6 / 31
御御蛇様(おみへびさま)
しおりを挟む
【とあるネットの書込み】
513:オカルトな名無し
釣りにいったら友人が発狂して行方不明になった話はここでいい?
514:オカルトな名無し
どぞ
516:カエル@コテつけた
大学で知合った俺と友人Yは、趣味が同じ釣りってことですぐ仲良くなったんだ。Yのの話によると、彼の田舎は、携帯もつながらないほどで、綺麗な渓流がある。ということで、休みに友人の家に泊まりがけで遊びに行くことになったんだ。
Yの家について家族にあいさつしたのは、もう夕方五時すぎだった。で、釣りは明日にして散歩がてら明日のポイントをみにいこうってことになったの。
もうね、大自然。河原は広くて、水はきれいで、鮎とか居そうだった。そこでふとYが言った。
「そういえば、このガキのころこの河を渡っちゃいけないって言われてたな」
なんだそりゃ、って思ったよ。だって、その河、岩を渡って向こう側にいけるように手すり代わりのロープまで張ってあるんだぜ。
そのことをYにつっこんだら、「正確に言えば向こう側に渡っただけなら大丈夫。そこからさらに山の上に登ろうとするのがいけない。そこは神域で、踏み込んだ者に祟りがある」だそうで、大人達にキツく言いつけられていたそうだ。
「それって、上に崖でもあるんだろ。危ない所に子供が近付かないように大人達がうそをついてるんだよ」
「でも、村の大人達だって実際に避けてるんだぜ?」
そこでやめればよかったのに、俺はこう言っちまったんだ。
「だったら、俺が見てくるよ。なんだかおもしろそうだし」
その時は本当に面白そうに見えたんだ。
「おい!」
友人が止めるのも聞かず山を登っていった。人が踏み入らないというのは本当らしく、獣道とも言えない細い筋のような後が続いているだけだった。
ある程度登ったところで、Yがついてきた。慣れない山の中で何かあったらと心配してくれたのだろう。
「ほら、もう帰ろうぜ!」
「わかってるって」
急に視界が開けた。子供でも楽に一周できそうな池が広がっていた。
「こんな所があったなんて」
少し落ち着かないように周りを見回しながらYは言った。
「あれ、なんだろう」
俺が見つけたのは、小石を積み重ねた塚のような物だった。それを囲むように四本の竿が立っていて、しめ縄が渡されている。
「これって一体……」
友人の方を見ると、彼は塚を見たまま固まっていた。そして何かに操られているようにふらふらと塚に近づいていった。
そしてギクシャクと座り込んでいく。Yの体のどこかに触ったのか、しめ縄が外れて地面に落ちた。
「おい、何やってるんだよ」
俺の声はYには届いていないようだった。積み重なった石から何かを拾い上げる。
それは乾くと硬くなる粘土で造られた動物だった。耳と前足が欠け、犬なのか猫なのかすらも分からない。
517:オカルトな名無し
なんか、民芸品のお守りみたいな?
518:カエル
>517
そんな上等なもんじゃなかった。子供が作ったみたいな。
Yは中指ほどの大きさのそれを手の平にのせ、じっと見つめている。手の平が震えていた。
「おいY、それがどうかしたか」
肩を叩いても、Yは動かなかった。
その異常な様子に、俺は気味の悪い物を感じた。
「帰るぞ」
何度も肩を揺さぶると、ようやくYは「ああ」だか「うん」だかあいまいな返事を返した。
それから無言。家に着くまで話しかけてもひたすら無言。
そんで、家について、Yの父親を見た途端、Yは急に怒りだした。それも尋常な怒り方じゃなかった。急に親父の襟首つかんで、顔真っ赤にして唾飛ばして何か叫んでた。もう父親を殺すんじゃないかと思ったほどの勢いだったよ。なまりが酷くて聞き取れなかったけど
「アンゴ(アング? だったかも)サドコヤッダ」
「コロウタノカ」
とか叫んでたと思う。
519:オカルトな名無し
それ多分
「あのコをどこにやった」
「殺したのか」
だと思う。
520:カエル
>519マジか……((;゚Д゚)ガクガクブルブル
そのうちYの祖父がでてきて、父親と二人でYを二階に連れて行った。多分部屋に閉じ込めてバリケードを作ったんだろう。戸を叩く音と叫び声が響いていた。俺は怖くて怖くて、ただ突っ立ってたよ。
Yの母親に何があったのか聞かれたから、正直に湖の塚を見たって答えた。そうすると「なんてことを!」ってどなられたよ。
母親は飛びつくように受話器を取ると、どこかに電話し始めた。
その間、二階から戻ってきたY父が塚にまつわる話を教えてくれた。
昔、例の池には主である水蛇が住んでいた。人間は水蛇の邪魔をしない代わりに、水蛇も人間の邪魔をしない。そういう暗黙の取り決めができていて、うまく住みわけをしていたそうだ。
しかし、ある年飢饉があって、人間はどうしても池の魚が欲しくなった。しかし、蛇の怒りは怖い。だからこっそりと水蛇の子蛇を隠し、それを人質にする形で水の中から蛇をおびき出した。地面でなら、有利だから……そして子蛇もろとも水蛇も殺してしまった。あの塚は、その蛇達の霊をなぐさめるための物だったんだよ。
523: オカルトな名無し
だとしたら
>519の
「あのコをどこにやった」
「殺したのか」
は……Yに蛇の霊が憑りついてたのか……
524:カエル
電話からしばらくして、けさを着た坊さんと、警官がやってきた。部屋から連れ出されたYは、叫び疲れたのかぐったりしていた。
坊さんは、気味悪いくらいじっと俺の顔をみた。
「Yはもう御御蛇(おみへび)様に憑かれてしまったから手遅れだが、あんたはまだ助かるかもしれん」
わけが分からないまま、俺は車に乗せられ、寺の御堂のような所に連れてこられた。
530:オカルトな名無し
部屋から出されたY氏はどうしたの?
531:カエル
>530別の車で病院に連れて行かれたと聞いた。
御堂といっても大きくはない。物置よりは大きいかな、といった感じ。床張りで、祭壇っぽいのもなく、実際物置に使われているようで隅に段ボール箱がいくつか積み重ねてあった。
坊さんが、縄みたいなものを壁に一周させた。
「いいか、朝になったら迎えにくる。それまで何があっても外にでるな。呼ばれても返事をするな」
で、お坊さんに懐中電灯一本渡されて隔離された。なんだかいたずらして押入れに閉じ込められた時の事を思い出したよ……
観音扉は隙間がなく、風が入ってこないからカビと埃の匂いが酷かった。山の夜は静かだってどこかで聞いたことがあるけど、それは嘘だ。虫の声や葉のこすれる音でかなりにぎやか。
どのくらい時間が経ったか、最初は怖かったけどだんだん恐怖も薄れてきて、うとうとし始めたんだ。
532:オカルトな名無し
肝座ってんなあw
533:カエル
そうしたら、虫や葉の音と明らかに違う音がして、目が覚めたんだ。
ずるっ……ずるっ……って何かを引きずるような音。何かが堂の周りをまわっているんだ。時々、堂にぶつかるような気配がした。
俺はもう、怖くて怖くて、膝を抱えて丸くなって、できる限り息もしないようにしていた。心臓の音がうるさくて、外にまで聞こえるかと思ったよ。
戸の隙間から、黒い影が横切るのが見えた。もちろん戸の隙間からだから、はっきりとした姿は見られなかったけど。
扉が大きく叩かれて、俺は目を硬くつぶった。どれくらい経ったのかはわからない。気付くと夜が明けていて、お坊さんが迎えにきてくれた。外に出てみてびっくりしたよ。何か引きずったような跡が、お堂の周りについていたんだ。何周も何周も……
Yは病院に連れていかれたらしい。今は混乱しているから無理だけど、落ち着いたら面会させてくれると言われた。けれど、それからもYには会っていない。Yは、病院から消えてしまい、(スキをついて病室から抜け出したそうだ)今でも行方不明だ。
【Yの小学校時代の作文】
2年3組 吉田 はるやす
ねん土あそび
お父さんが、ねん土を買ってくれました。こねている間はやわらかいのに、かわくと石みたいにかたくなるねん土です。いろんなものを作りました。カブトムシや車も作りました。アイちゃんが遊びに来たので、犬を作ってプレゼントしました。よろこんでくれてうれしかったです。アイちゃんは、おさかなを作りました。楽しかったです。
【ある女性の日記】
今日、医者から余命3か月を告知された。死にたくない。今すぐ入院と言われて逃げ帰ってきた。死にたくない。もし私が死んだら、一人娘の愛はどうなるんだろう? 父親もいないのに。死ぬわけにはいかない。もし私が死んだら村の奴らは罪の子として愛を殺すだろう。この世にいてはいけない者と決め付けて。あいつらは、愛が私と実の兄との子というのにうすうす気づいているようだ。死ぬわけにはいかない。
【再びあるネットの書き込み】
535:カエル
こういう事は書きたくないけど、もうYは死んでると思うんだ。
536:オカルトな名無し
あのさあwww方言と描写から察するに××地方の××あたりの事だろうけど、あのへん蛇伝説とかないからww釣り乙wwww
537:オカルトな名無し
>536
だとしたらこの話自体釣りなのか、村人が無い伝説をでっちあげたのか……
538:オカルトな名無し
Yは村人に殺されたんじゃね? カエルはお堂に引きこもってたから、離れた所でYに何があっても分からなかったし、地面の跡なんて人間だってつけられるし……
539:オカルトな名無し
でも、なんで村人はYを殺す必要あるの? 塚を見たから?
540:オカルトな名無し
個人的には塚から出てきた粘土細工が気になる。それ見たから発狂したんだろ、Yは。
541:オカルトな名無し
>539
なにか理由があったのかもね。あの塚をみて、秘密に気付いちゃったとか……
513:オカルトな名無し
釣りにいったら友人が発狂して行方不明になった話はここでいい?
514:オカルトな名無し
どぞ
516:カエル@コテつけた
大学で知合った俺と友人Yは、趣味が同じ釣りってことですぐ仲良くなったんだ。Yのの話によると、彼の田舎は、携帯もつながらないほどで、綺麗な渓流がある。ということで、休みに友人の家に泊まりがけで遊びに行くことになったんだ。
Yの家について家族にあいさつしたのは、もう夕方五時すぎだった。で、釣りは明日にして散歩がてら明日のポイントをみにいこうってことになったの。
もうね、大自然。河原は広くて、水はきれいで、鮎とか居そうだった。そこでふとYが言った。
「そういえば、このガキのころこの河を渡っちゃいけないって言われてたな」
なんだそりゃ、って思ったよ。だって、その河、岩を渡って向こう側にいけるように手すり代わりのロープまで張ってあるんだぜ。
そのことをYにつっこんだら、「正確に言えば向こう側に渡っただけなら大丈夫。そこからさらに山の上に登ろうとするのがいけない。そこは神域で、踏み込んだ者に祟りがある」だそうで、大人達にキツく言いつけられていたそうだ。
「それって、上に崖でもあるんだろ。危ない所に子供が近付かないように大人達がうそをついてるんだよ」
「でも、村の大人達だって実際に避けてるんだぜ?」
そこでやめればよかったのに、俺はこう言っちまったんだ。
「だったら、俺が見てくるよ。なんだかおもしろそうだし」
その時は本当に面白そうに見えたんだ。
「おい!」
友人が止めるのも聞かず山を登っていった。人が踏み入らないというのは本当らしく、獣道とも言えない細い筋のような後が続いているだけだった。
ある程度登ったところで、Yがついてきた。慣れない山の中で何かあったらと心配してくれたのだろう。
「ほら、もう帰ろうぜ!」
「わかってるって」
急に視界が開けた。子供でも楽に一周できそうな池が広がっていた。
「こんな所があったなんて」
少し落ち着かないように周りを見回しながらYは言った。
「あれ、なんだろう」
俺が見つけたのは、小石を積み重ねた塚のような物だった。それを囲むように四本の竿が立っていて、しめ縄が渡されている。
「これって一体……」
友人の方を見ると、彼は塚を見たまま固まっていた。そして何かに操られているようにふらふらと塚に近づいていった。
そしてギクシャクと座り込んでいく。Yの体のどこかに触ったのか、しめ縄が外れて地面に落ちた。
「おい、何やってるんだよ」
俺の声はYには届いていないようだった。積み重なった石から何かを拾い上げる。
それは乾くと硬くなる粘土で造られた動物だった。耳と前足が欠け、犬なのか猫なのかすらも分からない。
517:オカルトな名無し
なんか、民芸品のお守りみたいな?
518:カエル
>517
そんな上等なもんじゃなかった。子供が作ったみたいな。
Yは中指ほどの大きさのそれを手の平にのせ、じっと見つめている。手の平が震えていた。
「おいY、それがどうかしたか」
肩を叩いても、Yは動かなかった。
その異常な様子に、俺は気味の悪い物を感じた。
「帰るぞ」
何度も肩を揺さぶると、ようやくYは「ああ」だか「うん」だかあいまいな返事を返した。
それから無言。家に着くまで話しかけてもひたすら無言。
そんで、家について、Yの父親を見た途端、Yは急に怒りだした。それも尋常な怒り方じゃなかった。急に親父の襟首つかんで、顔真っ赤にして唾飛ばして何か叫んでた。もう父親を殺すんじゃないかと思ったほどの勢いだったよ。なまりが酷くて聞き取れなかったけど
「アンゴ(アング? だったかも)サドコヤッダ」
「コロウタノカ」
とか叫んでたと思う。
519:オカルトな名無し
それ多分
「あのコをどこにやった」
「殺したのか」
だと思う。
520:カエル
>519マジか……((;゚Д゚)ガクガクブルブル
そのうちYの祖父がでてきて、父親と二人でYを二階に連れて行った。多分部屋に閉じ込めてバリケードを作ったんだろう。戸を叩く音と叫び声が響いていた。俺は怖くて怖くて、ただ突っ立ってたよ。
Yの母親に何があったのか聞かれたから、正直に湖の塚を見たって答えた。そうすると「なんてことを!」ってどなられたよ。
母親は飛びつくように受話器を取ると、どこかに電話し始めた。
その間、二階から戻ってきたY父が塚にまつわる話を教えてくれた。
昔、例の池には主である水蛇が住んでいた。人間は水蛇の邪魔をしない代わりに、水蛇も人間の邪魔をしない。そういう暗黙の取り決めができていて、うまく住みわけをしていたそうだ。
しかし、ある年飢饉があって、人間はどうしても池の魚が欲しくなった。しかし、蛇の怒りは怖い。だからこっそりと水蛇の子蛇を隠し、それを人質にする形で水の中から蛇をおびき出した。地面でなら、有利だから……そして子蛇もろとも水蛇も殺してしまった。あの塚は、その蛇達の霊をなぐさめるための物だったんだよ。
523: オカルトな名無し
だとしたら
>519の
「あのコをどこにやった」
「殺したのか」
は……Yに蛇の霊が憑りついてたのか……
524:カエル
電話からしばらくして、けさを着た坊さんと、警官がやってきた。部屋から連れ出されたYは、叫び疲れたのかぐったりしていた。
坊さんは、気味悪いくらいじっと俺の顔をみた。
「Yはもう御御蛇(おみへび)様に憑かれてしまったから手遅れだが、あんたはまだ助かるかもしれん」
わけが分からないまま、俺は車に乗せられ、寺の御堂のような所に連れてこられた。
530:オカルトな名無し
部屋から出されたY氏はどうしたの?
531:カエル
>530別の車で病院に連れて行かれたと聞いた。
御堂といっても大きくはない。物置よりは大きいかな、といった感じ。床張りで、祭壇っぽいのもなく、実際物置に使われているようで隅に段ボール箱がいくつか積み重ねてあった。
坊さんが、縄みたいなものを壁に一周させた。
「いいか、朝になったら迎えにくる。それまで何があっても外にでるな。呼ばれても返事をするな」
で、お坊さんに懐中電灯一本渡されて隔離された。なんだかいたずらして押入れに閉じ込められた時の事を思い出したよ……
観音扉は隙間がなく、風が入ってこないからカビと埃の匂いが酷かった。山の夜は静かだってどこかで聞いたことがあるけど、それは嘘だ。虫の声や葉のこすれる音でかなりにぎやか。
どのくらい時間が経ったか、最初は怖かったけどだんだん恐怖も薄れてきて、うとうとし始めたんだ。
532:オカルトな名無し
肝座ってんなあw
533:カエル
そうしたら、虫や葉の音と明らかに違う音がして、目が覚めたんだ。
ずるっ……ずるっ……って何かを引きずるような音。何かが堂の周りをまわっているんだ。時々、堂にぶつかるような気配がした。
俺はもう、怖くて怖くて、膝を抱えて丸くなって、できる限り息もしないようにしていた。心臓の音がうるさくて、外にまで聞こえるかと思ったよ。
戸の隙間から、黒い影が横切るのが見えた。もちろん戸の隙間からだから、はっきりとした姿は見られなかったけど。
扉が大きく叩かれて、俺は目を硬くつぶった。どれくらい経ったのかはわからない。気付くと夜が明けていて、お坊さんが迎えにきてくれた。外に出てみてびっくりしたよ。何か引きずったような跡が、お堂の周りについていたんだ。何周も何周も……
Yは病院に連れていかれたらしい。今は混乱しているから無理だけど、落ち着いたら面会させてくれると言われた。けれど、それからもYには会っていない。Yは、病院から消えてしまい、(スキをついて病室から抜け出したそうだ)今でも行方不明だ。
【Yの小学校時代の作文】
2年3組 吉田 はるやす
ねん土あそび
お父さんが、ねん土を買ってくれました。こねている間はやわらかいのに、かわくと石みたいにかたくなるねん土です。いろんなものを作りました。カブトムシや車も作りました。アイちゃんが遊びに来たので、犬を作ってプレゼントしました。よろこんでくれてうれしかったです。アイちゃんは、おさかなを作りました。楽しかったです。
【ある女性の日記】
今日、医者から余命3か月を告知された。死にたくない。今すぐ入院と言われて逃げ帰ってきた。死にたくない。もし私が死んだら、一人娘の愛はどうなるんだろう? 父親もいないのに。死ぬわけにはいかない。もし私が死んだら村の奴らは罪の子として愛を殺すだろう。この世にいてはいけない者と決め付けて。あいつらは、愛が私と実の兄との子というのにうすうす気づいているようだ。死ぬわけにはいかない。
【再びあるネットの書き込み】
535:カエル
こういう事は書きたくないけど、もうYは死んでると思うんだ。
536:オカルトな名無し
あのさあwww方言と描写から察するに××地方の××あたりの事だろうけど、あのへん蛇伝説とかないからww釣り乙wwww
537:オカルトな名無し
>536
だとしたらこの話自体釣りなのか、村人が無い伝説をでっちあげたのか……
538:オカルトな名無し
Yは村人に殺されたんじゃね? カエルはお堂に引きこもってたから、離れた所でYに何があっても分からなかったし、地面の跡なんて人間だってつけられるし……
539:オカルトな名無し
でも、なんで村人はYを殺す必要あるの? 塚を見たから?
540:オカルトな名無し
個人的には塚から出てきた粘土細工が気になる。それ見たから発狂したんだろ、Yは。
541:オカルトな名無し
>539
なにか理由があったのかもね。あの塚をみて、秘密に気付いちゃったとか……
0
お気に入りに追加
5
あなたにおすすめの小説

アポリアの林
千年砂漠
ホラー
中学三年生の久住晴彦は学校でのイジメに耐えかねて家出し、プロフィール完全未公開の小説家の羽崎薫に保護された。
しかし羽崎の家で一ヶ月過した後家に戻った晴彦は重大な事件を起こしてしまう。
晴彦の事件を捜査する井川達夫と小宮俊介は、晴彦を保護した羽崎に滞在中の晴彦の話を聞きに行くが、特に不審な点はない。が、羽崎の家のある林の中で赤いワンピースの少女を見た小宮は、少女に示唆され夢で晴彦が事件を起こすまでの日々の追体験をするようになる。
羽崎の態度に引っかかる物を感じた井川は、晴彦のクラスメートで人の意識や感情が見える共感覚の持ち主の原田詩織の助けを得て小宮と共に、羽崎と少女の謎の解明へと乗り出す。
Jamais Vu (ジャメヴュ)
宮田歩
ホラー
Jamais Vu (ジャメヴュ)と書いてある怪しいドリンクを飲んでしまった美知。ジャメヴュとはデジャヴの反対、つまり、普段見慣れている光景や物事がまるで未体験のように感じられる現象の事。美知に訪れる衝撃の結末とは——。
『忌み地・元霧原村の怪』
潮ノ海月
ホラー
とある年の五月の中旬、都会から来た転校生、神代渉が霧野川高校の教室に現れる。彼の洗練された姿に女子たちは興味を示し、一部の男子は不満を抱く。その中、主人公の森月和也は、渉の涼やかな笑顔の裏に冷たさを感じ、彼に違和感を感じた。
渉の編入から一週間が過ぎ、男子達も次第に渉を受け入れ、和也の友人の野風雄二も渉の魅力に引き込まれ、彼の友人となった。転校生騒ぎが終息しかけたある日の学校の昼休み、女子二人が『こっくりさん』で遊び始め、突然の悲鳴が教室に響く。そしてその翌日、同じクラスの女子、清水莉子が体調不良で休み、『こっくりさん』の祟りという噂が学校中に広まっていく。その次の日の放課後、莉子を心配したと斉藤凪紗は、彼女の友人である和也、雄二、凪沙、葵、渉の五人と共に莉子の家を訪れる。すると莉子の家は重苦しい雰囲気に包まれ、莉子の母親は憔悴した姿に変わっていた。その異変に気づいた渉と和也が莉子の部屋へ入ると、彼女は霊障によって変わり果てた姿に。しかし、彼女の霊障は始まりでしかなく、その後に起こる霊障、怪異。そして元霧原村に古くから伝わる因習、忌み地にまつわる闇、恐怖の怪異へと続く序章に過ぎなかった。
《主人公は和也(語り部)となります》
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる