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看病しに来て襲われるシチュ
しおりを挟む彼女の部屋は綺麗とはいえなかった。
ゴミ袋がいくつか積まれ、ちり紙が散乱している。
ただ、仕事用の机の周りだけはきちんと整頓されていた。
人の部屋はその人の精神状態を表すという。
彼女の精神状態は……そこそこやばい。
彼女は布団の中で動かない。まるで石のようだ。
「大丈夫……ではないんですよね。飲み物、入りますか」
布団の横に跪く。飲み物を顔の前に差し出した。
むくりと布団の山が動き、手が伸びる。
その手はペットボトルではなく、僕の手首を掴んだ。
「私は来ない方がいいって言った。忠告した」
「鬱状態の私は感情の暴走を止めることなんてできない」
強く腕を引かれ、僕は布団の上に乗り上げた。布団越しに彼女を押し倒している。この流れはいけない。彼女の精神状態に流されてはいけない。
彼女の指先は手首から腕へと流れていき鎖骨をなぞった。
思わず喉が鳴る。
「ダメ……です」
彼女の指はTシャツの襟元から胸へ忍び込みねっとりと撫で上げた。
微かに息が上がる。彼女の眼は光っていた。獲物を前にした狐のように。
意識を逸らそうとしていたその場所を反対の手が捉えた。ズボン越しにも分かるほどに硬くなっているのが伝わってしまう。ゆるゆると形をなぞられて更に質量を増す。羞恥でますます熱が上がる。
「私を……抱いて? 」
耳元を濡らしたその声は脳髄に甘美に響いた。
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