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38.モブがモブに戻った日
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「もしもーし。どうもー。お疲れ様ですー」
ひどく事務的で感情のこもっていない挨拶が聞こえ、ふっと意識が覚醒した。この声は忘れもしない、あのイケメン天界人だ。
真っ暗な空間で辺りを見渡せば、前回と同じように自分の周りだけがぽっと明るくなった。
目の前には昨日と同じ姿で金髪碧眼のイケメンが立っている。ただ、表情は戸惑ったような苦笑いを浮かべていた。
「いやぁ"そんなバナナ"って、面白いですね」
そう言って、アハハと乾いた笑いを零して指先だけをパチパチと合わせて見せた。しかしイケメンの顔には面白くもなんともないけど笑わなければという使命感が如実に表れている。
……こんな屈辱は初めてだ。
「いえ、あれは偶然の産物で……」
「"そんな馬鹿な"と"バナナ"をかけているんですよね? こんな場所にバナナがあるわけがないという驚きを端的に表現した高度なギャグで、実によくできています」
「もうやめてくださいっ!!」
自分でもびっくりするくらい大きな声が出てしまった。
意図せず発生した、一周してもはや斬新さすら感じる化石ギャグを苦し紛れに褒められた挙句、詳しく解説されるというこの拷問はなんだ。この人は天界の人ではなかったのか。鬼畜の所業ぞ。
羞恥にぷるぷると震える俺がどう映ったのかはわからないが、ご謙遜を、とイケメンは含み笑いで言ってから小さく咳払いをし、
「それで、契約の件ですが。いかがでしょう?」
単刀直入にそう切り出した。
俺は俯けていた顔をはっと持ち上げた。
心は決めていたつもりだが、一瞬だけ言葉を発するのに躊躇する。
明日からきっとガラリと世界が変わる。この数日で知り合えた人とはきっともう目が合うことすらないはずで、ここまで築き上げてきた友人との信頼関係もなくなるのかもしれない。
解約せずとも、寄せられている好意には応えられないときちんと伝えれば、友人として、後輩として、新たな関係を作ることもできるのではないか。そんな打算的な考えがよぎる。モブの俺では一生知り合えないような人たちと友人になれば、俺の輝かしい人生が始まったりして。そんな情けない夢を見たりもする。
でも、やっぱり――。
「解約、します」
やっぱり、これは自然なことではないんだ。
契約を続けて友人になれたとしても、それは先輩たちの優しさを、友人たちの信頼を裏切る行為だ。チートを使って心を操っているのと同じなのだから。
人として問題点が多い人がほとんどだけれど、それを俺に晒してくれた相手の真摯な気持ちを踏みにじってはいけないと思うのだ。
俺は生まれてこの方生粋のモブとして生きてきて、人より特別劣ったところがない分、特別優れたところもない。だから、モブらしく堅実に、身の丈に合った生き方をしようという信念を持っている。唯一人に誇れるとしたら、その愚直さかもしれない。
モブにチートは似合わない。俺は俺らしく、モブがモブであるために、元の生活に戻るのが一番なのだ。
イケメンは俺の覚悟を計るように、じっと目を見つめてきたが、イケメンの直視に耐えられず右往左往する俺の視線を見て
「わかりました」
と頷いた。
うん、自分でもここは力強い揺るぎない視線で相手を見つめ返すのがセオリーだと思うが、それは主人公のセオリーであってモブの仕事ではない。要するに、これがモブのポテンシャルというやつなので、イケメンはそのちょっと憐れんだような微笑みをやめてくれるかな!?
「では、こちらにサインを。解約は今夜、日付変更と同時に行います。ご利用ありがとうございました」
促されるままに書類に署名をすれば、イケメンはまた事務的な挨拶を述べ儀礼的に頭を下げた。つられて俺も会釈をする。
すぐに顔を上げたイケメンは、思い出したとばかりにぽんと手を打って、おもむろに口を開いた。
「あぁ、そうそう。昨日バナナの皮はもう古いとうかがったので天界営業部と会議を持ちまして、バナナの代わりにこれらを使用するのが昨今の流行との案が出たのですが。いかが思われますか」
そう言ってイケメンは、どこからかペンとパイナップルとリンゴを取り出した。
「…………いいんじゃないっすか」
もはやどこからツッコめばいいのかわからず、適当に頷いた俺を誰も責めることはできないだろう。次に天界に呼び出された人に全てを託そうと思う。どうやら天界と下界では数年単位の時差があることだけは理解した。
俺の無感情の言葉に、イケメンは満足そうに笑顔を浮かべ
「ありがとうございます。では、朝比奈蛍様、お元気で」
そう言った言葉が大きく響き、辺りは真っ暗になる。
再び光を感じて瞼を開けると、リビングの床で目が覚めた。敷いてあるラグのおかげか、無意識に受け身でも取ったのか、前回ほどの痛みはなく少し背中が軋む程度だった。ぼんやりとする頭で時計を見れば既に夕方だった。ずいぶん長く意識を失っていたようだ。体への負担は少なかったが、脳への影響は大丈夫なのだろうか。俺は不安になりつつも潰れたバナナの皮をゴミ箱に捨て、どっかりとソファに腰掛ける。
つい先ほど大きな決断をしたはずだが、その実感はない。さっきのイケメンも、なんならここ数日間の出来事も全部夢だったのではないかとすら思えてくる。明日からまた学校か、といつもと変わらない気だるさだけを感じていた。
腹も空いていないし、なんだか疲れも取れないので、シャワーを浴びてその日は早々に寝てしまったのだった。
そして、翌朝月曜日。新たな一週間の始まりは、先週までとは全く違う世界になっているのだろう。
悲観的な感情はなく、むしろすっきりとした心持ちだった。自然な流れに身を任せただけ、元に戻っただけ。俺はそれを願っていたはずだと思えば落ち着きさえする。
部屋にはすでに颯真の姿はなかった。風紀委員の仕事があると言っていた気がする。
俺はあまり食欲が湧かず、朝食も取らずに寮の部屋を出た。
登校する生徒たちの群衆にモブらしく溶け込んで校舎に入る。いつもなら監視でもしているのか、どこからともなく篁先輩が現れて教室まで警護という名の針のむしろプレイを強要されるのだが、今日は静かなものだ。
やはり昨日までとは違うようだと、俺は一人納得していた。
みんなにとってはただの月曜日。まだ眠そうなクラスメイトたちに軽く挨拶をして席に着く。ノレンは今日も生徒会の仕事があるのか、教室にいないようだ。
昨日の課題を確認していると、朝練が終わったらしい草太が教室に入ってきた。いつものように
「おはよう」
と挨拶すれば、草太からはどこかぎこちなく
「……あ、うん」
と返され、俺に近づくこともなく教室を出て行くと授業が始まるまで戻ってこなかった。いつもなら俺の前の席を陣取って、その席の持ち主が苦々しく「どいてくれ」と言ってくるまで、だらだらと俺を構い倒す草太が、だ。
草太は以前からの友人だし、大丈夫かもしれないという淡い期待は潰えた。覚悟していたとはいえ、これはなかなかに堪えるなと、俺は零れそうになる溜息を耐えて課題のテキストに目を落とした。もちろん何も頭に入ってこないが、そうでもしないと情けない心に負けてしまいそうだったから。
そうして、何事もなく授業を終え、昼休みを迎えた。
何事もなく、という当たり前の日常が実は久しぶりだったのだと改めて気づいた。これまでは休み時間の度に入れ替わり立ち替わり生徒会役員が教室に訪れ、その度に俺はざわめく教室の中で顔と胃を引き攣らせていた。移動教室ともなれば颯爽と篁先輩が現れぴったりくっついて俺の精神を殺しにくるし、一人でいる時を狙ってノレンが俺様会長ペルソナを被って迫ってくるしで気の休まる時間なんてなかったのだ。
中庭のベンチに座ってぼんやりと空を見上げる。本来のモブの生活はこんなにも静かだったんだなぁと、頭上をのどかに飛び交うスズメを見ながら呆けていた。
これでいいんだ。静かすぎて退屈なくらいが、俺にはちょうどいい。そのはずなんだ。
こうして、激動の日々は唐突に終わりを迎え、俺は名もなきただのモブに戻った。
……はずだった。
ひどく事務的で感情のこもっていない挨拶が聞こえ、ふっと意識が覚醒した。この声は忘れもしない、あのイケメン天界人だ。
真っ暗な空間で辺りを見渡せば、前回と同じように自分の周りだけがぽっと明るくなった。
目の前には昨日と同じ姿で金髪碧眼のイケメンが立っている。ただ、表情は戸惑ったような苦笑いを浮かべていた。
「いやぁ"そんなバナナ"って、面白いですね」
そう言って、アハハと乾いた笑いを零して指先だけをパチパチと合わせて見せた。しかしイケメンの顔には面白くもなんともないけど笑わなければという使命感が如実に表れている。
……こんな屈辱は初めてだ。
「いえ、あれは偶然の産物で……」
「"そんな馬鹿な"と"バナナ"をかけているんですよね? こんな場所にバナナがあるわけがないという驚きを端的に表現した高度なギャグで、実によくできています」
「もうやめてくださいっ!!」
自分でもびっくりするくらい大きな声が出てしまった。
意図せず発生した、一周してもはや斬新さすら感じる化石ギャグを苦し紛れに褒められた挙句、詳しく解説されるというこの拷問はなんだ。この人は天界の人ではなかったのか。鬼畜の所業ぞ。
羞恥にぷるぷると震える俺がどう映ったのかはわからないが、ご謙遜を、とイケメンは含み笑いで言ってから小さく咳払いをし、
「それで、契約の件ですが。いかがでしょう?」
単刀直入にそう切り出した。
俺は俯けていた顔をはっと持ち上げた。
心は決めていたつもりだが、一瞬だけ言葉を発するのに躊躇する。
明日からきっとガラリと世界が変わる。この数日で知り合えた人とはきっともう目が合うことすらないはずで、ここまで築き上げてきた友人との信頼関係もなくなるのかもしれない。
解約せずとも、寄せられている好意には応えられないときちんと伝えれば、友人として、後輩として、新たな関係を作ることもできるのではないか。そんな打算的な考えがよぎる。モブの俺では一生知り合えないような人たちと友人になれば、俺の輝かしい人生が始まったりして。そんな情けない夢を見たりもする。
でも、やっぱり――。
「解約、します」
やっぱり、これは自然なことではないんだ。
契約を続けて友人になれたとしても、それは先輩たちの優しさを、友人たちの信頼を裏切る行為だ。チートを使って心を操っているのと同じなのだから。
人として問題点が多い人がほとんどだけれど、それを俺に晒してくれた相手の真摯な気持ちを踏みにじってはいけないと思うのだ。
俺は生まれてこの方生粋のモブとして生きてきて、人より特別劣ったところがない分、特別優れたところもない。だから、モブらしく堅実に、身の丈に合った生き方をしようという信念を持っている。唯一人に誇れるとしたら、その愚直さかもしれない。
モブにチートは似合わない。俺は俺らしく、モブがモブであるために、元の生活に戻るのが一番なのだ。
イケメンは俺の覚悟を計るように、じっと目を見つめてきたが、イケメンの直視に耐えられず右往左往する俺の視線を見て
「わかりました」
と頷いた。
うん、自分でもここは力強い揺るぎない視線で相手を見つめ返すのがセオリーだと思うが、それは主人公のセオリーであってモブの仕事ではない。要するに、これがモブのポテンシャルというやつなので、イケメンはそのちょっと憐れんだような微笑みをやめてくれるかな!?
「では、こちらにサインを。解約は今夜、日付変更と同時に行います。ご利用ありがとうございました」
促されるままに書類に署名をすれば、イケメンはまた事務的な挨拶を述べ儀礼的に頭を下げた。つられて俺も会釈をする。
すぐに顔を上げたイケメンは、思い出したとばかりにぽんと手を打って、おもむろに口を開いた。
「あぁ、そうそう。昨日バナナの皮はもう古いとうかがったので天界営業部と会議を持ちまして、バナナの代わりにこれらを使用するのが昨今の流行との案が出たのですが。いかが思われますか」
そう言ってイケメンは、どこからかペンとパイナップルとリンゴを取り出した。
「…………いいんじゃないっすか」
もはやどこからツッコめばいいのかわからず、適当に頷いた俺を誰も責めることはできないだろう。次に天界に呼び出された人に全てを託そうと思う。どうやら天界と下界では数年単位の時差があることだけは理解した。
俺の無感情の言葉に、イケメンは満足そうに笑顔を浮かべ
「ありがとうございます。では、朝比奈蛍様、お元気で」
そう言った言葉が大きく響き、辺りは真っ暗になる。
再び光を感じて瞼を開けると、リビングの床で目が覚めた。敷いてあるラグのおかげか、無意識に受け身でも取ったのか、前回ほどの痛みはなく少し背中が軋む程度だった。ぼんやりとする頭で時計を見れば既に夕方だった。ずいぶん長く意識を失っていたようだ。体への負担は少なかったが、脳への影響は大丈夫なのだろうか。俺は不安になりつつも潰れたバナナの皮をゴミ箱に捨て、どっかりとソファに腰掛ける。
つい先ほど大きな決断をしたはずだが、その実感はない。さっきのイケメンも、なんならここ数日間の出来事も全部夢だったのではないかとすら思えてくる。明日からまた学校か、といつもと変わらない気だるさだけを感じていた。
腹も空いていないし、なんだか疲れも取れないので、シャワーを浴びてその日は早々に寝てしまったのだった。
そして、翌朝月曜日。新たな一週間の始まりは、先週までとは全く違う世界になっているのだろう。
悲観的な感情はなく、むしろすっきりとした心持ちだった。自然な流れに身を任せただけ、元に戻っただけ。俺はそれを願っていたはずだと思えば落ち着きさえする。
部屋にはすでに颯真の姿はなかった。風紀委員の仕事があると言っていた気がする。
俺はあまり食欲が湧かず、朝食も取らずに寮の部屋を出た。
登校する生徒たちの群衆にモブらしく溶け込んで校舎に入る。いつもなら監視でもしているのか、どこからともなく篁先輩が現れて教室まで警護という名の針のむしろプレイを強要されるのだが、今日は静かなものだ。
やはり昨日までとは違うようだと、俺は一人納得していた。
みんなにとってはただの月曜日。まだ眠そうなクラスメイトたちに軽く挨拶をして席に着く。ノレンは今日も生徒会の仕事があるのか、教室にいないようだ。
昨日の課題を確認していると、朝練が終わったらしい草太が教室に入ってきた。いつものように
「おはよう」
と挨拶すれば、草太からはどこかぎこちなく
「……あ、うん」
と返され、俺に近づくこともなく教室を出て行くと授業が始まるまで戻ってこなかった。いつもなら俺の前の席を陣取って、その席の持ち主が苦々しく「どいてくれ」と言ってくるまで、だらだらと俺を構い倒す草太が、だ。
草太は以前からの友人だし、大丈夫かもしれないという淡い期待は潰えた。覚悟していたとはいえ、これはなかなかに堪えるなと、俺は零れそうになる溜息を耐えて課題のテキストに目を落とした。もちろん何も頭に入ってこないが、そうでもしないと情けない心に負けてしまいそうだったから。
そうして、何事もなく授業を終え、昼休みを迎えた。
何事もなく、という当たり前の日常が実は久しぶりだったのだと改めて気づいた。これまでは休み時間の度に入れ替わり立ち替わり生徒会役員が教室に訪れ、その度に俺はざわめく教室の中で顔と胃を引き攣らせていた。移動教室ともなれば颯爽と篁先輩が現れぴったりくっついて俺の精神を殺しにくるし、一人でいる時を狙ってノレンが俺様会長ペルソナを被って迫ってくるしで気の休まる時間なんてなかったのだ。
中庭のベンチに座ってぼんやりと空を見上げる。本来のモブの生活はこんなにも静かだったんだなぁと、頭上をのどかに飛び交うスズメを見ながら呆けていた。
これでいいんだ。静かすぎて退屈なくらいが、俺にはちょうどいい。そのはずなんだ。
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