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vs. お貴族サマ。
そーいや、もう1人は?
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金髪黒服のダニエル──さん、なんて付けてやらない──が言う事には。
ダニエルの主人のテオドール・ブランシェット侯爵は、ちょ~っと夢見がちなところはあるが、領主としてはちゃんと勤めているとかナンとか。
……な~んかフォローが大変そーだな?
で。
当然のよーな顔をして受付内に侵入しようとするなみなみ貴族を、笑顔──ただし、目は笑ってない──で、目一杯拒否してるおにーさま。
「父親が娘のところに行くのに、なんで邪魔するのさ!?」
「組合員以外の立ち入りは、ご遠慮願っております」
等々。
ちょっとしたいざこざが起きている。
見世物状態になってるけど、なみなみ貴族はまったく気付いちゃいない。
自分はコーネリアの父親だー……って騒いでたんだけど、次第に不穏な発言をし始めた。
貴族に対してその態度はどーのこーの……と。
いや、アンタ他国に乗り込んで来てナニをほざいてるのか。
ひとさまの国で、好き放題に行動しようっての?
……なんつーか。
……アレのフォローするの、やっぱり大変じゃね?
あ。
そーいや、もう1人パシリが居たよね?
茶髪の黒服──なんか腹にイチモツ持ってそーなヤツが。
あれ、今どーしてる?
ダニエルは、さらりと答えた。
「私が自国へ戻る時に別れてからは、一度も……。アレは、グレッグは、奥様の小飼いですから」
おっと。
身の内に居る敵、だったか。
奥様ってコトは、後妻に入った恋愛脳の色ボケ百花繚乱バカだよな。
ナニよ。
今でもあそこで騒いでる、なみなみ貴族に執着してるの?
家庭内別居して、好き放題に生きてるクセに?
アレか?
一度自分のモノになったら、たとえ死んでも自分のモノ……ってゆー、おっかないタイプ?
うわ、イヤだなー。
で?
一度騙してポイ捨てにした先妻──私の母だな──と、その子供が生きてた場合、速やかに処分しろ……とかナンとか命じられてたのが、あの茶髪黒服だったってコト?
じゃ、やたら私にケンカ売ってきてたのは、状況次第じゃ殺る気だったから……ってコトか。
そーいや、しばらく組合周辺をウロついてたよーだけど。
私とおやじ殿が、カサンドラ城址に即行往復かました後から姿見せなくなったけど……?
……なんつったっけ、名前。
まぁ、どーでもいいか。
「なぁ、アンタ──ダニエル、だっけ? 前にアンタと一緒に来てた、もう1人の……あの茶髪の方、居ないようだけどさ。実際、居なくなって困るコトって、ある?」
私がダニエルに質問してると、私の隣りに居たおねーさまか。
「コールが、あのコールが、ちゃんと名前で呼んでる?」
なんてこと!? って愕然としてるけどさ。
……目が、笑ってるよね。
完璧に、面白がってるよね?
この状況を、さ。
遊んでるおねーさまはそのまま置いといて。
ダニエルに視線を向けると、ダニエルはしばらく考え込み。
「……正直申しまして。侯爵家としましては、特に何の問題もございませんね。彼──グレッグの主な仕事は、奥様の……なんと言いますか……」
ナニやら言葉を濁すダニエル。
困ったよーに、軽く眉を寄せて、ゴニョゴニョ……と。
おねーさまがぽつり、と言った。
「つまり、後妻のご機嫌とりがメインだった、と」
「え? 若い──若くはないか──ツバメ?」
よーするに、パシリ兼愛人だったってコト?
どっちに重点置いてるのかは知らんけど。
ダニエルの主人のテオドール・ブランシェット侯爵は、ちょ~っと夢見がちなところはあるが、領主としてはちゃんと勤めているとかナンとか。
……な~んかフォローが大変そーだな?
で。
当然のよーな顔をして受付内に侵入しようとするなみなみ貴族を、笑顔──ただし、目は笑ってない──で、目一杯拒否してるおにーさま。
「父親が娘のところに行くのに、なんで邪魔するのさ!?」
「組合員以外の立ち入りは、ご遠慮願っております」
等々。
ちょっとしたいざこざが起きている。
見世物状態になってるけど、なみなみ貴族はまったく気付いちゃいない。
自分はコーネリアの父親だー……って騒いでたんだけど、次第に不穏な発言をし始めた。
貴族に対してその態度はどーのこーの……と。
いや、アンタ他国に乗り込んで来てナニをほざいてるのか。
ひとさまの国で、好き放題に行動しようっての?
……なんつーか。
……アレのフォローするの、やっぱり大変じゃね?
あ。
そーいや、もう1人パシリが居たよね?
茶髪の黒服──なんか腹にイチモツ持ってそーなヤツが。
あれ、今どーしてる?
ダニエルは、さらりと答えた。
「私が自国へ戻る時に別れてからは、一度も……。アレは、グレッグは、奥様の小飼いですから」
おっと。
身の内に居る敵、だったか。
奥様ってコトは、後妻に入った恋愛脳の色ボケ百花繚乱バカだよな。
ナニよ。
今でもあそこで騒いでる、なみなみ貴族に執着してるの?
家庭内別居して、好き放題に生きてるクセに?
アレか?
一度自分のモノになったら、たとえ死んでも自分のモノ……ってゆー、おっかないタイプ?
うわ、イヤだなー。
で?
一度騙してポイ捨てにした先妻──私の母だな──と、その子供が生きてた場合、速やかに処分しろ……とかナンとか命じられてたのが、あの茶髪黒服だったってコト?
じゃ、やたら私にケンカ売ってきてたのは、状況次第じゃ殺る気だったから……ってコトか。
そーいや、しばらく組合周辺をウロついてたよーだけど。
私とおやじ殿が、カサンドラ城址に即行往復かました後から姿見せなくなったけど……?
……なんつったっけ、名前。
まぁ、どーでもいいか。
「なぁ、アンタ──ダニエル、だっけ? 前にアンタと一緒に来てた、もう1人の……あの茶髪の方、居ないようだけどさ。実際、居なくなって困るコトって、ある?」
私がダニエルに質問してると、私の隣りに居たおねーさまか。
「コールが、あのコールが、ちゃんと名前で呼んでる?」
なんてこと!? って愕然としてるけどさ。
……目が、笑ってるよね。
完璧に、面白がってるよね?
この状況を、さ。
遊んでるおねーさまはそのまま置いといて。
ダニエルに視線を向けると、ダニエルはしばらく考え込み。
「……正直申しまして。侯爵家としましては、特に何の問題もございませんね。彼──グレッグの主な仕事は、奥様の……なんと言いますか……」
ナニやら言葉を濁すダニエル。
困ったよーに、軽く眉を寄せて、ゴニョゴニョ……と。
おねーさまがぽつり、と言った。
「つまり、後妻のご機嫌とりがメインだった、と」
「え? 若い──若くはないか──ツバメ?」
よーするに、パシリ兼愛人だったってコト?
どっちに重点置いてるのかは知らんけど。
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