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遺恨
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僕が彼女と出会ったのは、急な休講で時間があまり、学食でぼうっとしていた時だった。友人のヒロが、彼女を連れて通りかかったのに気づき、声をかけた。
「新しい恋人か」とヒロをちゃかしたが、別にそういうわけではないらしい。サークルの仲間で、たまたま廊下で会って時間も有ったので、なんとなくしゃべろうか、ということになったそうだ。
そのあと、三人で少し話したのをきっかけに、僕も彼女をみかけるとあいさつするぐらいの仲になった。
彼女は腰まで伸びたまっすぐな黒い髪と、切れ長の目をしていて、どこか人形みたいなかわいさがあった。
女性のファッションについては分からないけれど、いつも流行りのきれいな服を着ていた。ただ、惜しいのはいつもチョーカーをしていることだった。それも、首のほとんどを覆うようなゴツいものを。夏に薄手のワンピースを着ているときでもずっとしていて、正直、それがたまに残念な感じになっている時があった。
不思議に思った僕は、ある日思い切って聞いてみた。
「なんでいつもチョーカーつけてるの?」
その言葉に何か思い出すことがあったのか、彼女の目がフッとウツロになった。
「話せば長くなるのよ。それに、どうせ信じてもらえないだろうし」
それが遠まわしに「話したくない」と言っているのは 僕にも分かった。
けれど、そこまで意味ありげに言わたら、逆にどうしても知りたくなるじゃないか。
「長くなってもいいから教えてよ」
僕がそう言うと、彼女は「仕方ないな」というようにため息をついた。
そしてゆっくりと話し始めた。
「私は、ふざけて肝試しに行ったことがあるの。友達のモエと真冬に」
彼女はおとなしい性格だと思っていたので、そんなことをするなんて少し意外だった。
僕がそんなことを思っているのを知ってか知らずか、彼女は話の続きを始めた。
肝試しと言っても、昼間にちょっと心霊スポットをのぞいてみるだけのつもりだったんだけどね。車でスキー旅行に行く途中、走ってる道の近くに、ネットに載ってた廃ホテルがあるのに気付いたの。
そこはずっと昔から廃墟になってるホテルでね。何年か前、誰もいないのをいいことに、男が入り込んで、自分の腹に包丁を突き立てて自殺したんだって。それから心霊スポットになったらしいよ。
ガラス戸の玄関は誰かに割られていて、入るのは簡単だった。
中はかなり荒らされてて、ソファなんか破れていたし、テーブルもひっくり返されてた。
はがれた壁の塗料が床に落ちて、端っこを歩くとパキパキ音がしたっけ。多分、ネズミかゴキブリだと思うけど、あちこちてかさかさ音がして少し不気味だった。
ネットによると、男が自殺したのは二〇五号室。そこまで行ってみようってことになった。
落書きだらけの階段を登って二階に行くと、天井からレースみたいに蜘蛛の巣が垂れ下がっていた。
目的の部屋は、廊下の真ん中辺りにあった。ドアを開けると、妙に薄暗くてね。外の木の枝が、窓を覆っていたの。そのせいか、中は他よりも寒かった。
幽霊がいる所は空気が冷たくなる。そんなことを思い出して、少しぞっとした。
じゅうたんは埃で薄ら黒くになっていた。きっと、雨とか風で土が入り込むのね。新しいコートと白いマフラーをしてたから、汚れないか心配になっちゃった。
部屋の中は、よくあるホテルと一緒よ。ベッドと、イスとテーブル。壁には小さな鏡がかってた。
私は男が自殺したときの跡を探したけど、埃でわからなかった。
「なんだか気味が悪いね」
そうモエが言った時だった。
かすかに何かが引きずられるような音がして、私は思わずモエと顔を見合わせた。
聞き間違いかと思って、耳を澄ました。
でも、聞き間違いじゃなかった。確かに部屋の外からずりずりという音が聞こえてきたの。毛足の長いじゅうたんの上を何かが引きづられているような。
「なに?」ってモエに聞かれたけど、私に分かるわけないじゃないの。ねえ?
その音は、なんだか近づいてくるみたいだった。
私は、「早く隠れよう!」ってモエの肩を軽く叩いて合図した。
不法侵入だし、女二人こんな人気のない廃墟で、誰とも知らない奴に会うなんて怖すぎる。
私はベッドの下にもぐりこんだ。埃が舞い上がって、手で口と鼻を押えてもクシャミがでそうになった。
私からは見えなかったけれど、モエはクローゼットの中に隠れたみたいだった。
引きずる音は、二〇五号室の前で止まった。
隠れている場所からは、ドアの下の方と絨毯(じゅうたん)が見えた。だから、誰か入ってきたら足が見えて分かるはずだった。
ドアノブが回される音がして、ぎいっとドアがきしんだ。
でも、ドアは開かなかったの。
分かる? 誰かが入ってきた、気配だけがしたのよ。もちろん、他の部屋の音と聞き間違えたんじゃない。
絨毯の毛も動いていないのに、引きずる音は部屋の中に入ってきた。やわらかく、ある程度大きくて重いものを引くような。そう、例えば人の体のような。それでも、埃に足跡もつかないの。
そして、私のとも、モエとも違う、荒い息遣いが聞こえてきた。
私は、ベッドの下で、ガタガタ震えてたわ。見えない何かがベッドの前を通ったとき、本当にかすかに、香水の甘い匂いがした。
何かを引きずって来た誰かは、部屋の真ん中までくると足を止めた。
しばらく、荒い呼吸の音がしてた。そして一度大きく息を吸った音がしたと思うと……短く、ぐちゃって湿った音がした。何か、柔らかいものをかき混ぜるような音。それが何度も、何度も。そのたびに、びしゃっと液体が飛び散ったようだった。
血の臭いで、香水の香りがかき消えた。
それで分かったの。二〇五号室で死んだっていう男の人は、自殺じゃなかった。どこかで意識を奪われて、引きずられてここに運ばれた。多分、香水をつけた女の人に。
そして、その女の人にめった刺しにされて殺された。
小さく男の人がうめいたと思ったら、まるでスイッチを切ったみたいに急に部屋の中が静になった。
数十秒くらい、私は動けずに固まっていた。 なんだか、変な夢の中にいるみたいだった。ぼーっとしちゃって、今何が起こっていたのかいまいち理解できないの。
多分、モエも同じだったんじゃないかな。
きっと、あの部屋には殺された男の人の記憶や恨みが残っていたんだと思う。それが、音として再生されたんじゃないかな。よく分からないけど。
しばらくしてようやくじわじわ現実感が湧いてきた。今あったのは本当のことだって。
悲鳴があがった。
びっくりして、本当に心臓が止まるかと思った。モエが、耐えられなくなって悲鳴をあげたのね。
ああいうパニックって伝染するの。私も急に怖くなって、ベッドの下から這い出した。
二人してぎゃーぎゃー悲鳴を上げながらホテルの外に飛び出した。
ただでさえ寒いのに、変な汗をかいてたみたいで、風が吹くと凍えそうだったわ。
「ねえ、今のって……」
多分モエも、あれが何をしている音なのか気づいたんだと思う。
怯えていて興奮していて、モエの目は変にぎらぎらしていた。
「うん、音だけだったけど、分かった。あれって、誰かが殺された音だよね」
「違う、違うよ、音だけじゃなかった」
真っ蒼な顔でモエは言った。
「クローゼットの隙間から、鏡が見えたの。そこに映ってた」
「映ったって、あの光景が?」
そういえば、壁に鏡がかかっていたのを思い出した。
目の前の空間には何もないのに、その奥の鏡には人が映っている。気味が悪い。
私は友人に同情した。音だけでも恐ろしかったのに、あの光景を映像でなんて。
「細い隙間からだから、男が運ばれていく所だけだけど。あおむけに倒れた男の人を、犯人が引きずってた。足の間に立って、足首を両脇に抱えるみたいにして。犯人は女の人」
「やっぱり」
「そう。ちょうどあなたみたいな髪型をして、黒いマフラーをして……」
私は思わず自分のマフラーを押えた。私がその時していたのは、白いマフラーだったはずだから。
指先がザラッとした。隠れていた時にあちこちこすれて、汚がついたのだろう。マフラーは真っ黒になってた。
ゆらっと後ろで空気が動いた。多分、殺された男が立ってたんだと思う。もし鏡に映したら見えたかもね。
そして、髪型も似ていて、同じ色のマフラーをした私を、自分を殺した犯人と勘違いしたのね。
マフラーの下にひんやりとした手の感触がして……
そこまで語り終えると、彼女は喉のチョーカーを外した。
白い肌に、くっきりと赤く指の跡がついていた。
「別に、こんな跡がつくほど強く絞められたわけじゃなのにね。少し触られただけで。ホテルから出てからは変なことはないし。もう数年も前のことなのに、まだ跡が消えないの。もう一生消えないのかもね……」
「新しい恋人か」とヒロをちゃかしたが、別にそういうわけではないらしい。サークルの仲間で、たまたま廊下で会って時間も有ったので、なんとなくしゃべろうか、ということになったそうだ。
そのあと、三人で少し話したのをきっかけに、僕も彼女をみかけるとあいさつするぐらいの仲になった。
彼女は腰まで伸びたまっすぐな黒い髪と、切れ長の目をしていて、どこか人形みたいなかわいさがあった。
女性のファッションについては分からないけれど、いつも流行りのきれいな服を着ていた。ただ、惜しいのはいつもチョーカーをしていることだった。それも、首のほとんどを覆うようなゴツいものを。夏に薄手のワンピースを着ているときでもずっとしていて、正直、それがたまに残念な感じになっている時があった。
不思議に思った僕は、ある日思い切って聞いてみた。
「なんでいつもチョーカーつけてるの?」
その言葉に何か思い出すことがあったのか、彼女の目がフッとウツロになった。
「話せば長くなるのよ。それに、どうせ信じてもらえないだろうし」
それが遠まわしに「話したくない」と言っているのは 僕にも分かった。
けれど、そこまで意味ありげに言わたら、逆にどうしても知りたくなるじゃないか。
「長くなってもいいから教えてよ」
僕がそう言うと、彼女は「仕方ないな」というようにため息をついた。
そしてゆっくりと話し始めた。
「私は、ふざけて肝試しに行ったことがあるの。友達のモエと真冬に」
彼女はおとなしい性格だと思っていたので、そんなことをするなんて少し意外だった。
僕がそんなことを思っているのを知ってか知らずか、彼女は話の続きを始めた。
肝試しと言っても、昼間にちょっと心霊スポットをのぞいてみるだけのつもりだったんだけどね。車でスキー旅行に行く途中、走ってる道の近くに、ネットに載ってた廃ホテルがあるのに気付いたの。
そこはずっと昔から廃墟になってるホテルでね。何年か前、誰もいないのをいいことに、男が入り込んで、自分の腹に包丁を突き立てて自殺したんだって。それから心霊スポットになったらしいよ。
ガラス戸の玄関は誰かに割られていて、入るのは簡単だった。
中はかなり荒らされてて、ソファなんか破れていたし、テーブルもひっくり返されてた。
はがれた壁の塗料が床に落ちて、端っこを歩くとパキパキ音がしたっけ。多分、ネズミかゴキブリだと思うけど、あちこちてかさかさ音がして少し不気味だった。
ネットによると、男が自殺したのは二〇五号室。そこまで行ってみようってことになった。
落書きだらけの階段を登って二階に行くと、天井からレースみたいに蜘蛛の巣が垂れ下がっていた。
目的の部屋は、廊下の真ん中辺りにあった。ドアを開けると、妙に薄暗くてね。外の木の枝が、窓を覆っていたの。そのせいか、中は他よりも寒かった。
幽霊がいる所は空気が冷たくなる。そんなことを思い出して、少しぞっとした。
じゅうたんは埃で薄ら黒くになっていた。きっと、雨とか風で土が入り込むのね。新しいコートと白いマフラーをしてたから、汚れないか心配になっちゃった。
部屋の中は、よくあるホテルと一緒よ。ベッドと、イスとテーブル。壁には小さな鏡がかってた。
私は男が自殺したときの跡を探したけど、埃でわからなかった。
「なんだか気味が悪いね」
そうモエが言った時だった。
かすかに何かが引きずられるような音がして、私は思わずモエと顔を見合わせた。
聞き間違いかと思って、耳を澄ました。
でも、聞き間違いじゃなかった。確かに部屋の外からずりずりという音が聞こえてきたの。毛足の長いじゅうたんの上を何かが引きづられているような。
「なに?」ってモエに聞かれたけど、私に分かるわけないじゃないの。ねえ?
その音は、なんだか近づいてくるみたいだった。
私は、「早く隠れよう!」ってモエの肩を軽く叩いて合図した。
不法侵入だし、女二人こんな人気のない廃墟で、誰とも知らない奴に会うなんて怖すぎる。
私はベッドの下にもぐりこんだ。埃が舞い上がって、手で口と鼻を押えてもクシャミがでそうになった。
私からは見えなかったけれど、モエはクローゼットの中に隠れたみたいだった。
引きずる音は、二〇五号室の前で止まった。
隠れている場所からは、ドアの下の方と絨毯(じゅうたん)が見えた。だから、誰か入ってきたら足が見えて分かるはずだった。
ドアノブが回される音がして、ぎいっとドアがきしんだ。
でも、ドアは開かなかったの。
分かる? 誰かが入ってきた、気配だけがしたのよ。もちろん、他の部屋の音と聞き間違えたんじゃない。
絨毯の毛も動いていないのに、引きずる音は部屋の中に入ってきた。やわらかく、ある程度大きくて重いものを引くような。そう、例えば人の体のような。それでも、埃に足跡もつかないの。
そして、私のとも、モエとも違う、荒い息遣いが聞こえてきた。
私は、ベッドの下で、ガタガタ震えてたわ。見えない何かがベッドの前を通ったとき、本当にかすかに、香水の甘い匂いがした。
何かを引きずって来た誰かは、部屋の真ん中までくると足を止めた。
しばらく、荒い呼吸の音がしてた。そして一度大きく息を吸った音がしたと思うと……短く、ぐちゃって湿った音がした。何か、柔らかいものをかき混ぜるような音。それが何度も、何度も。そのたびに、びしゃっと液体が飛び散ったようだった。
血の臭いで、香水の香りがかき消えた。
それで分かったの。二〇五号室で死んだっていう男の人は、自殺じゃなかった。どこかで意識を奪われて、引きずられてここに運ばれた。多分、香水をつけた女の人に。
そして、その女の人にめった刺しにされて殺された。
小さく男の人がうめいたと思ったら、まるでスイッチを切ったみたいに急に部屋の中が静になった。
数十秒くらい、私は動けずに固まっていた。 なんだか、変な夢の中にいるみたいだった。ぼーっとしちゃって、今何が起こっていたのかいまいち理解できないの。
多分、モエも同じだったんじゃないかな。
きっと、あの部屋には殺された男の人の記憶や恨みが残っていたんだと思う。それが、音として再生されたんじゃないかな。よく分からないけど。
しばらくしてようやくじわじわ現実感が湧いてきた。今あったのは本当のことだって。
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びっくりして、本当に心臓が止まるかと思った。モエが、耐えられなくなって悲鳴をあげたのね。
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二人してぎゃーぎゃー悲鳴を上げながらホテルの外に飛び出した。
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「ねえ、今のって……」
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怯えていて興奮していて、モエの目は変にぎらぎらしていた。
「うん、音だけだったけど、分かった。あれって、誰かが殺された音だよね」
「違う、違うよ、音だけじゃなかった」
真っ蒼な顔でモエは言った。
「クローゼットの隙間から、鏡が見えたの。そこに映ってた」
「映ったって、あの光景が?」
そういえば、壁に鏡がかかっていたのを思い出した。
目の前の空間には何もないのに、その奥の鏡には人が映っている。気味が悪い。
私は友人に同情した。音だけでも恐ろしかったのに、あの光景を映像でなんて。
「細い隙間からだから、男が運ばれていく所だけだけど。あおむけに倒れた男の人を、犯人が引きずってた。足の間に立って、足首を両脇に抱えるみたいにして。犯人は女の人」
「やっぱり」
「そう。ちょうどあなたみたいな髪型をして、黒いマフラーをして……」
私は思わず自分のマフラーを押えた。私がその時していたのは、白いマフラーだったはずだから。
指先がザラッとした。隠れていた時にあちこちこすれて、汚がついたのだろう。マフラーは真っ黒になってた。
ゆらっと後ろで空気が動いた。多分、殺された男が立ってたんだと思う。もし鏡に映したら見えたかもね。
そして、髪型も似ていて、同じ色のマフラーをした私を、自分を殺した犯人と勘違いしたのね。
マフラーの下にひんやりとした手の感触がして……
そこまで語り終えると、彼女は喉のチョーカーを外した。
白い肌に、くっきりと赤く指の跡がついていた。
「別に、こんな跡がつくほど強く絞められたわけじゃなのにね。少し触られただけで。ホテルから出てからは変なことはないし。もう数年も前のことなのに、まだ跡が消えないの。もう一生消えないのかもね……」
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