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第32話 アルドラ
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それはまだ、ベルゼブブが今よりもずっと若々しかった頃のこと。
その日、彼は自宅の屋敷から投影魔法を駆使して人間界を見渡していた。
人間を誘惑し、天界の神々に嫌がらせを行うために。
しかし、それこそが運命の悪戯であった。
ベルゼブブは映像の中に映し出された、まだ14歳と年若い少女に釘付けとなっていた。
ダークエルフの少女、名をアルドラという。
後の魔族街ワンダーランドの女王――夜の妖精王である。
「……美しい」
それからというもの、彼は来る日も来る日も飽きることなく、四六時中彼女を見つめ続けた。
けれど、それは決してベルゼブブにとって楽しいものではなかった。
むしろ苦痛との戦いだった。
なぜなら、彼が密かに恋心を抱いていた少女は、性奴隷だったのだから。
『も、もぅ……やめ、でぇッ』
『はぁ、はぁ……。もっと色っぽい声で鳴けと言ってるだろ! この魔族がッ』
それは目を覆いたくなるほど悲惨な光景。
犬のように首輪を嵌められた少女が、自分よりも三倍はあろう巨大に馬乗りとなり、殴られ、首を絞められながら行為を強要されている。
暗い絶望に堕ちていく彼女を、死んだ魚のような目をした彼女を、ベルゼブブは見つめ続けたという。
そんな生活が数年続いたある日、ベルゼブブは心の中を掻きむしられるような激しい焦燥を感じていた。
アルドラが奴隷として暮らす町が、野盗に襲われたのだ。
村の領主だった男は屋敷にこもって難を逃れようとしたけれど、村一番の屋敷を野盗が見逃すはずなどない。
『た、頼むっ! み、見逃してくれ! 金ならやる。そ、そうだ! この女もくれてやる。ダークエルフだ。貴様らでは一生かかっても買えない極上の一品だ! 調教済みだから締りも最高だ! だから……頼む!』
屋敷に押し入り使用人たちを虐殺した野盗に、男は命乞いとともにアルドラを差し出した。
だが、悪魔よりも欲深い人間たちは女よりも金を、すべてを望んだ。
「あぁ……そんなッ、そんなッ!?」
悪漢の男は『化物なんぞ抱けるかッ!』怒鳴りつけて柔肌に得物を突き刺した。
血を流し倒れるアルドラを、嘲笑う男たち。
「殺して、やる。殺してやるぞ、人間共ッ!」
ベルゼブブは感情に突き動かされるままに、人間界に降臨した。
「なっ、なんだ、こいつ!?」
「どこから現れやがった!」
突如薄暗い部屋の奥から姿を現したベルゼブブに、悪漢たちは驚きを隠せない。
けれどそれも僅かな時、どの道皆殺しだと気に留める様子などない。
「た、助かった! 助けてくれぇ!」
むしろ、彼の登場に一筋の光明が差したと歓喜するのは、長年に渡りアルドラを苦しませた男の方だった。
「わ、わたしを助ければ貴様に大金をくれてやる! ああ、そうだ! 好きなだけ性奴隷も買ってやるぞ! ほら、わかったらさっさとこの薄汚い連中をぶち殺せ!」
ベルゼブブの耳に、彼らの声など1dBも聞こえてはいない。
彼が見下ろす視線の先には、何年間も見続けてきた女が血を流して横たわっている。
「……」
目のまわりに薄黒い暈のできたその顔は鈍い鉛色をして、瞳孔は光に対して調節の力を失っていた。軽く開いたままのくちびるからもれる歯並みまでが、光なく、ただ死を連想させるような醜い美しさが耳の付け根までみなぎっていた。
「……ルールなんぞに縛られず、もっと、早くそうするべきだった」
横たわる女の前で膝を折ったベルゼブブは、彼女を抱きかかえるとそっと額を合わせる。親が幼子の熱を測るように。
「俺様の力を、貴様に……分けてくれる」
膨大な力の一部が、虫の息となった女に流れていく。瀕死の重傷を負っていた傷口はあっという間に塞がり、光を失っていた小紫色の瞳に生気がよみがえる。
「一体何がどうなってやがんだ!?」
困惑する悪漢たちとは異なり、領主の男は「これはすごい!」と大はしゃぎ。
「よし、貴様には褒美としてこの村に家も建ててやろう! さぁ、分かったらそこのゴミクズ共をさっさと殺してしまえ」
「な、なんだとこの野ッ―――」
それは刹那の出来事。
ベルゼブブがサッと手を振るった途端、悪漢の男たちの体躯が細切れとなって床に散乱した。
「……すごい」
「おお! 良くやったぞ! 執事見習いの割には大したものだ! このゴミ虫共め、わたしから金を取ろうなど百万年早いのだ! そうだ! このゴミ虫共の肉は家畜の餌にでもしてくれよう!」
男は聞くにたえない言葉を吐き捨て、肉塊となった悪漢たちの残骸をグチャグチャと踏みにじる。
「あと、貴様ッ―――!!」
「――いやぁッ!?」
男はアルドラの頬を力いっぱいひっぱたいた。
「ああいう場合はエロいことしてゴミクズ共の気を引いてわたしから気をそらすのがセオリーだろうがァッ! 本当に貴様は愚図でのろまで役立たずな女だな! 腰を振るしか脳がないのか、このドスケベエルフめッ!」
「も、申し訳ございませんでしたッ!」
アルドラは何度も、何度も頭を下げる。
その光景をじっと見つめるベルゼブブは、なぜこんな雑魚にアルドラが頭を下げるのか理解できない。
そうか……奴隷紋、これが原因か。
「ん、なんだ? 今すぐ褒美がほしいのか?」
「手を、左手を出せ……」
「なんだ、このわたしと握手がしたいのか? まぁいいだッ―――あん? ……へ?」
男が紋章を施した方の手を差し出した転瞬、その手が消える。
「いぎゃあああああああああああああああああああ――!?!? うでがぁっ、うでがぁッ!? わたしのうでがぁああああっ」
バケツをひっくり返したような血を流してのたうち回る男に興味などないベルゼブブは、アルドラへと向き直っていた。
「……やる」
「え……あの………」
差し出された男の左手を受け取ったアルドラは、分からないという風に小首をかしげる。
「お前を縛る呪いは、もう無い。お前は自由だ」
「でも……その……」
幼い頃から奴隷として生きてきたアルドラには、自由がわからない。
ベルゼブブは男が居るから彼女が自由になれないのだと思い、悪魔的行動に出る。
「来い」
「な、なにをずるっ! よせッ……だのむっ、やめろぉっ!」
ベルゼブブは乱暴に男の髪を掴み取り、引きずるように外へ連れ出した。向かった先は家畜小屋。ベルゼブブは男を生きたまま家畜に食わせたのだ。
「――いだぁっ、やめ、でぇッ、ぐゆぇ、だ、だずゅ……げぇぐぇッ―――」
物陰から見ていたアルドラに、ベルゼブブは改めて告げる。
「アルドラ、お前は、自由だ」
これが大罪の悪魔ベルゼブブと、夜の妖精王の出会い、その一部である。
その日、彼は自宅の屋敷から投影魔法を駆使して人間界を見渡していた。
人間を誘惑し、天界の神々に嫌がらせを行うために。
しかし、それこそが運命の悪戯であった。
ベルゼブブは映像の中に映し出された、まだ14歳と年若い少女に釘付けとなっていた。
ダークエルフの少女、名をアルドラという。
後の魔族街ワンダーランドの女王――夜の妖精王である。
「……美しい」
それからというもの、彼は来る日も来る日も飽きることなく、四六時中彼女を見つめ続けた。
けれど、それは決してベルゼブブにとって楽しいものではなかった。
むしろ苦痛との戦いだった。
なぜなら、彼が密かに恋心を抱いていた少女は、性奴隷だったのだから。
『も、もぅ……やめ、でぇッ』
『はぁ、はぁ……。もっと色っぽい声で鳴けと言ってるだろ! この魔族がッ』
それは目を覆いたくなるほど悲惨な光景。
犬のように首輪を嵌められた少女が、自分よりも三倍はあろう巨大に馬乗りとなり、殴られ、首を絞められながら行為を強要されている。
暗い絶望に堕ちていく彼女を、死んだ魚のような目をした彼女を、ベルゼブブは見つめ続けたという。
そんな生活が数年続いたある日、ベルゼブブは心の中を掻きむしられるような激しい焦燥を感じていた。
アルドラが奴隷として暮らす町が、野盗に襲われたのだ。
村の領主だった男は屋敷にこもって難を逃れようとしたけれど、村一番の屋敷を野盗が見逃すはずなどない。
『た、頼むっ! み、見逃してくれ! 金ならやる。そ、そうだ! この女もくれてやる。ダークエルフだ。貴様らでは一生かかっても買えない極上の一品だ! 調教済みだから締りも最高だ! だから……頼む!』
屋敷に押し入り使用人たちを虐殺した野盗に、男は命乞いとともにアルドラを差し出した。
だが、悪魔よりも欲深い人間たちは女よりも金を、すべてを望んだ。
「あぁ……そんなッ、そんなッ!?」
悪漢の男は『化物なんぞ抱けるかッ!』怒鳴りつけて柔肌に得物を突き刺した。
血を流し倒れるアルドラを、嘲笑う男たち。
「殺して、やる。殺してやるぞ、人間共ッ!」
ベルゼブブは感情に突き動かされるままに、人間界に降臨した。
「なっ、なんだ、こいつ!?」
「どこから現れやがった!」
突如薄暗い部屋の奥から姿を現したベルゼブブに、悪漢たちは驚きを隠せない。
けれどそれも僅かな時、どの道皆殺しだと気に留める様子などない。
「た、助かった! 助けてくれぇ!」
むしろ、彼の登場に一筋の光明が差したと歓喜するのは、長年に渡りアルドラを苦しませた男の方だった。
「わ、わたしを助ければ貴様に大金をくれてやる! ああ、そうだ! 好きなだけ性奴隷も買ってやるぞ! ほら、わかったらさっさとこの薄汚い連中をぶち殺せ!」
ベルゼブブの耳に、彼らの声など1dBも聞こえてはいない。
彼が見下ろす視線の先には、何年間も見続けてきた女が血を流して横たわっている。
「……」
目のまわりに薄黒い暈のできたその顔は鈍い鉛色をして、瞳孔は光に対して調節の力を失っていた。軽く開いたままのくちびるからもれる歯並みまでが、光なく、ただ死を連想させるような醜い美しさが耳の付け根までみなぎっていた。
「……ルールなんぞに縛られず、もっと、早くそうするべきだった」
横たわる女の前で膝を折ったベルゼブブは、彼女を抱きかかえるとそっと額を合わせる。親が幼子の熱を測るように。
「俺様の力を、貴様に……分けてくれる」
膨大な力の一部が、虫の息となった女に流れていく。瀕死の重傷を負っていた傷口はあっという間に塞がり、光を失っていた小紫色の瞳に生気がよみがえる。
「一体何がどうなってやがんだ!?」
困惑する悪漢たちとは異なり、領主の男は「これはすごい!」と大はしゃぎ。
「よし、貴様には褒美としてこの村に家も建ててやろう! さぁ、分かったらそこのゴミクズ共をさっさと殺してしまえ」
「な、なんだとこの野ッ―――」
それは刹那の出来事。
ベルゼブブがサッと手を振るった途端、悪漢の男たちの体躯が細切れとなって床に散乱した。
「……すごい」
「おお! 良くやったぞ! 執事見習いの割には大したものだ! このゴミ虫共め、わたしから金を取ろうなど百万年早いのだ! そうだ! このゴミ虫共の肉は家畜の餌にでもしてくれよう!」
男は聞くにたえない言葉を吐き捨て、肉塊となった悪漢たちの残骸をグチャグチャと踏みにじる。
「あと、貴様ッ―――!!」
「――いやぁッ!?」
男はアルドラの頬を力いっぱいひっぱたいた。
「ああいう場合はエロいことしてゴミクズ共の気を引いてわたしから気をそらすのがセオリーだろうがァッ! 本当に貴様は愚図でのろまで役立たずな女だな! 腰を振るしか脳がないのか、このドスケベエルフめッ!」
「も、申し訳ございませんでしたッ!」
アルドラは何度も、何度も頭を下げる。
その光景をじっと見つめるベルゼブブは、なぜこんな雑魚にアルドラが頭を下げるのか理解できない。
そうか……奴隷紋、これが原因か。
「ん、なんだ? 今すぐ褒美がほしいのか?」
「手を、左手を出せ……」
「なんだ、このわたしと握手がしたいのか? まぁいいだッ―――あん? ……へ?」
男が紋章を施した方の手を差し出した転瞬、その手が消える。
「いぎゃあああああああああああああああああああ――!?!? うでがぁっ、うでがぁッ!? わたしのうでがぁああああっ」
バケツをひっくり返したような血を流してのたうち回る男に興味などないベルゼブブは、アルドラへと向き直っていた。
「……やる」
「え……あの………」
差し出された男の左手を受け取ったアルドラは、分からないという風に小首をかしげる。
「お前を縛る呪いは、もう無い。お前は自由だ」
「でも……その……」
幼い頃から奴隷として生きてきたアルドラには、自由がわからない。
ベルゼブブは男が居るから彼女が自由になれないのだと思い、悪魔的行動に出る。
「来い」
「な、なにをずるっ! よせッ……だのむっ、やめろぉっ!」
ベルゼブブは乱暴に男の髪を掴み取り、引きずるように外へ連れ出した。向かった先は家畜小屋。ベルゼブブは男を生きたまま家畜に食わせたのだ。
「――いだぁっ、やめ、でぇッ、ぐゆぇ、だ、だずゅ……げぇぐぇッ―――」
物陰から見ていたアルドラに、ベルゼブブは改めて告げる。
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