私ですか?

庭にハニワ

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出来るなら。

さて。

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今日も今日とてやってきた、上から下まで黒ずくめ&黒覆面の襲撃者どもを。
テキトーに転がしていたぶりまくって。
殺意満々鬼ごっこ──途中で何度か攻守交代したけど──を楽しんだ後のこと。
地面にへたり込んだ襲撃者どもを、一人一人思いっきりよく踏みつけて、逃げられないように確保。
なんてやってたら、屋根の上あたりで何もしないで気配消して、このなかなかの地獄絵図をただただ観察してた、もう一人がサクッと逃げやがった。

「……ちっ」

しょうがない。
屋敷周辺で待機してる警備の方々に、まるっとお任せしよう。

じゃ、この転がってる奴らはとにかく尋問コースかな。

ひっくり返って肩で息してぜはぜは言ってる根性無し──黒ずくめどもな──を、腹立ちまぎれに踏みにじりつつ、侯爵家の影に全員引き渡した。

警備の方々含めて、侯爵家の影達も朧月関連だ。
正確には、朧月になれなかった者達だ。

そりゃ手間ヒマかけて集めて仕込んだ連中だ。
有効活用しましょ、ってモンだ。

顔見知りなソイツらに、目線で後始末をお願い。
いや、私のささやかな自由時間、タイムアップが近づいてきてるからさ。

また今日から令嬢ぶりっ子な日々だよ。
うんざりする。

はず、だった。






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