかもー、ツッコミ所が多過ぎて、どこからどうツッコめばいいのか分かんなくなってるぞ。
自然と糸目になる私ら。
ご主人様って、ナニ。
そして本来の主人であるはずの侯爵よりも、上の扱いされてるナガツキさんって、ナニ?
ナガツキさんは、視線を女性(だよね?)に向けた。
それだけで、何らかの意思疎通でもしたんだろーか?
女性(う~ん)は、ナガツキさんに向けて深々と頭を下げてから、私らの方に向き直り、言った。
「この姿では、初めてご挨拶申し上げますわ。アテクシ、グロリアと申します。以前は、ブランシェット侯爵家に──と言うよりも、侯爵夫人のローズマリー様の手の者として、夫人にお仕えしておりました。その頃の名は、グレッグと申しましたわ」
女性(じゃない!)──グロリアは、にっこり笑顔でさらりと爆弾発言かましやがった。
グロリアとナガツキさん以外の全員が、キョトン顔になった。
この場が沈黙に覆われたのは、改めて言うまでもないコトだった。
グレッグって、たしか……。
前に、ダニエルと2人で先行して来た茶髪の黒服だよね?
ダニエルがサルファー王国に帰った後、この街に残ってナニやらやらかそうと残ってたヤツだよね?
やたら私を尾行してたけと、いつの間にやら姿どころかその存在自体が消え失せてたヤツだろ?
一体全体、ナニがどーしてそーなった?
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