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第27話 ジャンヌ杯 決勝戦
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「ついに決勝戦か!」
「ゴブゾウのやつすごいんだじょ!」
「わてもいつかゴブゾウみてぇに強くなってみてぇだぁ」
客席からゴブゾウに憧れの視線を送る二匹は、コンドームを売った金でポップコーンやら腸詰めの串焼きやらを大量に買い込んでの観戦。
これから友人が命懸けの死闘を繰り広げようというのに呑気なものだ。
「ジャンヌ、もうすぐだからね!」
「……アーサー」
毎度のやり取りに、ロキはいい加減見飽きたわねと、尤もらしいことを口にする。
「僕が必ず君を助けるからっ!」
僕ではなくゴブリンの間違いだと思いながら、中央で司会業に専念するアマンダを確認。
今日もかわいい。
「「「おお!」」」
客席からどよめきが起きる。
アマンダの見事な誘導により、客の注目は宙に浮かび上がった映像一点に集中。
ゴブリンVSサイクロプス。
前代未聞の組み合わせ。
本来ならば賭けなど絶対に成立しないこのカード。
誰もが種族差による身体能力を考え、サイクロプス一択となるためだ。
ところが、映像にはサイクロプス(1.8)ゴブリン(1.5)とオッズが映し出される。
その度に、どよめきが波のようにコロッセオを大きく揺らす。
オッズとは客の予想、賭け金によって左右される。
この場合、会場に集まった客の半数がゴブゾウが勝つ方に賭けているという計算になる。
「殺せッ! 殺してしまえサイコッ!」
これにお冠なのは高い金を払ってサイクロプスを買った飼い主。
なんたって最弱モンスターゴブリンの方が強いと思われているのだ。
納得がいかないのは当然だと思う。
「なっ!? サイクロプスなんてケチョンケチョンにしてやるですよ!」
「なんだとこのガキッ! オレのサイクロプスがゴブリンなんぞにやられるかッ!」
「これまでみんなそう言って負けてきたですよ!」
試合前から客席では醜い言い争いが繰り広げられている。
「にしても……」
俺は円形状の客席をグルっと見渡す。
「……やはり、今日も来ないのか」
あの日、指輪を買ってやって以降、クレアがぱったり姿を見せなくなった。
いつもは呼ばなくたって気がつくと隣にいたのに、居なくなれば居なくなったで少し寂しい。クレアの身に何かあったのではないかと心配になる。
「……」
俺の不安を煽るように、特別席から決勝戦を観戦する夜の妖精王が、鋭い目でこちらを見ていた。
俺とクレアの交際を反対していた夜の妖精王が、彼女に何かしたのではないかと思案してしまう。
「考えすぎだろうか……?」
相手は実の母親なので、クレアの身に危険が迫るようなことはないだろう。
俺を遠ざけるため、どこかに軟禁している可能性は十二分に考えられるが……。
今は考えたって仕方がない。
「神様、オラ神様のために頑張るべさ!」
「期待しているぞ、ゴブゾウ!」
試合に集中しよう。
アマンダのかけ声と同時に火蓋が切られる決勝戦。
『試合開始と同時に猪突猛進するのはサイクロプスのサイコ選手! それを得意の蛙ジャンプで躱すゴブゾウ選手――おっと! しかしここでサイコ選手があの構えを見せる! お得意の目玉光線の構えだ! 空中に回避したゴブゾウ選手めがけ、サイコ選手のビームが放たれる! が、どこに隠し持っていたのかゴブゾウ選手は腹巻きから盾を取り出し、それを華麗にガード!」
初戦時に購入したたたき売り装備である。
「さすが最弱のゴブリンをここまで育てた天才調教師ウゥルのゴブゾウ! そんな単調でありきたりな攻撃はサクッとまるっとクルッとお見通しだァッ! ウゥルの偉大さを思い知れッ――!!』
絶妙なアマンダの煽りに会場の熱はヒートアップ。そこかしこから「いいぞゴブリン」だの、「やれゴブリン」だの、歓声と野次が飛び交う。
「お、おいレフリー! お前個人的な感情で言ってんじゃないだろうな!」
『……ふんっ』
サイクロプスの飼い主からの抗議も何のその、アマンダは『べー』と舌を出して実況に戻る。
「あっ! 今あきらかにオレをバカにしたぞ! 不正だ! 闘技場運営は何をしているんだ!」
みっともなくわめき散らかす男に、ドヤ顔のアーサーが誇らしげに口にする。
「司会のお姉さんはただゴブゾウ派なだけで、別に不正なんてしてないですよ! レフリーがどちらかを応援してはイケないなんてルールないんですから」
「なっ、何をッ!」
「負け惜しみはやめるですよ」
「くぅ~~~~~っ、そんなゴブリン如きさっさとぶち殺せッ! 貴様を買うのにいくらかかったと思っているんだァッ!!」
サイクロプスの飼い主はそういうが、それは万に一つとてあり得ない。
サイクロプスはたしかに強い種族ではある。
名前 サイコ
年齢 22
種族 サイクロプス
性別 男
レベル 21
HP 255/255
MP 230/245
筋力 206
防御 203
魔防 198
敏捷 184
器用 140
知力 120
幸運 88
生まれ持った初期ステータスが高い上、成長時の能力上昇率もモンスターの中ではトップクラス。初戦のミノタウロスと戦った時のゴブゾウが相手だったなら、サイクロプスの勝ちだっただろう。
だが――
名前 ゴブゾウ
年齢 5
種族 ゴブリン
性別 男
レベル 16
HP 27/27 → 405/405
MP 20/20 → 300/300
筋力 23 → 345
防御 23 → 345
魔防 17 → 255
敏捷 20 → 300
器用 15 → 225
知力 12 → 180
幸運 1 → 15
ゴブゾウは決勝戦にたどり着くまでの間にレベルが上がっている。
ゴブリンであるゴブゾウの能力上昇率は極めて低い。
にも関わらず、ゴブゾウの能力値はミノタウロスと戦った時点から、爆発的に伸びていた。
その理由は当然、アーサーが友好の証としてゴブゾウに渡した青いペンダントにある。
極僅かな能力上昇率であったとしても、全ステータス15倍のチート装備を身につけているゴブゾウには、生半可なモンスターでは到底太刀打ちできない。
『でたぁあああああああ! ゴブゾウ選手お得意、小さな体格を活かして相手の懐に入り込んでからのスーパージャンプアッパー! 顎先から頭蓋までを一瞬にして粉々の木っ端微塵に砕かれたサイコ選手はダウンだああああああああッ―――!』
「勝負あったな」
「そんな……」
湧き上がる会場に、項垂れ膝をつく男。
「ゴブリン! ゴブリン! ゴブリン! ゴブリン! ゴブリン! ゴブリン!」
コロッセオには前代未聞のゴブリンコールが鳴り響く。
「ジャンヌゥウウウウウウウ――――ッ!!」
勝利宣言するように、アーサーは両拳を高く天へと突き伸ばす。
ジャンヌは未だゴブゾウがサイクロプスに勝ったことが信じられないといった様子で、口許を押さえていた。
「……」
立ち上がった夜の妖精王は、背後に立っていたダークエルフの頬をひっぱたき、無言でその場を去っていく。
俺が、ゴブゾウが優勝したことが相当気に入らないのだろう。
「さて、それではジャンヌを迎えに行くとするか」
「はい!」
表彰と閉会式のため、一同観客席からゴブゾウの待つ戦場へと下りていく。
「ゴブゾウのやつすごいんだじょ!」
「わてもいつかゴブゾウみてぇに強くなってみてぇだぁ」
客席からゴブゾウに憧れの視線を送る二匹は、コンドームを売った金でポップコーンやら腸詰めの串焼きやらを大量に買い込んでの観戦。
これから友人が命懸けの死闘を繰り広げようというのに呑気なものだ。
「ジャンヌ、もうすぐだからね!」
「……アーサー」
毎度のやり取りに、ロキはいい加減見飽きたわねと、尤もらしいことを口にする。
「僕が必ず君を助けるからっ!」
僕ではなくゴブリンの間違いだと思いながら、中央で司会業に専念するアマンダを確認。
今日もかわいい。
「「「おお!」」」
客席からどよめきが起きる。
アマンダの見事な誘導により、客の注目は宙に浮かび上がった映像一点に集中。
ゴブリンVSサイクロプス。
前代未聞の組み合わせ。
本来ならば賭けなど絶対に成立しないこのカード。
誰もが種族差による身体能力を考え、サイクロプス一択となるためだ。
ところが、映像にはサイクロプス(1.8)ゴブリン(1.5)とオッズが映し出される。
その度に、どよめきが波のようにコロッセオを大きく揺らす。
オッズとは客の予想、賭け金によって左右される。
この場合、会場に集まった客の半数がゴブゾウが勝つ方に賭けているという計算になる。
「殺せッ! 殺してしまえサイコッ!」
これにお冠なのは高い金を払ってサイクロプスを買った飼い主。
なんたって最弱モンスターゴブリンの方が強いと思われているのだ。
納得がいかないのは当然だと思う。
「なっ!? サイクロプスなんてケチョンケチョンにしてやるですよ!」
「なんだとこのガキッ! オレのサイクロプスがゴブリンなんぞにやられるかッ!」
「これまでみんなそう言って負けてきたですよ!」
試合前から客席では醜い言い争いが繰り広げられている。
「にしても……」
俺は円形状の客席をグルっと見渡す。
「……やはり、今日も来ないのか」
あの日、指輪を買ってやって以降、クレアがぱったり姿を見せなくなった。
いつもは呼ばなくたって気がつくと隣にいたのに、居なくなれば居なくなったで少し寂しい。クレアの身に何かあったのではないかと心配になる。
「……」
俺の不安を煽るように、特別席から決勝戦を観戦する夜の妖精王が、鋭い目でこちらを見ていた。
俺とクレアの交際を反対していた夜の妖精王が、彼女に何かしたのではないかと思案してしまう。
「考えすぎだろうか……?」
相手は実の母親なので、クレアの身に危険が迫るようなことはないだろう。
俺を遠ざけるため、どこかに軟禁している可能性は十二分に考えられるが……。
今は考えたって仕方がない。
「神様、オラ神様のために頑張るべさ!」
「期待しているぞ、ゴブゾウ!」
試合に集中しよう。
アマンダのかけ声と同時に火蓋が切られる決勝戦。
『試合開始と同時に猪突猛進するのはサイクロプスのサイコ選手! それを得意の蛙ジャンプで躱すゴブゾウ選手――おっと! しかしここでサイコ選手があの構えを見せる! お得意の目玉光線の構えだ! 空中に回避したゴブゾウ選手めがけ、サイコ選手のビームが放たれる! が、どこに隠し持っていたのかゴブゾウ選手は腹巻きから盾を取り出し、それを華麗にガード!」
初戦時に購入したたたき売り装備である。
「さすが最弱のゴブリンをここまで育てた天才調教師ウゥルのゴブゾウ! そんな単調でありきたりな攻撃はサクッとまるっとクルッとお見通しだァッ! ウゥルの偉大さを思い知れッ――!!』
絶妙なアマンダの煽りに会場の熱はヒートアップ。そこかしこから「いいぞゴブリン」だの、「やれゴブリン」だの、歓声と野次が飛び交う。
「お、おいレフリー! お前個人的な感情で言ってんじゃないだろうな!」
『……ふんっ』
サイクロプスの飼い主からの抗議も何のその、アマンダは『べー』と舌を出して実況に戻る。
「あっ! 今あきらかにオレをバカにしたぞ! 不正だ! 闘技場運営は何をしているんだ!」
みっともなくわめき散らかす男に、ドヤ顔のアーサーが誇らしげに口にする。
「司会のお姉さんはただゴブゾウ派なだけで、別に不正なんてしてないですよ! レフリーがどちらかを応援してはイケないなんてルールないんですから」
「なっ、何をッ!」
「負け惜しみはやめるですよ」
「くぅ~~~~~っ、そんなゴブリン如きさっさとぶち殺せッ! 貴様を買うのにいくらかかったと思っているんだァッ!!」
サイクロプスの飼い主はそういうが、それは万に一つとてあり得ない。
サイクロプスはたしかに強い種族ではある。
名前 サイコ
年齢 22
種族 サイクロプス
性別 男
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MP 230/245
筋力 206
防御 203
魔防 198
敏捷 184
器用 140
知力 120
幸運 88
生まれ持った初期ステータスが高い上、成長時の能力上昇率もモンスターの中ではトップクラス。初戦のミノタウロスと戦った時のゴブゾウが相手だったなら、サイクロプスの勝ちだっただろう。
だが――
名前 ゴブゾウ
年齢 5
種族 ゴブリン
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レベル 16
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MP 20/20 → 300/300
筋力 23 → 345
防御 23 → 345
魔防 17 → 255
敏捷 20 → 300
器用 15 → 225
知力 12 → 180
幸運 1 → 15
ゴブゾウは決勝戦にたどり着くまでの間にレベルが上がっている。
ゴブリンであるゴブゾウの能力上昇率は極めて低い。
にも関わらず、ゴブゾウの能力値はミノタウロスと戦った時点から、爆発的に伸びていた。
その理由は当然、アーサーが友好の証としてゴブゾウに渡した青いペンダントにある。
極僅かな能力上昇率であったとしても、全ステータス15倍のチート装備を身につけているゴブゾウには、生半可なモンスターでは到底太刀打ちできない。
『でたぁあああああああ! ゴブゾウ選手お得意、小さな体格を活かして相手の懐に入り込んでからのスーパージャンプアッパー! 顎先から頭蓋までを一瞬にして粉々の木っ端微塵に砕かれたサイコ選手はダウンだああああああああッ―――!』
「勝負あったな」
「そんな……」
湧き上がる会場に、項垂れ膝をつく男。
「ゴブリン! ゴブリン! ゴブリン! ゴブリン! ゴブリン! ゴブリン!」
コロッセオには前代未聞のゴブリンコールが鳴り響く。
「ジャンヌゥウウウウウウウ――――ッ!!」
勝利宣言するように、アーサーは両拳を高く天へと突き伸ばす。
ジャンヌは未だゴブゾウがサイクロプスに勝ったことが信じられないといった様子で、口許を押さえていた。
「……」
立ち上がった夜の妖精王は、背後に立っていたダークエルフの頬をひっぱたき、無言でその場を去っていく。
俺が、ゴブゾウが優勝したことが相当気に入らないのだろう。
「さて、それではジャンヌを迎えに行くとするか」
「はい!」
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