54 / 381
vs. 使いっぱ。
類似品に注意。
しおりを挟む
単なる色ボケを天元突破した、百花繚乱バカの公爵令嬢こと、ブランシェット侯爵家の後妻。
今は、侯爵家の敷地内の別邸にて家庭内離婚状態で、好き放題に生きているらしい。
……気に入った役者連れ込んだり酒池肉林したりしてな。
自分が腹を痛めて産んだ娘と共に。
娘……そんな自由奔放な母親が大好きなんだとか。
後、ロクに顔を合わせない父親も大好きとか。
娘……アタマ大丈夫か?
……絶対、子供の成長と教育に悪い環境で暮らした結果だろ?
お貴族サマに生まれたからって、マトモな環境から外れた生活送ってたら、ロクな人間にならないだろうね?
ってゆーか、さ?
いくら『この子誰の子?』状態だからと言って、対外的には父親って立場の侯爵は、ナニをしてるんだ?
放置か?
放置なのか?
目の前の子供は放置して、生死不明な先妻と、本当に居るかどーかも不明な子供の捜索に夢中になってんのか?
やべ。
百花繚乱バカの近くに水平線バカが居たよ。
ちなみに。
水平線バカとは、果てしないバカのコト。
類似品に、ミジンコバカ──救いようの無いバカ──ってのが居たりするね。
「……とりあえず、さ。お貴族サマって、やっぱりバカしか居ないのか」
思いっ切り糸目になって、金髪黒服をナナメに見た。
金髪黒服は。
「…………」
無言で、すっと目を反らした。
あんまし追求して欲しくなさそうだ。
その辺の考察を、是非とも詳しく聞きたいトコロなんだが?
まぁ、いいや。
で?
改めて、質問。
その地味に修羅場な侯爵家のパシリが、何の用だよ?
まさか? ちょっと……いや、かなり不幸な最後を迎えたウチの母が、その百花繚乱バカに殺されかけた侯爵家の先妻で。
その娘の私は、実はお貴族サマの血を引いてる……なんて、寝言をホザくワケじゃないよね?
ジトっとした目で、金髪黒服にそう問うと。
金髪黒服は、また涙目になって。
「あなたの母御は、今は……」
いや、人の話聞いてた?
ウチの母は、すでにこの世に居ませんが。
ついでに言うなら、うっとこの母は、どこぞの国の山奥の開拓村出身の、清々しいほどに一般庶民ですが何か?
なぁ、おやじ殿?
今は、侯爵家の敷地内の別邸にて家庭内離婚状態で、好き放題に生きているらしい。
……気に入った役者連れ込んだり酒池肉林したりしてな。
自分が腹を痛めて産んだ娘と共に。
娘……そんな自由奔放な母親が大好きなんだとか。
後、ロクに顔を合わせない父親も大好きとか。
娘……アタマ大丈夫か?
……絶対、子供の成長と教育に悪い環境で暮らした結果だろ?
お貴族サマに生まれたからって、マトモな環境から外れた生活送ってたら、ロクな人間にならないだろうね?
ってゆーか、さ?
いくら『この子誰の子?』状態だからと言って、対外的には父親って立場の侯爵は、ナニをしてるんだ?
放置か?
放置なのか?
目の前の子供は放置して、生死不明な先妻と、本当に居るかどーかも不明な子供の捜索に夢中になってんのか?
やべ。
百花繚乱バカの近くに水平線バカが居たよ。
ちなみに。
水平線バカとは、果てしないバカのコト。
類似品に、ミジンコバカ──救いようの無いバカ──ってのが居たりするね。
「……とりあえず、さ。お貴族サマって、やっぱりバカしか居ないのか」
思いっ切り糸目になって、金髪黒服をナナメに見た。
金髪黒服は。
「…………」
無言で、すっと目を反らした。
あんまし追求して欲しくなさそうだ。
その辺の考察を、是非とも詳しく聞きたいトコロなんだが?
まぁ、いいや。
で?
改めて、質問。
その地味に修羅場な侯爵家のパシリが、何の用だよ?
まさか? ちょっと……いや、かなり不幸な最後を迎えたウチの母が、その百花繚乱バカに殺されかけた侯爵家の先妻で。
その娘の私は、実はお貴族サマの血を引いてる……なんて、寝言をホザくワケじゃないよね?
ジトっとした目で、金髪黒服にそう問うと。
金髪黒服は、また涙目になって。
「あなたの母御は、今は……」
いや、人の話聞いてた?
ウチの母は、すでにこの世に居ませんが。
ついでに言うなら、うっとこの母は、どこぞの国の山奥の開拓村出身の、清々しいほどに一般庶民ですが何か?
なぁ、おやじ殿?
31
お気に入りに追加
406
あなたにおすすめの小説

私と母のサバイバル
だましだまし
ファンタジー
侯爵家の庶子だが唯一の直系の子として育てられた令嬢シェリー。
しかしある日、母と共に魔物が出る森に捨てられてしまった。
希望を諦めず森を進もう。
そう決意するシャリーに異変が起きた。
「私、別世界の前世があるみたい」
前世の知識を駆使し、二人は無事森を抜けられるのだろうか…?

私のお父様とパパ様
棗
ファンタジー
非常に過保護で愛情深い二人の父親から愛される娘メアリー。
婚約者の皇太子と毎月あるお茶会で顔を合わせるも、彼の隣には幼馴染の女性がいて。
大好きなお父様とパパ様がいれば、皇太子との婚約は白紙になっても何も問題はない。
※箱入り娘な主人公と娘溺愛過保護な父親コンビのとある日のお話。
追記(2021/10/7)
お茶会の後を追加します。
更に追記(2022/3/9)
連載として再開します。

城で侍女をしているマリアンネと申します。お給金の良いお仕事ありませんか?
甘寧
ファンタジー
「武闘家貴族」「脳筋貴族」と呼ばれていた元子爵令嬢のマリアンネ。
友人に騙され多額の借金を作った脳筋父のせいで、屋敷、領土を差し押さえられ事実上の没落となり、その借金を返済する為、城で侍女の仕事をしつつ得意な武力を活かし副業で「便利屋」を掛け持ちしながら借金返済の為、奮闘する毎日。
マリアンネに執着するオネエ王子やマリアンネを取り巻く人達と様々な試練を越えていく。借金返済の為に……
そんなある日、便利屋の上司ゴリさんからの指令で幽霊屋敷を調査する事になり……
武闘家令嬢と呼ばれいたマリアンネの、借金返済までを綴った物語

今、私は幸せなの。ほっといて
青葉めいこ
ファンタジー
王族特有の色彩を持たない無能な王子をサポートするために婚約した公爵令嬢の私。初対面から王子に悪態を吐かれていたので、いつか必ず婚約を破談にすると決意していた。
卒業式のパーティーで、ある告白(告発?)をし、望み通り婚約は破談となり修道女になった。
そんな私の元に、元婚約者やら弟やらが訪ねてくる。
「今、私は幸せなの。ほっといて」
小説家になろうにも投稿しています。

【完結】私はいてもいなくても同じなのですね ~三人姉妹の中でハズレの私~
紺青
恋愛
マルティナはスコールズ伯爵家の三姉妹の中でハズレの存在だ。才媛で美人な姉と愛嬌があり可愛い妹に挟まれた地味で不器用な次女として、家族の世話やフォローに振り回される生活を送っている。そんな自分を諦めて受け入れているマルティナの前に、マルティナの思い込みや常識を覆す存在が現れて―――家族にめぐまれなかったマルティナが、強引だけど優しいブラッドリーと出会って、少しずつ成長し、別離を経て、再生していく物語。
※三章まで上げて落とされる鬱展開続きます。
※因果応報はありますが、痛快爽快なざまぁはありません。
※なろうにも掲載しています。

婚約破棄され逃げ出した転生令嬢は、最強の安住の地を夢見る
拓海のり
ファンタジー
階段から落ちて死んだ私は、神様に【救急箱】を貰って異世界に転生したけれど、前世の記憶を思い出したのが婚約破棄の現場で、私が断罪される方だった。
頼みのギフト【救急箱】から出て来るのは、使うのを躊躇うような怖い物が沢山。出会う人々はみんな訳ありで兵士に追われているし、こんな世界で私は生きて行けるのだろうか。
破滅型の転生令嬢、腹黒陰謀型の年下少年、腕の立つ元冒険者の護衛騎士、ほんわり癒し系聖女、魔獣使いの半魔、暗部一族の騎士。転生令嬢と訳ありな皆さん。
ゆるゆる異世界ファンタジー、ご都合主義満載です。
タイトル色々いじっています。他サイトにも投稿しています。
完結しました。ありがとうございました。

【完結】仕事を放棄した結果、私は幸せになれました。
キーノ
恋愛
わたくしは乙女ゲームの悪役令嬢みたいですわ。悪役令嬢に転生したと言った方がラノベあるある的に良いでしょうか。
ですが、ゲーム内でヒロイン達が語られる用な悪事を働いたことなどありません。王子に嫉妬? そのような無駄な事に時間をかまけている時間はわたくしにはありませんでしたのに。
だってわたくし、週4回は王太子妃教育に王妃教育、週3回で王妃様とのお茶会。お茶会や教育が終わったら王太子妃の公務、王子殿下がサボっているお陰で回ってくる公務に、王子の管轄する領の嘆願書の整頓やら収益やら税の計算やらで、わたくし、ちっとも自由時間がありませんでしたのよ。
こんなに忙しい私が、最後は冤罪にて処刑ですって? 学園にすら通えて無いのに、すべてのルートで私は処刑されてしまうと解った今、わたくしは全ての仕事を放棄して、冤罪で処刑されるその時まで、押しと穏やかに過ごしますわ。
※さくっと読める悪役令嬢モノです。
2月14~15日に全話、投稿完了。
感想、誤字、脱字など受け付けます。
沢山のエールにお気に入り登録、ありがとうございます。現在執筆中の新作の励みになります。初期作品のほうも見てもらえて感無量です!
恋愛23位にまで上げて頂き、感謝いたします。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる