29 / 48
29話 ミラルディ・ハイドアウトへの帰路
しおりを挟む
僕らは三人して釣りを数時間、楽しんだ。釣りをする事による経験値でレベルアップしてしまう懸念も気にしなくても良くなったというのも大きく、いつもなら釣りに来ても釣り糸も垂れずにだらだらとしている時間が長かったのだけれど、近況報告も兼ねた無駄話を楽しみながらかなりの数を釣り上げることが出来た。
「でさ、あたしもミラルディ・ハイドアウトに住んでも良いの?」
「個人的には全く問題が無いんだけど。ベッドも木工で作れるし。一応バーニィに良いか聞いてみたいところなんだけどね。」
「そうだ、不倫ごっこしよう。あたしも流石にギルマスの手前、ココットと懇ろになるのはちゃんとギルマスをからかって宣言してからって思ってるんだけど、ログインして来たら目の前にあたしとココットがベッドに入ってる、ってやつ。」
僕は大きな溜息を吐いた。悪ノリが過ぎるよ。…それに、寝取りも寝取られも嫌いなんだよね。正直洒落にならないと思うし。一度ラザロも僕と、という話をしてから、最初にやるまでの間にそういうのをするなら兎も角、何も知らずにいきなりそれを見せられたらショックが大きいと思うんだけどなぁ。いくらゲームったってね。
「それはやめとこう。そんな事をしたら、一緒に住むのを断られる事になる様な気がするしね。」
「…しゃーない、ちょっとギルマスには刺激が強すぎよね。」
「そうそう。ラザロが部屋にいるくらいなら問題無いだろうけどさ。」
「嫁いじめるの、あまり良くないさね。」
「うん、ゴメン。やらないわ。」
スワリナが真面目な顔でいった言葉にラザロは素直に謝ると、釣竿を仕舞った。…もう既にスキルは三十を超えたらしい。
それを見てミニマップについている時計を確認すると、もうそろそろ夕刻に差し掛かろうという時間になってしまっていた。釣り上げた魚は翌日にタングル・ライバーの店に卸す事にし、僕らは歩いてミラルディ・ハイドアウトへと戻る。何せ、僕(とスワリナ)だけならアイテムで即帰還出来るけれど、ラザロは場所も知らないしポツンと残ってしまうからね。
「ギルマスが戻って来たらさ、二人が行ったっていうゴブリンキングをやりに行かない? スクロールやアイテム美味しそうだし。」
「冒険者ギルドでのクエストがトリガーになってたけど、直接行ってもポップしてるかなぁ。してれば良いんだけどね。」
「…あたいらはすぐ増えるから、いると思うさね。」
「まぁ、どっちにしてもバーニィが帰って来たらね。それまでは今までちょっとセーブしてた生産とかしたいな。初級生産箱のチャージもかなり溜まってるから、一度それで使える素材で上げれる限界まであげちゃいたい気分。」
「あたしもこれを期に生産に手を出そうかしら。SPも貯めて斥候系のは取ってしまいたいし。」
「じゃあそういう事で。」
釣りをしていた雑多な感のある港から荷揚げ用のリフトを横目に階段を上り、綺麗でゴミひとつ落ちていない石畳の街へと戻る。消費アイテムの類には包装があったり、飲料は瓶に入っていたりするんだけれど、基本的には食べ終わったり飲み終わったり、使い終わったりした時点で瓶や包装などの余計なものは消滅する。だから街中はゴミが落ちているなんて事は少ない。プレイヤーが多くなってくればゴミアイテムが適当に売却出来ない事からもう少し端材やら用途のわからないアイテムとか何やらがその辺に落ちていてもおかしくはなくなりそうなんだけどね。
「大体覚えてる通りね。あたしはドラゴニュートのキャラは作った事は無かったけれど、みんなと一緒にこっちをホームにしてたし。」
「まあねえ、ベース種族の首都なんて、チュートリアル終わって周辺の適正レベル過ぎたら寄り付かなかったもんね。何度か場所は変わったけど、みんな便利でポータルの充実してる所に集まってた。」
「結局はそうなっちゃうのよね。テラコレイムも相変わらず樹上都市だから立体的で使いづらいし、高所恐怖症ならまず住めないわよ。…TAの頃よりは操作を間違って落下死、なんてのは少なそうだけど。」
「自分で歩くなら落ちはしないよね。その代わり、デッキとデッキを結ぶあの細い吊り橋とか、木の周りについてるあの細い螺旋階段とか物凄く怖そうだけど…。」
「怖かったわよ。」
「やっぱり。」
あーいやだ、とラザロは腕を搔き抱いた。僕は苦笑するしか無い。まぁ、樹上都市もそうだけれどそれこそ雲の上を移動して歩く神たちの次元とかは想像するのも怖い、というか。レイドで攻略するようなことがあれば、戦闘のストラテジーとかよりも、その他の恐怖を如何に克服するかとか、今まではディスプレイの先でキャラクターが恐怖に呑まれて遁走してたりしたのをそっち行っちゃダメーとか、その効果が切れたらあっちに移動、とかやっていたのが自分が遁走するとなれば訳分からなくなるんだろうな、とか考えてしまった。そういう意味ではVRになったのは良かったのか悪かったのか…。
「やっぱりこういう建物が密集してる所なんかはVRになってすごくリアルっぽく感じるって思うわね。ディスプレイを眺めている時は建物があって確かに立体感はあったけど、カメラを切り替えて見上げてもポリゴンモデルになった初期はともかくあまり見上げる感じが無かったものね。情報量の多さもあるのかもしれないけれど、やっぱり広さや奥行きも感じ方が違うわ。」
「樹上都市でも木とかすごかったんじゃないの?」
「それはそれ、これはこれよ。こういう石造りの建物なんて無いもの。あっちは基本全部木造。ガラスはあるけど屋根は茅葺だったり杉皮だったりだし。美しさはあるけど、それよりも高さで怖さを覚える方が先だったわ。」
僕らは運河に掛かる石橋を渡り、旧市街へと入って行く。まだ完全に日が暮れるには早いけれど、いつも通りに灯替わりの光の玉を浮かべ、ラザロには腰の物をローブの上から吊ってもらう。スワリナも剣を腰に下げていて、鋭い視線を周囲に向けている。一応、各種族の首都では戦闘行為は基本禁止されているのだけれど、スラムに該当するエリアではレベルが低いとはいえNPCが襲ってくる可能性もあるし、特定の派閥の評判が低ければその派閥の根城等に行けば当然周り全部が敵、という状態にもなったりはする。実際、油断してホイホイ歩いているとチンピラNPCがカツアゲに来たりするので注意だったりする。一度僕も襲われた事があって、倒したのだけれど…一応町の衛兵の評判が微妙に上がっただけでマイナスが無かったのだけが救いだった。三日後には似た様なNPCがチンピラらしく肩で風を切りながら歩いてたから、NPCは死んだら終わりとか言う話もあったけれど、ボスクラスと同じく雑魚過ぎても一応別人とはいえ同じ役割で復活するんだろうな、と思った次第だった。
いつもの狭い小路を縫う様に抜けて行き、僕らは我が家であるミラルディ・ハイドアウトへと到着した。
「でさ、あたしもミラルディ・ハイドアウトに住んでも良いの?」
「個人的には全く問題が無いんだけど。ベッドも木工で作れるし。一応バーニィに良いか聞いてみたいところなんだけどね。」
「そうだ、不倫ごっこしよう。あたしも流石にギルマスの手前、ココットと懇ろになるのはちゃんとギルマスをからかって宣言してからって思ってるんだけど、ログインして来たら目の前にあたしとココットがベッドに入ってる、ってやつ。」
僕は大きな溜息を吐いた。悪ノリが過ぎるよ。…それに、寝取りも寝取られも嫌いなんだよね。正直洒落にならないと思うし。一度ラザロも僕と、という話をしてから、最初にやるまでの間にそういうのをするなら兎も角、何も知らずにいきなりそれを見せられたらショックが大きいと思うんだけどなぁ。いくらゲームったってね。
「それはやめとこう。そんな事をしたら、一緒に住むのを断られる事になる様な気がするしね。」
「…しゃーない、ちょっとギルマスには刺激が強すぎよね。」
「そうそう。ラザロが部屋にいるくらいなら問題無いだろうけどさ。」
「嫁いじめるの、あまり良くないさね。」
「うん、ゴメン。やらないわ。」
スワリナが真面目な顔でいった言葉にラザロは素直に謝ると、釣竿を仕舞った。…もう既にスキルは三十を超えたらしい。
それを見てミニマップについている時計を確認すると、もうそろそろ夕刻に差し掛かろうという時間になってしまっていた。釣り上げた魚は翌日にタングル・ライバーの店に卸す事にし、僕らは歩いてミラルディ・ハイドアウトへと戻る。何せ、僕(とスワリナ)だけならアイテムで即帰還出来るけれど、ラザロは場所も知らないしポツンと残ってしまうからね。
「ギルマスが戻って来たらさ、二人が行ったっていうゴブリンキングをやりに行かない? スクロールやアイテム美味しそうだし。」
「冒険者ギルドでのクエストがトリガーになってたけど、直接行ってもポップしてるかなぁ。してれば良いんだけどね。」
「…あたいらはすぐ増えるから、いると思うさね。」
「まぁ、どっちにしてもバーニィが帰って来たらね。それまでは今までちょっとセーブしてた生産とかしたいな。初級生産箱のチャージもかなり溜まってるから、一度それで使える素材で上げれる限界まであげちゃいたい気分。」
「あたしもこれを期に生産に手を出そうかしら。SPも貯めて斥候系のは取ってしまいたいし。」
「じゃあそういう事で。」
釣りをしていた雑多な感のある港から荷揚げ用のリフトを横目に階段を上り、綺麗でゴミひとつ落ちていない石畳の街へと戻る。消費アイテムの類には包装があったり、飲料は瓶に入っていたりするんだけれど、基本的には食べ終わったり飲み終わったり、使い終わったりした時点で瓶や包装などの余計なものは消滅する。だから街中はゴミが落ちているなんて事は少ない。プレイヤーが多くなってくればゴミアイテムが適当に売却出来ない事からもう少し端材やら用途のわからないアイテムとか何やらがその辺に落ちていてもおかしくはなくなりそうなんだけどね。
「大体覚えてる通りね。あたしはドラゴニュートのキャラは作った事は無かったけれど、みんなと一緒にこっちをホームにしてたし。」
「まあねえ、ベース種族の首都なんて、チュートリアル終わって周辺の適正レベル過ぎたら寄り付かなかったもんね。何度か場所は変わったけど、みんな便利でポータルの充実してる所に集まってた。」
「結局はそうなっちゃうのよね。テラコレイムも相変わらず樹上都市だから立体的で使いづらいし、高所恐怖症ならまず住めないわよ。…TAの頃よりは操作を間違って落下死、なんてのは少なそうだけど。」
「自分で歩くなら落ちはしないよね。その代わり、デッキとデッキを結ぶあの細い吊り橋とか、木の周りについてるあの細い螺旋階段とか物凄く怖そうだけど…。」
「怖かったわよ。」
「やっぱり。」
あーいやだ、とラザロは腕を搔き抱いた。僕は苦笑するしか無い。まぁ、樹上都市もそうだけれどそれこそ雲の上を移動して歩く神たちの次元とかは想像するのも怖い、というか。レイドで攻略するようなことがあれば、戦闘のストラテジーとかよりも、その他の恐怖を如何に克服するかとか、今まではディスプレイの先でキャラクターが恐怖に呑まれて遁走してたりしたのをそっち行っちゃダメーとか、その効果が切れたらあっちに移動、とかやっていたのが自分が遁走するとなれば訳分からなくなるんだろうな、とか考えてしまった。そういう意味ではVRになったのは良かったのか悪かったのか…。
「やっぱりこういう建物が密集してる所なんかはVRになってすごくリアルっぽく感じるって思うわね。ディスプレイを眺めている時は建物があって確かに立体感はあったけど、カメラを切り替えて見上げてもポリゴンモデルになった初期はともかくあまり見上げる感じが無かったものね。情報量の多さもあるのかもしれないけれど、やっぱり広さや奥行きも感じ方が違うわ。」
「樹上都市でも木とかすごかったんじゃないの?」
「それはそれ、これはこれよ。こういう石造りの建物なんて無いもの。あっちは基本全部木造。ガラスはあるけど屋根は茅葺だったり杉皮だったりだし。美しさはあるけど、それよりも高さで怖さを覚える方が先だったわ。」
僕らは運河に掛かる石橋を渡り、旧市街へと入って行く。まだ完全に日が暮れるには早いけれど、いつも通りに灯替わりの光の玉を浮かべ、ラザロには腰の物をローブの上から吊ってもらう。スワリナも剣を腰に下げていて、鋭い視線を周囲に向けている。一応、各種族の首都では戦闘行為は基本禁止されているのだけれど、スラムに該当するエリアではレベルが低いとはいえNPCが襲ってくる可能性もあるし、特定の派閥の評判が低ければその派閥の根城等に行けば当然周り全部が敵、という状態にもなったりはする。実際、油断してホイホイ歩いているとチンピラNPCがカツアゲに来たりするので注意だったりする。一度僕も襲われた事があって、倒したのだけれど…一応町の衛兵の評判が微妙に上がっただけでマイナスが無かったのだけが救いだった。三日後には似た様なNPCがチンピラらしく肩で風を切りながら歩いてたから、NPCは死んだら終わりとか言う話もあったけれど、ボスクラスと同じく雑魚過ぎても一応別人とはいえ同じ役割で復活するんだろうな、と思った次第だった。
いつもの狭い小路を縫う様に抜けて行き、僕らは我が家であるミラルディ・ハイドアウトへと到着した。
0
お気に入りに追加
97
あなたにおすすめの小説
前々前世オンライン 〜前世スピノサウルスだった私、ラスボス扱いされてて泣きたいけど鳴くしかできないから代わりに全プレイヤーを泣かしてやる
虎戸リア
SF
【前々前世オンラインVerβ】
それは前世の姿を占い、実際にその姿となって仮想空間で過ごせるVRオンラインゲーム
最近不幸が続く主人公はそんな現実を変えるべく、軽い気持ちでこのまずこのゲームの体験版に手を出したのだが……
「前世が見たかっただけなのになんでえええええ!」
操作ミスでサバイバルモードにしてしまった主人公を待っていたのは、プレイヤー同士が前世の姿で殺し合うシビアな死にゲーだった。
ゲーム知識も経験も皆無な主人公だったが、前世がチートキャラ——【スピノサウルス】なのを良いことに、徐々にこのゲームにハマっていく
これは、野生のラスボスと化した主人公の、ランキング一位になるまでの物語である
小説家になろう様にてVRジャンル日間ランキング1位、週間ランキング2位!!
*この作品は小説家になろう様、ノベルアップ+様でも投稿しております
AllFreeOnline〜才能は凡人な最強プレイヤーが、VRMMOで偽善者を自称します
山田 武
ファンタジー
All Free Online──通称AFOは、あらゆる自由が約束された世界。
主人公である少年は、チュートリアルを経て最速LvMAXを成しえた。
Q.有り余る力を何に使う? A.偽善の為に使います!
これは、偽善を行いたい自称モブが、秘密だらけの電脳(異)世界を巻き込む騒動を起こす物語。
[現在修正中、改訂版にはナンバリングがされています]
現在ハーレム40人超え! 更新ノンストップ 最近は毎日2000文字の更新を保証
当作品は作者のネタが続く限り終わりません。
累計PV400万突破!
レビュー・感想・評価絶賛募集中です。
俺のスキル『性行為』がセクハラ扱いで追放されたけど、実は最強の魔王対策でした
宮富タマジ
ファンタジー
アレンのスキルはたった一つ、『性行為』。職業は『愛の剣士』で、勇者パーティの中で唯一の男性だった。
聖都ラヴィリス王国から新たな魔王討伐任務を受けたパーティは、女勇者イリスを中心に数々の魔物を倒してきたが、突如アレンのスキル名が原因で不穏な空気が漂い始める。
「アレン、あなたのスキル『性行為』について、少し話したいことがあるの」
イリスが深刻な顔で切り出した。イリスはラベンダー色の髪を少し掻き上げ、他の女性メンバーに視線を向ける。彼女たちは皆、少なからず戸惑った表情を浮かべていた。
「……どうしたんだ、イリス?」
アレンのスキル『性行為』は、女性の愛の力を取り込み、戦闘中の力として変えることができるものだった。
だがその名の通り、スキル発動には女性の『愛』、それもかなりの性的な刺激が必要で、アレンのスキルをフルに発揮するためには、女性たちとの特別な愛の共有が必要だった。
そんなアレンが周りから違和感を抱かれることは、本人も薄々感じてはいた。
「あなたのスキル、なんだか、少し不快感を覚えるようになってきたのよ」
女勇者イリスが口にした言葉に、アレンの眉がぴくりと動く。
Bless for Travel ~病弱ゲーマーはVRMMOで無双する~
NotWay
SF
20xx年、世に数多くのゲームが排出され数多くの名作が見つかる。しかしどれほどの名作が出ても未だに名作VRMMOは発表されていなかった。
「父さんな、ゲーム作ってみたんだ」
完全没入型VRMMOの発表に世界中は訝、それよりも大きく期待を寄せた。専用ハードの少数販売、そして抽選式のβテストの両方が叶った幸運なプレイヤーはゲームに入り……いずれもが夜明けまでプレイをやめることはなかった。
「第二の現実だ」とまで言わしめた世界。
Bless for Travel
そんな世界に降り立った開発者の息子は……病弱だった。
アルケミア・オンライン
メビウス
SF
※現在不定期更新中。多忙なため期間が大きく開く可能性あり。
『錬金術を携えて強敵に挑め!』
ゲーム好きの少年、芦名昴は、幸運にも最新VRMMORPGの「アルケミア・オンライン」事前登録の抽選に当選する。常識外れとも言えるキャラクタービルドでプレイする最中、彼は1人の刀使いと出会う。
宝石に秘められた謎、仮想世界を取り巻くヒトとAIの関係、そして密かに動き出す陰謀。メガヒットゲーム作品が映し出す『世界の真実』とは────?
これは、AIに愛され仮想世界に選ばれた1人の少年と、ヒトになろうとしたAIとの、運命の戦いを描いた物語。
Select Life Online~最後にゲームをはじめた出遅れ組
瑞多美音
SF
福引の景品が発売分最後のパッケージであると運営が認め話題になっているVRMMOゲームをたまたま手に入れた少女は……
「はあ、農業って結構重労働なんだ……筋力が足りないからなかなか進まないよー」※ STRにポイントを振れば解決することを思いつきません、根性で頑張ります。
「なんか、はじまりの街なのに外のモンスター強すぎだよね?めっちゃ、死に戻るんだけど……わたし弱すぎ?」※ここははじまりの街ではありません。
「裁縫かぁ。布……あ、畑で綿を育てて布を作ろう!」※布を売っていることを知りません。布から用意するものと思い込んでいます。
リアルラックが高いのに自分はついてないと思っている高山由莉奈(たかやまゆりな)。ついていないなーと言いつつ、ゲームのことを知らないままのんびり楽しくマイペースに過ごしていきます。
そのうち、STRにポイントを振れば解決することや布のこと、自身がどの街にいるか知り大変驚きますが、それでもマイペースは変わらず……どこかで話題になるかも?しれないそんな少女の物語です。
出遅れ組と言っていますが主人公はまったく気にしていません。
○*○*○*○*○*○*○*○*○*○*○
※VRMMO物ですが、作者はゲーム物執筆初心者です。つたない文章ではありますが広いお心で読んで頂けたら幸いです。
※1話約2000〜3000字程度です。時々長かったり短い話もあるかもしれません。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる