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本編
15:おやつは300円までです
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遠足の班が決まったら、次は班ごとに分かれて話し合い。
「班が決まったあとって何を話し合うんだ?
オレが班長なのに、こんなこと言ってすまないけど……」
「どこから回るかとかじゃねえの?」
しおりを開いてみると、目的地の公園名が書いてあった。
「目的地って緑山公園なの? すぐそばじゃん」
「玲美ちゃん、緑山中央公園って書いてあるよ?」
ほんとだ。じゃあ、わたしの知らない公園か。
「西田、知ってる?」
「ああ。ここからずっと南に行ったところにある公園だ。結構広くて川も流れてるんだぞ」
「南ってどっち?」
「そこの窓からまっすぐ向こうが南な」
「あー、あっちの方は行ったことないかも」
「ほら、沢木くんも参加しよう?」
由美ちゃんが、借りてきた猫のようになっている沢木くんに気づいて声をかけた。
「ぼ、ぼくは……その、みなさんの話を聞いてるのが楽しくて……」
そう言って、真っ赤っかになってうつむいちゃった。
でも、本人が楽しいって言ってるならいいか。
「そうだ、由美ちゃん! 遠足って言ったらおやつ買いに行かなきゃだよ!」
「いつもの駄菓子屋さんでいい? あそこなら、なんでもあるし」
「それ、オレ達も一緒に行っていい?」
「なんで?」
最初から由美ちゃんと二人で行くつもりだったから、ついなんでって言っちゃった。
「せっかく一緒の班になったんだし、これも何かの縁だろ?」
「こいつ、まだこの辺の場所知らないんだよ。いい機会だし、おれ達で連れてってやろうぜ」
「玲美ちゃん、駄菓子屋さんなら遠足以外でもいつでも一緒に行けるよ」
「じゃあいいけど……それなら、どこかで待ち合わせた方がいいね」
「タコ公園は? あそこなら学区内のちょうど中心くらいだし、駄菓子屋さんともそんなに離れてないでしょ?」
「じゃあ、そこにするか。伊藤、お前タコ公園はわかるか?」
「全然わからん」
伊藤くんの行動範囲は意外と狭く、西田の家と図書館と学校、あとは近所のコンビニくらいしかわかんないらしい。
引っ越してきたばかりって、そんなもん?
「じゃあ、学校で待ち合わせる?」
「日高達の言ってる駄菓子屋って、駅の方にあるやつだろ? 学校で待ち合わせたら遠くなるじゃねえか。
伊藤、お前がうちに来い。タコ公園まで案内してやる」
「悪いな。助かるよ」
「沢木、お前もうちに来い」
「ぼ、ぼくも参加……していいんですか?」
「当たり前だろ。沢木くんもオレ達の班なんだから」
「そうだよ。沢木くんも遠慮しないで」
ちょうど男女で別れた感じ。
もともと由美ちゃんと二人で行く気だったんだし、その方がわたしは嬉しいかも。
それにしても、
「西田って面倒見いいんだね。伊藤くんが懐くわけだ」
「惚れたか?」
「玲美ちゃんはあげない」
とりあえず由美ちゃん撫でとこ。
「ほんと仲いいな、お前ら……。
ところで、日高。伊藤と沢木は『くん』付で、なんで俺だけ呼び捨てなんだ?」
「西田だって、わたしのこと呼び捨てじゃん」
「そう言われればそうだな」
「わたしは相手に合わせてるだけですよ」
「んー……まあ、いいか。おれのこと、『たっちゃん』って呼んでもいいんだぜ」
「それはイヤ」
そのあと、小岩井が「バナナはおやつに入りますか?」とかいうさんざん使い古されたネタを披露していたけど、先生には完全にスルーされていた。
*****
土曜日になった。
今日はみんなでおやつを買いに行く日。
駄菓子屋に行くのも久しぶりだけど、タコ公園も結構久しぶりな気がする。
「由美ちゃんは何買うか決めた?」
「小さいカステラはほしいかな。あと、グミみたいなお餅みたいなやつは絶対買うよ」
「わたしはヨーグルトの小さいのと、コーラのラムネと……なんだっけ、小さいせんべいみたいなの」
そんなこんな話しながら集合場所へ。
タコ公園に着くと、男子達はすでに集まっていた。
「ごめん、待たせちゃった?」
「いや、おれ達が早く来すぎただけだ。伊藤なんて朝早くから来やがってさあ」
「楽しみで寝れなかった」
「それって、遠足前日の夜に発生するイベントだよね」
沢木くんが、また微妙に離れた場所に立っている。
「沢木くん、こっちおいで」
「あ、あの、その……どうか、お構いなく」
構わないわけにもいかんでしょ。
「沢木、遠慮すんなって言ってんだろ。なんならお前もおれのこと、たっちゃんって呼ぶか?」
それ好きだなお前。
わたしは絶対呼ばんからな。
「日高さん達来たばかりだし、すぐ出発するのも悪いから少し休憩してていいよ」
「そう? ありがとう。由美ちゃん、あっちのベンチ行こ」
「うん」
わたし達が休んでいる間、西田と伊藤くんは滑り台で遊んでいた。
そんなことしてたら、今度はそっちが疲れるんじゃないか?
沢木くんも行った。西田と一緒に滑ってる。
あいつ……女子からはモテなさそうだけど、男子からはモテそうだ。
*****
休憩が終わっていよいよ駄菓子屋さんへ。
「すげー! これだよ、オレが求めてた駄菓子屋は!」
伊藤くんご満悦。
東京の子には、そんなに駄菓子屋さんが珍しいのかね。
よーし、さっそくヨーグルトのお菓子買っちゃうぞー。
「おい、誰かゲーム対戦しようぜ!!」
西田が外に置いてあるゲームに食いついた。
「今日はお菓子を買いに来たんでしょ?」
「沢木、お前こっちな!」
「おやおや西田くん、このぼくにそのゲームで挑むんですか?」
あれ? 沢木くんのキャラ、なんか変わってない?
そんな流暢にしゃべれたのかあんた。
「……まあいいや。行こ、由美ちゃん」
「そうだね」
店内に入ると、そこはお宝の山。
これ、名前はよく知らないけど、きなこのついたお菓子の棒。
遠足には持っていけないけど、おやつとは別で買っちゃおうかな。
あと、この謎のアイドルの写真。これって、なんなんだろうね。
「日高さん、これ、おいしそうじゃない?」
「あれ? 伊藤くんもゲームの方にいるかと思ってた。
それはね、カツって書いてあるけど、たしかお肉じゃないんだよ」
「そっか。でもおいしそうだし、オレはこれにしようかな」
「いいんじゃない? だけど、わたしの一押しはこれだよ」
わたしは例のヨーグルトのお菓子を取った。
いい機会だし、伊藤くんにも布教しとこう。
「これは何でできてるの?」
「ヨーグルトっぽい何か」
「ヨーグルトっぽい何かかぁ」
物珍しそうに見ている伊藤くん。不思議でしょ?
ヨーグルトのお菓子なんだけど、ヨーグルトじゃないんだよこれ。
「玲美ちゃん、このビーズのアクセかわいくない?」
「ここにも売ってたんだ。おもちゃ屋さんよりいろいろあるね」
「二人とも、今日はお菓子を買いに来たんだろ?」
こうして、わたし達は駄菓子屋さんでのお買い物をめいっぱい楽しんだ。
伊藤くんはタバコ型のお菓子を買っていた。
やっぱ、男の子はああいうの好きなんだ。
コーラのお菓子もいろんな種類買えたし、お米のせんべいも買えたから超満足。
「きなこの棒買ってかない? 赤い色が付いてたら当たりでもう1個もらえるよ」
「よし、オレは3本買おう」
「わたしは2本にする」
「3人で買えばどれか当たりそうだよね」
あれ?
いまわたし、3人って言った……?
お店の入り口にあるゲームコーナーをそっと見てみる。
「くそーっ! ぜんぜん勝てねー!」
「このぼくに勝負を挑むのは、まだまだ早かったようだね、西田くん」
あんたら、まだやってたのか。
「班が決まったあとって何を話し合うんだ?
オレが班長なのに、こんなこと言ってすまないけど……」
「どこから回るかとかじゃねえの?」
しおりを開いてみると、目的地の公園名が書いてあった。
「目的地って緑山公園なの? すぐそばじゃん」
「玲美ちゃん、緑山中央公園って書いてあるよ?」
ほんとだ。じゃあ、わたしの知らない公園か。
「西田、知ってる?」
「ああ。ここからずっと南に行ったところにある公園だ。結構広くて川も流れてるんだぞ」
「南ってどっち?」
「そこの窓からまっすぐ向こうが南な」
「あー、あっちの方は行ったことないかも」
「ほら、沢木くんも参加しよう?」
由美ちゃんが、借りてきた猫のようになっている沢木くんに気づいて声をかけた。
「ぼ、ぼくは……その、みなさんの話を聞いてるのが楽しくて……」
そう言って、真っ赤っかになってうつむいちゃった。
でも、本人が楽しいって言ってるならいいか。
「そうだ、由美ちゃん! 遠足って言ったらおやつ買いに行かなきゃだよ!」
「いつもの駄菓子屋さんでいい? あそこなら、なんでもあるし」
「それ、オレ達も一緒に行っていい?」
「なんで?」
最初から由美ちゃんと二人で行くつもりだったから、ついなんでって言っちゃった。
「せっかく一緒の班になったんだし、これも何かの縁だろ?」
「こいつ、まだこの辺の場所知らないんだよ。いい機会だし、おれ達で連れてってやろうぜ」
「玲美ちゃん、駄菓子屋さんなら遠足以外でもいつでも一緒に行けるよ」
「じゃあいいけど……それなら、どこかで待ち合わせた方がいいね」
「タコ公園は? あそこなら学区内のちょうど中心くらいだし、駄菓子屋さんともそんなに離れてないでしょ?」
「じゃあ、そこにするか。伊藤、お前タコ公園はわかるか?」
「全然わからん」
伊藤くんの行動範囲は意外と狭く、西田の家と図書館と学校、あとは近所のコンビニくらいしかわかんないらしい。
引っ越してきたばかりって、そんなもん?
「じゃあ、学校で待ち合わせる?」
「日高達の言ってる駄菓子屋って、駅の方にあるやつだろ? 学校で待ち合わせたら遠くなるじゃねえか。
伊藤、お前がうちに来い。タコ公園まで案内してやる」
「悪いな。助かるよ」
「沢木、お前もうちに来い」
「ぼ、ぼくも参加……していいんですか?」
「当たり前だろ。沢木くんもオレ達の班なんだから」
「そうだよ。沢木くんも遠慮しないで」
ちょうど男女で別れた感じ。
もともと由美ちゃんと二人で行く気だったんだし、その方がわたしは嬉しいかも。
それにしても、
「西田って面倒見いいんだね。伊藤くんが懐くわけだ」
「惚れたか?」
「玲美ちゃんはあげない」
とりあえず由美ちゃん撫でとこ。
「ほんと仲いいな、お前ら……。
ところで、日高。伊藤と沢木は『くん』付で、なんで俺だけ呼び捨てなんだ?」
「西田だって、わたしのこと呼び捨てじゃん」
「そう言われればそうだな」
「わたしは相手に合わせてるだけですよ」
「んー……まあ、いいか。おれのこと、『たっちゃん』って呼んでもいいんだぜ」
「それはイヤ」
そのあと、小岩井が「バナナはおやつに入りますか?」とかいうさんざん使い古されたネタを披露していたけど、先生には完全にスルーされていた。
*****
土曜日になった。
今日はみんなでおやつを買いに行く日。
駄菓子屋に行くのも久しぶりだけど、タコ公園も結構久しぶりな気がする。
「由美ちゃんは何買うか決めた?」
「小さいカステラはほしいかな。あと、グミみたいなお餅みたいなやつは絶対買うよ」
「わたしはヨーグルトの小さいのと、コーラのラムネと……なんだっけ、小さいせんべいみたいなの」
そんなこんな話しながら集合場所へ。
タコ公園に着くと、男子達はすでに集まっていた。
「ごめん、待たせちゃった?」
「いや、おれ達が早く来すぎただけだ。伊藤なんて朝早くから来やがってさあ」
「楽しみで寝れなかった」
「それって、遠足前日の夜に発生するイベントだよね」
沢木くんが、また微妙に離れた場所に立っている。
「沢木くん、こっちおいで」
「あ、あの、その……どうか、お構いなく」
構わないわけにもいかんでしょ。
「沢木、遠慮すんなって言ってんだろ。なんならお前もおれのこと、たっちゃんって呼ぶか?」
それ好きだなお前。
わたしは絶対呼ばんからな。
「日高さん達来たばかりだし、すぐ出発するのも悪いから少し休憩してていいよ」
「そう? ありがとう。由美ちゃん、あっちのベンチ行こ」
「うん」
わたし達が休んでいる間、西田と伊藤くんは滑り台で遊んでいた。
そんなことしてたら、今度はそっちが疲れるんじゃないか?
沢木くんも行った。西田と一緒に滑ってる。
あいつ……女子からはモテなさそうだけど、男子からはモテそうだ。
*****
休憩が終わっていよいよ駄菓子屋さんへ。
「すげー! これだよ、オレが求めてた駄菓子屋は!」
伊藤くんご満悦。
東京の子には、そんなに駄菓子屋さんが珍しいのかね。
よーし、さっそくヨーグルトのお菓子買っちゃうぞー。
「おい、誰かゲーム対戦しようぜ!!」
西田が外に置いてあるゲームに食いついた。
「今日はお菓子を買いに来たんでしょ?」
「沢木、お前こっちな!」
「おやおや西田くん、このぼくにそのゲームで挑むんですか?」
あれ? 沢木くんのキャラ、なんか変わってない?
そんな流暢にしゃべれたのかあんた。
「……まあいいや。行こ、由美ちゃん」
「そうだね」
店内に入ると、そこはお宝の山。
これ、名前はよく知らないけど、きなこのついたお菓子の棒。
遠足には持っていけないけど、おやつとは別で買っちゃおうかな。
あと、この謎のアイドルの写真。これって、なんなんだろうね。
「日高さん、これ、おいしそうじゃない?」
「あれ? 伊藤くんもゲームの方にいるかと思ってた。
それはね、カツって書いてあるけど、たしかお肉じゃないんだよ」
「そっか。でもおいしそうだし、オレはこれにしようかな」
「いいんじゃない? だけど、わたしの一押しはこれだよ」
わたしは例のヨーグルトのお菓子を取った。
いい機会だし、伊藤くんにも布教しとこう。
「これは何でできてるの?」
「ヨーグルトっぽい何か」
「ヨーグルトっぽい何かかぁ」
物珍しそうに見ている伊藤くん。不思議でしょ?
ヨーグルトのお菓子なんだけど、ヨーグルトじゃないんだよこれ。
「玲美ちゃん、このビーズのアクセかわいくない?」
「ここにも売ってたんだ。おもちゃ屋さんよりいろいろあるね」
「二人とも、今日はお菓子を買いに来たんだろ?」
こうして、わたし達は駄菓子屋さんでのお買い物をめいっぱい楽しんだ。
伊藤くんはタバコ型のお菓子を買っていた。
やっぱ、男の子はああいうの好きなんだ。
コーラのお菓子もいろんな種類買えたし、お米のせんべいも買えたから超満足。
「きなこの棒買ってかない? 赤い色が付いてたら当たりでもう1個もらえるよ」
「よし、オレは3本買おう」
「わたしは2本にする」
「3人で買えばどれか当たりそうだよね」
あれ?
いまわたし、3人って言った……?
お店の入り口にあるゲームコーナーをそっと見てみる。
「くそーっ! ぜんぜん勝てねー!」
「このぼくに勝負を挑むのは、まだまだ早かったようだね、西田くん」
あんたら、まだやってたのか。
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