徒然ペンギン

天野蒼空

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2024年3月

デスゲーム主催者と呼ばれ始めた頃の話

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 天野蒼空の企画と言えば?

 今では「空色杯」と言われるでしょう。だいぶ鬼畜なお題を出していますし。そのせいで人の心がないとか言われてますし。

 でも私が企画立ててやべぇ奴扱いされるのは、空色杯が最初じゃないって知ってました?

 つまり昔から私はやべぇ奴だったのです。ビックリしました?やっぱり大して驚かないですか。そうですか。やっぱりやべぇ奴オーラ溢れちゃってましたか。

 ということで、今回はむかしむかしの企画についてちょいと振り返ってみようかなと思います。

 企画の名前は「空色ワンライ」です。この名前を知ってるそこのあなた、私がVTuberになる前から私の事知ってるでしょ。

 企画内容は簡単。

 お題に沿って1時間で作品を書くこと!

 ね、とっても簡単でしょ?

 あ、待って。逃げないで。逃げるな。逃げるんじゃねぇ。怖くないよ?ペンサンコワクナイ

 この企画の始まりは、大学のサークルで後輩が「やりましょうよ!」と持ってきたことが始まりでした。

 当時はオンラインで授業していましたので、サークルのために学校で集まるなんてもってのほか。見つかれば学生支援課に大目玉をくらうこと間違いなしでした。

 別にそこまで集まる必要のない私たち、文芸研究同好会。LINEで原稿のやり取りをしながら、定期発行している部誌に載せる作品を作ったり、気晴らしに三題噺を書いたりしながら緩く活動していました。

 三題噺をしている時に後輩が提案してくれたのが「ワンライ」です。

「とにかく1時間で作品を書くってだけなんですけどね」

 ちなみにネーミングは、1one時間で書くWriteから来ていて、二次創作系の界隈では元からあったそうな。イラストだとワンドロという言葉もあるそうです。私は詳しくないのですが……。

 さて、そんなワンライがかなり楽しかった私はこんなことを思いました。

「これ、Webにいる小説書きさんともやりたい~!絶対もっとたくさんの人とやった方が楽しい~!」

 高校生の時につけられたあだ名は「行動力の擬人化」な私。思った次の日には企画がたってました。

 だって、サークル内でも色んな物語が見れたんです。もっと人数多いところに投げたら、もっと面白いものが見れるじゃないですか。

 以下が当時の募集ルールです。

─────────

『1時間でお題に沿って作品を書いてみよう!』


①私のツイートで発表されるお題を確認します

②お題に沿って1時間で作品を書き上げます。ジャンル、文字数等に制限はありません。

③書き上げた作品を自分が使いやすいサイトに投稿します。

④「#空色ワンライ」をつけてツイートしてください。


 ワンライとは1時間で作品を書き上げること。空の色のように見る人や時間、場所によって違う色に見えるであろうその「お題」を意味して、企画名は「空色ワンライ」としました。

─────────

 ね?かなり単純なルールでしょ?

 しかし、苦情も殺到します。「1時間で作品が書けるわけないでしょ」「そんな短時間で作品を書けというのは冒涜だ」などと。

 元々思いついたら3000文字程度の作品を1時間くらいで書いていたのもあり、私は実際にそこまで1時間であることに大変だと思ったことは無かったので(むしろストップウォッチかけながら書くの面白かったので)「書けますけど?」という言葉が喉元まで上がってきました。1時間で書くって、なんかゲームみたいな感じもしません?そういうの含めて楽しいなって私は思ったのですが。

 普段のじっくり書きたいものはそれで、企画は企画で楽しめばいいのに……。書けないなら参加出来ないから、参加しなければいいだけじゃないのかな。別に強制的に参加しろなんて言ってないし。

 そんなことを思いましたが、受け取り方って人それぞれですものね。仕方ない。

 仕方が無いので同じお題を使って、1時間以上かけて作品を作る時は、それ専用のタグをつけて投稿して頂くように別の企画にさせて頂きました。

 というわけで、「無理だろ!」の声を流しながら企画を続けた私は「デスゲーム主催者」のあだ名がつけられ、今でもやばい企画をしている時は「どうも~。デスゲーム主催者です~」なんて言っちゃいます。

 やばい企画をしているって認識ができた分、成長したね!!!え?企画のやばさも上がってるって?知らんな。

 そんな空色ワンライが20回を迎える頃、私は配信者を始めたのですが、それはまた別のお話。
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