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第3話 不吉な噂
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エリオンを迎えに行く、と置き手紙を残して、イルラナは夜中に村を出ていった。星は少なかったが、村の周りは目を瞑(つぶ)ってでも歩ける。
朝手紙を読んだ両親はびっくりするだろう。ちょっと胸が痛んだが、本人に相談もなく縁談を進めていたのだから、仕返しにはちょうどいいと自分を言聞かせた。
もう二度と村に戻らないと決めたわけでもないのに、どういうわけか村での思い出があれこれ浮かんでくる。
(そういえば、小さいとき山で遊んでいて大怪我をしたことがあったっけ)
枝の先に、鳥の巣があるのを見つけたのは、エリオンとイルラナ、どっちが先だっただろう。
危ないからとエリオンが止めるのも気かず、イルラナは鳥の巣から卵を取ろうとした。鶏の玉子みたいに、焼いてみたらおいしいかどうか、どうしても試してみたくなったのだ。そしてもう少しで手が届く、という所で、やっぱりというかお約束通りというか、枝が折れてしまった。運悪く落ちた下に尖った石があり、スネの辺りがざっくりと切れてしまった。その跡は今でも残っている。
エリオンは、簡単な手当てをしてくれて、村までイルラナを背負ってくれた。あまり力が有る方ではないのに。
「大丈夫だよ、イルラナ」
村に向かう間、エリオンはずっとそう声をかけ続けてくれた。時々片足を滑らせて、ぐらりと大きく背中が揺れたけれど、それでもイルラナを落とすことはなかった。
「すぐに村につくからね。そうしたらもっとちゃんとした手当てしてあげるから」
そう言って、エリオンは微笑んだ。イルラナを少しでも安心させようとして。そしてその笑顔を見るたび、イルラナは痛みが少しやわらぐような気がした。
何度も転んで村に辿り着いたとき、エリオンの足もだいぶ傷だらけになってしまった。
村から数週間歩いて辿り着いた街で、旅の商人の一団と出会えたのは本当に幸運だった。隊商はちょうど同じ方向に向かっているのもあり、女の一人旅に同情して、イルラナを途中まで同行させてくれるという。十人ほどの隊商は、この土地の珍しい物を買い取り、他の土地でそれを売りながら、またその土地で珍しい物を仕入れ……という商売をしているらしい。
おかげで旅はおもしろかった。馬車に積んである高価なアクセサリーや、見慣れない模様の刺繍にどきどきした。一度は、耳飾りと指輪を付けさせてもらったこともある。そして、山の中の村で育ったイルラナには、見るものすべてが珍しかった。見渡す限りの草原も、中にたくさんの命を秘めた海も。
人数が多いため全員馬車に乗るということはできないようだったが、交替で楽することもできたし、何よりイナカの娘がお登りさん丸出しで地図を片手にうろうろするより、よっぽど安全だ。
ルウンケストに近付くにつれ、見慣れていた木々が少なくなってきた。地形が変わり、むき出しの地面が増えてくると、遠くまで来たことを思い知らされて少し不安になる。
「もうそろそろルウンケストの国境だが、考え直した方がいいんじゃないか、お嬢ちゃん」
隊商のお頭が、中途半端に伸びたヒゲをひねりながら、心配そうに言った。
一団はルウンケストには入らず、ここで来た道を引き返すことになっている。別れのあいさつをするために、お頭は隊商の歩みを止めてくれた。
「ルウンケストは治安の悪い国だ。旅慣れた俺達だって避けるぐらいだ。お前さんみたいな世間知らずは、あっというまに身ぐるみはがされて殺されちまうよ」
お頭の言葉に正直不安が増したけれど、イルラナは強気に微笑んでみせた。
「大丈夫よ。それにバクトの都に行かないとエリオンに会えないもの」
「そんなにエリオンとやらが好きなのかねえ」
「え、ええ。そんな所ね」
幼なじみが心配なのはもちろんだけど、実は結婚が嫌なのと、外の世界を見てみたいのとで村を出てきたと言うのは黙っていた方がいいだろう。親がかわいそうだろう、なんて怒られたら罪悪感もあってたまらない。
「でも、本当に気をつけてね」
お頭の娘のティシュラが言った。彼女はイルラナ歳が近いせいか、旅の間ずっと仲良くしてくれていた。
「ルウンケストの王様は悪魔に取り憑かれてるっていうし」
「え? なにそれ」
イルラナの質問に、ティシュラは声を落として言う。
「ルウンケストの王様は代々ディサクスっていう名前なんだけどね……しきたりかなんかでずっと仮面をかぶっていて、王が変わるときも戴冠式を行わないの。だからいつ王様が変わったか分からないんだ。誰がなったのかも分からない」
「え、でも普通は長男がなるものじゃないの? それに顔が分からなくても体付きである程度別人かどうか見分けがつくでしょう。王の近くの人間から、誰かが一人いなくなって、どこか王の様子が変わっていたら、『そいつに変わったな』と分かりそうなものだけど」
ティシュラは肩をすくめた。
「たぶんね。でも、子供が王様になる前に早死にしても、いつの間にか何者かが王になっているんだって」
(たぶん、子供の代わりに大臣とか奥さんとかがなっているんじゃないかな)
そう思ったけれど、ティシュラの言葉を否定し続けるのも失礼な気がして、言わないでおいた。
ティシュラはイルラナの耳に顔を近付けた。
「でね、王になった人は必ず残酷な性格になるんだって。だから何百年も同じ人間が王の座に就き続けているんだとか、仮面の悪魔に取り憑かれるんだとか言われているの」
「た、確かに気味悪いけど、そうそう王様に会うこともないと思うから……」
イルラナの言葉に、ティシュラは一瞬きょとんとしたあと笑い出した。
「ま、それもそっか!」
早くしろとせかすように馬がいなないた。
「じゃあ、ここでお別れだな」
お頭が言った。
「今までホントにありがとうございました!」
別れの挨拶をすませると、お頭は馬に鞭をくれた。
手を振りながら去っていく隊列を見送ると、背に荷物を背負い、腰に貴重品の入った袋を巻き付け、イルラナはとぼとぼと歩きだした。
朝手紙を読んだ両親はびっくりするだろう。ちょっと胸が痛んだが、本人に相談もなく縁談を進めていたのだから、仕返しにはちょうどいいと自分を言聞かせた。
もう二度と村に戻らないと決めたわけでもないのに、どういうわけか村での思い出があれこれ浮かんでくる。
(そういえば、小さいとき山で遊んでいて大怪我をしたことがあったっけ)
枝の先に、鳥の巣があるのを見つけたのは、エリオンとイルラナ、どっちが先だっただろう。
危ないからとエリオンが止めるのも気かず、イルラナは鳥の巣から卵を取ろうとした。鶏の玉子みたいに、焼いてみたらおいしいかどうか、どうしても試してみたくなったのだ。そしてもう少しで手が届く、という所で、やっぱりというかお約束通りというか、枝が折れてしまった。運悪く落ちた下に尖った石があり、スネの辺りがざっくりと切れてしまった。その跡は今でも残っている。
エリオンは、簡単な手当てをしてくれて、村までイルラナを背負ってくれた。あまり力が有る方ではないのに。
「大丈夫だよ、イルラナ」
村に向かう間、エリオンはずっとそう声をかけ続けてくれた。時々片足を滑らせて、ぐらりと大きく背中が揺れたけれど、それでもイルラナを落とすことはなかった。
「すぐに村につくからね。そうしたらもっとちゃんとした手当てしてあげるから」
そう言って、エリオンは微笑んだ。イルラナを少しでも安心させようとして。そしてその笑顔を見るたび、イルラナは痛みが少しやわらぐような気がした。
何度も転んで村に辿り着いたとき、エリオンの足もだいぶ傷だらけになってしまった。
村から数週間歩いて辿り着いた街で、旅の商人の一団と出会えたのは本当に幸運だった。隊商はちょうど同じ方向に向かっているのもあり、女の一人旅に同情して、イルラナを途中まで同行させてくれるという。十人ほどの隊商は、この土地の珍しい物を買い取り、他の土地でそれを売りながら、またその土地で珍しい物を仕入れ……という商売をしているらしい。
おかげで旅はおもしろかった。馬車に積んである高価なアクセサリーや、見慣れない模様の刺繍にどきどきした。一度は、耳飾りと指輪を付けさせてもらったこともある。そして、山の中の村で育ったイルラナには、見るものすべてが珍しかった。見渡す限りの草原も、中にたくさんの命を秘めた海も。
人数が多いため全員馬車に乗るということはできないようだったが、交替で楽することもできたし、何よりイナカの娘がお登りさん丸出しで地図を片手にうろうろするより、よっぽど安全だ。
ルウンケストに近付くにつれ、見慣れていた木々が少なくなってきた。地形が変わり、むき出しの地面が増えてくると、遠くまで来たことを思い知らされて少し不安になる。
「もうそろそろルウンケストの国境だが、考え直した方がいいんじゃないか、お嬢ちゃん」
隊商のお頭が、中途半端に伸びたヒゲをひねりながら、心配そうに言った。
一団はルウンケストには入らず、ここで来た道を引き返すことになっている。別れのあいさつをするために、お頭は隊商の歩みを止めてくれた。
「ルウンケストは治安の悪い国だ。旅慣れた俺達だって避けるぐらいだ。お前さんみたいな世間知らずは、あっというまに身ぐるみはがされて殺されちまうよ」
お頭の言葉に正直不安が増したけれど、イルラナは強気に微笑んでみせた。
「大丈夫よ。それにバクトの都に行かないとエリオンに会えないもの」
「そんなにエリオンとやらが好きなのかねえ」
「え、ええ。そんな所ね」
幼なじみが心配なのはもちろんだけど、実は結婚が嫌なのと、外の世界を見てみたいのとで村を出てきたと言うのは黙っていた方がいいだろう。親がかわいそうだろう、なんて怒られたら罪悪感もあってたまらない。
「でも、本当に気をつけてね」
お頭の娘のティシュラが言った。彼女はイルラナ歳が近いせいか、旅の間ずっと仲良くしてくれていた。
「ルウンケストの王様は悪魔に取り憑かれてるっていうし」
「え? なにそれ」
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「ルウンケストの王様は代々ディサクスっていう名前なんだけどね……しきたりかなんかでずっと仮面をかぶっていて、王が変わるときも戴冠式を行わないの。だからいつ王様が変わったか分からないんだ。誰がなったのかも分からない」
「え、でも普通は長男がなるものじゃないの? それに顔が分からなくても体付きである程度別人かどうか見分けがつくでしょう。王の近くの人間から、誰かが一人いなくなって、どこか王の様子が変わっていたら、『そいつに変わったな』と分かりそうなものだけど」
ティシュラは肩をすくめた。
「たぶんね。でも、子供が王様になる前に早死にしても、いつの間にか何者かが王になっているんだって」
(たぶん、子供の代わりに大臣とか奥さんとかがなっているんじゃないかな)
そう思ったけれど、ティシュラの言葉を否定し続けるのも失礼な気がして、言わないでおいた。
ティシュラはイルラナの耳に顔を近付けた。
「でね、王になった人は必ず残酷な性格になるんだって。だから何百年も同じ人間が王の座に就き続けているんだとか、仮面の悪魔に取り憑かれるんだとか言われているの」
「た、確かに気味悪いけど、そうそう王様に会うこともないと思うから……」
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「ま、それもそっか!」
早くしろとせかすように馬がいなないた。
「じゃあ、ここでお別れだな」
お頭が言った。
「今までホントにありがとうございました!」
別れの挨拶をすませると、お頭は馬に鞭をくれた。
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