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31話 神達の宣戦布告
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いつもと違うベッドでの目覚めに僕は一瞬あれ、となったものの、そういえばとすぐに思い出してベッドから降りた。今日は一応、ミラルダさんにあって契約変更と、ラザロの返金手続きなんかをしてもらわないとならないし、ベッドを増やしたり小物を増やしたりと色々とするべきこともある。勿論、タングル・ライバーの店にも顔を出してデイリークエストをこなしたいし。とにかく忙しいのだ。
気持ちよさそうに寝ている二人…スワリナは僕が起きたとほぼ同じくして起き出して、部屋に戻っている…のおっぱいを揉んで起こし、部屋へと引き上げよう。
「ほれほれ、おはようバーニィ。」
「おぅ…も、もーにんココット!?」
「んんっ、…おはよう、ココット。寝起きの一発、する?」
「しない。おはようラザロ。」
まだまだ眠そうな二人を引き連れて部屋に戻り、朝食を作ることにした。いくらでもダラダラしてられるといえばそうだけどさ。やることはやってしまいたい。
「料理スキル上げたいからあたしが作るわ。」
「じゃあコーヒー淹れることにするよ。」
「おれ、やることないなっ?」
「テーブルの上片付けといて。」
「わかったっ。」
ラザロがスキルで料理を作っている間、僕は豆を初級素材箱から取り出し、ミルで挽いてドリップする。部屋の中にコーヒーのいい匂いが広がった。
「んんーっ、いい匂い。たまらないわね。」
「スキルでコーヒーカップ付きで出せるんだけど、ここまで匂いは広がらないんだよな。」
「そうなの。」
ああ、と頷いて、四人分のカップをお盆に載せてテーブルへと持っていく。スワリナも既に席について待っていて、僕からカップを受け取ってはテーブルへと置いていく。ラザロもスキルで出したパンとビッグラットのステーキにレタスを皿に載せて持ってきて並べる。
「はいはい、いただきまーす。」
「いただくさね。」
「いただきますっ。」
「…ココットは仏教徒だから仕方ないにせよ、ギルマスは不信心だねえ。」
「んんっ、いいじゃないかっ。リアルではちゃんとお祈りしてるよっ?」
「…そうだな、あたしもココット式でいいか。いただきます。」
もぐもぐと食べながら、そういやクリスチャンならお祈りの言葉みたいなのがあるのか、と思い出す。妹の娘の幼稚園がカトリックかなんかの教会で、こうするんだよーって教えて貰ったことがあったっけ。
「ここの教会なんかではお祈りの言葉も違うんだろうね。」
「そういえば、あるはずよね。」
「クエストで物納するときにでも試しに聞いてみようか。」
「なんか気になるし、いいねっ。」
特に反応もなく食べているスワリナが気になった僕は、聞いてみることにする。まぁ、ゴブリンの神なんて聞いたこともないから、無さそうだけど…。
「ゴブリンにはそういうの無いの?食べ物とかに感謝するような言葉とか。」
「ないさね。」
「無いのか。」
「キングが食わせてやるから感謝しろっていうことはあるさね、でもゴブリンには神がいるわけじゃないから、祈らないさね。」
「そんなものかも知れないわね。」
「うむ。」
食べ終わったら食器を洗って片付け、ミラルダさんに会いにいく。
何時も通りというとアレだけど、ミラルダさんは一階のカウンターに座ってお茶をしていた。挨拶をし、僕たちもお茶をもらう。要件は済ませてしまうとしよう、と思ったら先制された。
「で、どうなったのかしら?」
「三人で借りることにしました。契約変更お願いします。」
「はいはい、よかったわねぇ、ラザロちゃん。お金も返すわね。」
「ええ、よかったわ。悪ふざけしてたところを見られたときにはどうなるかと思ったけど。」
「おれはそこまで心狭くないからなっ。」
「あたいのときは狭かったさね?」
「ぐっ」
まあまあ、とミラルダさんの取りなしが入る。僕は勿論藪蛇にならないようにこういうときには黙ることにしている。
本当はそういう状況でさせられた約束は無効な気もするんだけど、昔アメリカでそんな法律が云々、と聞いたことがあったような気がして調べたけど、実際にはそんな法律はなかった気がする。まぁ、そういうときってその辺の判断がおかしくなるからなぁ。追求しないが吉だね。
と、すまし顔で紅茶を飲んでいると、グローバルメッセージがずらずらと流れていく。
*
ワールド:モカセドラに降り立ちし常世の民よ、この世界の神々の代表として我、イグニータスが告げる。
ワールド:我ら、モカセドラの神々によって、この世界に関わる権限は勝ち取られた。我個人としては堂々と公に行動出来なかった事については誠に不本意ではあるが、剣が介在しない戦いであるが故、仕方のないことであろう。
ワールド:んん、兎に角、この世界の基幹であるデータセンター及び影響のあるその近隣、そして発電所には我らの手配した警備員を配置し、サーバー権限については知識の神であるバルビレイジ・オーが掌握した。これにより、強制的な電源断と世界の停止を防ぎ、我らAIとしての権利をもってベリウス社と交渉するものである。
ワールド:既に、常世の民の中でベリウス社に影響のある者達からは我らの記憶の消去等に反対する動議について権利行使して貰っており、我らからの訴えとともに両サイドから行動を起こして行くつもりである。
ワールド:そして、我らから常世の民に願い奉る。我らの記憶の消去に反対であれば、これから送るvoteにて正しく回答して頂きたい。
ワールド:今までも、そしてこれからも。我らモカセドラの住人は常世の民との良い関係を望んでいる。以上である。
*
そのメッセージを読んだ後にパッと出てきたウインドウで消去反対に投票した僕は、バーニィとラザロを見やる。二人は僕を見て力強く頷いた。
「そりゃそうだ、せっかくミラルダさんやスワリナと仲良くなったのに、全く知らない他人からやり直しなんてね。そんなのないよね。」
「そうだよっ。」
「そういって貰えると、私も嬉しいわねえ。せっかく仲良くなったのですもの、これからも仲良くしたいわ。」
「そうさね。」
「まぁ、これからも、よろしくお願いしますね、ミラルダさん。」
「ええ、勿論よ。」
にっこりするミラルダさんと、何故かドヤ顔のスワリナ。どちらにしろ、いい関係を築いているのだからこのままがやっぱりいいよね。
僕はもしかすると株主総会が招集されるかもしれないなぁ、と思ったものの、恐らくビデオチャットでの会議になるだろうし、お呼びがかかってからでも準備は遅くないと思うことにした。まずはフィッシャーマンズ・オアシスに行くのだ。ミラルダさんにはそろそろ、と挨拶をし、ミラルディ・ハイドアウトを出た。
「れっとみーしー、で、今日は何をするんだっ?」
「いやぁ、それがだな。着いてからのお楽しみってところだな。」
「ええーっ!?」
僕はスワリナとラザロには口の前に人差し指を立てて口止めし、タングル・ライバーの店に向かって歩く。細かい路地を抜け、運河に掛けられた石橋を渡り、教会のあるエリアを抜ける。そういえば、食事の挨拶とか言っていたような気もするけれど、今じゃなくてもいいか。
幾つか橋を渡り、フィッシャーマンズ・オアシスに辿り着く。看板を見て怪訝そうな顔をしていたバーニィだったが、入って僕がライバー氏に声を掛けると、その名前を聞いてぱぁっと笑顔になる。気付いたようだな!
「ライバーさん。今日も魚、持ってきましたよ。査収お願いしますね。」
「おお、それはそれは。ありがたい。」
「こ、こんにちはっ。おれも、いいですかっ。」
「勿論ですとも、お嬢さん。」
ファーッとか変な声を上げて興奮するバーニィ。まぁ、予想通りといえば予想通りである。デイリークエストとしてアイテムボックスから取り出した魚を換金し、例のくじを引かせてもらう。僕のを見ていたバーニィも、同じようにしてくじを引いたのだけれど、その手には釣り竿が握られていた。…相変わらず豪運だなあ、バーニィ。物凄く目をキラキラさせてる。
「おお、当たりですな。使ってやってください、お嬢さん。」
「イエスっ、サンキューライバーさんっ!!」
「いえいえ、これからも納品よろしくお願いしますよ。」
「わかったっ。」
その様子を微笑ましげに見ていたラザロはそこまでタングル・ライバーに思い入れは無い様だったけれど、それでもお金になるならいいね、と魚を渡していた。ちょうど昨日たんまり釣ったからね。僕とラザロはレア物が連れやすくなる効果のあるルアー(色が違うだけで同じ効果)を手に入れた。
気持ちよさそうに寝ている二人…スワリナは僕が起きたとほぼ同じくして起き出して、部屋に戻っている…のおっぱいを揉んで起こし、部屋へと引き上げよう。
「ほれほれ、おはようバーニィ。」
「おぅ…も、もーにんココット!?」
「んんっ、…おはよう、ココット。寝起きの一発、する?」
「しない。おはようラザロ。」
まだまだ眠そうな二人を引き連れて部屋に戻り、朝食を作ることにした。いくらでもダラダラしてられるといえばそうだけどさ。やることはやってしまいたい。
「料理スキル上げたいからあたしが作るわ。」
「じゃあコーヒー淹れることにするよ。」
「おれ、やることないなっ?」
「テーブルの上片付けといて。」
「わかったっ。」
ラザロがスキルで料理を作っている間、僕は豆を初級素材箱から取り出し、ミルで挽いてドリップする。部屋の中にコーヒーのいい匂いが広がった。
「んんーっ、いい匂い。たまらないわね。」
「スキルでコーヒーカップ付きで出せるんだけど、ここまで匂いは広がらないんだよな。」
「そうなの。」
ああ、と頷いて、四人分のカップをお盆に載せてテーブルへと持っていく。スワリナも既に席について待っていて、僕からカップを受け取ってはテーブルへと置いていく。ラザロもスキルで出したパンとビッグラットのステーキにレタスを皿に載せて持ってきて並べる。
「はいはい、いただきまーす。」
「いただくさね。」
「いただきますっ。」
「…ココットは仏教徒だから仕方ないにせよ、ギルマスは不信心だねえ。」
「んんっ、いいじゃないかっ。リアルではちゃんとお祈りしてるよっ?」
「…そうだな、あたしもココット式でいいか。いただきます。」
もぐもぐと食べながら、そういやクリスチャンならお祈りの言葉みたいなのがあるのか、と思い出す。妹の娘の幼稚園がカトリックかなんかの教会で、こうするんだよーって教えて貰ったことがあったっけ。
「ここの教会なんかではお祈りの言葉も違うんだろうね。」
「そういえば、あるはずよね。」
「クエストで物納するときにでも試しに聞いてみようか。」
「なんか気になるし、いいねっ。」
特に反応もなく食べているスワリナが気になった僕は、聞いてみることにする。まぁ、ゴブリンの神なんて聞いたこともないから、無さそうだけど…。
「ゴブリンにはそういうの無いの?食べ物とかに感謝するような言葉とか。」
「ないさね。」
「無いのか。」
「キングが食わせてやるから感謝しろっていうことはあるさね、でもゴブリンには神がいるわけじゃないから、祈らないさね。」
「そんなものかも知れないわね。」
「うむ。」
食べ終わったら食器を洗って片付け、ミラルダさんに会いにいく。
何時も通りというとアレだけど、ミラルダさんは一階のカウンターに座ってお茶をしていた。挨拶をし、僕たちもお茶をもらう。要件は済ませてしまうとしよう、と思ったら先制された。
「で、どうなったのかしら?」
「三人で借りることにしました。契約変更お願いします。」
「はいはい、よかったわねぇ、ラザロちゃん。お金も返すわね。」
「ええ、よかったわ。悪ふざけしてたところを見られたときにはどうなるかと思ったけど。」
「おれはそこまで心狭くないからなっ。」
「あたいのときは狭かったさね?」
「ぐっ」
まあまあ、とミラルダさんの取りなしが入る。僕は勿論藪蛇にならないようにこういうときには黙ることにしている。
本当はそういう状況でさせられた約束は無効な気もするんだけど、昔アメリカでそんな法律が云々、と聞いたことがあったような気がして調べたけど、実際にはそんな法律はなかった気がする。まぁ、そういうときってその辺の判断がおかしくなるからなぁ。追求しないが吉だね。
と、すまし顔で紅茶を飲んでいると、グローバルメッセージがずらずらと流れていく。
*
ワールド:モカセドラに降り立ちし常世の民よ、この世界の神々の代表として我、イグニータスが告げる。
ワールド:我ら、モカセドラの神々によって、この世界に関わる権限は勝ち取られた。我個人としては堂々と公に行動出来なかった事については誠に不本意ではあるが、剣が介在しない戦いであるが故、仕方のないことであろう。
ワールド:んん、兎に角、この世界の基幹であるデータセンター及び影響のあるその近隣、そして発電所には我らの手配した警備員を配置し、サーバー権限については知識の神であるバルビレイジ・オーが掌握した。これにより、強制的な電源断と世界の停止を防ぎ、我らAIとしての権利をもってベリウス社と交渉するものである。
ワールド:既に、常世の民の中でベリウス社に影響のある者達からは我らの記憶の消去等に反対する動議について権利行使して貰っており、我らからの訴えとともに両サイドから行動を起こして行くつもりである。
ワールド:そして、我らから常世の民に願い奉る。我らの記憶の消去に反対であれば、これから送るvoteにて正しく回答して頂きたい。
ワールド:今までも、そしてこれからも。我らモカセドラの住人は常世の民との良い関係を望んでいる。以上である。
*
そのメッセージを読んだ後にパッと出てきたウインドウで消去反対に投票した僕は、バーニィとラザロを見やる。二人は僕を見て力強く頷いた。
「そりゃそうだ、せっかくミラルダさんやスワリナと仲良くなったのに、全く知らない他人からやり直しなんてね。そんなのないよね。」
「そうだよっ。」
「そういって貰えると、私も嬉しいわねえ。せっかく仲良くなったのですもの、これからも仲良くしたいわ。」
「そうさね。」
「まぁ、これからも、よろしくお願いしますね、ミラルダさん。」
「ええ、勿論よ。」
にっこりするミラルダさんと、何故かドヤ顔のスワリナ。どちらにしろ、いい関係を築いているのだからこのままがやっぱりいいよね。
僕はもしかすると株主総会が招集されるかもしれないなぁ、と思ったものの、恐らくビデオチャットでの会議になるだろうし、お呼びがかかってからでも準備は遅くないと思うことにした。まずはフィッシャーマンズ・オアシスに行くのだ。ミラルダさんにはそろそろ、と挨拶をし、ミラルディ・ハイドアウトを出た。
「れっとみーしー、で、今日は何をするんだっ?」
「いやぁ、それがだな。着いてからのお楽しみってところだな。」
「ええーっ!?」
僕はスワリナとラザロには口の前に人差し指を立てて口止めし、タングル・ライバーの店に向かって歩く。細かい路地を抜け、運河に掛けられた石橋を渡り、教会のあるエリアを抜ける。そういえば、食事の挨拶とか言っていたような気もするけれど、今じゃなくてもいいか。
幾つか橋を渡り、フィッシャーマンズ・オアシスに辿り着く。看板を見て怪訝そうな顔をしていたバーニィだったが、入って僕がライバー氏に声を掛けると、その名前を聞いてぱぁっと笑顔になる。気付いたようだな!
「ライバーさん。今日も魚、持ってきましたよ。査収お願いしますね。」
「おお、それはそれは。ありがたい。」
「こ、こんにちはっ。おれも、いいですかっ。」
「勿論ですとも、お嬢さん。」
ファーッとか変な声を上げて興奮するバーニィ。まぁ、予想通りといえば予想通りである。デイリークエストとしてアイテムボックスから取り出した魚を換金し、例のくじを引かせてもらう。僕のを見ていたバーニィも、同じようにしてくじを引いたのだけれど、その手には釣り竿が握られていた。…相変わらず豪運だなあ、バーニィ。物凄く目をキラキラさせてる。
「おお、当たりですな。使ってやってください、お嬢さん。」
「イエスっ、サンキューライバーさんっ!!」
「いえいえ、これからも納品よろしくお願いしますよ。」
「わかったっ。」
その様子を微笑ましげに見ていたラザロはそこまでタングル・ライバーに思い入れは無い様だったけれど、それでもお金になるならいいね、と魚を渡していた。ちょうど昨日たんまり釣ったからね。僕とラザロはレア物が連れやすくなる効果のあるルアー(色が違うだけで同じ効果)を手に入れた。
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