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vs. 王族あんど……。
思いの外低音ボイス。
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一番当たり障りの無いと思われる組合前に集合、後にまずはオンタリオ皇国とテクティア国の国境沿いの街へと。
組合の転移陣を使用させていただきます。
お貴族サマ方からは、それなりにいただくモノはいただきます。
だって人数多いし。
侯爵が連れて来た護衛連中と、セリス伯爵が連れて来た連中は別々だから。
まるっとまとめて30人近いってさ。
そんなにぞろぞろ連れ立って、どーすんだ? と思ったりして。
で。
私ら親子が一番乗りで組合前に到着~、したんだが。
私らのすぐ後にやって来たナガツキさんが、知らないヤツを連れて来た。
や、最初はナガツキさんの『手の者』の1人かと思ったんだけどさ。
『手の者』の人達って、基本的に表に出てこないんだよね。
ってコトは。
この、ナガツキさんの後ろに付いてきた、どっちで見たコトあるよーな、ないよーな……このヒト、誰?
茶色の髪を肩のあたりでふんわりと一つにまとめた、女にしてはでっかい、肩幅もがっしり目の黒いロングワンピースに身を包んだ女性が1人。
女性、だよな?
妙に力強いけど。
その女性は、私らに気付くとナガツキさんの許可を得てから深々と一礼して。
「ご無沙汰致しております。以前は我が身の愚かさも知らずに、大変礼を欠いた振る舞いをしてしまい、まことに──」
思いの外低音ボイス。
その茶髪の女性? は、とうとうと如何に自分が無礼で愚かだったかを語りたしたんだが。
ナガツキさんよ。
「ん?」
「ナガツキさんが、そのヒト連れて来たんだよね?」
「おぉ」
ナガツキさんは、いつものよーに面白そうに状況を眺めている。
女性は、まだまだ足りない、と言わんばかりに絶讚謝罪中。
すごい真剣な面持ちでさ。
一生懸命だな。
うん。
でもさぁ……。
いや、本当に、誰?
組合前で、目をシロクロさせてる親子一組と、その子供の方に絶讚謝罪中の女性。
その状況を、ムダに楽しそーに観察してる東輝蘭の男。
……うん。
朝っぱらからなかなかのカオス。
そんなカオスなところに組合長が合流して、更に広がるカオス空間。
そして。
「おはよう、コーネリアっ!」
ノーテンキっつか、脳天気な声が響く。
侯爵か。
……このおっさん、本当に侯爵サマなんだろーか。
そして私はコーネリア呼びには返事しない。
しないったらしない。
だって私はコーネリアじゃないし。
そんな、なんだか温度差の激しい私と侯爵の状況を、侯爵の後からやって来たセリス伯爵とダニエル、アレクの2人のお付きがぬるい目をして見てる。
と。
「まぁ、旦那様にダニエル様」
茶髪の女性? が言い出した。
「お二方にも大変無礼な真似をしておりましたわ。アテクシ、恥ずかしゅうございます……」
……アテクシ?
組合の転移陣を使用させていただきます。
お貴族サマ方からは、それなりにいただくモノはいただきます。
だって人数多いし。
侯爵が連れて来た護衛連中と、セリス伯爵が連れて来た連中は別々だから。
まるっとまとめて30人近いってさ。
そんなにぞろぞろ連れ立って、どーすんだ? と思ったりして。
で。
私ら親子が一番乗りで組合前に到着~、したんだが。
私らのすぐ後にやって来たナガツキさんが、知らないヤツを連れて来た。
や、最初はナガツキさんの『手の者』の1人かと思ったんだけどさ。
『手の者』の人達って、基本的に表に出てこないんだよね。
ってコトは。
この、ナガツキさんの後ろに付いてきた、どっちで見たコトあるよーな、ないよーな……このヒト、誰?
茶色の髪を肩のあたりでふんわりと一つにまとめた、女にしてはでっかい、肩幅もがっしり目の黒いロングワンピースに身を包んだ女性が1人。
女性、だよな?
妙に力強いけど。
その女性は、私らに気付くとナガツキさんの許可を得てから深々と一礼して。
「ご無沙汰致しております。以前は我が身の愚かさも知らずに、大変礼を欠いた振る舞いをしてしまい、まことに──」
思いの外低音ボイス。
その茶髪の女性? は、とうとうと如何に自分が無礼で愚かだったかを語りたしたんだが。
ナガツキさんよ。
「ん?」
「ナガツキさんが、そのヒト連れて来たんだよね?」
「おぉ」
ナガツキさんは、いつものよーに面白そうに状況を眺めている。
女性は、まだまだ足りない、と言わんばかりに絶讚謝罪中。
すごい真剣な面持ちでさ。
一生懸命だな。
うん。
でもさぁ……。
いや、本当に、誰?
組合前で、目をシロクロさせてる親子一組と、その子供の方に絶讚謝罪中の女性。
その状況を、ムダに楽しそーに観察してる東輝蘭の男。
……うん。
朝っぱらからなかなかのカオス。
そんなカオスなところに組合長が合流して、更に広がるカオス空間。
そして。
「おはよう、コーネリアっ!」
ノーテンキっつか、脳天気な声が響く。
侯爵か。
……このおっさん、本当に侯爵サマなんだろーか。
そして私はコーネリア呼びには返事しない。
しないったらしない。
だって私はコーネリアじゃないし。
そんな、なんだか温度差の激しい私と侯爵の状況を、侯爵の後からやって来たセリス伯爵とダニエル、アレクの2人のお付きがぬるい目をして見てる。
と。
「まぁ、旦那様にダニエル様」
茶髪の女性? が言い出した。
「お二方にも大変無礼な真似をしておりましたわ。アテクシ、恥ずかしゅうございます……」
……アテクシ?
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