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28.フルコンプの罠
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「もしもーし。大丈夫ですか? ちょっと強くやりすぎたかな。こっち、こっちです」
遠くから聞きなれない声が聞こえてくる。
俺はぼんやりとした意識をその声に集中させた。すると真っ暗だった世界がろうそくが灯ったようにポッと明るくなった。
数度瞬きをして焦点を合わせると、床に座り込んでいる俺を上から覗き込んでいる人と目が合った。驚いて思わずのけぞる。目の前の人物は輝く金髪に澄んだ青い目を持つイケメンで、布を巻いただけの古代人のような服を身につけていた。え、誰? っていうかここどこ!?
俺達がいる辺りだけがほんのり明るいがその外側は真っ暗で、ここがどこなのか、どれほど広い場所なのかもわからない。そして何より朗らかな笑みを浮かべヒラヒラと手を振る怪しいこの外国人は誰だ。
「起きました? 朝比奈蛍さん?」
なぜ俺の名を……? 俺には外国人の知り合いなどいない。不審者を見る目つきの俺に、苦笑いを浮かべてその人は言った。
「怪しい者じゃないですよ~。先ほど寄鳥雪様から契約終了のお申し出があったので、一応ご本人の確認も必要なものですから」
「……雪?」
「あれ、やだな。もしかして雪様から聞いてません?」
いまだ訝しく相手を見つめたまま俺はゆっくりうなずいた。イケメン外国人は困ったように短くため息を吐いてから背筋を伸ばし一礼した。
「諸般の事情により雪様のご希望に基づいて蛍様の恋愛好感度、つもりモテ度を我々天界で操作しているんですけど、その件はご存知ですか?」
モテ度……? 天界……? 初耳だったらまず詐欺を疑うが、あいにく全く同じ話を以前雪から聞いている。身の回りに起きた異変とつじつまが合うとはいえ、あまりにファンタジーの世界で全ては信じられないと思ってはいたが、どう考えても普通の世界と違う場所に連れてこられ雪が言った通りの人物が言った通りの話をしていると信じざるを得ない。
俺は再度うなずいた。
「あ、それはよかった。それで、先ほど雪様からその契約の解約のお申し出がありまして、一応規則でご本人にも確認を取ることになっておりまして」
「解約に本人確認が必要なのに、契約には必要ないんですか?」
単純に疑問に思ったことを口にしただけなのだが、イケメン外国人は笑顔を引きつらせてぐっと言葉に詰まっていた。どうやら聞いてはいけないことだったようだ。痛々しい笑顔を張り付かせたまま動かなくなってしまったので、俺はそれ以上追求しないことにした。
「あの……でも雪からはフルコンプ……全員落とさないと解除されないって聞いてたんですけど」
「んー?」
イケメンは手元の資料をパラパラとめくっていたが、確認を終えると首を傾げて俺に向き直った。
「そういった特約はついてないですねぇ」
「……は?」
「雪様からは、蛍様が飲食している姿を見られると発動する、という条件の指定しかされてないです」
「…………はぁ!?」
騙された! 完全に騙された!! なにがフルコンプだ。ただの雪のBL趣味に付き合わされただけじゃないか! フルコンプのために頑張った俺の苦労は一体……。
それと飲食で発動ってのもなんなんだ一体。そんな条件があるなら教えてくれてもいいじゃないか! フルコンプよりそっちの回避に努力を傾けたかったよ俺は。たとえこれからの学園生活毎日ぼっち飯、最悪便所飯になろうとも俺はそっちの方がよかった!
悔しさにギリギリと拳を握りしめていると、ますます困ったように眉を下げるイケメンが「あの……」と窺うように声をかけてきた。
「どうも雪様と蛍様の間で契約に関して齟齬があったようですし、一度解約すると再契約はできませんので少しゆっくり考えてみてはどうでしょう」
「と言いますと?」
「そうですね……明日また伺いますのでその時お返事を聞かせてください」
騙された悔しさに我を忘れていたが、よく考えたらこの解約とやらは俺にとって願ってもないことではないだろうか。生徒会や風紀からの意味不明のアプローチが金輪際なくなるということで、つまり俺のモブ回帰という念願が叶うということじゃないか! 先延ばしにする理由などない!
「いえ、大丈夫です! 今すぐにでも解約しましょう!」
「しかし……」
「解約っ! したいっ! ですっ!」
イケメンはしばらく俺の必死な顔と手元の資料を何度も見比べていたが、うーんと唸ってから溜息と共に首を振った。なんで!
「解約後のクレーム本当に面倒くさいんで……あ、いえ、その。こういう恋愛に関する契約ですと解約後に後悔される方が多いんですよ。よく考えてみてください、これまで無条件に得られた好意や愛情が突然途絶えるんですよ? 人間不信になったり精神を病んでしまう方もいます。我々も人間には苦しみよりも救いを与えたいですから」
そう言ってイケメンは慈愛深く微笑んだが、最初に本音溢れちゃってるからね!? 今更取り繕っても、面倒くさいんだな、という感想しかこちらにはないですね!
反論してもどうせ無理なんだろうな、と思ったら一気に力が抜けた。
「あ、はい……了解ッス」
肩を落として俺はそう答えた。明日は日曜日だし、まぁ月曜日までに解約できれば目下最大の懸念事項である生徒会と風紀の入会問題は立ち消えるだろう。一日くらい延びてもいいか、と打算的に考えたのもある。
「ちなみに、雪が解約したいって言い出した理由ってなんですか?」
「”蛍受けは地雷だった”とのことです」
なるほどわからん。
ただ詳しく聞けば、俺が病室を出た直後に雪から申し出があったらしく、雪の体調に異常は見られなかったそうなので俺はほっと胸を撫でおろした。
「では明日、またバナナの皮を置いておきますのでよろしくお願いします」
「バナナ?」
聞き間違いかなと思って首を傾げたが、つられたようにイケメンも首を傾げたので問い直す。
「……どういう意味ですか?」
「あれ、先ほど気付きませんでしたか、バナナの皮。生きている人間に我々がコンタクトを取るには意識を断ち切った領域にアクセスしなきゃいけないんですけど、直接作用はできないのでバナナの皮を使って転倒、頭部強打の後に無意識にさせていただいてます。少し前は空から降ってくる大きな金盥とかも使ってたんですけどね、最近はどうも世情に合わないみたいで」
「バナナの皮もだいぶもう合わないですね……」
「えっそうなんですか!? 困ったなぁ」
天界の世情理解が昭和からアップデートされてないらしいという、どうでもいい豆知識を得てしまった。
しかしこの方法だと無意識程度で済まない場合もあるんじゃないだろうかと考えて、はっとして聞いてみた。
「じゃあ雪もバナナの皮で?」
「いえ、雪様は特例なので」
理不尽! なんであいつだけ特別扱いなの!? 顔? 顔がいいから? 顔がいいやつをバナナで転ばせるのはかわいそうだから!? っていうかそもそもなんで雪の願い事がすんなり天界に聞き入れられているのかも疑問だし、さてはあいつなにかしただろ。さっきから雪の名前出す度に妙にこの人表情固いからな。うちの従兄弟がなんかすみません。
憤っていたはずが、いつの間にか肩身の狭い思いで項垂れてしまった俺には構わず、イケメンは
「ではよく考えておいてくださいね」
と通る声で言った。その言葉の最後が空間に大きく反響したと思うと、辺りはまた突然真っ暗になった。
しばらくは目を閉じているのか開けているのかもわからない暗闇だったが、次第にぼんやりとまぶたの裏が明るくなるのを感じて、俺は目蓋を持ち上げた。すると、駅のホームの屋根を背景にして駅員さんが心配そうに俺を覗き込んでいた。俺が降りた電車がホームを走り去るところで、時間にしては数分の出来事だったようだ。慌てて立ち上がり、駅員さんに大丈夫だと伝えると逃げるように寮へ帰ったのだった。
遠くから聞きなれない声が聞こえてくる。
俺はぼんやりとした意識をその声に集中させた。すると真っ暗だった世界がろうそくが灯ったようにポッと明るくなった。
数度瞬きをして焦点を合わせると、床に座り込んでいる俺を上から覗き込んでいる人と目が合った。驚いて思わずのけぞる。目の前の人物は輝く金髪に澄んだ青い目を持つイケメンで、布を巻いただけの古代人のような服を身につけていた。え、誰? っていうかここどこ!?
俺達がいる辺りだけがほんのり明るいがその外側は真っ暗で、ここがどこなのか、どれほど広い場所なのかもわからない。そして何より朗らかな笑みを浮かべヒラヒラと手を振る怪しいこの外国人は誰だ。
「起きました? 朝比奈蛍さん?」
なぜ俺の名を……? 俺には外国人の知り合いなどいない。不審者を見る目つきの俺に、苦笑いを浮かべてその人は言った。
「怪しい者じゃないですよ~。先ほど寄鳥雪様から契約終了のお申し出があったので、一応ご本人の確認も必要なものですから」
「……雪?」
「あれ、やだな。もしかして雪様から聞いてません?」
いまだ訝しく相手を見つめたまま俺はゆっくりうなずいた。イケメン外国人は困ったように短くため息を吐いてから背筋を伸ばし一礼した。
「諸般の事情により雪様のご希望に基づいて蛍様の恋愛好感度、つもりモテ度を我々天界で操作しているんですけど、その件はご存知ですか?」
モテ度……? 天界……? 初耳だったらまず詐欺を疑うが、あいにく全く同じ話を以前雪から聞いている。身の回りに起きた異変とつじつまが合うとはいえ、あまりにファンタジーの世界で全ては信じられないと思ってはいたが、どう考えても普通の世界と違う場所に連れてこられ雪が言った通りの人物が言った通りの話をしていると信じざるを得ない。
俺は再度うなずいた。
「あ、それはよかった。それで、先ほど雪様からその契約の解約のお申し出がありまして、一応規則でご本人にも確認を取ることになっておりまして」
「解約に本人確認が必要なのに、契約には必要ないんですか?」
単純に疑問に思ったことを口にしただけなのだが、イケメン外国人は笑顔を引きつらせてぐっと言葉に詰まっていた。どうやら聞いてはいけないことだったようだ。痛々しい笑顔を張り付かせたまま動かなくなってしまったので、俺はそれ以上追求しないことにした。
「あの……でも雪からはフルコンプ……全員落とさないと解除されないって聞いてたんですけど」
「んー?」
イケメンは手元の資料をパラパラとめくっていたが、確認を終えると首を傾げて俺に向き直った。
「そういった特約はついてないですねぇ」
「……は?」
「雪様からは、蛍様が飲食している姿を見られると発動する、という条件の指定しかされてないです」
「…………はぁ!?」
騙された! 完全に騙された!! なにがフルコンプだ。ただの雪のBL趣味に付き合わされただけじゃないか! フルコンプのために頑張った俺の苦労は一体……。
それと飲食で発動ってのもなんなんだ一体。そんな条件があるなら教えてくれてもいいじゃないか! フルコンプよりそっちの回避に努力を傾けたかったよ俺は。たとえこれからの学園生活毎日ぼっち飯、最悪便所飯になろうとも俺はそっちの方がよかった!
悔しさにギリギリと拳を握りしめていると、ますます困ったように眉を下げるイケメンが「あの……」と窺うように声をかけてきた。
「どうも雪様と蛍様の間で契約に関して齟齬があったようですし、一度解約すると再契約はできませんので少しゆっくり考えてみてはどうでしょう」
「と言いますと?」
「そうですね……明日また伺いますのでその時お返事を聞かせてください」
騙された悔しさに我を忘れていたが、よく考えたらこの解約とやらは俺にとって願ってもないことではないだろうか。生徒会や風紀からの意味不明のアプローチが金輪際なくなるということで、つまり俺のモブ回帰という念願が叶うということじゃないか! 先延ばしにする理由などない!
「いえ、大丈夫です! 今すぐにでも解約しましょう!」
「しかし……」
「解約っ! したいっ! ですっ!」
イケメンはしばらく俺の必死な顔と手元の資料を何度も見比べていたが、うーんと唸ってから溜息と共に首を振った。なんで!
「解約後のクレーム本当に面倒くさいんで……あ、いえ、その。こういう恋愛に関する契約ですと解約後に後悔される方が多いんですよ。よく考えてみてください、これまで無条件に得られた好意や愛情が突然途絶えるんですよ? 人間不信になったり精神を病んでしまう方もいます。我々も人間には苦しみよりも救いを与えたいですから」
そう言ってイケメンは慈愛深く微笑んだが、最初に本音溢れちゃってるからね!? 今更取り繕っても、面倒くさいんだな、という感想しかこちらにはないですね!
反論してもどうせ無理なんだろうな、と思ったら一気に力が抜けた。
「あ、はい……了解ッス」
肩を落として俺はそう答えた。明日は日曜日だし、まぁ月曜日までに解約できれば目下最大の懸念事項である生徒会と風紀の入会問題は立ち消えるだろう。一日くらい延びてもいいか、と打算的に考えたのもある。
「ちなみに、雪が解約したいって言い出した理由ってなんですか?」
「”蛍受けは地雷だった”とのことです」
なるほどわからん。
ただ詳しく聞けば、俺が病室を出た直後に雪から申し出があったらしく、雪の体調に異常は見られなかったそうなので俺はほっと胸を撫でおろした。
「では明日、またバナナの皮を置いておきますのでよろしくお願いします」
「バナナ?」
聞き間違いかなと思って首を傾げたが、つられたようにイケメンも首を傾げたので問い直す。
「……どういう意味ですか?」
「あれ、先ほど気付きませんでしたか、バナナの皮。生きている人間に我々がコンタクトを取るには意識を断ち切った領域にアクセスしなきゃいけないんですけど、直接作用はできないのでバナナの皮を使って転倒、頭部強打の後に無意識にさせていただいてます。少し前は空から降ってくる大きな金盥とかも使ってたんですけどね、最近はどうも世情に合わないみたいで」
「バナナの皮もだいぶもう合わないですね……」
「えっそうなんですか!? 困ったなぁ」
天界の世情理解が昭和からアップデートされてないらしいという、どうでもいい豆知識を得てしまった。
しかしこの方法だと無意識程度で済まない場合もあるんじゃないだろうかと考えて、はっとして聞いてみた。
「じゃあ雪もバナナの皮で?」
「いえ、雪様は特例なので」
理不尽! なんであいつだけ特別扱いなの!? 顔? 顔がいいから? 顔がいいやつをバナナで転ばせるのはかわいそうだから!? っていうかそもそもなんで雪の願い事がすんなり天界に聞き入れられているのかも疑問だし、さてはあいつなにかしただろ。さっきから雪の名前出す度に妙にこの人表情固いからな。うちの従兄弟がなんかすみません。
憤っていたはずが、いつの間にか肩身の狭い思いで項垂れてしまった俺には構わず、イケメンは
「ではよく考えておいてくださいね」
と通る声で言った。その言葉の最後が空間に大きく反響したと思うと、辺りはまた突然真っ暗になった。
しばらくは目を閉じているのか開けているのかもわからない暗闇だったが、次第にぼんやりとまぶたの裏が明るくなるのを感じて、俺は目蓋を持ち上げた。すると、駅のホームの屋根を背景にして駅員さんが心配そうに俺を覗き込んでいた。俺が降りた電車がホームを走り去るところで、時間にしては数分の出来事だったようだ。慌てて立ち上がり、駅員さんに大丈夫だと伝えると逃げるように寮へ帰ったのだった。
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