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*バレンタイン*
【3箱目】決められないね、ドーナツ
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別に今日はドーナツって気分でもなかったんだけど。正直ハンバーガーとポテトの方がいいかなとも思っていたんだけれど。
でも、そういう気持ちを向けている相手に言われたら、断る勇気なんてないわけでして。
私はお皿の上にドーナツを載せていく。
「春奈は何にするの?」
「今日はチョコの気分だからとりあえずチョコレートと……あともう一つ、何か食べたいなって。和也は決めた?」
私は左隣でドーナツを真剣な顔で見ている男子、和也に聞き返す。
「えー、キャラメルとクランチのチョコのやつかなぁ」
和也のトレイを持つ右手が、あと数センチで私の左手に触れそうになる。じんわりと体温が空気越しに伝わってくるから、意識しないように私もショーケースの中のドーナツだけをじっと見た。
「クランチ系、好きなんだ」
「ザクザクしてるのって、食べてる感あるじゃん」
これは色々聞きだすチャンスかもしれない。好きな食べ物なんて、仲良くなってからあえて聞くものでもないから。
というのも、来週はバレンタイン。世の中の女の子たちが好きな男の子にチョコレートを用意するように、私も和也にチョコレートを用意しようとしていたからだ。
ただ、和也とつるむようになって半年足らず。きっかけは半年ごとに変わる放送委員の当番が、ちょうど今期同じになったから。
だから同じ学年ではあるものの、クラスも違うし、選択科目が同じにもならない。一緒に過ごすのは週に一度、木曜日の放課後の当番の時だけ。そして、当番が終わった後は二人でちょっとだけ遊んで帰るのが毎週の事になっていたのだ。
「食べている感かぁ」
やっぱり定番のクッキー系とか、食べてくれそうだなぁ。
「で、チョコレートともう一つ何にするの?」
「ココナッツ、かな」
何が食べたいのかわからなくなってしまったので、とにかく目の前に合ったものに決めてしまう。
「春奈ってココナッツ、好きなの?」
「好きっていうか、普通かな。和也は?」
「いや、俺はあんまりだからさ……」
なるほど。ココナッツは嫌い、と。
私は頭の中のメモ帳に急いで書き留めた。
「他、ないならお会計にしちゃおうか」
「え? 奢り?」
「そんなこと言ってないでしょうが。ていうか、何で奢らなきゃならないのよ」
「ほら、来週の前借?」
「前借?」
今まで自分の分は自分で払っていたのに、今日はいきなりどういう心境だろうか。
「バレンタイン、これでもいいよ?」
「なんでよ。財布忘れたの?」
「財布はあるけどさ~」
ポケットからいつも使っている折り畳み財布を、しょんぼり顔で取り出す和也。
「バレンタイン、チョコ何にももらえなかったら悲しいじゃん」
「なんだ、そんなこと気にしていたの」
「そんなこととは失礼な! せっかくの高校生になったんだよ!バラ色の高校生活には、バレンタインにチョコの1つや2つや3つや100個必要でしょうが」
「そんなこと気にしなくてもあげるのに」
「え?くれるの?!」
やばっ。
口に出てた。言うつもりなかったのに。
仕方ない。こうなったら堂々と聞いてやろう。どうせ義理だと思っているだろうし。大丈夫、きっとまだバレていない。むしろ、おどおどした方がこういう時って良くないんだよね。
私はわざとらしくため息をついて「しょうがないなぁ、考えてあげるよ」と、いかにもめんどくさそうなフリをした。
「まじで!やった!やっぱ持つものはいい女友達だよな」
小躍りしそうなくらい喜ぶ和也を見て、すこしだけ胸の奥がちくっとする。
本当はこのままの関係性でずっといたほうが楽しいんじゃないのかなって。
毎週木曜日の放課後になれば、放送室に集まる。掃除をして、当番日誌を書く。その後は宿題をしたり、漫画を読んだり、勉強をしたり。それにはいつも下らない、形にもならないような会話が着いてくる。下校の放送をする時間まで途切れることの無い会話が。
きっとこれは私たちがただの友達だからできること。気を許していて、適当な会話しかしなくてもいいくらいの距離感だから、バレンタインの義理チョコねだりもしてもらえる。
もしも、もしもだよ。
うまくいったら幸せだろうけれど、うまくいかなかったら……。
本命で渡すかどうかはさて置き、よ。
「何が欲しい?」
義理チョコは上げるんだから、聞いてもいいじゃん?
「なんでもいいんだけどなぁ」
「なんでもいいじゃ困るよ」
会計を済ませ、窓際のテーブルに座る。向かい側の席に和也も座る。
目を見て上手く話なんて出来ないから、手元のドーナツに目線を落とす。ドーナツって大きい口で食べたら、ちょっとはしたないかな。なんて普段気にならないのに、今日は余計に気になってしまう。
「いやさ、俺、基本的に甘いものはなんでも好きだからさ」
「なんでもっていいながら、ココナッツはダメだったじゃない」
「それそれ、というか。ココナッツは特種というか」
「せっかくバレンタインに貰える唯一のチョコになるかもしれないんだよ? 食べたいものの方がいいでしょ」
いつもみたいな調子で、ちょっとふざけて言ってみる。
「なんでバレンタインに貰えるチョコが一つだけって決まってるんだよ」
「他にあてがある感じなの?」
和也はふいと視線を逸らして外を見る。
カラン、と、お冷に入っていた氷が解けて音を立てる。
「ない、わけじゃないけど」
歯切れの悪いその返事に、聞かなきゃ良かった。お冷を一口流し込むけれど、口の中には流しきれない後悔の二文字が張り付いていた。
「へえ、誰なのよ」
聞きたくない。聞きたくないのに口は動く。
「同じクラスとか、そういうノリってあるだろ」
「へえ、かわいい子なんだ」
きっと私よりもずっとかわいい子だ。聞かなくてもわかる。
「そういうのは、いいだろ」
ガラス窓に映る和也の顔は、マッチ棒の先っぽみたいに真っ赤だ。耳の先まで赤くなって、そのまま火がついてしまいそうだ。
それ以上和也の顔を見るのがつらくて、私はドーナツを少しだけ齧った。今更気にしても仕方のないことなのに、リスみたいに小さな口で。
「それより、さ。春奈は義理だけなのかよ」
「それは内緒じゃない?」
言えるわけ、ないじゃない。
「俺には聞いておいてかよ~」
「和也のは自爆でしょ。人に責任擦り付けない」
「だってバレンタインに本命渡す用事とかあるなら、委員会休むだろ?」
「休まないってば。それより、和也もだよ。休む予定あるの?」
「今のところはないけど、そういうこともあるかもしれない」
「じゃあ休んだら日誌に丁寧に書いておいてあげるね」
「う、それは勘弁」
この通り、と、和也は頭を下げながら両手を合わせた。
もう。そうやっていつもひょうひょうとして。でも、それが面白くって。もっと一緒にいたいなって思って。それで……。
「ドーナツでいい?」
「へ?」
私が聞くと和也は口をぽかんと開けた。
「だから、バレンタインよ」
義理とか本命とかは言わない。これなら嘘じゃないでしょ。
「おごってくれるの?」
「当日じゃなきゃバレンタインの意味ないでしょ。来週、ね」
都合のいいことを言っているとはわかっている。だって、遠回しだけど当日の予定を私で埋めちゃうわけだから。もしほかに本命を渡す予定の子がいたらゴメンね。私が先約だから。
「よっしゃ、バレンタイン一つ確定!」
和也はガッツポーズしながら言った。
かわいらしくバレンタインの準備なんて、やっぱり私じゃ無理だから。手作りなんてこの距離感には重すぎるし、わざわざ用意するのも私たちの関係らしくないのかもしれない。
そうやって決められなかった理由を、決めなくてよかった理由にして並べる。
きっかけがあっても、私は怖いままだから。こんな風に言うけれど、私はいつも臆病だから。
「来週、約束すっぽかさないでよ」
でも、そういう気持ちを向けている相手に言われたら、断る勇気なんてないわけでして。
私はお皿の上にドーナツを載せていく。
「春奈は何にするの?」
「今日はチョコの気分だからとりあえずチョコレートと……あともう一つ、何か食べたいなって。和也は決めた?」
私は左隣でドーナツを真剣な顔で見ている男子、和也に聞き返す。
「えー、キャラメルとクランチのチョコのやつかなぁ」
和也のトレイを持つ右手が、あと数センチで私の左手に触れそうになる。じんわりと体温が空気越しに伝わってくるから、意識しないように私もショーケースの中のドーナツだけをじっと見た。
「クランチ系、好きなんだ」
「ザクザクしてるのって、食べてる感あるじゃん」
これは色々聞きだすチャンスかもしれない。好きな食べ物なんて、仲良くなってからあえて聞くものでもないから。
というのも、来週はバレンタイン。世の中の女の子たちが好きな男の子にチョコレートを用意するように、私も和也にチョコレートを用意しようとしていたからだ。
ただ、和也とつるむようになって半年足らず。きっかけは半年ごとに変わる放送委員の当番が、ちょうど今期同じになったから。
だから同じ学年ではあるものの、クラスも違うし、選択科目が同じにもならない。一緒に過ごすのは週に一度、木曜日の放課後の当番の時だけ。そして、当番が終わった後は二人でちょっとだけ遊んで帰るのが毎週の事になっていたのだ。
「食べている感かぁ」
やっぱり定番のクッキー系とか、食べてくれそうだなぁ。
「で、チョコレートともう一つ何にするの?」
「ココナッツ、かな」
何が食べたいのかわからなくなってしまったので、とにかく目の前に合ったものに決めてしまう。
「春奈ってココナッツ、好きなの?」
「好きっていうか、普通かな。和也は?」
「いや、俺はあんまりだからさ……」
なるほど。ココナッツは嫌い、と。
私は頭の中のメモ帳に急いで書き留めた。
「他、ないならお会計にしちゃおうか」
「え? 奢り?」
「そんなこと言ってないでしょうが。ていうか、何で奢らなきゃならないのよ」
「ほら、来週の前借?」
「前借?」
今まで自分の分は自分で払っていたのに、今日はいきなりどういう心境だろうか。
「バレンタイン、これでもいいよ?」
「なんでよ。財布忘れたの?」
「財布はあるけどさ~」
ポケットからいつも使っている折り畳み財布を、しょんぼり顔で取り出す和也。
「バレンタイン、チョコ何にももらえなかったら悲しいじゃん」
「なんだ、そんなこと気にしていたの」
「そんなこととは失礼な! せっかくの高校生になったんだよ!バラ色の高校生活には、バレンタインにチョコの1つや2つや3つや100個必要でしょうが」
「そんなこと気にしなくてもあげるのに」
「え?くれるの?!」
やばっ。
口に出てた。言うつもりなかったのに。
仕方ない。こうなったら堂々と聞いてやろう。どうせ義理だと思っているだろうし。大丈夫、きっとまだバレていない。むしろ、おどおどした方がこういう時って良くないんだよね。
私はわざとらしくため息をついて「しょうがないなぁ、考えてあげるよ」と、いかにもめんどくさそうなフリをした。
「まじで!やった!やっぱ持つものはいい女友達だよな」
小躍りしそうなくらい喜ぶ和也を見て、すこしだけ胸の奥がちくっとする。
本当はこのままの関係性でずっといたほうが楽しいんじゃないのかなって。
毎週木曜日の放課後になれば、放送室に集まる。掃除をして、当番日誌を書く。その後は宿題をしたり、漫画を読んだり、勉強をしたり。それにはいつも下らない、形にもならないような会話が着いてくる。下校の放送をする時間まで途切れることの無い会話が。
きっとこれは私たちがただの友達だからできること。気を許していて、適当な会話しかしなくてもいいくらいの距離感だから、バレンタインの義理チョコねだりもしてもらえる。
もしも、もしもだよ。
うまくいったら幸せだろうけれど、うまくいかなかったら……。
本命で渡すかどうかはさて置き、よ。
「何が欲しい?」
義理チョコは上げるんだから、聞いてもいいじゃん?
「なんでもいいんだけどなぁ」
「なんでもいいじゃ困るよ」
会計を済ませ、窓際のテーブルに座る。向かい側の席に和也も座る。
目を見て上手く話なんて出来ないから、手元のドーナツに目線を落とす。ドーナツって大きい口で食べたら、ちょっとはしたないかな。なんて普段気にならないのに、今日は余計に気になってしまう。
「いやさ、俺、基本的に甘いものはなんでも好きだからさ」
「なんでもっていいながら、ココナッツはダメだったじゃない」
「それそれ、というか。ココナッツは特種というか」
「せっかくバレンタインに貰える唯一のチョコになるかもしれないんだよ? 食べたいものの方がいいでしょ」
いつもみたいな調子で、ちょっとふざけて言ってみる。
「なんでバレンタインに貰えるチョコが一つだけって決まってるんだよ」
「他にあてがある感じなの?」
和也はふいと視線を逸らして外を見る。
カラン、と、お冷に入っていた氷が解けて音を立てる。
「ない、わけじゃないけど」
歯切れの悪いその返事に、聞かなきゃ良かった。お冷を一口流し込むけれど、口の中には流しきれない後悔の二文字が張り付いていた。
「へえ、誰なのよ」
聞きたくない。聞きたくないのに口は動く。
「同じクラスとか、そういうノリってあるだろ」
「へえ、かわいい子なんだ」
きっと私よりもずっとかわいい子だ。聞かなくてもわかる。
「そういうのは、いいだろ」
ガラス窓に映る和也の顔は、マッチ棒の先っぽみたいに真っ赤だ。耳の先まで赤くなって、そのまま火がついてしまいそうだ。
それ以上和也の顔を見るのがつらくて、私はドーナツを少しだけ齧った。今更気にしても仕方のないことなのに、リスみたいに小さな口で。
「それより、さ。春奈は義理だけなのかよ」
「それは内緒じゃない?」
言えるわけ、ないじゃない。
「俺には聞いておいてかよ~」
「和也のは自爆でしょ。人に責任擦り付けない」
「だってバレンタインに本命渡す用事とかあるなら、委員会休むだろ?」
「休まないってば。それより、和也もだよ。休む予定あるの?」
「今のところはないけど、そういうこともあるかもしれない」
「じゃあ休んだら日誌に丁寧に書いておいてあげるね」
「う、それは勘弁」
この通り、と、和也は頭を下げながら両手を合わせた。
もう。そうやっていつもひょうひょうとして。でも、それが面白くって。もっと一緒にいたいなって思って。それで……。
「ドーナツでいい?」
「へ?」
私が聞くと和也は口をぽかんと開けた。
「だから、バレンタインよ」
義理とか本命とかは言わない。これなら嘘じゃないでしょ。
「おごってくれるの?」
「当日じゃなきゃバレンタインの意味ないでしょ。来週、ね」
都合のいいことを言っているとはわかっている。だって、遠回しだけど当日の予定を私で埋めちゃうわけだから。もしほかに本命を渡す予定の子がいたらゴメンね。私が先約だから。
「よっしゃ、バレンタイン一つ確定!」
和也はガッツポーズしながら言った。
かわいらしくバレンタインの準備なんて、やっぱり私じゃ無理だから。手作りなんてこの距離感には重すぎるし、わざわざ用意するのも私たちの関係らしくないのかもしれない。
そうやって決められなかった理由を、決めなくてよかった理由にして並べる。
きっかけがあっても、私は怖いままだから。こんな風に言うけれど、私はいつも臆病だから。
「来週、約束すっぽかさないでよ」
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