笑顔でナニ言ってんですか?

庭にハニワ

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vs. 使いっぱ。

類似品に注意。

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単なる色ボケを天元突破した、百花繚乱バカの公爵令嬢こと、ブランシェット侯爵家の後妻。
今は、侯爵家の敷地内の別邸にて家庭内離婚状態で、好き放題に生きているらしい。
……気に入った役者連れ込んだり酒池肉林したりしてな。

自分が腹を痛めて産んだ娘と共に。

娘……そんな自由奔放な母親が大好きなんだとか。
後、ロクに顔を合わせない父親も大好きとか。
娘……アタマ大丈夫か?

……絶対、子供の成長と教育に悪い環境で暮らした結果だろ?
お貴族サマに生まれたからって、マトモな環境から外れた生活送ってたら、ロクな人間にならないだろうね?

ってゆーか、さ?

いくら『この子誰の子?』状態だからと言って、対外的には父親って立場の侯爵は、ナニをしてるんだ?

放置か?
放置なのか?
目の前の子供は放置して、生死不明な先妻と、本当に居るかどーかも不明な子供の捜索に夢中になってんのか?

やべ。
百花繚乱バカの近くに水平線バカが居たよ。
ちなみに。
水平線バカとは、果てしないバカのコト。
類似品に、ミジンコバカ──救いようの無いバカ──ってのが居たりするね。



「……とりあえず、さ。お貴族サマって、やっぱりバカしか居ないのか」

思いっ切り糸目になって、金髪黒服をナナメに見た。
金髪黒服は。

「…………」

無言で、すっと目を反らした。

あんまし追求して欲しくなさそうだ。
その辺の考察を、是非とも詳しく聞きたいトコロなんだが?



まぁ、いいや。

で?

改めて、質問。

その地味に修羅場な侯爵家のパシリが、何の用だよ?
まさか? ちょっと……いや、かなり不幸な最後を迎えたウチの母が、その百花繚乱バカに殺されかけた侯爵家の先妻で。
その娘の私は、実はお貴族サマの血を引いてる……なんて、寝言をホザくワケじゃないよね?

ジトっとした目で、金髪黒服にそう問うと。
金髪黒服は、また涙目になって。

「あなたの母御は、今は……」

いや、人の話聞いてた?

ウチの母は、すでにこの世に居ませんが。

ついでに言うなら、うっとこの母は、どこぞの国の山奥の開拓村出身の、清々しいほどに一般庶民ですが何か?

なぁ、おやじ殿?







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