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二章
2 ※
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無防備なそれは、今やララの目の前でガチガチにそそり勃っていた。
「あー、その、挙兵はどのぐらいの規模を想定している?」
それをそっと掴んで指を這わせた。
「はっ、ごほんっごほん……」
白々しい咳払いがおかしい。
竿をつかんで亀の頭のような丸い先っぽにキスした。
「はぅっ」
それはびくりと震えてますます大きくなった。
唾をつけて指先でくるくると撫でる。男性も女性も、大きさや形が違うだけで基本構造は同じだ。ララも敏感な蕾をこんなふうにされると、たまらない快感がゾクゾクと腰を這いあがる。
「はっ……んん、なるほどなるほど……」
誰も何も言ってない。
ラウルの手が伸びてきて、先っぽを撫でていた右手の指先を掴まれてしまった。
仕方がないから、空いた方の左手で肉棒を掴んで唇をつけた。
ちゅっ
「うっ」
ラウルの腿が震えている。音を立てるのはまずいので、唇が離れないよう気を付けながらそこをねっとりと舐めた。ラウルの脚から力が抜けた。
ララの右手を掴んでいたラウルの手が、肩を強く抑えた。
「で、挙兵はやはり数で圧倒させるのが常識かと思いますが……」
誰かが物騒なことを言っている。
丸い先っぽと竿の部分を分けている溝を舌先でゆっくり確かめた。
「ああ、ダメだっ……ゲホゲホ、お、俺は挙兵には反対だと言ったろう!」
ラウルが大臣の意見に強く反対しているように聞こえなくもない。
ララは今や、ますます膨らんでつやつやと赤黒く光る丸い先っぽを、音を立てないよう唇でいたずらに浅くくちゅくちゅと咥え、舌で執拗に嬲っている。
「はぁ、ん、こ、この問題は……あっく……」
大臣たちが固唾を飲んで王の言葉の続きを待っている。
「──…ふ、大問題である」
言葉に中身がなかった。
ラウルの手がララの口を強引に遮り、己の手で肉棒を隠してしまった。
仕方がないので、ララはラウルの腿に舌を這わせた。そして、ララにしたように強く吸ってキスの跡をつける。
なかなかうまくつかない。ああ、唇をぴったりつけて小さく吸うのか。……うん、うまくいった。
「……っ」
そして、ラウルの指の隙間に舌を差し込み、チロチロと指と竿を舐め、手の向こう側にある柔らかい皮の袋に手を伸ばした。柔らかくそっと揉みながら、舌を押し付けた。
「……んっ」
ラウルの足が震えている。
ララはそれが楽しくて仕方ない。
自分を掴んだ手をうっかり外してしまったラウルは、ララに素早く肉棒を奪い返され、次の瞬間、奥深くまでぐぽっと咥えられてしまった。
「ひゅっ………」
ラウルが喘ぎというより、思わず息を飲んで固まった。
「?? どうされました、陛下?」
「うううぅっ、ぶ、ぶ、舞踏会だ!」
「は?」
閣僚たちが思わずラウルの顔を見た。
「挙兵するより、もみ合っている互いの領主を城に招いて、舞踏会をすることとする!」
「そ、それは……」
「いや、でも案外……」
「でもそれだと……」
閣僚たちが、舞踏会を開催すると言ったきり、目をぎゅっとつむって何かに耐えているラウルを置き去りに、喧々諤々の議論となった。
その騒ぎのテーブルの下では、ララがぐぽぐぽっと遠慮なく淫らな音をさせる。
「う、お、俺が決めたのだ! 以上、会議は終わりだ! みんな舞踏会の準備を直ちに始めろ、解散!」
ラウルの強引な閣議の締めに、大臣たちは呆気にとられたが、王がいうなら仕方がないとばかりに、ぞろぞろと執務室を出て行った。
ラウルはなんとか平静を装って、さっさと出て行けと手を振りながら、椅子に座ったまま大臣を見送った。
全員が出て行ったのを確認すると、ラウルは自分の座っていた椅子を思い切り後ろに引いた。
それにつられて出て来たのは、ラウルを深く咥え、銀色の髪を揺らせているララである。
ラウルはたまらず、ララの腕を掴んで乱暴に立たせた。
「ん、もう少し……」
口元を指先で拭いながら何か言おうとしたララを、くるりと机にうつ伏せに押し倒し、スカートを捲り上げた。
「わ、ラウル、ダメ、フォレスにすぐ帰ると約束したんだ」
ラウルの手が性急にララの下着の紐を解く。
「我慢できるわけないだろ……」
ラウルが指先でララの尻の割れ目をなぞると、そこはすでにトロリと愛液を滲ませていた。指でそこを開き、散々ララに弄られて限界だとわめく肉棒を掴んでララの愛液を存分に絡め、「あん」という可愛い喘ぎを聞きながら一気に奥まで挿し込んだ。
「「ああ……っ」」
二人の喘ぎが重なった。
ラウルの激しい抽挿に、ぐっちゃぐっちゃと淫らな水音が混じる。
「あん、あ、あ、ああん……」
「ララ、俺を舐めながら感じてた? おまえ、すごく濡れてる」
「ちが、う、そういうんじゃ……あぁん―――」
肌と肌が打ち合うパンパンという音がする。
「ああぁ、ララ、イク……」
一層激しく腰を打ち付けながら、ラウルがララに覆いかぶさった。
「あ、あ、あ、ああ……」
ラウルの腰が最後の痙攣をしながら動きを止めた。
「はぁはぁ……」
「はぁ―――…っ」
ラウルが大きく息を吐いたと思ったら、動きを止めたままなかなか離れてくれない。
「……ラウル?」
ララが背中までまくられたスカートの裾をなんとか降ろそうとしながら、背中のラウルの様子をうかがう。
「おまえというやつは………」
ラウルがようやく身を起こし、ズボンを引き上げながら言った。
「俺はな、本来こういう性急で激しいことをするタイプじゃ──…」
「怒っているのか? ではもう二度としない……」
「そっ……」
ララが反省したようにしゅんとしたので、ラウルはなんとも言えない顔でモゴモゴと口の中で言葉を濁した。
「いやその、時と場所を選んでくれたら……」
「すまない。深刻な会議だったものな……」
「い、いや、その、だから逆に興奮したというか……」
ラウルがぶつぶつ言っている間に服装を整えたララが言った。
「ラウル、早く泉の家に行こう」
「……そうだな」
ラウルが短くキスした。
泉の家でまずは二人で最新式の風呂に入った。
泉から水を引き、ゴダールで作られた新型ボイラーで沸かされた湯は、パイプに繋がったバルブを回せば、ふんだんに熱い湯が出てくるようになっていた。
湯桶でラウルの背中に湯をかけながらララが目を見張った。
「わ、すごい、なんだこれ?」
「すごかろ? 湯沸かし器だ」
「へえ、さすが工業国だ……」
「でもおまえの所には、この素晴らしい香りの石鹸がある」
「ふふ、いい匂いだろう。うちの薬剤部のしご…と…」
背中を流していたララの手がふと止まった。
「……ラウル?」
「ん?」
「この傷はどうした?」
もともと傷痕の多い身体だが、右の脇腹をかすめるように、浅いが新しいナイフ傷のようなものがついていた。傷は塞がっているが、赤く盛り上がった傷跡がまだ生々しい。
「ああ、もう治りかけているだろ? 大丈夫だ」
「そんなことを聞いてるんじゃない」
「ララ、今そんな無粋な話はしたくない。ややこしい閣僚会議が終わったところだ……」
「……」
言いながらラウルが、手の中でたっぷりと泡立てた石鹸をララの身体に塗り付けた。
そんな風に言われてしまうと何も言えない。自分といるときは王であることを忘れてほしい。ララがそうであるように。
ぬるぬると敏感なところを滑るラウルの指に負けじと、ララも手の中にある泡をラウルの胸に塗り付けながら足の間の肉茎に塗り付けた。その手でしごくと、そこはたちまち硬く大きくなる。
「はあ……」
「気持ちいい?」
「ああ」
キスしながらラウルの膝の上に乗る。
舌を絡めながら、ラウルが泡のついた肉茎でララの割れ目を執拗に擦った。
「ふ、ぅ……」
ラウルの手がララの乳房の先にある蕾をくりくりと摘まんだ。
「ララ……」
「ん?」
「おまえのせいでせっかくの泡が流れてしまった」
ララの割れ目の間でぬるぬると蠢いていたラウルの大きな肉茎から泡が流れ、粘り気のある液体で濡れている。
「私じゃない。ラウルのせいだ……」
「ふふ、ちゃんと洗ってくれ」
欲情の灯った目つきでそういうラウルのそこに、ゆっくりと湯をかけてぬめりを流した。
「ララ」
「ん?」
「そうじゃない」
言ってラウルは、ララの腰を抱き上げて下から突き上げた。
「ああっ……」
激しい快楽に溺れながら、いつまでこの幸せが続くだろうと思った。
聖王は普通の王より長命だ。
それは、背中に背負う重責がそうさせているからかもしれない。
「あー、その、挙兵はどのぐらいの規模を想定している?」
それをそっと掴んで指を這わせた。
「はっ、ごほんっごほん……」
白々しい咳払いがおかしい。
竿をつかんで亀の頭のような丸い先っぽにキスした。
「はぅっ」
それはびくりと震えてますます大きくなった。
唾をつけて指先でくるくると撫でる。男性も女性も、大きさや形が違うだけで基本構造は同じだ。ララも敏感な蕾をこんなふうにされると、たまらない快感がゾクゾクと腰を這いあがる。
「はっ……んん、なるほどなるほど……」
誰も何も言ってない。
ラウルの手が伸びてきて、先っぽを撫でていた右手の指先を掴まれてしまった。
仕方がないから、空いた方の左手で肉棒を掴んで唇をつけた。
ちゅっ
「うっ」
ラウルの腿が震えている。音を立てるのはまずいので、唇が離れないよう気を付けながらそこをねっとりと舐めた。ラウルの脚から力が抜けた。
ララの右手を掴んでいたラウルの手が、肩を強く抑えた。
「で、挙兵はやはり数で圧倒させるのが常識かと思いますが……」
誰かが物騒なことを言っている。
丸い先っぽと竿の部分を分けている溝を舌先でゆっくり確かめた。
「ああ、ダメだっ……ゲホゲホ、お、俺は挙兵には反対だと言ったろう!」
ラウルが大臣の意見に強く反対しているように聞こえなくもない。
ララは今や、ますます膨らんでつやつやと赤黒く光る丸い先っぽを、音を立てないよう唇でいたずらに浅くくちゅくちゅと咥え、舌で執拗に嬲っている。
「はぁ、ん、こ、この問題は……あっく……」
大臣たちが固唾を飲んで王の言葉の続きを待っている。
「──…ふ、大問題である」
言葉に中身がなかった。
ラウルの手がララの口を強引に遮り、己の手で肉棒を隠してしまった。
仕方がないので、ララはラウルの腿に舌を這わせた。そして、ララにしたように強く吸ってキスの跡をつける。
なかなかうまくつかない。ああ、唇をぴったりつけて小さく吸うのか。……うん、うまくいった。
「……っ」
そして、ラウルの指の隙間に舌を差し込み、チロチロと指と竿を舐め、手の向こう側にある柔らかい皮の袋に手を伸ばした。柔らかくそっと揉みながら、舌を押し付けた。
「……んっ」
ラウルの足が震えている。
ララはそれが楽しくて仕方ない。
自分を掴んだ手をうっかり外してしまったラウルは、ララに素早く肉棒を奪い返され、次の瞬間、奥深くまでぐぽっと咥えられてしまった。
「ひゅっ………」
ラウルが喘ぎというより、思わず息を飲んで固まった。
「?? どうされました、陛下?」
「うううぅっ、ぶ、ぶ、舞踏会だ!」
「は?」
閣僚たちが思わずラウルの顔を見た。
「挙兵するより、もみ合っている互いの領主を城に招いて、舞踏会をすることとする!」
「そ、それは……」
「いや、でも案外……」
「でもそれだと……」
閣僚たちが、舞踏会を開催すると言ったきり、目をぎゅっとつむって何かに耐えているラウルを置き去りに、喧々諤々の議論となった。
その騒ぎのテーブルの下では、ララがぐぽぐぽっと遠慮なく淫らな音をさせる。
「う、お、俺が決めたのだ! 以上、会議は終わりだ! みんな舞踏会の準備を直ちに始めろ、解散!」
ラウルの強引な閣議の締めに、大臣たちは呆気にとられたが、王がいうなら仕方がないとばかりに、ぞろぞろと執務室を出て行った。
ラウルはなんとか平静を装って、さっさと出て行けと手を振りながら、椅子に座ったまま大臣を見送った。
全員が出て行ったのを確認すると、ラウルは自分の座っていた椅子を思い切り後ろに引いた。
それにつられて出て来たのは、ラウルを深く咥え、銀色の髪を揺らせているララである。
ラウルはたまらず、ララの腕を掴んで乱暴に立たせた。
「ん、もう少し……」
口元を指先で拭いながら何か言おうとしたララを、くるりと机にうつ伏せに押し倒し、スカートを捲り上げた。
「わ、ラウル、ダメ、フォレスにすぐ帰ると約束したんだ」
ラウルの手が性急にララの下着の紐を解く。
「我慢できるわけないだろ……」
ラウルが指先でララの尻の割れ目をなぞると、そこはすでにトロリと愛液を滲ませていた。指でそこを開き、散々ララに弄られて限界だとわめく肉棒を掴んでララの愛液を存分に絡め、「あん」という可愛い喘ぎを聞きながら一気に奥まで挿し込んだ。
「「ああ……っ」」
二人の喘ぎが重なった。
ラウルの激しい抽挿に、ぐっちゃぐっちゃと淫らな水音が混じる。
「あん、あ、あ、ああん……」
「ララ、俺を舐めながら感じてた? おまえ、すごく濡れてる」
「ちが、う、そういうんじゃ……あぁん―――」
肌と肌が打ち合うパンパンという音がする。
「ああぁ、ララ、イク……」
一層激しく腰を打ち付けながら、ラウルがララに覆いかぶさった。
「あ、あ、あ、ああ……」
ラウルの腰が最後の痙攣をしながら動きを止めた。
「はぁはぁ……」
「はぁ―――…っ」
ラウルが大きく息を吐いたと思ったら、動きを止めたままなかなか離れてくれない。
「……ラウル?」
ララが背中までまくられたスカートの裾をなんとか降ろそうとしながら、背中のラウルの様子をうかがう。
「おまえというやつは………」
ラウルがようやく身を起こし、ズボンを引き上げながら言った。
「俺はな、本来こういう性急で激しいことをするタイプじゃ──…」
「怒っているのか? ではもう二度としない……」
「そっ……」
ララが反省したようにしゅんとしたので、ラウルはなんとも言えない顔でモゴモゴと口の中で言葉を濁した。
「いやその、時と場所を選んでくれたら……」
「すまない。深刻な会議だったものな……」
「い、いや、その、だから逆に興奮したというか……」
ラウルがぶつぶつ言っている間に服装を整えたララが言った。
「ラウル、早く泉の家に行こう」
「……そうだな」
ラウルが短くキスした。
泉の家でまずは二人で最新式の風呂に入った。
泉から水を引き、ゴダールで作られた新型ボイラーで沸かされた湯は、パイプに繋がったバルブを回せば、ふんだんに熱い湯が出てくるようになっていた。
湯桶でラウルの背中に湯をかけながらララが目を見張った。
「わ、すごい、なんだこれ?」
「すごかろ? 湯沸かし器だ」
「へえ、さすが工業国だ……」
「でもおまえの所には、この素晴らしい香りの石鹸がある」
「ふふ、いい匂いだろう。うちの薬剤部のしご…と…」
背中を流していたララの手がふと止まった。
「……ラウル?」
「ん?」
「この傷はどうした?」
もともと傷痕の多い身体だが、右の脇腹をかすめるように、浅いが新しいナイフ傷のようなものがついていた。傷は塞がっているが、赤く盛り上がった傷跡がまだ生々しい。
「ああ、もう治りかけているだろ? 大丈夫だ」
「そんなことを聞いてるんじゃない」
「ララ、今そんな無粋な話はしたくない。ややこしい閣僚会議が終わったところだ……」
「……」
言いながらラウルが、手の中でたっぷりと泡立てた石鹸をララの身体に塗り付けた。
そんな風に言われてしまうと何も言えない。自分といるときは王であることを忘れてほしい。ララがそうであるように。
ぬるぬると敏感なところを滑るラウルの指に負けじと、ララも手の中にある泡をラウルの胸に塗り付けながら足の間の肉茎に塗り付けた。その手でしごくと、そこはたちまち硬く大きくなる。
「はあ……」
「気持ちいい?」
「ああ」
キスしながらラウルの膝の上に乗る。
舌を絡めながら、ラウルが泡のついた肉茎でララの割れ目を執拗に擦った。
「ふ、ぅ……」
ラウルの手がララの乳房の先にある蕾をくりくりと摘まんだ。
「ララ……」
「ん?」
「おまえのせいでせっかくの泡が流れてしまった」
ララの割れ目の間でぬるぬると蠢いていたラウルの大きな肉茎から泡が流れ、粘り気のある液体で濡れている。
「私じゃない。ラウルのせいだ……」
「ふふ、ちゃんと洗ってくれ」
欲情の灯った目つきでそういうラウルのそこに、ゆっくりと湯をかけてぬめりを流した。
「ララ」
「ん?」
「そうじゃない」
言ってラウルは、ララの腰を抱き上げて下から突き上げた。
「ああっ……」
激しい快楽に溺れながら、いつまでこの幸せが続くだろうと思った。
聖王は普通の王より長命だ。
それは、背中に背負う重責がそうさせているからかもしれない。
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