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【7】恋を知る意味
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その時、茂みが揺れる音がした。カサリと葉を踏む音も響く。
反射的に視線を向けると、執事のロビンが立っていた。白い手袋をはめなおすようにしながら、ロビンがヴォルフ様を見た。
「王宮から火急の知らせとのことです、シュルラハロート侯爵様。馬車はこちらで手配させていただきました。お急ぎください。火魔術の使い手で、現在王都内で自由に動けるのはヴォルフ卿ただお一人だと伺っております」
ヴォルフ様がロビンの言葉に息を飲んだ。それから少し苦しそうな目をしたあと、私をじっと見て小さく頷いた。
「行ってくる――……また、俺は会いたい」
「私もお会いしたいです。お気を付け下さいませ」
こうして私はヴォルフ様を見送り、ラヴェンデル家の馬車にロビンと共に乗り込んだ。
そうしたら思わず肩の力が抜けてしまった。緊張していたらしい。
「危ないところでしたね」
ロビンはそう言うと、私の隣で眼鏡のフレームの位置を直した。
「そんなにヴォルフ様のお仕事は危険なの? 国が危ないということかしら?」
「いいえ。お嬢様の唇です」
「え?」
「火急の用件など口からの出任せです」
「ど、どうしてそんな事を?」
私は驚いて、ロビンの腕を引っ張った。ロビンはすっと目を細めて、不機嫌そうな顔で私を見ている。
「お嬢様が無用心で隙だらけのせいで、危うく唇を奪われそうになっていたので、執事として責任を持って、お守りいたしました」
「……け、けれど、ヴォルフ様は私の許婚ですわ。キ、キスの一つや二つや三つ……」
「したかったのですか? 私には驚いて硬直して拒否するタイミングを逃していたようにしか見えませんでしたが。動揺して凍りついていらっしゃいましたね。その上で、空気に飲まれかけておられました」
「それは、そうかもしれないけれど……一度くらい、キス、してみたいわ。キスってどんな感覚がするのかしら?」
思わず呟くと、深々と息を吐きながら、ロビンが長々と目を閉じた。
端正な顔だなと、長いまつげを眺めて思う。
「キスがしてみたいのであって、それは別段、ヴォルフ卿である必要が無いのでは?」
「え? けれど、キスは、恋人や夫婦がするものよ?」
「――家が勝手に決めた許婚は、恋人とは異なるのではありませんか?」
「……そうね……私の両親は、許婚では無かったと聞いたわ。それでも、許婚から生まれる恋もあるとは思いませんか? 私とヴォルフ様は、きっと良い夫婦になれると思います」
「率直に申し上げて、私はずっとお嬢様を見守ってまいりましたが――本当にお嬢様はヴォルフ卿をお慕いしておられるのですか?」
「え? ええ」
「恋に恋をしているだけではありませんか?」
「……え……ど、どうしてそんな事を言うのかしら?」
「ずっと見てきたから分かるんです。お嬢様は、ヴォルフ様が婚約者であるから、好きだと思い込んでおられるだけです」
「そんな事ないわ……そんな事……どうしてそんな……?」
「――そう思いたいからです」
「え?」
「私のほうが、お嬢様のことを愛しています。誰よりも、お嬢様を」
つらつらと続いた声に、私は動きを止めた。
――愛?
耳を疑いながら視線を上げると、真剣な瞳をしているロビンの顔が真正面にあった。
私は、彼の腕から自分の手を離したのだが、逆に優しく手首を握られた。
そして引き寄せられ、体勢を崩した時、私はロビンに抱きしめられていた。
「――身分の差があるから、ずっと黙っておりました。永久にお伝えするつもりはありませんでした。生涯お嬢様にお仕えしたい気持ちは本物ですが……もう我慢ならない」
「ロビン……」
「私はお嬢様の事が心配で心配で仕方がありません。元々、祖父から執事の地位を譲り受けたのも、お嬢様のそばに、どうしてもいたかったからです。イリスお嬢様を愛しています。もう、自分が抑えきれない。解雇して頂いても結構です。ただ、私の気持ちが本物であると、どうしても知っていただきたかった」
呆気にとられて何も言葉が見つからず、私はただロビンの腕の中にいた。
ロビンも静かに私を抱きしめたまま、何も言わない。
その後すぐに、ラヴェンデル侯爵家に到着した。するとロビンは、いつもの執事の顔に戻っていた。そして降りる直前に言った。
「解雇されるまでは、今まで通りお仕えさせて頂きます」
「ロビンを解雇したりしないわ」
「――ありがとうございます。ただ、お嬢様。私にはきちんと休暇や休息時間がございます。その時にはもう、執事の顔だけではいられません」
「え……?」
「必ずやお嬢様に、本当の恋とは何か、教えて差し上げます」
こうしてロビンが先に外へと出て、今度こそ完全にいつも通りの表情になり、降りるのを手伝ってくれた。私は深呼吸しながら、先程までのできごとは、現実だったのかどうなのか、静かに考えたが、どう考えても夢には思えなかった。
急いで部屋に戻り、私は優しいクライに相談しようと決めた。
私室に向かう。すると横長の椅子に寝そべり、クライは何やら本を読んでいた。
召喚獣の文字で書いてある。
その文字こそ、今私達が求めているものであり、人型召喚獣の召喚を決めた理由なのだが――これは学院で聞くべきことだと考え直して、私はクライに歩み寄った。
クライは体を起こして、私の座る場所を開けてくれた。その際、一応本を読めるかチラっと見て試したが、私には全く読めなかった。イケメンという単語が無かった事だけは確かだ。
「どうだった?」
「それがね、キスされそうになったら用事ができていなくなって、でもね用事は嘘で、それでね、あの」
「焦っているのはよく分かった――安心しろ、言わなくてもわかっているからな」
「え?」
「俺は愛するお前のことならば、なんでもお見通しだ――というのは、やろうと思えばできなくもないが、この魔道書で、今日のお前の行動を見ていたんだ」
「そんなことが可能なのですの?」
「五分程度遅れてだが、その場の光景が送られてくるから、やりとりを眺めることが出来る。召喚獣の魔術の一つだ」
「詳しく聞かせてください、学院で! 今はそれよりも、それを見て、今日の私についてどう思ったか教えてくださいませ!」
「愛らしくて誰よりも可憐で、美しかった」
「そうではなくて! 今は優しい言葉は――……取り入れつつ、ヴォルフ様とロビンについて聞きたいのです」
私はクライの胸の服を引っ張りながら、困っているのだと視線で訴えた。
するとクライが柔らかい表情で笑った。
「恋に恋をしていたって別に問題はない。だが、恋が何かを知るのも良い。折角だからみんなと恋愛をしながら考えたらどうだ?」
「それは浮気ではありませんか?」
「相手がお前に惚れている。お前はそのアプローチを受けるだけだ。それとも好かれて嫌な相手がいるのか?」
「――え?」
そう言われて、私は戸惑った。
「婚約者は変えられる。だからヴォルフとリヒトとやら以外も選択肢にあげて良い。また一度であれ俺を召喚した以上、召喚術としても、お前は生涯生活を保証されるだろう。よって、身分も関係なく、平民出自の執事だろうが教師だろうが誰とだって恋が出来る――ただ一人、俺を除いて、だけどな。術師として生きていく、その場合は」
「……」
「俺に恋をした場合、お前は召喚術師失格とみなされる。同時にその醜聞では、振られたなどとは関係なしに、周囲の反対でどこの貴族も召喚術師もお前と婚姻を結ぶことはなくなるだろうな」
「……」
「が、俺もお前に恋を教える役に立候補する。お前は俺を選べば良い」
そう言って余裕たっぷりに笑ったクライに、私は何も返す言葉が見つからなかった。
だから逃げるようにして、お風呂に入ることにした。
週休二日で本当に良かった。明日こそじっくり寝ようと、私は決意した。
反射的に視線を向けると、執事のロビンが立っていた。白い手袋をはめなおすようにしながら、ロビンがヴォルフ様を見た。
「王宮から火急の知らせとのことです、シュルラハロート侯爵様。馬車はこちらで手配させていただきました。お急ぎください。火魔術の使い手で、現在王都内で自由に動けるのはヴォルフ卿ただお一人だと伺っております」
ヴォルフ様がロビンの言葉に息を飲んだ。それから少し苦しそうな目をしたあと、私をじっと見て小さく頷いた。
「行ってくる――……また、俺は会いたい」
「私もお会いしたいです。お気を付け下さいませ」
こうして私はヴォルフ様を見送り、ラヴェンデル家の馬車にロビンと共に乗り込んだ。
そうしたら思わず肩の力が抜けてしまった。緊張していたらしい。
「危ないところでしたね」
ロビンはそう言うと、私の隣で眼鏡のフレームの位置を直した。
「そんなにヴォルフ様のお仕事は危険なの? 国が危ないということかしら?」
「いいえ。お嬢様の唇です」
「え?」
「火急の用件など口からの出任せです」
「ど、どうしてそんな事を?」
私は驚いて、ロビンの腕を引っ張った。ロビンはすっと目を細めて、不機嫌そうな顔で私を見ている。
「お嬢様が無用心で隙だらけのせいで、危うく唇を奪われそうになっていたので、執事として責任を持って、お守りいたしました」
「……け、けれど、ヴォルフ様は私の許婚ですわ。キ、キスの一つや二つや三つ……」
「したかったのですか? 私には驚いて硬直して拒否するタイミングを逃していたようにしか見えませんでしたが。動揺して凍りついていらっしゃいましたね。その上で、空気に飲まれかけておられました」
「それは、そうかもしれないけれど……一度くらい、キス、してみたいわ。キスってどんな感覚がするのかしら?」
思わず呟くと、深々と息を吐きながら、ロビンが長々と目を閉じた。
端正な顔だなと、長いまつげを眺めて思う。
「キスがしてみたいのであって、それは別段、ヴォルフ卿である必要が無いのでは?」
「え? けれど、キスは、恋人や夫婦がするものよ?」
「――家が勝手に決めた許婚は、恋人とは異なるのではありませんか?」
「……そうね……私の両親は、許婚では無かったと聞いたわ。それでも、許婚から生まれる恋もあるとは思いませんか? 私とヴォルフ様は、きっと良い夫婦になれると思います」
「率直に申し上げて、私はずっとお嬢様を見守ってまいりましたが――本当にお嬢様はヴォルフ卿をお慕いしておられるのですか?」
「え? ええ」
「恋に恋をしているだけではありませんか?」
「……え……ど、どうしてそんな事を言うのかしら?」
「ずっと見てきたから分かるんです。お嬢様は、ヴォルフ様が婚約者であるから、好きだと思い込んでおられるだけです」
「そんな事ないわ……そんな事……どうしてそんな……?」
「――そう思いたいからです」
「え?」
「私のほうが、お嬢様のことを愛しています。誰よりも、お嬢様を」
つらつらと続いた声に、私は動きを止めた。
――愛?
耳を疑いながら視線を上げると、真剣な瞳をしているロビンの顔が真正面にあった。
私は、彼の腕から自分の手を離したのだが、逆に優しく手首を握られた。
そして引き寄せられ、体勢を崩した時、私はロビンに抱きしめられていた。
「――身分の差があるから、ずっと黙っておりました。永久にお伝えするつもりはありませんでした。生涯お嬢様にお仕えしたい気持ちは本物ですが……もう我慢ならない」
「ロビン……」
「私はお嬢様の事が心配で心配で仕方がありません。元々、祖父から執事の地位を譲り受けたのも、お嬢様のそばに、どうしてもいたかったからです。イリスお嬢様を愛しています。もう、自分が抑えきれない。解雇して頂いても結構です。ただ、私の気持ちが本物であると、どうしても知っていただきたかった」
呆気にとられて何も言葉が見つからず、私はただロビンの腕の中にいた。
ロビンも静かに私を抱きしめたまま、何も言わない。
その後すぐに、ラヴェンデル侯爵家に到着した。するとロビンは、いつもの執事の顔に戻っていた。そして降りる直前に言った。
「解雇されるまでは、今まで通りお仕えさせて頂きます」
「ロビンを解雇したりしないわ」
「――ありがとうございます。ただ、お嬢様。私にはきちんと休暇や休息時間がございます。その時にはもう、執事の顔だけではいられません」
「え……?」
「必ずやお嬢様に、本当の恋とは何か、教えて差し上げます」
こうしてロビンが先に外へと出て、今度こそ完全にいつも通りの表情になり、降りるのを手伝ってくれた。私は深呼吸しながら、先程までのできごとは、現実だったのかどうなのか、静かに考えたが、どう考えても夢には思えなかった。
急いで部屋に戻り、私は優しいクライに相談しようと決めた。
私室に向かう。すると横長の椅子に寝そべり、クライは何やら本を読んでいた。
召喚獣の文字で書いてある。
その文字こそ、今私達が求めているものであり、人型召喚獣の召喚を決めた理由なのだが――これは学院で聞くべきことだと考え直して、私はクライに歩み寄った。
クライは体を起こして、私の座る場所を開けてくれた。その際、一応本を読めるかチラっと見て試したが、私には全く読めなかった。イケメンという単語が無かった事だけは確かだ。
「どうだった?」
「それがね、キスされそうになったら用事ができていなくなって、でもね用事は嘘で、それでね、あの」
「焦っているのはよく分かった――安心しろ、言わなくてもわかっているからな」
「え?」
「俺は愛するお前のことならば、なんでもお見通しだ――というのは、やろうと思えばできなくもないが、この魔道書で、今日のお前の行動を見ていたんだ」
「そんなことが可能なのですの?」
「五分程度遅れてだが、その場の光景が送られてくるから、やりとりを眺めることが出来る。召喚獣の魔術の一つだ」
「詳しく聞かせてください、学院で! 今はそれよりも、それを見て、今日の私についてどう思ったか教えてくださいませ!」
「愛らしくて誰よりも可憐で、美しかった」
「そうではなくて! 今は優しい言葉は――……取り入れつつ、ヴォルフ様とロビンについて聞きたいのです」
私はクライの胸の服を引っ張りながら、困っているのだと視線で訴えた。
するとクライが柔らかい表情で笑った。
「恋に恋をしていたって別に問題はない。だが、恋が何かを知るのも良い。折角だからみんなと恋愛をしながら考えたらどうだ?」
「それは浮気ではありませんか?」
「相手がお前に惚れている。お前はそのアプローチを受けるだけだ。それとも好かれて嫌な相手がいるのか?」
「――え?」
そう言われて、私は戸惑った。
「婚約者は変えられる。だからヴォルフとリヒトとやら以外も選択肢にあげて良い。また一度であれ俺を召喚した以上、召喚術としても、お前は生涯生活を保証されるだろう。よって、身分も関係なく、平民出自の執事だろうが教師だろうが誰とだって恋が出来る――ただ一人、俺を除いて、だけどな。術師として生きていく、その場合は」
「……」
「俺に恋をした場合、お前は召喚術師失格とみなされる。同時にその醜聞では、振られたなどとは関係なしに、周囲の反対でどこの貴族も召喚術師もお前と婚姻を結ぶことはなくなるだろうな」
「……」
「が、俺もお前に恋を教える役に立候補する。お前は俺を選べば良い」
そう言って余裕たっぷりに笑ったクライに、私は何も返す言葉が見つからなかった。
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