俺とつくも神。

三塚 章

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第六章 あなたの知らない……事実

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 潮風が吹き込む小さな食堂で、和樹はラーメンをすすっていた。海が見える窓際には、黄ばんだ招き猫やら、読めないサインが飾られていて、いかにもイナカの食堂といった感じだ。大きめの窓からは、駐車場とその隅にたむろっている若者が見えた。その若者達が食い散らかしたスナック菓子の袋が風に引きずられて、コンクリートの上でかさかさ音を立てた。
周りのお客は漁師さんや造船業らしい人ばかりで、和樹は少し浮いていた。普通だったら落ち着かないところだが、今は気にならなかった。もっと他に考えることがたくさんあるからだ。
 棚の上に置かれたテレビでは、『夏の恐い話特選』とやらが垂れ流されている。いかにもローカルっぽく、ゲストの座る席も安っぽい。
 半透明で宙にぷかぷか浮きながら、コンガはきれいな眉をしかめた。
「うわあ。ミー、こういうの苦手なんだよね」
「黙れ、怪生物」
 ナルトを飲み込んで、和樹が突っ込んだ。
「なんだか、最近機嫌悪くないかい?」
「いや、思った以上にコンガの能力が役に立たないことに気づいてな」
 鼓動を読むといっても、居場所の住所が頭に浮かぶわけではない。手がかりになるのは、聞こえてきた鼓動の方向だけ。まるで壮大な鬼さんこちらをしているような物だ。
音を頼りに大雑把な方角を決める。次は、その方面に向かう電車なり、新幹線なりを探す。ある程度まで行ったら、また鼓動を読み、軌道修正……
 おまけに犯人がイナカへ逃げているせいで、鼓動に近づけば近づくほど交通機関が貧弱になっていく。どこかの山道で、惜しい所で乗り逃がした次のバスが一時間後だった時はどうしようかと思った。
非情なる現実と戦いながら、この港に着いたときは、出発から五日もかかってしまった。
「そんなに急ぐんだったら飛行機に乗ればよかったのに」
「こまめに方向を変える必要もあったしな」
 でももう、そんな苦労も終わる。羽原の鼓動は、この港からさらに北、海の真中辺りにあるようだった。
 ちょうど窓辺に置かれた招き猫の耳の高さ、水平線に浮かぶようにして細長い島が見えた。
 きっと、羽原は、そこにいる。そして、恐ろしいことに彼女の鼓動は少しずつ弱まっていっているようだった。和樹は胸がこげるんじゃないかと思うほど焦っていた。冷たい麦茶を飲みほして、ちょっとでも落ち着こうとしたけれど、あまり意味はなかった。
 ガラスのコップを強く握り締める。できれば、今すぐにでも海に飛び込んで行きたい。けれど、残念ながらトライアスロンの経験はなかった。まあ、仮にトップアスリートだとしても、ここの海を泳ぐのは無理だろう。なにせ人食いザメがいるらしいから。『ジョーズ』を撮影トリック無しで演じても、誰もほめちゃくれないだろうし。
 テレビでは恐い話が延々と続いていた。井戸やら柳やらが飾り付けられたセットで、司会者のタレントが必要以上に低い声で言う。
「次は、街で起きた恐怖体験です」
 画面には『私は見た! 真昼の恐怖! 消えた少女』という文字が筆のタッチで大写しになっている。
 その消えた少女とやらも、何か人には言えない事情があって死んだのかも知れない。
レンゲでスープを飲みながら、和樹はぼんやり考えた。
今の自分のように惚れた男を助けるためにがんばったけど、結局力尽きてしまったとか、ひょっとしたら異世界に飛ばされてかわいい巫女に『貴方は救世主』という衝撃の事実を告げられその気になったあげく、結局化け物に殺され魂だけこっちの世界に戻って来たのかも。
 神に会って、能力をもらうという超常現象を体験した身としては、そんなバカげた自分の考えもうかつに否定できない。
「はああ……」
「どうした、兄ちゃん。若いのに溜息なんてつくもんじゃねえよ」
 この地方独特の、サ行に特徴のあるしゃべり方で隣のテーブルに座っていたおじさんが声をかけてきた。
「いえ、ちょっといろいろ問題を抱えてまして……」
 とりあえず、ここまでは嘘ではない。
「なんかこう…… 旅に出たら状況がかわるかも、って思って」
 おじさんは、『すべてわかっているよ』というようにうんうんと頷いた。
「若いうちは、うんと悩んでたほうがええ。魚と違ってよ、人間自分で生きる場所を見つけなきゃなんね。自分が海のモンなのか空のモンなのか、ゆっくり見極めるとええ」
 深いような浅いような、分かるような分からないようなおじさんのアドバイスを、和樹はとりあえず胸に刻んでおくことにする。何かの役に立つかも知れないし、覚えておくだけはタダだし。
「そうだ、おじさん。ここから島が見えるけど、あれ、なんて島?」
「ああ、あれは葉巻島だよ」
「いわれをいちいち聞かなくてもよくわかる、いい名前だこと」
「もう十年も前から無人だったけど、ほんの数日前に引越しが始まったみたいでね」
「ふーん」
「なんでも、引っ越してくるのはお医者様らしい。点滴台だの薬だの運ばれてるって。たしか、鎮乃目とかいう…… いいお医者様だといいんだが」
 そういえば、引越し会社の大きなトラックが港に向かっているのを見た。あれが島に向かう船だったのか。
 羽原をさらった奴が本拠地をかためているのだ。お姫様を連れ戻されないように兵を集めている。
 和樹はもう一口茶をすすった。
(その船に、なんとかして乗らないと)
 ただ一つの救いは、まだ和樹が羽原奪還のために動いていることを向こうが知らないことだ。バレずに島に着きさえすれば、こっそりと羽原を取り戻せる可能性が出てくるかも知れない。
「くすくすくす。相当悩んでるねえ」
 にやにやコンガが笑っていた。いつの間にか、彼女の手に半透明のパエリヤを抱えている。和樹の感情のエネルギーを材料にして作られた食べ物だ。
 感情が食べられてしまったら、悲しみも憎しみもなくなるのか? と実は密かにびくついていたのだが、そんなことはないようだ。(厳密に言えば、感情その物ではなくて、心が動いたときに出るエネルギーを食べるらしい)
「人の感情を喰うのはいいけどさ。なんでわざわざ食べ物の形にするんだ?」
 和樹はジロリとコンガをにらみつけた。
 確か、感情を食べるのは植物が光を浴びるような物で、コンガは体全体でエネルギーを摂れるとかなんとか、前にそういうことを言っていたような気がする。だったらその方法で密かに栄養を摂ってくれればいいのに、こうやって目の前で自分が出したエネルギーを頬張られると、心が喰われているようでなんだか妙に疲れる気がするのだ。おまけに、あのパエリア、ラーメンより高級そうだし。
「だって、こっちのほうがおいしそうに見えるじゃないか」
 コンガはスプーンですくったえびを口に放りこんだ。
「まあ、別にいいけどね」
 テレビでは、恐怖体験をしたAさんがモザイクを目に乗せながらしゃべり続けていた。
『街を歩いていると、細いわき道に人が…… 話しかけたら、溶ける見たいに消えてしまって』
 Aさんの姿が画面から消え、カメラは一枚の画用紙を映し出した。鉛筆で書かれた幽霊の似顔絵に、和樹は思いきりむせ返る。
 面白がっているような大きな目。そして幽霊にしては健康的過ぎる褐色の肌。細かく編まれた白銀の髪。
「おま、これ、コンガ……」
「あー、そういえば、ごくタマにいるのよねえ。勘がいいというか、なんというか、私達の姿が見える人が。それにしても酷い顔ね~ 私、あんなに恨みがましい顔してるかしら」
 だとしたら、人波の間を闊歩するカバの幻覚を見た人も何人かいるのか? 和樹は、いるかも知れないその人に心の底から同情した。そんなもの見た日には、一生変な夢に悩まされるようになりそうだ。
「なんだい? さっきからブツブツいって。悩み事か? 仕事先を探しているなら、おっちゃんが探してやってもいいぜ」
 おじさんが話しかけてくる。
「いや、そういうわけじゃないけどね」
 和樹はぬるいお茶を口にふくんだ。
「それとも、あの島テレビか何かで紹介されたのかい? 今朝も、街から来たような娘にあの島の事を聞かれたよ」
「本当に? 何の用事だったんだろ?」
 自分のほかに、誰かあの島の事を調べている者がいるのか? なんだか酷くいやな予感がする。
 テレビでは、恐怖特集が終わり、ニュースになっていた。無表情なアナウンサーが、無表情な声で原稿を読んでいる。
『彩玉県で、男子高校生が五日前から行方不明になっています』
(彩玉県か……。そういえば、病院出たの、たった五日前なんだよな。遥か昔のように感じるぜ。両親、心配してるだろうな)
『いなくなったのは大塚和樹君で、県内の歩道で倒れたあと、運ばれた病院から姿を消しました』
 ぶっ! 和樹はおもいきり茶を吹きだした。
アナウンサーの隣に、大きく和樹の写真が映し出されている。
「ああん、もう汚いねえ」
 どうせしずくは体をすり抜けるというのに、コンガはぶつぶつと胸元の汚れを気にしていた。
無表情なアナウンサーがまだしゃべり続けている。
『警察は、家出とみて捜索をしています』
 和樹の後ろ頭を汗がダラダラ流れて行った。
 画面が切り替わって、モザイクのかかった中年の女性が映し出される。彼女はロボット風に変えられた声で訴え始めた。
『ええ。本当に一体どこにいったのか……』
 (お、おふくろ~ッ!)
 モザイクがかかっていようが、声が変わっていようが、はっきりとわかってしまうのが悲しい。それに今分かったことだが、母親の背景は見慣れた自宅の玄関先だ。
 荒れた手が、モザイク模様の顔に添えられた。涙を拭いているに違いない。
『和樹、心配で心配で……』
(おふくろ……)
 和樹の胸が少し痛んだ。いきなり息子に姿を消された母親にとっては、それこそ何が起こったのか心配しているに違いない。
『本当に心配で心配で……』
 和樹の母親は、クスンと鼻をすすった。
『あの子が犯罪を起こしていないか』
「そっちか。」
 スタジオに画面が戻って、アナウンサーがようやくこの話題をシメにかかった。
『なお、この少年は倒れる前、意味不明なことを叫びながら街の中を全速力で走っていたということです』
 思わず出かけた悲鳴を飲み込んだせいで、胸がギョルッと変な音を立てた。
(違う。わけの分からない事じゃない! 羽原の名前を呼んでたんだ! その言い方は色々誤解されそうだからよしてくれ!」
「お、おい。兄ちゃん。あんた、アレ……」
 おじさんが黒い汚れのしみこんだ指でテレビを指さした。
 (やばい。不審がられてる!)
「ずいぶん似ているが、あんた……」
「い、いや、違……」
「嘘ついたら能力没収~」
 コンガが肩に肘を乗せ、ニヤニヤ笑いながら耳元で囁いてくる。
「違わないっす! そう、あれ、俺なの! 残念ながら!」
 ほとんどヤケッパチだった。
 大騒ぎしたせいで、お客の何人かがこっちを盗み見ていた。
「あんちゃん。もっと詳しく……」
「悪いね、色々事情があって。ハハハハ!」
 おつりなんかにかまわずに、ラーメン代の千円をテーブルの上に叩きつけて、和樹は外へ駆け出していった。

 他の漁船に混じって、大きめの船がつながれていた。コンクリートの桟橋には、引越屋のトラックが止まっている。医療関係の物が入っているのか、やたら大きなダンボールが積み上げられていた。その周りを縞模様のつなぎを着た引越屋が忙しく動きまわっていた。
「こうコソコソしてちゃ、こっちが罪を犯したみたいだぜ」
 コンクリートの柱に隠れながら、和樹は呟いた。人様の引越しをじっとり見つめている所を人に見られてはまずい。それに、テレビで顔が流れた今、誰かに声をかけられて厄介なことになったら困る。和樹はちょっと後ろを振り返った。幸い、誰もいない。なんだか、誰か近くを通るたびに、顔をじろじろ見られているような気がする。たぶん指名手配犯の気持ちって、こんな感じなんだろう。
「まさか、いきなりトコトコあの船の船長さんの所まで行って、『乗っけてね』なんて言っても無理でしょう」
 人の目を気にしなくてすむ呑気なコンガは、落ちている魚のウロコを指でつついている。
「そりゃそうだ。いきなり見知らぬ人間が『あなたの新居に連れてって』って言うのと同じだからな」
「化けてまぎれる? 作業服着て、こっそり」
「どうやって作業服手に入れるんだよ…… それに見たところ、荷物運んでるのは数人だ。バレるって」
「誰か、漁船を出してくれる優しい人がいるといいんだけどね」
「むりだな。絶対事情を聞かれる。ウソをつかずに都合の悪い所を伏せて、協力を頼めるほど世慣れてねえよ」
 もうしばらく、船は出て行く様子はない。和樹はその場所を離れて使えるボートが何かがないか探しに行く事にした。
 時間はもう午後三時を過ぎて、元気のいい小学生達が自転車で横切って行った。
「やっぱり、見つからないねえ」
「まあ、覚悟はしていたけどな。シロウトでも扱える船がその辺に浮かんでいるわけはない」
 和樹はしばらく考えこむ。
「そうだ。コンガ。さっきのラーメン屋の駐車場に、何人かいたよなあ」
「ああ、いたねえ。見たところあんまり素行のよろしくなさそうな方々が。それがどうしたんだい? ボーイ」
「いや…… お前に頼みがあるんだが」
「ん? ダメだよ。力を上げた時にも言ったけど、君を手伝うわけにはいけないんだ。決まりごとでね」
「いや、祈ってくれるだけでいい。死なないように」
 和樹は、目をつぶる。さっき見た男達の一人の姿をできるかぎり思い浮かべた。銀色のアクセサリー、ジャンパーの黒い色。
「うお、まだあの場所動いてねえよ。そうとうヒマなんだな」
 ラーメン屋の駐車場に戻ると、出てきた時と同じように五、六人ほどの男が駐車場の隅でだらだらたむろっていた。相変わらず昼飯に喰ったらしきカップラーメンやら、タバコの吸殻が彼らの周りに散らかっている。
「ああいう子達も会った直後、いきなり鼻面に一撃くれたりはしないと思うけどね」
「まだ根に持ってたのかよ。女の姿でそんなこというのはやめろ。人が聞いたら俺、極悪人じゃねえか」
「失礼な。カバでもいきなり殴っちゃいけないんだよ。動物虐待という言葉を知っているかい?」
「お前は神だろ? 動物じゃねえ」
「神虐待? 動物より酷いじゃないか」
「ていうか、神が虐待なんかされてんじゃねえよ」
 和樹は一度大きく深呼吸して覚悟を決めると、すたすたとその男達の傍へと近寄っていった。
「よお、兄ちゃん!」
「あ?」
 まるで目の前に親の仇が現れたとでもいうように、不良達は和樹をにらみつけた。和樹は、黙って人差し指を突っ立てて見せた。
 号令がかかったように、男達は立ち上がる。
「さすがボディーラングエッジ。一言も話さずにこっちの意図が伝わったな」
「なんだわりゃあ! やる気かコラァ」
「それにしても、なんで帆海道で関西弁……」
 ごつい指輪をはめた手が、でかけた言葉の後半を和樹の口に捻じ込んだ。
    
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