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30.青春ははたから見てる方がいい
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雪にはあの後すぐにメッセージを送ってみたが既読が一向につかない。
確証を得たわけではないが、もしかしたら颯真の他にも解約することで関係が変わってしまう人がいるかもしれない。それに、振り回されて困っていたのは事実だが、生徒会の面々や篁先輩とはきっと二度と話をする機会もなくなるのだろう。そう思うと、なんだかもやもやとしてきて昨夜はあまり眠れなかった。
日曜日というのに颯真は朝早くから部活に出て行った。俺は何もする気にならなくて、自室でぼんやりと過ごしていた。それに、いつバナナの皮が現れるかと思うと恐ろしくて、おいそれと外出なんてできない。二日連続であんな衝撃を頭に受けて、そのまま天界から旅立ちコースなんてことはないんだろうか。……怖いから考えるのをやめよう。最悪の想像を無理やり脳内から追い出すように、そういえば明日提出の課題があったなと珍しく机に向かってみたのだが。……ない。課題のテキストが机にも本棚にも鞄にもどこにもない! これはまさか、学校に忘れたな?
今日はなるべく引きこもっていたかったが仕方がない。俺は学校へ向かうことにした。
さっさと行ってさっさと帰ってこようと思っていたのだが、教室の机の中を探しても目的のテキストは見つからなかった。困ったなと教室でぼんやり佇んでいるとグラウンドからは運動部の元気な声が聞こえてくる。全寮制だからか、日曜日でも部活動は盛んだ。そこで、ふと閃いた。今日は草太も部活に来ているだろうから、草太に聞いてみよう。もし課題が終わっていたら草太のテキストを借りればいいし、終わってなければ一緒にやろうと俺は体育館へ足を向けた。
お金持ち学園のここビーエル学園では体育館だけでも四つある。その中でも一番大きい第一体育館を使っているのが成績優秀なバスケ部だ。近づいていくとボールが床に跳ね返るダムダムという音が響いてくる。開け放たれた入り口からそっと中を覗いてみた。本格的な試合形式の練習をしていたようで、応援の声、ボールの音、床に擦れるシューズの音というスポ根アニメで見たようないかにも青春っぽいノイズに少し感動した。俺とは無縁の世界だなと少し憧れる。かと言って運動部なんて絶対入らないけど。家で寝ていたいからな!
部員以外の生徒も試合を見に来ているようで俺と同じように入り口や二階のスタンドから声援を飛ばしている。そんな彼らの視線は草太に集中していた。確かにさすがエースだけあって草太の動きは見る人の目を奪う。ボールが飛んでいく先にはいつも草太がいるし、ドリブルする姿もシュートする姿もきれいだなと思う。っていうか、普段ぼんやりしているイメージが強いけど、こうして見るとやっぱり顔がいいんだよなぁ! そりゃ男子校なのに黄色い声が飛びますよ。なんなの、この学校学力とは別に顔面偏差値枠とかあるの? 俺の隣で試合を見ていた下級生らしい二人組は「草太先輩かっこいい」と、はわわしながら呟いている。はわわって本当にする奴いるんだな、って俺は別の感動もしていた。
試合が終わると休憩時間になり、その場で休む者と体育館から出て行く者とそれぞれだ。草太は一人でシュートの練習を続けていたが、俺に気がつくとこちらに走って来た。満面の笑顔で寄ってこられ、俺の隣の下級生ズが高い声で叫んでいた。モブの俺が"かっこいい草太先輩”を呼びつけるなんてなんだかとても申し訳ない気分になり、草太を連れてそそくさとその場を離れたのだった。
水飲み場で蛇口の水を頭から被り、その後プルプルと頭を振った草太に、犬じゃないんだからというツッコミを入れようとしたのだが、水も滴るスポーツイケメンのその姿に
「アオハルかよ……」
俺は眩しいものを見るような目で呟いてしまった。安西先生……バスケがした……くはならないな、やっぱり。うん。休みの日にベッドでゴロゴロしながらソシャゲ脳死周回するの最高。
「蛍が見に来てくれるなんて珍しいね! どうしたの? 試合見てくれた!?」
草太は随分機嫌が良さそうだった。試合に勝てたからだろうか。
「見た見た。草太かっこよかったよ」
そう答えると、草太の尻尾が喜びにぶんぶんと振られる幻想が見えた。さっきの様子なら「かっこいい」なんて言われ慣れてるだろうに、何回言われても嬉しいものなんだな。イケメンもモブも同じ男、根底では一緒なのだと思うと親近感が湧いた。草太のこういう飾らないところが俺はとても好きだ。
「明日提出の課題のテキストがなくてさ。草太もし終わってたら貸してほしくて」
「あぁ! 俺間違えて蛍のテキスト持って帰っちゃったんだ~。だから俺の机に今日入れといた」
「いや、なんでだよ」
……おかしいだろ。それ俺が聞きに来なかったらどうするつもりだったんだ。気づいた時点で連絡がほしかったな!? うん、でもまぁ、草太はこういうちょっと……かなり抜けてるところがあるけど、その抜けてる部分に癒されたりもするしなぁ。
俺は肩を落とし一つ溜息を吐くと、わかった、とだけ言った。草太は俺の脱力の理由もよくわからないようで、きょとんと首を傾げている。その表情で、悪気がないのがありありと分かる。なんだかんだでこいつとの付き合いも長いからな。
そこでふと気づく。昼休みは大体一緒にいたから、草太の目の前で色んな物を飲み食いしてきた。ということは、変化は見られないけど、もしかしたら草太にもあの呪いのような契約の効果が出ている可能性がある。だとすれば、入学以来の草太との友情も突如消えてしまうかもしれないのか。
「蛍? 何かあった?」
草太の朗らかな笑顔を見つめたまま動けなくなってしまった俺に、草太が心配そうな顔をする。なんでもない、と取り繕って小さく答えたものの、草太は、はっとしたように眉間に微かな皺を刻んだ。
「もしかして……生徒会のこと? 明日までに返事するんでしょ? ……入るの? 生徒会」
「いや、入らないよ」
そう答えると、草太は見るからにほっとして眉間を緩めた。複雑な思いを抱えたままの俺は、草太とどう接したらいいかわからなくなって、逃げるように踵を返すと、じゃあな、とぶっきらぼうに挨拶だけして教室に向かうことにした。その俺の背中に、後ろから草太が覆いかぶさってきた。
ねぇ、知ってる? イケメンって汗の匂いも臭くないんだって。
俺の頭の中で緑色の豆みたいな犬みたいな何かが、そんなプチ情報を教えてくれた。いくら水を被ったとはいえ、練習直後で汗まみれのはずだが、草太からはむしろいい香りさえする。一体どういうことだ。じゃああの更衣室の鼻を覆いたくなる臭いは全て俺たちモブのせいだっていうのか、この世はどこまで俺たちを苦しめれば気が済むのか……!
草太は長身を自慢したいのか俺の肩に顎を乗せ背中にもたれかかり、腕を俺の腹の前で組む。これではまるで抱きしめられているかのようだ。
「よかった……」
安堵から出たのだろう、吐息まじりに呟いた草太の声がちょうど耳元で聞こえて思わずどきりとしてしまう。耳がくすぐったい。
「大げさかよ」
「大げさじゃないよ! 俺にとっては、すごく大事なことだから。……蛍のことは、一番大事なことだから」
いつもの草太の柔らかな声と違って、熱を帯びた真摯な声音に、俺は言葉に詰まってしまった。友情に厚い草太の素直な気持ちなのかもしれないが、いつにないスキンシップに恥ずかしくなった俺は、誤魔化すように笑って、するりとその腕の中から逃げ出した。草太は少し不服そうな顔をしたが、追ってくることはしなかった。
「ま、また明日な!」
「……うん、また明日ね」
手を振ってそそくさとその場を後にする。途中一度だけ振り返った時に見えた草太は、随分と切なげな視線で俺を見つめていた。
うん……。草太ってこんなスキンシップしてくる奴だったかな。こんな意味深なこと言う奴だったかな。やっぱり雪の契約のせいで――。
そう結論づけようとした思考を無理矢理ストップさせて、俺は無心を努め教室へ向かうことにした。
考えたら、辛くなるから。
確証を得たわけではないが、もしかしたら颯真の他にも解約することで関係が変わってしまう人がいるかもしれない。それに、振り回されて困っていたのは事実だが、生徒会の面々や篁先輩とはきっと二度と話をする機会もなくなるのだろう。そう思うと、なんだかもやもやとしてきて昨夜はあまり眠れなかった。
日曜日というのに颯真は朝早くから部活に出て行った。俺は何もする気にならなくて、自室でぼんやりと過ごしていた。それに、いつバナナの皮が現れるかと思うと恐ろしくて、おいそれと外出なんてできない。二日連続であんな衝撃を頭に受けて、そのまま天界から旅立ちコースなんてことはないんだろうか。……怖いから考えるのをやめよう。最悪の想像を無理やり脳内から追い出すように、そういえば明日提出の課題があったなと珍しく机に向かってみたのだが。……ない。課題のテキストが机にも本棚にも鞄にもどこにもない! これはまさか、学校に忘れたな?
今日はなるべく引きこもっていたかったが仕方がない。俺は学校へ向かうことにした。
さっさと行ってさっさと帰ってこようと思っていたのだが、教室の机の中を探しても目的のテキストは見つからなかった。困ったなと教室でぼんやり佇んでいるとグラウンドからは運動部の元気な声が聞こえてくる。全寮制だからか、日曜日でも部活動は盛んだ。そこで、ふと閃いた。今日は草太も部活に来ているだろうから、草太に聞いてみよう。もし課題が終わっていたら草太のテキストを借りればいいし、終わってなければ一緒にやろうと俺は体育館へ足を向けた。
お金持ち学園のここビーエル学園では体育館だけでも四つある。その中でも一番大きい第一体育館を使っているのが成績優秀なバスケ部だ。近づいていくとボールが床に跳ね返るダムダムという音が響いてくる。開け放たれた入り口からそっと中を覗いてみた。本格的な試合形式の練習をしていたようで、応援の声、ボールの音、床に擦れるシューズの音というスポ根アニメで見たようないかにも青春っぽいノイズに少し感動した。俺とは無縁の世界だなと少し憧れる。かと言って運動部なんて絶対入らないけど。家で寝ていたいからな!
部員以外の生徒も試合を見に来ているようで俺と同じように入り口や二階のスタンドから声援を飛ばしている。そんな彼らの視線は草太に集中していた。確かにさすがエースだけあって草太の動きは見る人の目を奪う。ボールが飛んでいく先にはいつも草太がいるし、ドリブルする姿もシュートする姿もきれいだなと思う。っていうか、普段ぼんやりしているイメージが強いけど、こうして見るとやっぱり顔がいいんだよなぁ! そりゃ男子校なのに黄色い声が飛びますよ。なんなの、この学校学力とは別に顔面偏差値枠とかあるの? 俺の隣で試合を見ていた下級生らしい二人組は「草太先輩かっこいい」と、はわわしながら呟いている。はわわって本当にする奴いるんだな、って俺は別の感動もしていた。
試合が終わると休憩時間になり、その場で休む者と体育館から出て行く者とそれぞれだ。草太は一人でシュートの練習を続けていたが、俺に気がつくとこちらに走って来た。満面の笑顔で寄ってこられ、俺の隣の下級生ズが高い声で叫んでいた。モブの俺が"かっこいい草太先輩”を呼びつけるなんてなんだかとても申し訳ない気分になり、草太を連れてそそくさとその場を離れたのだった。
水飲み場で蛇口の水を頭から被り、その後プルプルと頭を振った草太に、犬じゃないんだからというツッコミを入れようとしたのだが、水も滴るスポーツイケメンのその姿に
「アオハルかよ……」
俺は眩しいものを見るような目で呟いてしまった。安西先生……バスケがした……くはならないな、やっぱり。うん。休みの日にベッドでゴロゴロしながらソシャゲ脳死周回するの最高。
「蛍が見に来てくれるなんて珍しいね! どうしたの? 試合見てくれた!?」
草太は随分機嫌が良さそうだった。試合に勝てたからだろうか。
「見た見た。草太かっこよかったよ」
そう答えると、草太の尻尾が喜びにぶんぶんと振られる幻想が見えた。さっきの様子なら「かっこいい」なんて言われ慣れてるだろうに、何回言われても嬉しいものなんだな。イケメンもモブも同じ男、根底では一緒なのだと思うと親近感が湧いた。草太のこういう飾らないところが俺はとても好きだ。
「明日提出の課題のテキストがなくてさ。草太もし終わってたら貸してほしくて」
「あぁ! 俺間違えて蛍のテキスト持って帰っちゃったんだ~。だから俺の机に今日入れといた」
「いや、なんでだよ」
……おかしいだろ。それ俺が聞きに来なかったらどうするつもりだったんだ。気づいた時点で連絡がほしかったな!? うん、でもまぁ、草太はこういうちょっと……かなり抜けてるところがあるけど、その抜けてる部分に癒されたりもするしなぁ。
俺は肩を落とし一つ溜息を吐くと、わかった、とだけ言った。草太は俺の脱力の理由もよくわからないようで、きょとんと首を傾げている。その表情で、悪気がないのがありありと分かる。なんだかんだでこいつとの付き合いも長いからな。
そこでふと気づく。昼休みは大体一緒にいたから、草太の目の前で色んな物を飲み食いしてきた。ということは、変化は見られないけど、もしかしたら草太にもあの呪いのような契約の効果が出ている可能性がある。だとすれば、入学以来の草太との友情も突如消えてしまうかもしれないのか。
「蛍? 何かあった?」
草太の朗らかな笑顔を見つめたまま動けなくなってしまった俺に、草太が心配そうな顔をする。なんでもない、と取り繕って小さく答えたものの、草太は、はっとしたように眉間に微かな皺を刻んだ。
「もしかして……生徒会のこと? 明日までに返事するんでしょ? ……入るの? 生徒会」
「いや、入らないよ」
そう答えると、草太は見るからにほっとして眉間を緩めた。複雑な思いを抱えたままの俺は、草太とどう接したらいいかわからなくなって、逃げるように踵を返すと、じゃあな、とぶっきらぼうに挨拶だけして教室に向かうことにした。その俺の背中に、後ろから草太が覆いかぶさってきた。
ねぇ、知ってる? イケメンって汗の匂いも臭くないんだって。
俺の頭の中で緑色の豆みたいな犬みたいな何かが、そんなプチ情報を教えてくれた。いくら水を被ったとはいえ、練習直後で汗まみれのはずだが、草太からはむしろいい香りさえする。一体どういうことだ。じゃああの更衣室の鼻を覆いたくなる臭いは全て俺たちモブのせいだっていうのか、この世はどこまで俺たちを苦しめれば気が済むのか……!
草太は長身を自慢したいのか俺の肩に顎を乗せ背中にもたれかかり、腕を俺の腹の前で組む。これではまるで抱きしめられているかのようだ。
「よかった……」
安堵から出たのだろう、吐息まじりに呟いた草太の声がちょうど耳元で聞こえて思わずどきりとしてしまう。耳がくすぐったい。
「大げさかよ」
「大げさじゃないよ! 俺にとっては、すごく大事なことだから。……蛍のことは、一番大事なことだから」
いつもの草太の柔らかな声と違って、熱を帯びた真摯な声音に、俺は言葉に詰まってしまった。友情に厚い草太の素直な気持ちなのかもしれないが、いつにないスキンシップに恥ずかしくなった俺は、誤魔化すように笑って、するりとその腕の中から逃げ出した。草太は少し不服そうな顔をしたが、追ってくることはしなかった。
「ま、また明日な!」
「……うん、また明日ね」
手を振ってそそくさとその場を後にする。途中一度だけ振り返った時に見えた草太は、随分と切なげな視線で俺を見つめていた。
うん……。草太ってこんなスキンシップしてくる奴だったかな。こんな意味深なこと言う奴だったかな。やっぱり雪の契約のせいで――。
そう結論づけようとした思考を無理矢理ストップさせて、俺は無心を努め教室へ向かうことにした。
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