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16.エレベーターを降りるとそこは、魑魅魍魎の国でした
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噂に違わぬ広々としたエレベーターホール。天井からはシャンデリアのような豪華な照明が吊り下がっている。敷かれている絨毯は毛足が長く、裸足で歩きたくなるほど。辺りには微かにバターの焦げる香りが漂っている。おそらく専属レストランの噂は本当だったのだろう。
思わず呆気にとられている俺をよそに先輩は歩き出す。力技で密着させられている俺も連れて行かれそうになるが、ここで流されては絶対にダメだ!
「ちがっ……間違えただけなので! お構いなく!」
俺は閉まろうとするエレベーターの扉に必死でしがみついた。扉が閉まり、俺の体に阻まれて再び開き、また閉まり、を繰り返している。
「初めてなんだね、大丈夫。優しくするよ?」
違うから! 気遣いをしてほしいのはそっちじゃないから! 俺のこの必死な形相見て! 抱かれたい奴のする顔じゃないでしょうが!
俺をエレベーターから引き剥がしたい先輩と、絶対に離したくない俺が揉めている内に、扉を閉められないエレベーターがエラー音を発した。突然大音量で響き渡る甲高い電子音にびっくりして、俺はうっかり手を離してしまった。その瞬間先輩に引き寄せられ、するすると扉が閉まっていく。すぐにエレベーターは下の階へと降りていった。
方舟は無慈悲にも俺を残して旅立った……。神よ、俺に大洪水に呑まれろというのですか。狂気の凶器を受け入れろとおっしゃるのか……!
力なくがっくりと床に手をついた。
あ、ふわふわぁ~……。
つい絨毯の見事な毛並みに癒されてしまった。なかなか立ち上がらない四つん這いの俺の姿を見て、
「え、ここでするの?」
と、少し戸惑った声を上げつつも早速ベルトに手をかける先輩を見て、俺は思った。
猿だ、と。
「綾ちゃんは倫理も理性も持ち合わせないお猿さんなんだね」
俺の想いを、少し高めの柔らかな声が代弁した。声のした方に目を遣れば、いつの間に近づいていたのか、すぐ側に膝を抱え座り込んでいた逢坂皐希先輩が小首を傾げて俺と城之内先輩を交互に見ていた。
「朝からうるさいと来てみればまたお前か、城之内」
低い声と共にエレベーターホールの奥の廊下から歩いてきたのは逢坂光希先輩だ。どうやら寝起きで不機嫌らしく、眉間に深い皺を刻み欠伸を噛み殺している。制服のシャツは第三ボタンまで開き、ネクタイも締めていない。きっちりブレザーまで着込んで笑顔を浮かべる皐希先輩とは対照的だ。一卵性双生児でも寝起きの良し悪しは違うんだな。
いや、そんなことよりこの危機的状況で逢坂兄弟に会えたのは天の助けだ。この勘違いポジティブ色魔から逃げるチャンスは今しかない。
俺は魅惑の絨毯から手を離しさっと立ち上がると逢坂兄弟の方へ逃げようとした。しかしそれより早く城之内先輩の腕が俺の腰に手を回す。
「俺の部屋はそっちじゃないよ」
ぎゅっと城之内先輩の方へ抱き寄せられてしまった。もがいているのにびくともしない。城之内先輩は線が細く見えるのに、腰に絡むその腕は思いの外太い。それでも諦めることなんて当然できずぐいぐい引っ張っていると、先ほどまでの馬鹿力が嘘のようにすい、と腕が体から離れた。見れば、城之内先輩の肩に皐希先輩の手が乗っていた。そして見間違えじゃなければ皐希先輩の細い指先が城之内先輩の肩に軋んだ音を立ててめり込んでいる。え、大丈夫? 肩が粉砕骨折しそうな勢いなんだけど……。
「何してるの?」
皐希先輩は相変わらず朗らかに城之内先輩に微笑んでいる。しかしその穏やかなはずの問いかける声の温度は、氷点下まで下がったようだった。
「その子は僕の王子様だよ。勝手に触ってもらったら困るな。さすがに笑えないよ」
笑えないと言いつつにこにこ笑っている皐希先輩は、目だけが笑っていない。じっと城之内先輩を見据える底冷えするような視線に、硬直してしまった体を強い力で引っぱられた。視界がぐるりと回って隣を見れば、先ほどまで寝ぼけ眼だった光希先輩が俺の肩に手を添え引き寄せていた。……逢坂兄弟って瞬間移動できるのかな。
「お前もぽやぽやしてんじゃねぇよ、相手は種馬も裸足で逃げ出す城之内なんだぞ。バカだバカだと思ってたがここまでバカだといっそ賞賛に値するバカだな、おめでとうバカ」
相変わらず可愛い顔に似合わない口汚い罵声を浴びせてくる光希先輩が、いっそ通常運転で安心する。
「そんなにガバガバになりたいわけ? 城之内なんかにヤられたら普通じゃイけない体に開発されるぞ」
光希先輩が俺のケツを見て眉を顰める。ガバガバは嫌だ! 思わず城之内先輩の股間を凝視してしまった。確かに昨日感じたあの凶悪な大きさではガバガバになるかもしれない。化け物を見るような目つきの俺に、城之内先輩が慌てたように両手を振る。
「いやいや待って。俺はプレイは至ってノーマルだから。性癖こじらせまくってるのそっちでしょ」
「ちょっと何言ってるかわかんない」
やっと城之内先輩の肩から手を離した皐希先輩が微笑んでいる。けどやっぱり目が笑ってないんだよなぁ!
「蛍くんのために首輪を常備してるのは普通じゃないからね?」
「……? ペットに首輪をつけるのは飼い主の義務だろう?」
光希先輩が心底意味がわからないと言うように、きょとんとあどけない顔をして小首を傾げた。その隣で皐希先輩も全く同じ表情仕草をする。こんな時に一卵性双生児らしいことしないで! 恐怖しかない! 王子様に首輪をつけるのがあなた方の常識か。
「百歩譲って首輪はファッションとしても、繋がってる鎖がガチのやつじゃん。寝室に鎖と餌皿はドン引き」
「……さっきからお前は何を言ってるんだ?」
いや、あなたがね!?
眉間に皺を寄せた光希先輩と呆れた様子の城之内先輩が言い合っている。それをにこにこと眺め、時に声を上げて笑う皐希先輩。
あれほどサイコパスだと思っていた城之内先輩がまともに見えてくるカオス。そこで俺は悟った。多分、今ここにまともな人はいない(性的な意味で)。
言い合いに夢中の三人に気づかれないよう、俺はじりじりとエレベーターに近づきボタンを押した。とりあえず、このフロアに留まってはいけない。まともな人がいる世界に行かなければ俺の未来はない。しかし、なにせここは最上階だ。エレベーターがなかなか昇ってこない。焦っている内に
「じゃあ朝比奈蛍に聞いてみよう」
なんて光希先輩がこっちに水を向けてきた。これはどう答えてもアウトな質問ですね!
三人の視線は真剣だ。エレベーターはまだ四階辺り。どうしよう、なんて言って逃れよう。先輩たちの顔と、エレベーターのランプと、無駄に豪華なフロアと、と脳みそと同じくらい視線をぐるぐる回していたら、廊下の奥に神の姿を見た。ありがたい後光をまとって歩いてくるのは、藤堂悠悟先輩だ。そうだ、いたじゃないかこのフロアに、生徒会役員の中にまともな人が。あの人こそまともの中のまとも。疑いない良識の持ち主。
「Buenos días. Qué feliz estoy de poder conocer a una persona tan linda por la mañana.」
コンタクトのおかげか遠くからでも俺の姿を認めたらしい悠悟さんは、歩調を早めて近づいてきたかと思うとふわりと微笑みハグしてきた。やはりラテン系の血のせいか朝の挨拶も情熱的だな……。少し気恥ずかしい。
腕の中に閉じ込めたままなかなか離してくれない悠悟さんを、光希先輩が引き剥がしてくれた。悠悟さんは離れてもスペイン語で何かを一生懸命語りかけてくれていたけど、皐希先輩が「不快だから黙ってくれる?」と例の笑顔で言ったら渋々口を閉じた。悠悟さんの何が皐希先輩を怒らせたのか俺にはわからなかったが、それを聞いたら地雷原に飛び込むような気がしたので触れずにおいて
「さっきの話、俺じゃなくて悠悟さんに聞いてみましょうよ」
と、ぽいっと難問を丸投げした。当然話がわからない悠悟さんは説明を求めたが、城之内先輩も皐希先輩も光希先輩も口を噤んだままだった。それどころか、苦虫を噛み潰したような顔をして首を振る。
きっと悠悟さんなら真っ当な価値観で三人を一刀両断してくれるだろうと期待していたから、焦れた俺が口を開こうとすると、
「いや……それはやめとこ。悠悟の話を聞くのは……怖い」
「悠悟は……壊すタイプだからね」
「朝から後味悪い話はちょっとな」
先輩たちはそう言って、もうこの話は終わりにしようと打ち切った。
人畜無害そうな顔して、この三人をここまでビビらせる悠悟さんの性癖とは。壊すとは一体何を……。
朗らかに笑う悠悟さんを見上げ俺の背筋に冷たい汗が流れた瞬間、背後でチンとエレベーターの到着を知らせる音が響いた。思わず俺は情けない声を漏らし飛び上がったのは言うまでもない。
思わず呆気にとられている俺をよそに先輩は歩き出す。力技で密着させられている俺も連れて行かれそうになるが、ここで流されては絶対にダメだ!
「ちがっ……間違えただけなので! お構いなく!」
俺は閉まろうとするエレベーターの扉に必死でしがみついた。扉が閉まり、俺の体に阻まれて再び開き、また閉まり、を繰り返している。
「初めてなんだね、大丈夫。優しくするよ?」
違うから! 気遣いをしてほしいのはそっちじゃないから! 俺のこの必死な形相見て! 抱かれたい奴のする顔じゃないでしょうが!
俺をエレベーターから引き剥がしたい先輩と、絶対に離したくない俺が揉めている内に、扉を閉められないエレベーターがエラー音を発した。突然大音量で響き渡る甲高い電子音にびっくりして、俺はうっかり手を離してしまった。その瞬間先輩に引き寄せられ、するすると扉が閉まっていく。すぐにエレベーターは下の階へと降りていった。
方舟は無慈悲にも俺を残して旅立った……。神よ、俺に大洪水に呑まれろというのですか。狂気の凶器を受け入れろとおっしゃるのか……!
力なくがっくりと床に手をついた。
あ、ふわふわぁ~……。
つい絨毯の見事な毛並みに癒されてしまった。なかなか立ち上がらない四つん這いの俺の姿を見て、
「え、ここでするの?」
と、少し戸惑った声を上げつつも早速ベルトに手をかける先輩を見て、俺は思った。
猿だ、と。
「綾ちゃんは倫理も理性も持ち合わせないお猿さんなんだね」
俺の想いを、少し高めの柔らかな声が代弁した。声のした方に目を遣れば、いつの間に近づいていたのか、すぐ側に膝を抱え座り込んでいた逢坂皐希先輩が小首を傾げて俺と城之内先輩を交互に見ていた。
「朝からうるさいと来てみればまたお前か、城之内」
低い声と共にエレベーターホールの奥の廊下から歩いてきたのは逢坂光希先輩だ。どうやら寝起きで不機嫌らしく、眉間に深い皺を刻み欠伸を噛み殺している。制服のシャツは第三ボタンまで開き、ネクタイも締めていない。きっちりブレザーまで着込んで笑顔を浮かべる皐希先輩とは対照的だ。一卵性双生児でも寝起きの良し悪しは違うんだな。
いや、そんなことよりこの危機的状況で逢坂兄弟に会えたのは天の助けだ。この勘違いポジティブ色魔から逃げるチャンスは今しかない。
俺は魅惑の絨毯から手を離しさっと立ち上がると逢坂兄弟の方へ逃げようとした。しかしそれより早く城之内先輩の腕が俺の腰に手を回す。
「俺の部屋はそっちじゃないよ」
ぎゅっと城之内先輩の方へ抱き寄せられてしまった。もがいているのにびくともしない。城之内先輩は線が細く見えるのに、腰に絡むその腕は思いの外太い。それでも諦めることなんて当然できずぐいぐい引っ張っていると、先ほどまでの馬鹿力が嘘のようにすい、と腕が体から離れた。見れば、城之内先輩の肩に皐希先輩の手が乗っていた。そして見間違えじゃなければ皐希先輩の細い指先が城之内先輩の肩に軋んだ音を立ててめり込んでいる。え、大丈夫? 肩が粉砕骨折しそうな勢いなんだけど……。
「何してるの?」
皐希先輩は相変わらず朗らかに城之内先輩に微笑んでいる。しかしその穏やかなはずの問いかける声の温度は、氷点下まで下がったようだった。
「その子は僕の王子様だよ。勝手に触ってもらったら困るな。さすがに笑えないよ」
笑えないと言いつつにこにこ笑っている皐希先輩は、目だけが笑っていない。じっと城之内先輩を見据える底冷えするような視線に、硬直してしまった体を強い力で引っぱられた。視界がぐるりと回って隣を見れば、先ほどまで寝ぼけ眼だった光希先輩が俺の肩に手を添え引き寄せていた。……逢坂兄弟って瞬間移動できるのかな。
「お前もぽやぽやしてんじゃねぇよ、相手は種馬も裸足で逃げ出す城之内なんだぞ。バカだバカだと思ってたがここまでバカだといっそ賞賛に値するバカだな、おめでとうバカ」
相変わらず可愛い顔に似合わない口汚い罵声を浴びせてくる光希先輩が、いっそ通常運転で安心する。
「そんなにガバガバになりたいわけ? 城之内なんかにヤられたら普通じゃイけない体に開発されるぞ」
光希先輩が俺のケツを見て眉を顰める。ガバガバは嫌だ! 思わず城之内先輩の股間を凝視してしまった。確かに昨日感じたあの凶悪な大きさではガバガバになるかもしれない。化け物を見るような目つきの俺に、城之内先輩が慌てたように両手を振る。
「いやいや待って。俺はプレイは至ってノーマルだから。性癖こじらせまくってるのそっちでしょ」
「ちょっと何言ってるかわかんない」
やっと城之内先輩の肩から手を離した皐希先輩が微笑んでいる。けどやっぱり目が笑ってないんだよなぁ!
「蛍くんのために首輪を常備してるのは普通じゃないからね?」
「……? ペットに首輪をつけるのは飼い主の義務だろう?」
光希先輩が心底意味がわからないと言うように、きょとんとあどけない顔をして小首を傾げた。その隣で皐希先輩も全く同じ表情仕草をする。こんな時に一卵性双生児らしいことしないで! 恐怖しかない! 王子様に首輪をつけるのがあなた方の常識か。
「百歩譲って首輪はファッションとしても、繋がってる鎖がガチのやつじゃん。寝室に鎖と餌皿はドン引き」
「……さっきからお前は何を言ってるんだ?」
いや、あなたがね!?
眉間に皺を寄せた光希先輩と呆れた様子の城之内先輩が言い合っている。それをにこにこと眺め、時に声を上げて笑う皐希先輩。
あれほどサイコパスだと思っていた城之内先輩がまともに見えてくるカオス。そこで俺は悟った。多分、今ここにまともな人はいない(性的な意味で)。
言い合いに夢中の三人に気づかれないよう、俺はじりじりとエレベーターに近づきボタンを押した。とりあえず、このフロアに留まってはいけない。まともな人がいる世界に行かなければ俺の未来はない。しかし、なにせここは最上階だ。エレベーターがなかなか昇ってこない。焦っている内に
「じゃあ朝比奈蛍に聞いてみよう」
なんて光希先輩がこっちに水を向けてきた。これはどう答えてもアウトな質問ですね!
三人の視線は真剣だ。エレベーターはまだ四階辺り。どうしよう、なんて言って逃れよう。先輩たちの顔と、エレベーターのランプと、無駄に豪華なフロアと、と脳みそと同じくらい視線をぐるぐる回していたら、廊下の奥に神の姿を見た。ありがたい後光をまとって歩いてくるのは、藤堂悠悟先輩だ。そうだ、いたじゃないかこのフロアに、生徒会役員の中にまともな人が。あの人こそまともの中のまとも。疑いない良識の持ち主。
「Buenos días. Qué feliz estoy de poder conocer a una persona tan linda por la mañana.」
コンタクトのおかげか遠くからでも俺の姿を認めたらしい悠悟さんは、歩調を早めて近づいてきたかと思うとふわりと微笑みハグしてきた。やはりラテン系の血のせいか朝の挨拶も情熱的だな……。少し気恥ずかしい。
腕の中に閉じ込めたままなかなか離してくれない悠悟さんを、光希先輩が引き剥がしてくれた。悠悟さんは離れてもスペイン語で何かを一生懸命語りかけてくれていたけど、皐希先輩が「不快だから黙ってくれる?」と例の笑顔で言ったら渋々口を閉じた。悠悟さんの何が皐希先輩を怒らせたのか俺にはわからなかったが、それを聞いたら地雷原に飛び込むような気がしたので触れずにおいて
「さっきの話、俺じゃなくて悠悟さんに聞いてみましょうよ」
と、ぽいっと難問を丸投げした。当然話がわからない悠悟さんは説明を求めたが、城之内先輩も皐希先輩も光希先輩も口を噤んだままだった。それどころか、苦虫を噛み潰したような顔をして首を振る。
きっと悠悟さんなら真っ当な価値観で三人を一刀両断してくれるだろうと期待していたから、焦れた俺が口を開こうとすると、
「いや……それはやめとこ。悠悟の話を聞くのは……怖い」
「悠悟は……壊すタイプだからね」
「朝から後味悪い話はちょっとな」
先輩たちはそう言って、もうこの話は終わりにしようと打ち切った。
人畜無害そうな顔して、この三人をここまでビビらせる悠悟さんの性癖とは。壊すとは一体何を……。
朗らかに笑う悠悟さんを見上げ俺の背筋に冷たい汗が流れた瞬間、背後でチンとエレベーターの到着を知らせる音が響いた。思わず俺は情けない声を漏らし飛び上がったのは言うまでもない。
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