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掃除。
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今日も、職員さんと、斉藤さんとお掃除する。斉藤さんはもう半年ほどこの活動をしているので一人でも慣れている。
よって、職員さんは私にくっついてくる。私にとってはそれが監視の目のようで、姑のようであまり気分が良くはないのだが、職員さんにとってはそのような意図は無く、呑気にアニメの話や声優の養成学校の話などをしながら私の後をついてくる。その話が存外面白くてたまに笑ったりもする。
掃除が終わり、3人で施設を出る。
「先に行ってください」
職員さんが掃除が終わったことを報告するメールを打ち始め、私達2人は揃ってショッピングモールへ自転車を走らせた。
「この前はありがとうございました。秋葉原、とても楽しかったです」
「こちらこそ」
「今度、訓練所で作品展やりますね」
斉藤さんが口を開いた。
訓練所では、年に一度作品展をやる。その一年にメンバーさんが作った物を展示するのだ。その日は、一般の人も来場する。
「斉藤さん、行かれるんですか?」
「うん。1日目の受付の担当を頼まれていて」
なるほど。斉藤さんがいるなら行こうかな、とぼんやり思った。
それから数日後、私の苦手な女性も受付の担当を頼まれていることを知った。
きっとその女性と斉藤さんは仲良く話すのだろう。私はそれを黙って見ている自信が無かった。
私は1日目に訓練所に行くのをやめた。
よって、職員さんは私にくっついてくる。私にとってはそれが監視の目のようで、姑のようであまり気分が良くはないのだが、職員さんにとってはそのような意図は無く、呑気にアニメの話や声優の養成学校の話などをしながら私の後をついてくる。その話が存外面白くてたまに笑ったりもする。
掃除が終わり、3人で施設を出る。
「先に行ってください」
職員さんが掃除が終わったことを報告するメールを打ち始め、私達2人は揃ってショッピングモールへ自転車を走らせた。
「この前はありがとうございました。秋葉原、とても楽しかったです」
「こちらこそ」
「今度、訓練所で作品展やりますね」
斉藤さんが口を開いた。
訓練所では、年に一度作品展をやる。その一年にメンバーさんが作った物を展示するのだ。その日は、一般の人も来場する。
「斉藤さん、行かれるんですか?」
「うん。1日目の受付の担当を頼まれていて」
なるほど。斉藤さんがいるなら行こうかな、とぼんやり思った。
それから数日後、私の苦手な女性も受付の担当を頼まれていることを知った。
きっとその女性と斉藤さんは仲良く話すのだろう。私はそれを黙って見ている自信が無かった。
私は1日目に訓練所に行くのをやめた。
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