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お子様ランチ
お子様ランチ
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At Naha City, Okinawa; 12:25PM JST June 7, 2001.
The narrator of this story is Taeko Kochinda.
六月七日のお昼どき、あたしは勉と那覇市内のとあるデパートにいた。
医療従事者が夫婦揃って昼間にお出かけなんて、珍しいことだ。看護師のあたしはともかくとして、医者である勉がほぼ丸一日空いてるなんて。
そう、今日は勉の二十八歳の誕生日、バースデー休暇なのだ。
いつもなら、数少ない休日の午後、勉は、必ずサンシンの稽古に行く。
彼の師匠はあたしの父親だから、稽古に行くな、なんて言えない。結局、いつも一緒に実家へ帰り、お父と勉がサンシンを弾いている間、あたしはお母と台所で世間話をしている。
……あのさー、休日って、普通の新婚さんなら二人っきりでどこか行くでしょ? 映画とか、遊園地とか、ショッピングとか。そうでなくても、家でテレビを見ながら、まったり寛ぐとかさ。
でも、サンシンの稽古できっちり二時間つぶされ、しかも家族四名で夕食を囲むのが恒例になっているため、全然二人っきりで過ごす時間が取れない。それがこの二ヶ月だった。
ところが。今日は、お父に急用が入った。稽古がなくなったのだ。
朝の掃除を済ませた直後、あたしは半分強引に勉をショッピングへ誘った。やった! これで普通の新婚さんみたいになれる!
あたしは喜び勇んで勉を車に乗せた。梅雨時で、遠くで雷もごろごろ鳴っていたけど、うれしかったからお構いなしだった。ちょうどお昼時、買い物より先に食事でもしようということになり、駐車場からデパートのレストラン街へ直行した。
レストランのショーウィンドーに、いろいろなメニューのディスプレイが並んでいる。勉は松葉杖を片手にきょろきょろして、落ち着かない。
「どうしたの?」
「いや、別に」
そうは言ってるけど、明らかに、変だよ?
「食べたいの、ないの?」
「いや、あるけど」
「あるんだ。何?」
「それが、その」
勉は口ごもって下を向いている。
「言ってよ。何が食べたいの? 高くてもいいよ。誕生日だから、あたしがおごるし」
「いや、あの」
勉はあたしをちらっと盗み見て、また、うつむいた。そして意を決したように、あたしの左耳に手を添えた。
「お子様ランチ」
声はかすれていたけど、確かにそう聞こえた。
あたしは唖然として彼を見た。
彼の目線の先には、確かに、お子様ランチのプレートがあった。スパゲティにハンバーグ、コロッケ、エビフライ、ポテトサラダとパセリの横にはタコちゃんウィンナー。飲み物のマミーに、おもちゃの自動車がくっついている。そして、プリン型に整えられたチキンライスには、日の丸が立っていた。
「本気なの?」
あたしがささやくと、彼は無言で頷いた。
そのとき、あたしは悟った。
そうなのだ。この人は、お子様ランチを口にしたことがなかったのだ、と。
上間勉は……あたしと結婚してから東風平勉になったけど……、謎の多い人だ。
うかつなことに、あたしは、結婚するまでそのことに気づかずにいた。幼馴染で同僚でもあったから、うまくいくものだと安心しきっていたのだ。一緒に生活を始めて、冷静にこの人を観察し、今更ながら、彼について知らなさ過ぎる自分に愕然となった。
さすがに医者なので普段は激務だ。朝は早く、帰宅はたいてい深夜。家事は週に一度の休日しか手伝ってくれないけれども、右足のリハビリになるからと言って、さっさと家中の掃除をやってしまう。アイロン掛けの腕も立派なもので、一週間分のワイシャツと白衣は自分で畳んでいる。そして、昼ごはんまで作る。実質的な一人暮らし歴は十五年以上、料理はあたしよりうまい。
とても優しい。頭は良いが、決して驕り高ぶることはない。穏やかで、茶目っ気もある。本当にいい人。あたしにはもったいないくらい。
でも、彼は時折、寂しそうな目で遠くを見るのだ。
もちろん、あたしに気がつくと、いつもにこにこしてくれる。そして、
「ありがとう、家族っていいね」
と語りかけ、あたしを抱きしめてくれる。
そう、あたしと結婚するまで、勉は天涯孤独だった。
父親を早くに亡くし、貧乏生活を続けていたある日、母親は彼を置いてどこかへ消えてしまった。糸満の親戚からも絶縁を言い渡され、以来、彼は一人で頑張ってきた。
この人はきっと、ずっと、心の中に何年もの間、孤独を抱えてきたのだ。
誰にも話すことなく。
「一緒に食べようか、お子様ランチ」
あたしの提案に勉は目を丸くした。
「一緒に、って?」
「あたしも、久しぶりに、食べたくなっちゃった」
ためらう勉の手を引っ張って、あたしたちは食券売り場のレジへと向かった。
「いらっしゃいませ」
「すみませーん、お子様ランチ二つください」
「ええっ?」
売り場の店員はびっくりしている。
「失礼ですが、お客様が、ですか?」
「はい」
にっこり頷くあたしに、店員はこう言った。
「あの、当店は、原則として、お子様以外に、このメニューのご提供はご遠慮いただいているのですが」
あたしは、ムッとした。
判るよ、お店側の言い分は。よーく、判るよ。
確かに、安いメニューだから、大人にはあまり売りたくないよね?
だけど、ここで引き下がるわけにはいかない。
今日は、勉の誕生日なんだよ。
勉が、今まで頑張って生きてきて、アメリカでの自動車事故からも生還して、結婚後、最初に迎えた誕生日。とっても、とっても大事な日なんだよ。
あたし、絶対、あきめないから!
勉に、お子様ランチ、食べてもらうんだから!
あたしは、自分のショルダーバッグから最新式の携帯を取り出した。デジタルカメラを内蔵していて、写真を送れる最新式のやつだ。カメラのレンズを店員へ向ける。
「実は、罰ゲームなんです。どうしても、ここのお子様ランチ、食べなくっちゃいけないんです。証拠を送れって言われているんですよ。他のメニューも取りますから、どうにかなりませんか?」
あたしは、店員に手を合わせて食い下がった。店員は、なおも困った顔をしていたが
「しばらくお待ちください」
と言って、奥へ引っ込むと、上司と思われる男性を連れて出て来た。
「お子様ランチですか?」
小太り気味の男性が応対し始めた。顔は笑っているけど目は笑ってない。
あたしは決心した。コンパでもめったに使わなかった必殺技だけど、勉のためだ。いいや。使っちゃえ!
「すみません。ご無理を申し上げているのは本当によくわかっているのですが」
あたしは手を合わせたまま男性にウィンクし、微妙に鼻にかけて甘えた声を出し、にっこり微笑んだ。これで、童顔のあたしが女子大生に見えること、間違いなし。
「罰ゲームで、本当に困っているんです。証拠の写真を送らなくちゃならなくって。ここのお子様ランチ、すごく評判がよろしいそうですね? なんとかなりませんか?」
急に男性の表情が緩んだ。目に優しさが宿る。
「いいんじゃない、お出ししたら? お困りのようだし」
と、あっさりと快諾してくれたのだ。
やったね! あたしは、得意満面で勉を振り返った。
勉は、松葉杖を手にしたまま、泣きそうな顔をしていた。
席についてしばらくすると、お子様ランチが運ばれてきた。
ひたすら照れている勉にピースサインをするようけしかけ、あたしは携帯に写真を収めた。もちろん、あたしも撮ってもらった。
お子様ランチは、結構、おいしかった。ハンバーグなんか手ごねで本格的だし、普通のコロッケと思っていたものは、なんとホワイトソースたっぷりのカニクリームコロッケだった。今の子供はリッチだなー、うらやましいわ。
勉はナダグルグル(瞳をうるうる)しながら、日の丸が立っているチキンライスを頬張っている。
「おいしいね、多恵子」
大柄な体に不釣合いなクマちゃんのスプーンとフォークを使って、せっせと口に運んでいる。
お誕生日おめでとう。
よかったね、食べることができて。
あなたのそんな顔見てると、こっちまでうれしくなっちゃうよ。
胸がキューンと締め付けられて、涙がこぼれそうになるよ。
雨上がりの六月の空が、そんなあたしたちを見守っていた。
(お子様ランチ FIN)
……え、取った写真はどうしたかって?
ちょっと迷ったけど、あたしたちの同級生である島ちゃんから、勉に誕生日おめでとうメールをいただいてたんで、新婚生活の報告をかねて返信しちゃいました。勉には内緒だよ。言わないでよ。
(作者より 次話が「島ちゃん」の話になります)
The narrator of this story is Taeko Kochinda.
六月七日のお昼どき、あたしは勉と那覇市内のとあるデパートにいた。
医療従事者が夫婦揃って昼間にお出かけなんて、珍しいことだ。看護師のあたしはともかくとして、医者である勉がほぼ丸一日空いてるなんて。
そう、今日は勉の二十八歳の誕生日、バースデー休暇なのだ。
いつもなら、数少ない休日の午後、勉は、必ずサンシンの稽古に行く。
彼の師匠はあたしの父親だから、稽古に行くな、なんて言えない。結局、いつも一緒に実家へ帰り、お父と勉がサンシンを弾いている間、あたしはお母と台所で世間話をしている。
……あのさー、休日って、普通の新婚さんなら二人っきりでどこか行くでしょ? 映画とか、遊園地とか、ショッピングとか。そうでなくても、家でテレビを見ながら、まったり寛ぐとかさ。
でも、サンシンの稽古できっちり二時間つぶされ、しかも家族四名で夕食を囲むのが恒例になっているため、全然二人っきりで過ごす時間が取れない。それがこの二ヶ月だった。
ところが。今日は、お父に急用が入った。稽古がなくなったのだ。
朝の掃除を済ませた直後、あたしは半分強引に勉をショッピングへ誘った。やった! これで普通の新婚さんみたいになれる!
あたしは喜び勇んで勉を車に乗せた。梅雨時で、遠くで雷もごろごろ鳴っていたけど、うれしかったからお構いなしだった。ちょうどお昼時、買い物より先に食事でもしようということになり、駐車場からデパートのレストラン街へ直行した。
レストランのショーウィンドーに、いろいろなメニューのディスプレイが並んでいる。勉は松葉杖を片手にきょろきょろして、落ち着かない。
「どうしたの?」
「いや、別に」
そうは言ってるけど、明らかに、変だよ?
「食べたいの、ないの?」
「いや、あるけど」
「あるんだ。何?」
「それが、その」
勉は口ごもって下を向いている。
「言ってよ。何が食べたいの? 高くてもいいよ。誕生日だから、あたしがおごるし」
「いや、あの」
勉はあたしをちらっと盗み見て、また、うつむいた。そして意を決したように、あたしの左耳に手を添えた。
「お子様ランチ」
声はかすれていたけど、確かにそう聞こえた。
あたしは唖然として彼を見た。
彼の目線の先には、確かに、お子様ランチのプレートがあった。スパゲティにハンバーグ、コロッケ、エビフライ、ポテトサラダとパセリの横にはタコちゃんウィンナー。飲み物のマミーに、おもちゃの自動車がくっついている。そして、プリン型に整えられたチキンライスには、日の丸が立っていた。
「本気なの?」
あたしがささやくと、彼は無言で頷いた。
そのとき、あたしは悟った。
そうなのだ。この人は、お子様ランチを口にしたことがなかったのだ、と。
上間勉は……あたしと結婚してから東風平勉になったけど……、謎の多い人だ。
うかつなことに、あたしは、結婚するまでそのことに気づかずにいた。幼馴染で同僚でもあったから、うまくいくものだと安心しきっていたのだ。一緒に生活を始めて、冷静にこの人を観察し、今更ながら、彼について知らなさ過ぎる自分に愕然となった。
さすがに医者なので普段は激務だ。朝は早く、帰宅はたいてい深夜。家事は週に一度の休日しか手伝ってくれないけれども、右足のリハビリになるからと言って、さっさと家中の掃除をやってしまう。アイロン掛けの腕も立派なもので、一週間分のワイシャツと白衣は自分で畳んでいる。そして、昼ごはんまで作る。実質的な一人暮らし歴は十五年以上、料理はあたしよりうまい。
とても優しい。頭は良いが、決して驕り高ぶることはない。穏やかで、茶目っ気もある。本当にいい人。あたしにはもったいないくらい。
でも、彼は時折、寂しそうな目で遠くを見るのだ。
もちろん、あたしに気がつくと、いつもにこにこしてくれる。そして、
「ありがとう、家族っていいね」
と語りかけ、あたしを抱きしめてくれる。
そう、あたしと結婚するまで、勉は天涯孤独だった。
父親を早くに亡くし、貧乏生活を続けていたある日、母親は彼を置いてどこかへ消えてしまった。糸満の親戚からも絶縁を言い渡され、以来、彼は一人で頑張ってきた。
この人はきっと、ずっと、心の中に何年もの間、孤独を抱えてきたのだ。
誰にも話すことなく。
「一緒に食べようか、お子様ランチ」
あたしの提案に勉は目を丸くした。
「一緒に、って?」
「あたしも、久しぶりに、食べたくなっちゃった」
ためらう勉の手を引っ張って、あたしたちは食券売り場のレジへと向かった。
「いらっしゃいませ」
「すみませーん、お子様ランチ二つください」
「ええっ?」
売り場の店員はびっくりしている。
「失礼ですが、お客様が、ですか?」
「はい」
にっこり頷くあたしに、店員はこう言った。
「あの、当店は、原則として、お子様以外に、このメニューのご提供はご遠慮いただいているのですが」
あたしは、ムッとした。
判るよ、お店側の言い分は。よーく、判るよ。
確かに、安いメニューだから、大人にはあまり売りたくないよね?
だけど、ここで引き下がるわけにはいかない。
今日は、勉の誕生日なんだよ。
勉が、今まで頑張って生きてきて、アメリカでの自動車事故からも生還して、結婚後、最初に迎えた誕生日。とっても、とっても大事な日なんだよ。
あたし、絶対、あきめないから!
勉に、お子様ランチ、食べてもらうんだから!
あたしは、自分のショルダーバッグから最新式の携帯を取り出した。デジタルカメラを内蔵していて、写真を送れる最新式のやつだ。カメラのレンズを店員へ向ける。
「実は、罰ゲームなんです。どうしても、ここのお子様ランチ、食べなくっちゃいけないんです。証拠を送れって言われているんですよ。他のメニューも取りますから、どうにかなりませんか?」
あたしは、店員に手を合わせて食い下がった。店員は、なおも困った顔をしていたが
「しばらくお待ちください」
と言って、奥へ引っ込むと、上司と思われる男性を連れて出て来た。
「お子様ランチですか?」
小太り気味の男性が応対し始めた。顔は笑っているけど目は笑ってない。
あたしは決心した。コンパでもめったに使わなかった必殺技だけど、勉のためだ。いいや。使っちゃえ!
「すみません。ご無理を申し上げているのは本当によくわかっているのですが」
あたしは手を合わせたまま男性にウィンクし、微妙に鼻にかけて甘えた声を出し、にっこり微笑んだ。これで、童顔のあたしが女子大生に見えること、間違いなし。
「罰ゲームで、本当に困っているんです。証拠の写真を送らなくちゃならなくって。ここのお子様ランチ、すごく評判がよろしいそうですね? なんとかなりませんか?」
急に男性の表情が緩んだ。目に優しさが宿る。
「いいんじゃない、お出ししたら? お困りのようだし」
と、あっさりと快諾してくれたのだ。
やったね! あたしは、得意満面で勉を振り返った。
勉は、松葉杖を手にしたまま、泣きそうな顔をしていた。
席についてしばらくすると、お子様ランチが運ばれてきた。
ひたすら照れている勉にピースサインをするようけしかけ、あたしは携帯に写真を収めた。もちろん、あたしも撮ってもらった。
お子様ランチは、結構、おいしかった。ハンバーグなんか手ごねで本格的だし、普通のコロッケと思っていたものは、なんとホワイトソースたっぷりのカニクリームコロッケだった。今の子供はリッチだなー、うらやましいわ。
勉はナダグルグル(瞳をうるうる)しながら、日の丸が立っているチキンライスを頬張っている。
「おいしいね、多恵子」
大柄な体に不釣合いなクマちゃんのスプーンとフォークを使って、せっせと口に運んでいる。
お誕生日おめでとう。
よかったね、食べることができて。
あなたのそんな顔見てると、こっちまでうれしくなっちゃうよ。
胸がキューンと締め付けられて、涙がこぼれそうになるよ。
雨上がりの六月の空が、そんなあたしたちを見守っていた。
(お子様ランチ FIN)
……え、取った写真はどうしたかって?
ちょっと迷ったけど、あたしたちの同級生である島ちゃんから、勉に誕生日おめでとうメールをいただいてたんで、新婚生活の報告をかねて返信しちゃいました。勉には内緒だよ。言わないでよ。
(作者より 次話が「島ちゃん」の話になります)
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