22 / 381
vs. 双子。
閑話。実はオンタリオ皇国って。
しおりを挟む
この世の中、前世持ちと呼ばれる本来知らないはずの記憶や知識を持って生まれる者達がいる。
はっきりと自覚している者、漠然としすぎていて、正直前世持ちとは呼べない者。
記憶の内容がロクでもなさすぎて、思い出すんじゃなかった~……と、後悔しきりな者。
等々。
始まりはほんの小さな国に過ぎなかったオンタリオ皇国が、一回りほど大きくなった上に、その領土の割りに必要以上に豊かな国へと変貌したのは。
皇族に前世持ちが──それも、何代か続いた上に複数──生まれたが故である。
彼らに共通したのは、食に対する一種異様なまでの執着であった。
望むモノ──主に作物、植物、調味料等──を手に入れる為だけに、他国とも交流。
……金と権力持ったヤツが自重せず、止める者も居ないと、な……。
前世持ちの皇族連中が好き放題やらかした結果なのか。
何代も続いたせいで、妙な磁場でも出来上がっちゃったのか。
どうやら、とある世界のとある島国の何らかの生産者、あるいは職人的な前世持ちが皇国に集合。
国を上げての厚待遇もあって、ナンやカンやあって。
美食と飽食の国、オンタリオ皇国が誕生した。
国家事業で味噌や醤油などの発酵食品造りに勤しんだり。
海の向こうの島国から穀物──米だな──やら芋類豆類やらごっそり仕入れて。
農業や酪農に力を入れたり。
職人の育成に力を入れたり。
東の海と険しい山脈。
危険極まりない火山地帯に囲まれて、他国に戦争をふっかけられる事もなく。
前世持ちの皇族サマのお気に召すまま……になったら、こーなった。
正直な話。
この大陸で一番食事の美味い国で、自給自足率が半端なく。
過剰に収穫された作物は、他国に対する政治的な圧力に使われたりもする。
……その辺りは、国の上層部がナンかするんだろうね。
腹黒い方向で。
ぽこぽこと現れる迷宮のおかげで、一攫千金狙いの──特に迷宮探索者と呼ばれる冒険者達が集合し。
人の流れや物流も申し分なく。
まぁ、住みやすいっちゃ住みやすい国である。
誰かナニかの思惑が目一杯詰まった国、とも言えるが。
実際に生きて生活している人達にとっては、特に関係の無い話でもあるね。
はっきりと自覚している者、漠然としすぎていて、正直前世持ちとは呼べない者。
記憶の内容がロクでもなさすぎて、思い出すんじゃなかった~……と、後悔しきりな者。
等々。
始まりはほんの小さな国に過ぎなかったオンタリオ皇国が、一回りほど大きくなった上に、その領土の割りに必要以上に豊かな国へと変貌したのは。
皇族に前世持ちが──それも、何代か続いた上に複数──生まれたが故である。
彼らに共通したのは、食に対する一種異様なまでの執着であった。
望むモノ──主に作物、植物、調味料等──を手に入れる為だけに、他国とも交流。
……金と権力持ったヤツが自重せず、止める者も居ないと、な……。
前世持ちの皇族連中が好き放題やらかした結果なのか。
何代も続いたせいで、妙な磁場でも出来上がっちゃったのか。
どうやら、とある世界のとある島国の何らかの生産者、あるいは職人的な前世持ちが皇国に集合。
国を上げての厚待遇もあって、ナンやカンやあって。
美食と飽食の国、オンタリオ皇国が誕生した。
国家事業で味噌や醤油などの発酵食品造りに勤しんだり。
海の向こうの島国から穀物──米だな──やら芋類豆類やらごっそり仕入れて。
農業や酪農に力を入れたり。
職人の育成に力を入れたり。
東の海と険しい山脈。
危険極まりない火山地帯に囲まれて、他国に戦争をふっかけられる事もなく。
前世持ちの皇族サマのお気に召すまま……になったら、こーなった。
正直な話。
この大陸で一番食事の美味い国で、自給自足率が半端なく。
過剰に収穫された作物は、他国に対する政治的な圧力に使われたりもする。
……その辺りは、国の上層部がナンかするんだろうね。
腹黒い方向で。
ぽこぽこと現れる迷宮のおかげで、一攫千金狙いの──特に迷宮探索者と呼ばれる冒険者達が集合し。
人の流れや物流も申し分なく。
まぁ、住みやすいっちゃ住みやすい国である。
誰かナニかの思惑が目一杯詰まった国、とも言えるが。
実際に生きて生活している人達にとっては、特に関係の無い話でもあるね。
31
お気に入りに追加
406
あなたにおすすめの小説

城で侍女をしているマリアンネと申します。お給金の良いお仕事ありませんか?
甘寧
ファンタジー
「武闘家貴族」「脳筋貴族」と呼ばれていた元子爵令嬢のマリアンネ。
友人に騙され多額の借金を作った脳筋父のせいで、屋敷、領土を差し押さえられ事実上の没落となり、その借金を返済する為、城で侍女の仕事をしつつ得意な武力を活かし副業で「便利屋」を掛け持ちしながら借金返済の為、奮闘する毎日。
マリアンネに執着するオネエ王子やマリアンネを取り巻く人達と様々な試練を越えていく。借金返済の為に……
そんなある日、便利屋の上司ゴリさんからの指令で幽霊屋敷を調査する事になり……
武闘家令嬢と呼ばれいたマリアンネの、借金返済までを綴った物語
【完結】転生7年!ぼっち脱出して王宮ライフ満喫してたら王国の動乱に巻き込まれた少女戦記 〜愛でたいアイカは救国の姫になる
三矢さくら
ファンタジー
【完結しました】異世界からの召喚に応じて6歳児に転生したアイカは、護ってくれる結界に逆に閉じ込められた結果、山奥でサバイバル生活を始める。
こんなはずじゃなかった!
異世界の山奥で過ごすこと7年。ようやく結界が解けて、山を下りたアイカは王都ヴィアナで【天衣無縫の無頼姫】の異名をとる第3王女リティアと出会う。
珍しい物好きの王女に気に入られたアイカは、なんと侍女に取り立てられて王宮に!
やっと始まった異世界生活は、美男美女ぞろいの王宮生活!
右を見ても左を見ても「愛でたい」美人に美少女! 美男子に美少年ばかり!
アイカとリティア、まだまだ幼い侍女と王女が数奇な運命をたどる異世界王宮ファンタジー戦記。

魅了が解けた貴男から私へ
砂礫レキ
ファンタジー
貴族学園に通う一人の男爵令嬢が第一王子ダレルに魅了の術をかけた。
彼女に操られたダレルは婚約者のコルネリアを憎み罵り続ける。
そして卒業パーティーでとうとう婚約破棄を宣言した。
しかし魅了の術はその場に運良く居た宮廷魔術師に見破られる。
男爵令嬢は処刑されダレルは正気に戻った。
元凶は裁かれコルネリアへの愛を取り戻したダレル。
しかしそんな彼に半年後、今度はコルネリアが婚約破棄を告げた。
三話完結です。

あなたがそう望んだから
まる
ファンタジー
「ちょっとアンタ!アンタよ!!アデライス・オールテア!」
思わず不快さに顔が歪みそうになり、慌てて扇で顔を隠す。
確か彼女は…最近編入してきたという男爵家の庶子の娘だったかしら。
喚き散らす娘が望んだのでその通りにしてあげましたわ。
○○○○○○○○○○
誤字脱字ご容赦下さい。もし電波な転生者に貴族の令嬢が絡まれたら。攻略対象と思われてる男性もガッチリ貴族思考だったらと考えて書いてみました。ゆっくりペースになりそうですがよろしければ是非。
閲覧、しおり、お気に入りの登録ありがとうございました(*´ω`*)
何となくねっとりじわじわな感じになっていたらいいのにと思ったのですがどうなんでしょうね?

[完結] 邪魔をするなら潰すわよ?
シマ
ファンタジー
私はギルドが運営する治療院で働く治療師の一人、名前はルーシー。
クエストで大怪我したハンター達の治療に毎日、忙しい。そんなある日、騎士の格好をした一人の男が運び込まれた。
貴族のお偉いさんを魔物から護った騎士団の団長さんらしいけど、その場に置いていかれたの?でも、この傷は魔物にヤられたモノじゃないわよ?
魔法のある世界で亡くなった両親の代わりに兄妹を育てるルーシー。彼女は兄妹と静かに暮らしたいけど何やら回りが放ってくれない。
ルーシーが気になる団長さんに振り回されたり振り回したり。
私の生活を邪魔をするなら潰すわよ?
1月5日 誤字脱字修正 54話
★━戦闘シーンや猟奇的発言あり
流血シーンあり。
魔法・魔物あり。
ざぁま薄め。
恋愛要素あり。

巻き込まれ召喚・途中下車~幼女神の加護でチート?
サクラ近衛将監
ファンタジー
商社勤務の社会人一年生リューマが、偶然、勇者候補のヤンキーな連中の近くに居たことから、一緒に巻き込まれて異世界へ強制的に召喚された。万が一そのまま召喚されれば勇者候補ではないために何の力も与えられず悲惨な結末を迎える恐れが多分にあったのだが、その召喚に気づいた被召喚側世界(地球)の神様と召喚側世界(異世界)の神様である幼女神のお陰で助けられて、一旦狭間の世界に留め置かれ、改めて幼女神の加護等を貰ってから、異世界ではあるものの召喚場所とは異なる場所に無事に転移を果たすことができた。リューマは、幼女神の加護と付与された能力のおかげでチートな成長が促され、紆余曲折はありながらも異世界生活を満喫するために生きて行くことになる。
*この作品は「カクヨム」様にも投稿しています。
**週1(土曜日午後9時)の投稿を予定しています。**

私のお父様とパパ様
棗
ファンタジー
非常に過保護で愛情深い二人の父親から愛される娘メアリー。
婚約者の皇太子と毎月あるお茶会で顔を合わせるも、彼の隣には幼馴染の女性がいて。
大好きなお父様とパパ様がいれば、皇太子との婚約は白紙になっても何も問題はない。
※箱入り娘な主人公と娘溺愛過保護な父親コンビのとある日のお話。
追記(2021/10/7)
お茶会の後を追加します。
更に追記(2022/3/9)
連載として再開します。

異世界リナトリオン〜平凡な田舎娘だと思った私、実は転生者でした?!〜
青山喜太
ファンタジー
ある日、母が死んだ
孤独に暮らす少女、エイダは今日も1人分の食器を片付ける、1人で食べる朝食も慣れたものだ。
そしてそれは母が死んでからいつもと変わらない日常だった、ドアがノックされるその時までは。
これは1人の少女が世界を巻き込む巨大な秘密に立ち向かうお話。
小説家になろう様からの転載です!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる