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第19話 疑惑と確信
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すっかり陽が暮れた夜道を歩きながら、あたしは考える。
「それにしても……」
どうして泉華はあたしが裏切り者だと、柚希を殺害した犯人だと勘違いしてるのだろう。
あたしが向こうの世界に移り住みたいとも勘違いしていたようだけど、そこまで考えて、あたしはふと一つの可能性を考慮する。
泉華が誰かの思考を覗き見ており、誤った情報を入手しているのではないかと。
問題は泉華が誰の思考を覗いているのかである。
あたしと交流のある魔法少女は少ない。
親友である柚希が亡くなったことにより、あたしはこれ以上親しい者の死を見たくなかった。
そのため、極力他の魔法少女と関わらないようにしてきたのだ。
無論最低限の情報を入手するため、魔法少女たちが集う魔女の茶会に出ることはある。
だが、だとすると尚更説明がつかない。
唯一考えられる可能性は、自分と親しくしている夜戯の存在だけなのだが……。
では、仮に泉華がなんらかの方法で夜戯をスポットだと認識し、能力を発動していたと仮定しよう。
だとしてもなぜ、夜戯があたしを裏切り者だと考えるのだろう。
そもそも夜戯にはまだ自分が魔法少女だと打ち明けていない。
打ち明けられずにいるのは他ならぬ柚希のことがあったからだ。
柚希は間違いなく魔法少女に殺されている。
自分が助けられなかったことを夜戯に知られてしまえば幻滅されるかもしれない。
最悪恨まれるかもしれないと考えれば、簡単には伝えられない。
仮に本当に泉華が夜戯に対して能力を使用していたとするならば、一年前彼が柚希宅で見たという謎メッセージの意味も解けるかもしれない。
【いつも見ています。一年後に会いましょう】
『いつも』とは文字通り、能力を通して夜戯を監視しているということであり、『一年後に会いましょう』とは、一年かけて夜戯に接触する魔法少女の情報を入手した後、用済みになった夜戯を始末するという意味にも受け取れる。
そんなことを考えているうちに自宅が見えてきた。
あたしの自宅は公団住宅の二階に位置する。
父とは幼い頃に母と離婚して以来会っていない。そんな母は看護婦をしており、家にはほとんど帰ってこない。
食卓にはサランラップがかけられた焼き魚が寂しくおいてあるだけ。
あたしはそれを流し目で確認してから、自室のベッドに倒れ込んだ。
溜め息を吐き出すと同時に瞼を閉じ、考えをまとめようと瞑想するが上手くまとまらない。
「あーっ、もう!」
そこで思いきって夜戯にLINEを送ってみることにした。
『ひょっとして、なにかあたしに隠してることはある?』
単刀直入に聞いてみることにする。
送信して間もなく、既読が付く。
五分……十分。
一時間が経過するも、彼からの返信はない。
いわゆる既読無視というやつだ。
「なんで無視するのよ!」
こうなったら明日、直接学校で本人に問い詰めてやろうと意気込んでいた。
しかし、翌朝学校へ向かったのだが、いつもの窓際の席に夜戯の姿はなかった。
もしかしたら夜戯の身になにかあったのかもしれないと思ったあたしは、急いで学校を飛び出した。
向かった先は天満夜戯乃の自宅である。
息も絶え絶えに門前でインターホンを連打するも、応答がない。
二階の夜戯の部屋を見上げれば、慌ててカーテンが閉められる。
「なんで隠れんのよ!」
不自然な彼の行動に大声を上げてしまったあたしは、苛立ちから門を蹴りつけてしまう。
「いくらなんでもあんたの行動は怪し過ぎるわよ」
こうなったら突撃あるのみ。
そう思い、門をくぐりドアノブに手を掛けた瞬間、
ガチャッ!
内側から鍵をかけられてしまった。
「なっ、なんで鍵かけんのよ! ちょっとここを開けなさいよ!」
「きょ、今日は帰ってくれ!」
ドア越しに怒鳴りつけてやると、おびえた仔犬のような声が返ってくる。
あたしはやきもきする気持ちが胸いっぱいに広がり、今度は扉を蹴りつけてしまう。
「いいから開けろって言ってんのよ! 怒るわよ!」
「もう怒ってるじゃないか!」
ここで言い争っていても埒が明かないと思ったあたしは、機敏に首を振り、庭の方から裏手へ回り込むことを思いつく。そこから居間の窓をぶち破り室内に入ってやろうと踵を返した。
その時だった、プリーツスカートのポケットに押し込んでいたスマホが鳴ったのは。
「こんなときに誰よ」
短い舌打ちを鳴らしながらスマホを手に取ると、画面には【サディスティック泉華】と忌々しい名前が表示されている。
「うぅっ……」
思わず喉を鳴らしてしまったあたしは画面を睨みつけ、出るか出ないかを思考する。
が、結局出ないとあとで何を言われるか分かったもではないと思い、半ば諦めに似た気持ちで電話に出た。
「……はい」
『遅いッ――!! ツーコール以内に出ろと言っているだろうがァッ! こののろまなメスブタがっ!』
ヒステリックな女王様の甲高い声が鼓膜を激しく揺さぶり、あたしは思わずスマホを耳元から離していた。
このまま切ってやろうかとスマホを睨みつけたのだが、やはりそれは得策ではないと思いとどまる。
じんじんと音を立てて湧き上がる怒りを呼吸法で抑え、感情を押し殺しながら対応する。
「で、なに?」
『まだ襲撃の指示は出していないはずだ! 勝手な行動をするんじゃないよ。そんなことをしてもポイント稼ぎにすらならいってことを覚えておきな』
「!?」
やはり妙だ。
あたしは素早く周囲に視線を走らせる。
だけど視線を隈無く移動させても、泉華の姿を見つけることはできなかった。
ではなぜ、泉華はあたしが夜戯の自宅に来ていることがわかったのだろうか?
あたしは再び視線を扉に戻し、内側に居るであろう夜戯を脳裏に浮かべる。
まさか……。
そして確信する。
川利音泉華は間違いなく天満夜戯乃に能力を発動し、彼の脳内を監視しているのだと。
「悪かったわ。役に立つことを証明したかったのよ。でも、次はちゃんと指示を待つから」
『当たり前だァッ――! 二度と勝ってな行動を取るな。このメスブタがっ!!』
泉華は言いたいことだけをいい終えると電話を切った。
あたしは彼に声をかけることなく、その場をあとにする。
「それにしても……」
どうして泉華はあたしが裏切り者だと、柚希を殺害した犯人だと勘違いしてるのだろう。
あたしが向こうの世界に移り住みたいとも勘違いしていたようだけど、そこまで考えて、あたしはふと一つの可能性を考慮する。
泉華が誰かの思考を覗き見ており、誤った情報を入手しているのではないかと。
問題は泉華が誰の思考を覗いているのかである。
あたしと交流のある魔法少女は少ない。
親友である柚希が亡くなったことにより、あたしはこれ以上親しい者の死を見たくなかった。
そのため、極力他の魔法少女と関わらないようにしてきたのだ。
無論最低限の情報を入手するため、魔法少女たちが集う魔女の茶会に出ることはある。
だが、だとすると尚更説明がつかない。
唯一考えられる可能性は、自分と親しくしている夜戯の存在だけなのだが……。
では、仮に泉華がなんらかの方法で夜戯をスポットだと認識し、能力を発動していたと仮定しよう。
だとしてもなぜ、夜戯があたしを裏切り者だと考えるのだろう。
そもそも夜戯にはまだ自分が魔法少女だと打ち明けていない。
打ち明けられずにいるのは他ならぬ柚希のことがあったからだ。
柚希は間違いなく魔法少女に殺されている。
自分が助けられなかったことを夜戯に知られてしまえば幻滅されるかもしれない。
最悪恨まれるかもしれないと考えれば、簡単には伝えられない。
仮に本当に泉華が夜戯に対して能力を使用していたとするならば、一年前彼が柚希宅で見たという謎メッセージの意味も解けるかもしれない。
【いつも見ています。一年後に会いましょう】
『いつも』とは文字通り、能力を通して夜戯を監視しているということであり、『一年後に会いましょう』とは、一年かけて夜戯に接触する魔法少女の情報を入手した後、用済みになった夜戯を始末するという意味にも受け取れる。
そんなことを考えているうちに自宅が見えてきた。
あたしの自宅は公団住宅の二階に位置する。
父とは幼い頃に母と離婚して以来会っていない。そんな母は看護婦をしており、家にはほとんど帰ってこない。
食卓にはサランラップがかけられた焼き魚が寂しくおいてあるだけ。
あたしはそれを流し目で確認してから、自室のベッドに倒れ込んだ。
溜め息を吐き出すと同時に瞼を閉じ、考えをまとめようと瞑想するが上手くまとまらない。
「あーっ、もう!」
そこで思いきって夜戯にLINEを送ってみることにした。
『ひょっとして、なにかあたしに隠してることはある?』
単刀直入に聞いてみることにする。
送信して間もなく、既読が付く。
五分……十分。
一時間が経過するも、彼からの返信はない。
いわゆる既読無視というやつだ。
「なんで無視するのよ!」
こうなったら明日、直接学校で本人に問い詰めてやろうと意気込んでいた。
しかし、翌朝学校へ向かったのだが、いつもの窓際の席に夜戯の姿はなかった。
もしかしたら夜戯の身になにかあったのかもしれないと思ったあたしは、急いで学校を飛び出した。
向かった先は天満夜戯乃の自宅である。
息も絶え絶えに門前でインターホンを連打するも、応答がない。
二階の夜戯の部屋を見上げれば、慌ててカーテンが閉められる。
「なんで隠れんのよ!」
不自然な彼の行動に大声を上げてしまったあたしは、苛立ちから門を蹴りつけてしまう。
「いくらなんでもあんたの行動は怪し過ぎるわよ」
こうなったら突撃あるのみ。
そう思い、門をくぐりドアノブに手を掛けた瞬間、
ガチャッ!
内側から鍵をかけられてしまった。
「なっ、なんで鍵かけんのよ! ちょっとここを開けなさいよ!」
「きょ、今日は帰ってくれ!」
ドア越しに怒鳴りつけてやると、おびえた仔犬のような声が返ってくる。
あたしはやきもきする気持ちが胸いっぱいに広がり、今度は扉を蹴りつけてしまう。
「いいから開けろって言ってんのよ! 怒るわよ!」
「もう怒ってるじゃないか!」
ここで言い争っていても埒が明かないと思ったあたしは、機敏に首を振り、庭の方から裏手へ回り込むことを思いつく。そこから居間の窓をぶち破り室内に入ってやろうと踵を返した。
その時だった、プリーツスカートのポケットに押し込んでいたスマホが鳴ったのは。
「こんなときに誰よ」
短い舌打ちを鳴らしながらスマホを手に取ると、画面には【サディスティック泉華】と忌々しい名前が表示されている。
「うぅっ……」
思わず喉を鳴らしてしまったあたしは画面を睨みつけ、出るか出ないかを思考する。
が、結局出ないとあとで何を言われるか分かったもではないと思い、半ば諦めに似た気持ちで電話に出た。
「……はい」
『遅いッ――!! ツーコール以内に出ろと言っているだろうがァッ! こののろまなメスブタがっ!』
ヒステリックな女王様の甲高い声が鼓膜を激しく揺さぶり、あたしは思わずスマホを耳元から離していた。
このまま切ってやろうかとスマホを睨みつけたのだが、やはりそれは得策ではないと思いとどまる。
じんじんと音を立てて湧き上がる怒りを呼吸法で抑え、感情を押し殺しながら対応する。
「で、なに?」
『まだ襲撃の指示は出していないはずだ! 勝手な行動をするんじゃないよ。そんなことをしてもポイント稼ぎにすらならいってことを覚えておきな』
「!?」
やはり妙だ。
あたしは素早く周囲に視線を走らせる。
だけど視線を隈無く移動させても、泉華の姿を見つけることはできなかった。
ではなぜ、泉華はあたしが夜戯の自宅に来ていることがわかったのだろうか?
あたしは再び視線を扉に戻し、内側に居るであろう夜戯を脳裏に浮かべる。
まさか……。
そして確信する。
川利音泉華は間違いなく天満夜戯乃に能力を発動し、彼の脳内を監視しているのだと。
「悪かったわ。役に立つことを証明したかったのよ。でも、次はちゃんと指示を待つから」
『当たり前だァッ――! 二度と勝ってな行動を取るな。このメスブタがっ!!』
泉華は言いたいことだけをいい終えると電話を切った。
あたしは彼に声をかけることなく、その場をあとにする。
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