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40.次から次へと
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「蛍、探した……」
驚いて振り向けば、いつの間にか悠悟さんが背後に立っていた。回り込んで俺の隣に腰掛けた悠悟さんは、ピッタリと俺にくっついてモブの誓いを立てた俺の拳にキスをして上から握ってきた。
俺は頭の中いっぱいに疑問符を浮かべて悠悟さんの顔を見つめ返すことしかできなかった。だって悠悟さんは契約に操られたせいで俺を構っていたわけで、もう興味なんて持つはずもないのに。
「蛍、甘いもの、好き?」
悠悟さんに握られた反対の手にある、カラメルソースの一滴も残さず食べ尽くされたプリンのカップを見ながら、そう問いかけられた。
事態が飲み込めずとりあえずコクコクと頷いた俺に、悠悟さんは
「スペイン、たくさん、おいしいdulces」
と、スイーツよりもよっぽど甘く蕩けそうな微笑みを向けられた。普段は凛々しい目元を優しく緩めた美しい顔が徐々に近づいてくる。悠悟さんの高い鼻の先が俺の鼻先に触れそうな距離で囁かれた。
「matrimonio前に、遊びきて。両親に、会ってほしい」
癖なのか、悠悟さんはまた俺の左の薬指を撫でてそこに口付けた。
その近すぎる距離に焦った心臓が跳ね上がったが、それよりも俺は悠悟さんの放った台詞に驚いて言葉を失っていた。
遊びに来てって。両親に会って、って。
それって、もしかして……
俺と友達を続けてくれるってことなのでは!?
悠悟さんの俺への好意は、ラブではなくてライクだから契約解除の影響を受けなかったんだろうか。理由はどうあれ、背景に同化するモブこと俺を無視することなくこうして構ってくれることが嬉しくて堪らなくなって、俺は満面の笑顔で何度も頷いていた。
「Oh, qué encantadora eres. Todas las diosas están celosas de ti. Eres mi sol, mi mundo, mi todo. Quiero secuestrarte ahora mismo y llevarte a España. No puedo esperar a tenerte toda para mí(あぁなんて愛らしいんだ。全ての神が君に嫉妬する。君は僕の太陽、僕の世界、僕の全て。今すぐ君をスペインに攫ってしまおうか。早く君を僕だけのものにしたい)」
感極まったのかまた悠悟さんは流れるようなスペイン語を紡いでいるが、もちろんなに一つ言っていることはわからない。ただ諦めていた友情が続いたことが嬉しくて笑顔のまま悠悟さんの話に適当に相槌を打っていると、悠悟さんが両手を大きく広げその胸にがっしりと抱きしめられた。スキンシップの激しさも健在だなと苦笑いを浮かべていたのだが、至近距離から見下ろしてくる悠悟さんの目はとろりと熱に浮かされたようで、男らしい厚めの唇が自然な動作で迫ってくる。
え、え、待て待て。スペインの親愛行動さすがに激しすぎてついていけないんだが!? と腕の中でもがいていると
「おいこら待て、ずるいぞ悠悟」
俺の首に後ろから乱暴に腕が回って、ぐいと引っ張られた。力が緩んだ悠悟さんの胸からは脱出できたが、思い切り喉を締められ、ぐぇっと声を漏らして振り返った。するとそこにいたのは、むすっと唇を突き出した光希先輩だった。相変わらず顔は満点の美少女だが、それに似つかわしくないガチガチの逞しい腕が俺を持ち上げんばかりに引き上げ、いよいよ喉に食い込んで目の前が白くなってくる。慌てて光希先輩の腕を力なく叩いた。
「あぁ、大丈夫か?」
大丈夫じゃないですね。大丈夫か大丈夫じゃないかと聞かれれば0:10くらいで全く大丈夫じゃないですね!
俺は思い切りむせながら喉をさすった。軽く死にかけたんですけども!
恨みがましく見る俺に、カラカラと笑った光希先輩が
「悪い悪い。でも朝比奈も悪いんだぞ。放課後の試着の打ち合わせを昼休みにって約束だっただろ。教室にいないし、探したんだからな」
そういえば昨日会った時にそんな話を聞いたような気もする。だが明日になれば関係のないことだと思っていたから軽く聞き流して――って、そうだ。呪いの契約は解約したはずなのに、どうして光希先輩がここにいるんだ。
訝しんで首を傾げている俺の隣に、遅れて来たらしい皐希先輩が腰掛けた。俺の座るベンチは、左側はガタイのいい悠悟さんが半分以上占領しているし、右側は荷物があってほとんど座るスペースもないのに、そこにちょこんと収まりきっているのを見ると皐希先輩の華奢さを思い知らされる。こんなに小さく可愛らしいのに俺を引きずる力はあるというのは謎だ。
「ほら、見て。持って来ちゃった。蛍くんに似合いそうでかわいいでしょ」
そう言って花が綻ぶような笑顔で美少女力を遺憾無く発揮した皐希先輩は、俺に手中の箱を見せた。上品なベルベット張りの箱の中に、下品の極みのような貞操帯が鎮座していた。
可愛い皐希先輩の笑顔とエグい貞操帯のコラボに脳がバグって箱をガン見していると、興味津々だとでも勘違いしたらしい光希先輩が何やら黒い紐状の物を取り出してきて
「オプションでこれも取り付けられるんだ。こうしてディルド固定もできる」
すごいだろ、と嬉しそうに笑い、紐についている輪っかに指を突っ込み始めた。汚れを知らないような無邪気な顔で妙にリアルな動きを再現するので、俺の脳はバグったまま機能を停止した。シャットダウンしたい。再起動したくない。
逢坂兄弟がキャッキャと楽しそうに笑い合う、映像だけは美しい光景を無の心で眺めていると、左からぬっと手が伸びてきて皐希先輩の持つ箱の蓋が音を立てて閉じられた。
「Deja de mostrarle esta porquería a mi amante(僕の恋人にこんな汚物を見せるのはやめてくれ)」
悠悟さんはそう言って皐希先輩、次に光希先輩を嗜めるように睨んだ。
「は? なに言ってんの、悠悟」
大きな目をさらに大きくして、光希先輩が瞬きを繰り返す。
「蛍 es el que se casará conmigo. No puedo perdonarte lo que le hiciste.(蛍は僕の伴侶だ。君たちの彼への行いは看過できない)」
悠悟さんが何事かを言い返すと、一気に辺りの温度が下がった気がした。
「……もう一回言うぞ。なに、言ってんの、悠悟」
オクターブ下がった声で同じ言葉を放つ光希先輩も怖いが、それ以上に満面の笑みを浮かべたままなにも言わない皐希先輩がとにかく怖い。段々その笑みが深くなっていくのは恐怖しかない。
なにか喋って! この際罵りでもいいからなにか喋って! 怖いから!
「……ごめんね? まさか空耳だとは思うんだけど、とても聞くに耐えない不快な言葉が聞こえた気がして。なに? 悠悟、もう一度言って? でもちゃんと考えて口にしてね。僕、内容によっては正気を保てないかもしれないから」
ごめんなさい、嘘です。黙っててくれた方が全然よかった。
俺は一瞬前の自分の考えを即座に後悔した。一触即発の張り詰めた空気。どうしてこうなった。みんなは一体なんの話をしていて、なにに対してこんなに怒っているんだ。
悠悟さんは悠悟さんで、僅かに眉間に皺を寄せたまま一歩も引く気はないようだし、そもそもこの事態を引き起こした悠悟さんの発言の中に俺の名前があったような気がするしで、俺はぎゅうぎゅうと胃が引き絞られている心地だった。
もう誰でもいいからこの空気をなんとかしてくれ!
俺は神に祈った。心の底から祈った。
そうしたら、奇跡が起きたのだ。
「え~なになに、面白いことになってるじゃん」
場違いに間延びした声が聞こえてきた。もう見なくてもわかる。間違いない、城之内先輩だ。
確かに誰でもいいとは言った。
言ったが、断言する。城之内先輩、お前はダメだ。
驚いて振り向けば、いつの間にか悠悟さんが背後に立っていた。回り込んで俺の隣に腰掛けた悠悟さんは、ピッタリと俺にくっついてモブの誓いを立てた俺の拳にキスをして上から握ってきた。
俺は頭の中いっぱいに疑問符を浮かべて悠悟さんの顔を見つめ返すことしかできなかった。だって悠悟さんは契約に操られたせいで俺を構っていたわけで、もう興味なんて持つはずもないのに。
「蛍、甘いもの、好き?」
悠悟さんに握られた反対の手にある、カラメルソースの一滴も残さず食べ尽くされたプリンのカップを見ながら、そう問いかけられた。
事態が飲み込めずとりあえずコクコクと頷いた俺に、悠悟さんは
「スペイン、たくさん、おいしいdulces」
と、スイーツよりもよっぽど甘く蕩けそうな微笑みを向けられた。普段は凛々しい目元を優しく緩めた美しい顔が徐々に近づいてくる。悠悟さんの高い鼻の先が俺の鼻先に触れそうな距離で囁かれた。
「matrimonio前に、遊びきて。両親に、会ってほしい」
癖なのか、悠悟さんはまた俺の左の薬指を撫でてそこに口付けた。
その近すぎる距離に焦った心臓が跳ね上がったが、それよりも俺は悠悟さんの放った台詞に驚いて言葉を失っていた。
遊びに来てって。両親に会って、って。
それって、もしかして……
俺と友達を続けてくれるってことなのでは!?
悠悟さんの俺への好意は、ラブではなくてライクだから契約解除の影響を受けなかったんだろうか。理由はどうあれ、背景に同化するモブこと俺を無視することなくこうして構ってくれることが嬉しくて堪らなくなって、俺は満面の笑顔で何度も頷いていた。
「Oh, qué encantadora eres. Todas las diosas están celosas de ti. Eres mi sol, mi mundo, mi todo. Quiero secuestrarte ahora mismo y llevarte a España. No puedo esperar a tenerte toda para mí(あぁなんて愛らしいんだ。全ての神が君に嫉妬する。君は僕の太陽、僕の世界、僕の全て。今すぐ君をスペインに攫ってしまおうか。早く君を僕だけのものにしたい)」
感極まったのかまた悠悟さんは流れるようなスペイン語を紡いでいるが、もちろんなに一つ言っていることはわからない。ただ諦めていた友情が続いたことが嬉しくて笑顔のまま悠悟さんの話に適当に相槌を打っていると、悠悟さんが両手を大きく広げその胸にがっしりと抱きしめられた。スキンシップの激しさも健在だなと苦笑いを浮かべていたのだが、至近距離から見下ろしてくる悠悟さんの目はとろりと熱に浮かされたようで、男らしい厚めの唇が自然な動作で迫ってくる。
え、え、待て待て。スペインの親愛行動さすがに激しすぎてついていけないんだが!? と腕の中でもがいていると
「おいこら待て、ずるいぞ悠悟」
俺の首に後ろから乱暴に腕が回って、ぐいと引っ張られた。力が緩んだ悠悟さんの胸からは脱出できたが、思い切り喉を締められ、ぐぇっと声を漏らして振り返った。するとそこにいたのは、むすっと唇を突き出した光希先輩だった。相変わらず顔は満点の美少女だが、それに似つかわしくないガチガチの逞しい腕が俺を持ち上げんばかりに引き上げ、いよいよ喉に食い込んで目の前が白くなってくる。慌てて光希先輩の腕を力なく叩いた。
「あぁ、大丈夫か?」
大丈夫じゃないですね。大丈夫か大丈夫じゃないかと聞かれれば0:10くらいで全く大丈夫じゃないですね!
俺は思い切りむせながら喉をさすった。軽く死にかけたんですけども!
恨みがましく見る俺に、カラカラと笑った光希先輩が
「悪い悪い。でも朝比奈も悪いんだぞ。放課後の試着の打ち合わせを昼休みにって約束だっただろ。教室にいないし、探したんだからな」
そういえば昨日会った時にそんな話を聞いたような気もする。だが明日になれば関係のないことだと思っていたから軽く聞き流して――って、そうだ。呪いの契約は解約したはずなのに、どうして光希先輩がここにいるんだ。
訝しんで首を傾げている俺の隣に、遅れて来たらしい皐希先輩が腰掛けた。俺の座るベンチは、左側はガタイのいい悠悟さんが半分以上占領しているし、右側は荷物があってほとんど座るスペースもないのに、そこにちょこんと収まりきっているのを見ると皐希先輩の華奢さを思い知らされる。こんなに小さく可愛らしいのに俺を引きずる力はあるというのは謎だ。
「ほら、見て。持って来ちゃった。蛍くんに似合いそうでかわいいでしょ」
そう言って花が綻ぶような笑顔で美少女力を遺憾無く発揮した皐希先輩は、俺に手中の箱を見せた。上品なベルベット張りの箱の中に、下品の極みのような貞操帯が鎮座していた。
可愛い皐希先輩の笑顔とエグい貞操帯のコラボに脳がバグって箱をガン見していると、興味津々だとでも勘違いしたらしい光希先輩が何やら黒い紐状の物を取り出してきて
「オプションでこれも取り付けられるんだ。こうしてディルド固定もできる」
すごいだろ、と嬉しそうに笑い、紐についている輪っかに指を突っ込み始めた。汚れを知らないような無邪気な顔で妙にリアルな動きを再現するので、俺の脳はバグったまま機能を停止した。シャットダウンしたい。再起動したくない。
逢坂兄弟がキャッキャと楽しそうに笑い合う、映像だけは美しい光景を無の心で眺めていると、左からぬっと手が伸びてきて皐希先輩の持つ箱の蓋が音を立てて閉じられた。
「Deja de mostrarle esta porquería a mi amante(僕の恋人にこんな汚物を見せるのはやめてくれ)」
悠悟さんはそう言って皐希先輩、次に光希先輩を嗜めるように睨んだ。
「は? なに言ってんの、悠悟」
大きな目をさらに大きくして、光希先輩が瞬きを繰り返す。
「蛍 es el que se casará conmigo. No puedo perdonarte lo que le hiciste.(蛍は僕の伴侶だ。君たちの彼への行いは看過できない)」
悠悟さんが何事かを言い返すと、一気に辺りの温度が下がった気がした。
「……もう一回言うぞ。なに、言ってんの、悠悟」
オクターブ下がった声で同じ言葉を放つ光希先輩も怖いが、それ以上に満面の笑みを浮かべたままなにも言わない皐希先輩がとにかく怖い。段々その笑みが深くなっていくのは恐怖しかない。
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悠悟さんは悠悟さんで、僅かに眉間に皺を寄せたまま一歩も引く気はないようだし、そもそもこの事態を引き起こした悠悟さんの発言の中に俺の名前があったような気がするしで、俺はぎゅうぎゅうと胃が引き絞られている心地だった。
もう誰でもいいからこの空気をなんとかしてくれ!
俺は神に祈った。心の底から祈った。
そうしたら、奇跡が起きたのだ。
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場違いに間延びした声が聞こえてきた。もう見なくてもわかる。間違いない、城之内先輩だ。
確かに誰でもいいとは言った。
言ったが、断言する。城之内先輩、お前はダメだ。
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お読みいただきありがとうございます!
ご感想等頂けると嬉しいです。マシュマロもあります。(マシュマロのお返事はログインまたはtwitterにてご確認お願いします🙇♀️)
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