12 / 16
第12話 月の神殿
しおりを挟む
ディクサスが着いたとき、兵達が神殿の周りを忙しく動き回っていた。舗装を外れた土にはその足跡が多く残っている。
王の周りに控えた護衛の松明(たいまつ)が闇を照らしだす。その後には弓矢隊が控えていた。
「王、こんな物が」
神官の一人がツボを差し出した。ツボからはまだ黒い煙が吹き上がっている。
ディクサスは仮面越しに神官をにらみつけた。
「これを仕掛けた者は」
「ま、まだ捕まっておりません」
不意に遠くで悲鳴が上がった。悲鳴は一度では止まず、それどころか他にうめき声が、雄叫(おたけ)びが、怒号が、まるで戦が起こったように夜空に沸き上がる。
「ディサクス王! 奴隷が反乱を起こしました!」
反乱軍にやられたのだろう、髪を振り乱し、はだけた胸に青紫色の痣をつけた兵が王に駆け寄る。
「かまわん。この神殿におびき寄せろ」
「え?」
一瞬兵は不思議そうな顔をした。わざわざ自分を追い詰めるような命令が、信じられないのだろう。だが、わざわざ自分考えを説明してやる義理はない。
「あ……はい」
間をあけても王の命令が変わらないのを知り、兵は現場にそれを伝えるために走っていった。
神殿は前後二つの棟が並んでいる。前は誰でも見られる太陽の棟。後ろは王とその護衛しか入ることしかできない月の棟。月の棟に入るには、まず太陽の棟に入らなければならない。
鍵を開けた所でディサクスは動きを止めた。そして、ゆっくりと腕を上げ、木の上を指差す。
「射て」
空を斬る音がして、銀光が闇を横切った。
「おっと!」
枝から飛び降りたのはアレヴェルだった。ひざまずくような格好で着地する。その衝撃で、腰に括り付けられたビンが小さく鳴った。
着地の姿勢から、アレヴェルはナイフを抜きながら立ち上がる。王に向かって走った。
王とアレヴェルの間に、護衛の一人が割り込んだ。振り下ろされたアレヴェルのナイフを半月刀が弾き飛ばす。勢いでアレヴェルはわずかに仰け反る。そのすきに間合いをつめられた。短剣は届かず、半月刀が届く距離に。
その間に、ディサクスが神殿の中へ入って行くのが見えた。
「くっ!」
喉を狙った突きを身を屈めることで避ける。その格好のまま、左右のポケットから薄い小瓶を二つ取り出した。
「これが最後の一セットだ!」
アレヴェルは地面に落ちている大きな石目掛け、二つの瓶を投げ付けた。片方からは石が、片方から液体が飛び出して、爆発的に黒い煙が吹き上がった。
「うわ、なんだ!」
煙の中で、兵たちの咳が響く。
「ほら、煙を吸うなよ! 毒だからな! あんまり吸うと死んじまうぞ!」
もっとパニックを起こそうと、アレヴェルは真っ赤な嘘をついた。
効果は覿面(てきめん)だった。悲鳴を上げて、兵の何人かは逃げ出したようだ。その流れに巻き込まれそうになって、アレヴェルは神殿の壁にへばりついた。煙を吸ったせいで、石膏を舐めたような味がした。
パニックの間を縫って、アレヴェルはディサクスを追って神殿の中へ入っていった。
神殿の外、風で煙はむら雲のようにちぎれ、薄れて行く。咳き込んでいた兵達は、煙の切れ間に大勢の人影を見た。頬に刺青のある男達が二ダースほど立っている。皆、手に石や割れた瓶など、思い思いの武器を持って。
兵達がどよめいた。奴隷の殺気をまとった視線から話し合いの余地が無いのは明らかで、兵達は誰に指示されることもなく槍を構えた。
神殿の中は、煙から逃げ込んできた者達の姿がちらほら見えた。
床にはオレンジ色と黄色のタイルで太陽のマークが描かれている。イスも何もなく、奥に白い祭壇がぽつんと置かれている。その前に、ひざまずいて祈るための敷物がある。
駆け込んできたイルラナの姿を見付け、アレヴェルは笑った。
「アレヴェル!」
イルラナが走り寄ってきた。
「すげえな、イルラナ! どうやって反乱を起こした? ちょっと大きな音を立てて、神殿の兵達をおびき寄せるだけじゃなかったのか?」
「そうなんだけどね。私もなんでこんなことになったのか、知らないの。あの王様、そうとう嫌われていたみたいね」
こうしている間にも、外の戦いから避難してきた兵やそれを追ってきた奴隷達で中はだんだんと混乱が大きくなってきている。
「ディサクスは?」
辺りで飛び交う悲鳴と怒号で、大きな声を出さないと近くにいるアレヴェルにも聞こえない。
聞きながら、神殿の中を見回す。辺りはカオスになっていた。頭を石で殴られ、倒れ込む兵。奪われた自分の槍で体を貫かれる兵。血と、汗と、吐しゃ物の臭い。
「あそこ!」
イルラナは、祭壇の方を指差した。
真っ白く塗られ、聖地な花や流れる水が彫り込まれている祭壇の横に、王の姿。
「待て!」
アレヴェルは叫んで走りだした。イルラナも後を追う。
人波がジャマになりイルラナには見えないが、ディサクスは壁際で手を動かす。何か仕掛けがあったのだろう、タイル張りの壁が横にスライドし、祭壇の後へ隠された。薄暗い通路が現われた。
「あれが月の棟への入り口……」
呟くアレヴェルの声を耳にして、イルラナは何とも言えない不気味さを感じていた。
何だか、おびき寄せられているような気がする。そもそも、こうやって王を追い詰められるなんて、うまく行きすぎじゃないか?
素早く後を追おうとしても、辺りは戦場状態だ。倒れてくる人を避け、倒れた者をまたぎ、たまに切り掛かられそうになって、ようやく祭壇にたどりついたとき、そこにディサクス王の姿はなかった。
祭壇の横の通路は、まだ隠されていなかった。
「むこう側から鍵でもかけたかと思ったのに」
「『ついてこい』ってことだろ。俺達をおびき寄せて何とかするつもりさ」
アレヴェルは振り返って、軽く首をかしげた。
「お前も行くかい?」
「当然でしょ」
王の周りに控えた護衛の松明(たいまつ)が闇を照らしだす。その後には弓矢隊が控えていた。
「王、こんな物が」
神官の一人がツボを差し出した。ツボからはまだ黒い煙が吹き上がっている。
ディクサスは仮面越しに神官をにらみつけた。
「これを仕掛けた者は」
「ま、まだ捕まっておりません」
不意に遠くで悲鳴が上がった。悲鳴は一度では止まず、それどころか他にうめき声が、雄叫(おたけ)びが、怒号が、まるで戦が起こったように夜空に沸き上がる。
「ディサクス王! 奴隷が反乱を起こしました!」
反乱軍にやられたのだろう、髪を振り乱し、はだけた胸に青紫色の痣をつけた兵が王に駆け寄る。
「かまわん。この神殿におびき寄せろ」
「え?」
一瞬兵は不思議そうな顔をした。わざわざ自分を追い詰めるような命令が、信じられないのだろう。だが、わざわざ自分考えを説明してやる義理はない。
「あ……はい」
間をあけても王の命令が変わらないのを知り、兵は現場にそれを伝えるために走っていった。
神殿は前後二つの棟が並んでいる。前は誰でも見られる太陽の棟。後ろは王とその護衛しか入ることしかできない月の棟。月の棟に入るには、まず太陽の棟に入らなければならない。
鍵を開けた所でディサクスは動きを止めた。そして、ゆっくりと腕を上げ、木の上を指差す。
「射て」
空を斬る音がして、銀光が闇を横切った。
「おっと!」
枝から飛び降りたのはアレヴェルだった。ひざまずくような格好で着地する。その衝撃で、腰に括り付けられたビンが小さく鳴った。
着地の姿勢から、アレヴェルはナイフを抜きながら立ち上がる。王に向かって走った。
王とアレヴェルの間に、護衛の一人が割り込んだ。振り下ろされたアレヴェルのナイフを半月刀が弾き飛ばす。勢いでアレヴェルはわずかに仰け反る。そのすきに間合いをつめられた。短剣は届かず、半月刀が届く距離に。
その間に、ディサクスが神殿の中へ入って行くのが見えた。
「くっ!」
喉を狙った突きを身を屈めることで避ける。その格好のまま、左右のポケットから薄い小瓶を二つ取り出した。
「これが最後の一セットだ!」
アレヴェルは地面に落ちている大きな石目掛け、二つの瓶を投げ付けた。片方からは石が、片方から液体が飛び出して、爆発的に黒い煙が吹き上がった。
「うわ、なんだ!」
煙の中で、兵たちの咳が響く。
「ほら、煙を吸うなよ! 毒だからな! あんまり吸うと死んじまうぞ!」
もっとパニックを起こそうと、アレヴェルは真っ赤な嘘をついた。
効果は覿面(てきめん)だった。悲鳴を上げて、兵の何人かは逃げ出したようだ。その流れに巻き込まれそうになって、アレヴェルは神殿の壁にへばりついた。煙を吸ったせいで、石膏を舐めたような味がした。
パニックの間を縫って、アレヴェルはディサクスを追って神殿の中へ入っていった。
神殿の外、風で煙はむら雲のようにちぎれ、薄れて行く。咳き込んでいた兵達は、煙の切れ間に大勢の人影を見た。頬に刺青のある男達が二ダースほど立っている。皆、手に石や割れた瓶など、思い思いの武器を持って。
兵達がどよめいた。奴隷の殺気をまとった視線から話し合いの余地が無いのは明らかで、兵達は誰に指示されることもなく槍を構えた。
神殿の中は、煙から逃げ込んできた者達の姿がちらほら見えた。
床にはオレンジ色と黄色のタイルで太陽のマークが描かれている。イスも何もなく、奥に白い祭壇がぽつんと置かれている。その前に、ひざまずいて祈るための敷物がある。
駆け込んできたイルラナの姿を見付け、アレヴェルは笑った。
「アレヴェル!」
イルラナが走り寄ってきた。
「すげえな、イルラナ! どうやって反乱を起こした? ちょっと大きな音を立てて、神殿の兵達をおびき寄せるだけじゃなかったのか?」
「そうなんだけどね。私もなんでこんなことになったのか、知らないの。あの王様、そうとう嫌われていたみたいね」
こうしている間にも、外の戦いから避難してきた兵やそれを追ってきた奴隷達で中はだんだんと混乱が大きくなってきている。
「ディサクスは?」
辺りで飛び交う悲鳴と怒号で、大きな声を出さないと近くにいるアレヴェルにも聞こえない。
聞きながら、神殿の中を見回す。辺りはカオスになっていた。頭を石で殴られ、倒れ込む兵。奪われた自分の槍で体を貫かれる兵。血と、汗と、吐しゃ物の臭い。
「あそこ!」
イルラナは、祭壇の方を指差した。
真っ白く塗られ、聖地な花や流れる水が彫り込まれている祭壇の横に、王の姿。
「待て!」
アレヴェルは叫んで走りだした。イルラナも後を追う。
人波がジャマになりイルラナには見えないが、ディサクスは壁際で手を動かす。何か仕掛けがあったのだろう、タイル張りの壁が横にスライドし、祭壇の後へ隠された。薄暗い通路が現われた。
「あれが月の棟への入り口……」
呟くアレヴェルの声を耳にして、イルラナは何とも言えない不気味さを感じていた。
何だか、おびき寄せられているような気がする。そもそも、こうやって王を追い詰められるなんて、うまく行きすぎじゃないか?
素早く後を追おうとしても、辺りは戦場状態だ。倒れてくる人を避け、倒れた者をまたぎ、たまに切り掛かられそうになって、ようやく祭壇にたどりついたとき、そこにディサクス王の姿はなかった。
祭壇の横の通路は、まだ隠されていなかった。
「むこう側から鍵でもかけたかと思ったのに」
「『ついてこい』ってことだろ。俺達をおびき寄せて何とかするつもりさ」
アレヴェルは振り返って、軽く首をかしげた。
「お前も行くかい?」
「当然でしょ」
0
お気に入りに追加
4
あなたにおすすめの小説
【完結】獅子の威を借る子猫は爪を研ぐ
綾雅(ヤンデレ攻略対象、電子書籍化)
ファンタジー
魔族の住むゲヘナ国の幼女エウリュアレは、魔力もほぼゼロの無能な皇帝だった。だが彼女が持つ価値は、唯一無二のもの。故に強者が集まり、彼女を守り支える。揺らぐことのない玉座の上で、幼女は最弱でありながら一番愛される存在だった。
「私ね、皆を守りたいの」
幼い彼女の望みは優しく柔らかく、他国を含む世界を包んでいく。
【同時掲載】 小説家になろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ
2022/06/20……完結
2022/02/14……小説家になろう ハイファンタジー日間 81位
2022/02/14……アルファポリスHOT 62位
2022/02/14……連載開始
老女召喚〜聖女はまさかの80歳?!〜城を追い出されちゃったけど、何か若返ってるし、元気に異世界で生き抜きます!〜
二階堂吉乃
ファンタジー
瘴気に脅かされる王国があった。それを祓うことが出来るのは異世界人の乙女だけ。王国の幹部は伝説の『聖女召喚』の儀を行う。だが現れたのは1人の老婆だった。「召喚は失敗だ!」聖女を娶るつもりだった王子は激怒した。そこら辺の平民だと思われた老女は金貨1枚を与えられると、城から追い出されてしまう。実はこの老婆こそが召喚された女性だった。
白石きよ子・80歳。寝ていた布団の中から異世界に連れてこられてしまった。始めは「ドッキリじゃないかしら」と疑っていた。頼れる知り合いも家族もいない。持病の関節痛と高血圧の薬もない。しかし生来の逞しさで異世界で生き抜いていく。
後日、召喚が成功していたと分かる。王や重臣たちは慌てて老女の行方を探し始めるが、一向に見つからない。それもそのはず、きよ子はどんどん若返っていた。行方不明の老聖女を探す副団長は、黒髪黒目の不思議な美女と出会うが…。
人の名前が何故か映画スターの名になっちゃう天然系若返り聖女の冒険。全14話+間話7話。

狼の子 ~教えてもらった常識はかなり古い!?~
一片
ファンタジー
バイト帰りに何かに引っ張られた俺は、次の瞬間突然山の中に放り出された。
しかも体をピクリとも動かせない様な瀕死の状態でだ。
流石に諦めかけていたのだけど、そんな俺を白い狼が救ってくれた。
その狼は天狼という神獣で、今俺がいるのは今までいた世界とは異なる世界だという。
右も左も分からないどころか、右も左も向けなかった俺は天狼さんに魔法で癒され、ついでに色々な知識を教えてもらう。
この世界の事、生き延び方、戦う術、そして魔法。
数年後、俺は天狼さんの庇護下から離れ新しい世界へと飛び出した。
元の世界に戻ることは無理かもしれない……でも両親に連絡くらいはしておきたい。
根拠は特にないけど、魔法がある世界なんだし……連絡くらいは出来るよね?
そんな些細な目標と、天狼さん以外の神獣様へとお使いを頼まれた俺はこの世界を東奔西走することになる。
色々な仲間に出会い、ダンジョンや遺跡を探索したり、何故か謎の組織の陰謀を防いだり……。
……これは、現代では失われた強大な魔法を使い、小さな目標とお使いの為に大陸をまたにかける小市民の冒険譚!
少年神官系勇者―異世界から帰還する―
mono-zo
ファンタジー
幼くして異世界に消えた主人公、帰ってきたがそこは日本、家なし・金なし・免許なし・職歴なし・常識なし・そもそも未成年、無い無い尽くしでどう生きる?
別サイトにて無名から投稿開始して100日以内に100万PV達成感謝✨
この作品は「カクヨム」にも掲載しています。(先行)
この作品は「小説家になろう」にも掲載しています。
この作品は「ノベルアップ+」にも掲載しています。
この作品は「エブリスタ」にも掲載しています。
この作品は「pixiv」にも掲載しています。
大工スキルを授かった貧乏貴族の養子の四男だけど、どうやら大工スキルは伝説の全能スキルだったようです
飼猫タマ
ファンタジー
田舎貴族の四男のヨナン・グラスホッパーは、貧乏貴族の養子。義理の兄弟達は、全員戦闘系のレアスキル持ちなのに、ヨナンだけ貴族では有り得ない生産スキルの大工スキル。まあ、養子だから仕方が無いんだけど。
だがしかし、タダの生産スキルだと思ってた大工スキルは、じつは超絶物凄いスキルだったのだ。その物凄スキルで、生産しまくって超絶金持ちに。そして、婚約者も出来て幸せ絶頂の時に嵌められて、人生ドン底に。だが、ヨナンは、有り得ない逆転の一手を持っていたのだ。しかも、その有り得ない一手を、本人が全く覚えてなかったのはお約束。
勿論、ヨナンを嵌めた奴らは、全員、ザマー百裂拳で100倍返し!
そんなお話です。

S級冒険者の子どもが進む道
干支猫
ファンタジー
【12/26完結】
とある小さな村、元冒険者の両親の下に生まれた子、ヨハン。
父親譲りの剣の才能に母親譲りの魔法の才能は両親の想定の遥か上をいく。
そうして王都の冒険者学校に入学を決め、出会った仲間と様々な学生生活を送っていった。
その中で魔族の存在にエルフの歴史を知る。そして魔王の復活を聞いた。
魔王とはいったい?
※感想に盛大なネタバレがあるので閲覧の際はご注意ください。

異世界転生した時に心を失くした私は貧民生まれです
ぐるぐる
ファンタジー
前世日本人の私は剣と魔法の世界に転生した。
転生した時に感情を欠落したのか、生まれた時から心が全く動かない。
前世の記憶を頼りに善悪等を判断。
貧民街の狭くて汚くて臭い家……家とはいえないほったて小屋に、生まれた時から住んでいる。
2人の兄と、私と、弟と母。
母親はいつも心ここにあらず、父親は所在不明。
ある日母親が死んで父親のへそくりを発見したことで、兄弟4人引っ越しを決意する。
前世の記憶と知識、魔法を駆使して少しずつでも確実にお金を貯めていく。
髪の色は愛の証 〜白髪少年愛される〜
あめ
ファンタジー
髪の色がとてもカラフルな世界。
そんな世界に唯一現れた白髪の少年。
その少年とは神様に転生させられた日本人だった。
その少年が“髪の色=愛の証”とされる世界で愛を知らぬ者として、可愛がられ愛される話。
⚠第1章の主人公は、2歳なのでめっちゃ拙い発音です。滑舌死んでます。
⚠愛されるだけではなく、ちょっと可哀想なお話もあります。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる