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10.祝宴~その後の話
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「ああ、やさ、やたさ。此達がー知らん話やてーさ」
ようやく涙を拭いながら、父があたしたちや祖父母の方を向いて、説明を始めた。
「二十五年前、ロサンゼルスで救急勤務そーたるばすに、銃撃さったる黒人ぬ患者さんが運ばってぃちゃしが。うぬ患者さんぬ男の子やいびさ」
母が父の言葉じりを引き取って、続けた。
「養子縁組に行った先でひどい虐待を受けているって手紙が、ロスの孤児院からあったの。お母さんは流産もしたし、いっそ、うちで引き取って育てようと思って。必死で書類取り寄せて送ったら、もう別の州の新しいおうちに行ったって……」
あたしは、あっと息を呑んだ。
それって、じゃあ、ダニエルが話してくれたお医者さんって、お父さんだったの? お父さんがダニエルに、あのトランペットのおもちゃを買ったの?
「トランペット? ダニエル、汝やトランペット吹ちゅんな?」
父の声に応えて、ダニエルは部屋の端っこから黒いカバンを持ってきて、あたしたちの前で開けた。出てきたのはおもちゃではなく、金色に輝く本物のトランペットだ。ダニエルはAのトーンをプーッと高らかに吹いて、すぐさまメロディアスに演奏をはじめた。このイントロは、サッチモの“What a wonderful world”だ。父と母は互いの手を握ったまま、黙って涙を流した。
七名で昼ごはんを和やかに囲んだあと、ふと思い出した。そうだよ。もう一つ、疑問が残っていたんだ。
「お父さんってば、ダニエルに何か歌を歌ってあげたんだって?」
「あはー。其ぬ様な事ん、あてーさやー」
父はおにぎりを食べ終えると、さんぴん茶を飲みながら「ちんぬくじゅうしい」を歌ってくれた。童謡が大好きだった父は、この曲を子守唄がわりに聴いて育った。だから、傷ついていたダニエルにも同じ歌を歌って慰めてあげたかったのだそうだ。
トランペットの横で、父は祖父とともにサンシンを構えた。やがて、三名で「ちんぬくじゅうしい」の大合奏をはじめた。目の前に広がったご馳走の山といい、賑やかさといい、まるで披露宴みたいだった。
七ヵ月後、あたしは男の子を産んだ。ダニエルそっくりの真っ黒な子だ。二人が大好きなThe BeatlesのGeorge Harrisonになぞらえて、穣治って名づけた。
白人系クォーターの父が、どこからどうみても黒人にしか見えない子供を連れまわして会う人ごとに
「初孫やいびーん!」
と言って歩くから、近所で穣治を知らない人はいない。
「ベビーカーばかり押して歩いてたから、使わんで打っ掛けてあった松葉杖から黒いカビが生えてさ、もう大変だったさー」
と、今でも母が苦笑しながら会う人ごとに話す。
実は、あれからダニエルとは一度籍を入れたものの、結局離婚した。
どんなに愛し合っていても、アメリカと沖縄とを往復する生活を続けることは現実には厳しいものがあった。もちろん、ダニエルは沖縄で暮らすことも考えてはくれたが、彼にとってニューオーリンズは、ジャズの原点であり、自らの出発点でもあり、ずっと離れたままでは生きていられないくらい神聖な場所だ。そして、あたしが穣治をつれてアメリカへ再渡航することには、父も母も祖父母もみんな大反対だった。
同居していない日本人と籍を入れたままにすると、いろいろ好ましくない問題がついて回る。下手をすると彼のアーティストとしての行動をも縛りかねない。最終的に、慰謝料なしであたしが親権を持つことになった。
憎しみあって別れるわけじゃない。穣治が大きくなった時、もし二人の気持ちが変わらないなら、そのときもう一度考え直せばいい。ダニエルはそう言ってあたしを強く抱きしめてくれたっけ。
☆
さあ、夜が明けたぞ。今日もまた、新しい一日が始まるんだ。
大きく体をそらせ、ノビをする。マルディグラの熱気を伝えるテレビのボリュームを絞って、窓を開けよう。朝食を終えたら、穣治を幼稚園へ下ろしてそのまま大学まで行かなくっちゃ。
いろいろ悩んだけど、あたし、やっぱり医者になりたい。外科医じゃなくて、産婦人科医に。穣治を産む時、ささやかな疑問が頭をよぎった。沖縄に住む外国人女性たちは、どれほどに心細い気持ちで日々を過ごしているのだろうか。ましてそれがお産ともなればなおさらではなかろうか、と。彼女たちの力になりたい、できることなら、応援してあげたい。だからその夢を現実にするために、子育ても学業も全力でがんばっている。
そしてダニエルも、自分の夢を追っている。復興しはじめたニューオーリンズに帰ってからずっと、あちこちのレストランのディナーショーでトランペットを吹いているそうだ。
離婚して三年も経つのに、彼はあたしに欠かすことなくメールを送ってくる。それも、毎日。ちょっと前に、
「別れた女のことなんか忘れて、新しい彼女でも作ったらいいのに」
って書いたら、速攻でこんなメールが返ってきた。
理那より素敵な女性なんているものか。それより、君の方こそどうなんだ? まだ二十七歳だろ。たとえ子連れでも、学生でも、医者への夢を追い続ける君ほどの女を放っておく奴はいないだろう?
外科学や衛生学のレポートを片付けながら、メールが開いたパソコンの画面に向かって、あたしはあかんべえをする。よく言うよ。沖縄に、いや、世界中のどこにも、あんたほどの男はいないってよーくわかっているくせに。
「おはよう!」
大声を上げながら穣治が友達を追いかけている。後姿を見送りつつ、あたしは車から下りてサングラスを外した。髪の毛を軽くなでつけながら、日差しをうけて白く輝く幼稚園の建物と、その上に広がる青空を眺める。
笑わないで聞いてね。あたしが一人前の産婦人科医になって、穣治がもうちょっと大きくなったら、二人でこっそりニューオーリンズへ出かけてみたいの。レストランの一番良い席で大きなザリガニのディナーをつつきながら、ダニエルが高らかに奏でるトランペットのソロを心行くまで楽しむんだ。
ねえ、これって、他にはなかなか真似のできない、ちょっとカッコいい家族の姿って、思わない?
あたしはサングラスを掛け直し、運転席に戻った。
ニューオーリンズからやってきた元気な太陽が、今日も沖縄の青空をカンカン照らしている。The Beatlesの“Here comes the sun”を大音量で聴きながら、あたしはそのまま、大学へと車を走らせた。
(マルディグラの朝 FIN)
ようやく涙を拭いながら、父があたしたちや祖父母の方を向いて、説明を始めた。
「二十五年前、ロサンゼルスで救急勤務そーたるばすに、銃撃さったる黒人ぬ患者さんが運ばってぃちゃしが。うぬ患者さんぬ男の子やいびさ」
母が父の言葉じりを引き取って、続けた。
「養子縁組に行った先でひどい虐待を受けているって手紙が、ロスの孤児院からあったの。お母さんは流産もしたし、いっそ、うちで引き取って育てようと思って。必死で書類取り寄せて送ったら、もう別の州の新しいおうちに行ったって……」
あたしは、あっと息を呑んだ。
それって、じゃあ、ダニエルが話してくれたお医者さんって、お父さんだったの? お父さんがダニエルに、あのトランペットのおもちゃを買ったの?
「トランペット? ダニエル、汝やトランペット吹ちゅんな?」
父の声に応えて、ダニエルは部屋の端っこから黒いカバンを持ってきて、あたしたちの前で開けた。出てきたのはおもちゃではなく、金色に輝く本物のトランペットだ。ダニエルはAのトーンをプーッと高らかに吹いて、すぐさまメロディアスに演奏をはじめた。このイントロは、サッチモの“What a wonderful world”だ。父と母は互いの手を握ったまま、黙って涙を流した。
七名で昼ごはんを和やかに囲んだあと、ふと思い出した。そうだよ。もう一つ、疑問が残っていたんだ。
「お父さんってば、ダニエルに何か歌を歌ってあげたんだって?」
「あはー。其ぬ様な事ん、あてーさやー」
父はおにぎりを食べ終えると、さんぴん茶を飲みながら「ちんぬくじゅうしい」を歌ってくれた。童謡が大好きだった父は、この曲を子守唄がわりに聴いて育った。だから、傷ついていたダニエルにも同じ歌を歌って慰めてあげたかったのだそうだ。
トランペットの横で、父は祖父とともにサンシンを構えた。やがて、三名で「ちんぬくじゅうしい」の大合奏をはじめた。目の前に広がったご馳走の山といい、賑やかさといい、まるで披露宴みたいだった。
七ヵ月後、あたしは男の子を産んだ。ダニエルそっくりの真っ黒な子だ。二人が大好きなThe BeatlesのGeorge Harrisonになぞらえて、穣治って名づけた。
白人系クォーターの父が、どこからどうみても黒人にしか見えない子供を連れまわして会う人ごとに
「初孫やいびーん!」
と言って歩くから、近所で穣治を知らない人はいない。
「ベビーカーばかり押して歩いてたから、使わんで打っ掛けてあった松葉杖から黒いカビが生えてさ、もう大変だったさー」
と、今でも母が苦笑しながら会う人ごとに話す。
実は、あれからダニエルとは一度籍を入れたものの、結局離婚した。
どんなに愛し合っていても、アメリカと沖縄とを往復する生活を続けることは現実には厳しいものがあった。もちろん、ダニエルは沖縄で暮らすことも考えてはくれたが、彼にとってニューオーリンズは、ジャズの原点であり、自らの出発点でもあり、ずっと離れたままでは生きていられないくらい神聖な場所だ。そして、あたしが穣治をつれてアメリカへ再渡航することには、父も母も祖父母もみんな大反対だった。
同居していない日本人と籍を入れたままにすると、いろいろ好ましくない問題がついて回る。下手をすると彼のアーティストとしての行動をも縛りかねない。最終的に、慰謝料なしであたしが親権を持つことになった。
憎しみあって別れるわけじゃない。穣治が大きくなった時、もし二人の気持ちが変わらないなら、そのときもう一度考え直せばいい。ダニエルはそう言ってあたしを強く抱きしめてくれたっけ。
☆
さあ、夜が明けたぞ。今日もまた、新しい一日が始まるんだ。
大きく体をそらせ、ノビをする。マルディグラの熱気を伝えるテレビのボリュームを絞って、窓を開けよう。朝食を終えたら、穣治を幼稚園へ下ろしてそのまま大学まで行かなくっちゃ。
いろいろ悩んだけど、あたし、やっぱり医者になりたい。外科医じゃなくて、産婦人科医に。穣治を産む時、ささやかな疑問が頭をよぎった。沖縄に住む外国人女性たちは、どれほどに心細い気持ちで日々を過ごしているのだろうか。ましてそれがお産ともなればなおさらではなかろうか、と。彼女たちの力になりたい、できることなら、応援してあげたい。だからその夢を現実にするために、子育ても学業も全力でがんばっている。
そしてダニエルも、自分の夢を追っている。復興しはじめたニューオーリンズに帰ってからずっと、あちこちのレストランのディナーショーでトランペットを吹いているそうだ。
離婚して三年も経つのに、彼はあたしに欠かすことなくメールを送ってくる。それも、毎日。ちょっと前に、
「別れた女のことなんか忘れて、新しい彼女でも作ったらいいのに」
って書いたら、速攻でこんなメールが返ってきた。
理那より素敵な女性なんているものか。それより、君の方こそどうなんだ? まだ二十七歳だろ。たとえ子連れでも、学生でも、医者への夢を追い続ける君ほどの女を放っておく奴はいないだろう?
外科学や衛生学のレポートを片付けながら、メールが開いたパソコンの画面に向かって、あたしはあかんべえをする。よく言うよ。沖縄に、いや、世界中のどこにも、あんたほどの男はいないってよーくわかっているくせに。
「おはよう!」
大声を上げながら穣治が友達を追いかけている。後姿を見送りつつ、あたしは車から下りてサングラスを外した。髪の毛を軽くなでつけながら、日差しをうけて白く輝く幼稚園の建物と、その上に広がる青空を眺める。
笑わないで聞いてね。あたしが一人前の産婦人科医になって、穣治がもうちょっと大きくなったら、二人でこっそりニューオーリンズへ出かけてみたいの。レストランの一番良い席で大きなザリガニのディナーをつつきながら、ダニエルが高らかに奏でるトランペットのソロを心行くまで楽しむんだ。
ねえ、これって、他にはなかなか真似のできない、ちょっとカッコいい家族の姿って、思わない?
あたしはサングラスを掛け直し、運転席に戻った。
ニューオーリンズからやってきた元気な太陽が、今日も沖縄の青空をカンカン照らしている。The Beatlesの“Here comes the sun”を大音量で聴きながら、あたしはそのまま、大学へと車を走らせた。
(マルディグラの朝 FIN)
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