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4.校内にグリズリーまで潜んでるなんて聞いてない
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今朝逢坂先輩とヒグマが揉めていた同じ場所でまた逢坂先輩が悪漢に絡まれていた。同じ高校の生徒に悪漢っていう表現もおかしいけど。違うのは今朝はヒグマだったのが、今度はグリズリーだってこと。え、めっちゃでかい。
さすがにこの大きさ相手では逢坂先輩も分が悪いんじゃないだろうか。辺りを見渡してもやっぱり俺しかいない。しかし、今朝先輩に釘を刺されたばかりだ。とりあえず静観しようと決めたんだけど。
「離してってば!」
「一人なんて珍しいじゃん。ちょっと遊ぼうよ」
「嫌だ。帰る」
「まぁまぁ」
なんか様子がおかしくない? 心底鬱陶しそうにしているのに掴まれた手が振りほどけないみたいだ。先輩得意の投げ技を見せる気配もない。
もしかして……。
今朝俺を助けるために無理な技をかけたせいで、どこか痛めたりしたんじゃ。先輩の鞄には湿布薬が常備されてたみたいだし、あの細い体だ。もともと故障しやすかったりするんじゃないか?
だとしたらこのまま見てるだけなんて、男として恥ずかしすぎだろう。
「待て待てぇい!」
反省を活かし少し低めの声色を使ってみたけど、やっぱり三下チンピラ感は拭えなかった。先輩とグリズリーはまた呆気に取られてこちらを見ている。注目を充分集めたところで、俺は手に持っていたスポドリのペットボトルをグリズリーに向かって投げつけた。凄まじい熊パンチでそれを払い落とした際に、先輩を掴んでいた手が離れた。俺は素早く近寄ると先輩の手を取り、
「すみません、説教は後で聞くので」
早口で言うと、人が多そうな学校へ再び引き返す。今朝の力強い俊足が嘘のように、先輩は息を切らしてやっとという感じでついてくる。体調も悪いのかもしれない。あと少し、と励ましながらなんとか昇降口に飛び込むと、やっと大きく深呼吸した。隣では先輩が激しく咳き込んでいた。その背中を摩りながら顔色を窺うと、唇は紫色で目尻には涙を溜めている。
大丈夫ですか、という心配の声は昇降口にいた生徒達のざわめきで掻き消えた。
「おい、お前……ナメた真似してんじゃねぇぞ」
追いかけてきたグリズリーが出入口を塞ぐように仁王立ちしていた。顔は怒りで真っ赤になっている。ここには相当数の生徒がいるがそれも怒りで眼中に入らないようで、今にも飛びかかってきそうだ。森の中で遭遇したら瞬間に死を覚悟する光景だ。えっと、えっと、熊と遭遇した時は手を挙げ体を大きく見せて静かに後ずさりする……必死にどこかで聞きかじった知識を動員して両手を挙げたが、降参する小人の図になっただけだった。そして当然のごとく、怒り狂ったグリズリーに降参ポーズは何の効果もない。
「まずはお前からガバガバにしてやるぜ」
ひぃぃぃぃぃ! 嫌だ! ガバガバは嫌だ!
じりじりとグリズリーが距離を詰めてくる分こちらも後退するが、すぐに背中が靴箱に当たってしまった。ダメだ、逃げられない、もうガバガバだ……!
絶望感でいっぱいになりながらグリズリーを見上げていると、ふっと視界から巨体が消えた。一瞬遅れて地響きとともに重低音が轟く。見ればグリズリーがうつ伏せに倒れて気を失っていた。その向こうには逢坂先輩が肩で息をして立っていた。
ん?
俺の隣には逢坂先輩。
俺の向かいにも逢坂先輩。
…………分身の術?
「皐希! 大丈夫か」
「う、うん」
向かいの逢坂先輩が走り寄って来た。隣の逢坂先輩がそれを迎えるように前に出て何か話している。俺の方を指差しながらことの経緯を説明しているらしかったが、俺はパニック状態で話が何も頭に入ってこない。ぼけっとしている内に、二人は並んで俺の前に立った。
一人は腕を組んで眉間に皺を寄せ、もう一人はにこにこと微笑んでいる。器用な分身だ。
「またお前か。あれほど言ったのに。今回は少しは頭を使ったようだが、危険には変わりないんだぞ。……まぁしかし、皐希が世話になった。感謝する」
「ありがとうね。君が今朝光希を助けようとした子なんだって? 光希がずっとその話してたよ。よっぽど気に入ったんだね」
「皐希!」
「違うの?」
ミツキとサツキってどこかで聞いたことあるような。何だっけ。
あっ、そうだ生徒会の双子庶務! 確か名前は、兄が光希で弟が皐希だった。運動に秀でた光希と、芸術に秀でた皐希。年頃の男兄弟にも拘らず、二人はとても仲が良くいつも一緒に行動しているという噂を前に聞いて、ありえないと驚いたのを覚えている。
そうか、この人並み外れた優れた容姿と輝くオーラは生徒会の人間だったからか。
「これ、今日のお礼ね」
皐希先輩は鞄の中からファンシーな彩りの棒付きキャンディーを取り出すと、外装のセロファンを取り口元に差し出して来た。つられて口を開けるとぐいと押し込まれる。いちご味のキャンディーは痺れるような甘さの奥に微かな酸っぱさが潜み、じんわりと舌いっぱいに芳醇な香りが広がる。口中で転がせばつるりとした冷ややかな舌触りが心地よい。疲れきった心身に最強の糖度が染み渡った。一言で表すならそう、くっそうめぇ……!
「かわいいねぇ。光希、僕もこの子気に入っちゃった。そうだ! 僕たちの部屋で飼おうよ!」
キャンディーを含んで膨れた俺の頬を突つきながら、皐希先輩が言った。人形のように可愛らしい笑顔は天真爛漫そのものなのに、不穏な単語が混じって聞こえたような。
「また皐希の悪い癖が出たな」
やれやれと肩をすくめている光希先輩も、満更でもなさそうに笑っている。え、どういうことかな?
「いっぱい可愛がってあげるね。僕の白馬の王子様」
うっとりと夢見るように俺を見つめてくる瞳には曇りがない。それだけに先ほどの言葉が真実味を帯びていて恐怖を感じる。こんな美人に王子様と呼ばれて悪い気はしないけど、俺の知ってるおとぎ話のどこにも王子様をペット化しようとするお姫様はいなかったんですけど。
いつの間にか皐希先輩と手を恋人つなぎにされていて、光希先輩に腰を抱かれていて。三人並んで歩き出したけど、もしかしなくてもこのまま先輩たちの部屋へ直行コースなのでは。これはやばい、と足を踏み止めたのに、両脇からずるずる引きずられて行く。小さな体に不釣り合いなこの怪力は物理的におかしいと思う。皐希先輩もさっきのグリズリー実は倒せたでしょ、これ。
一番背の高いはずの俺が捕らえられた宇宙人のように無抵抗に連れ去られているのを、昇降口にいる生徒は誰も助けてくれない。何なら少し羨ましそうな視線まで感じる。代わってやるから誰か助けて! 声には出せない必死な願いを瞳に込めて周りに助けを求めていると、不意に逢坂兄弟の足が止まった。前を見ると一人の生徒が立ちはだかっている。救世主!
制服の上からでもわかる筋肉質な体と、意志の強そうな鋭い目を持った人物がそこにいた。身長はヒグマ並みに大きかったけど、不思議と威圧感は感じない。真面目そうな顔立ちがそう思わせるんだろうか。彫りが深くて鼻も高いのに、浮ついた印象を与えない清潔そうな人だ。
「……光希、皐希」
「どうしたんだ、悠悟」
「生徒会の……仕事……」
「えぇ~僕今日はこのまま帰りたい」
「仕事……残ってる……」
悠悟と呼ばれた人は堂々とした佇まいなのに、よほど会話が苦手なのか片言のように途切れ途切れに話していて、それも酷く恥ずかしそうだ。誰もが羨む男らしい体を持って、しかもイケメンなのにコミュ障だなんて、神も無慈悲なことをするものである。
ふと、悠悟サンが俺の方を見た。不快感を露わにした細めた瞳で、じっと無言のまま睨みつけられ竦み上がる。目力が半端ない。しばらくの沈黙の後、やっと呟かれた声はとても低かった。
「……貴様は帰れ」
俺だって帰りたかったよ! なんでいきなり初対面の人間に敵意剥き出しで凄まれなきゃいけないんだ。まるで俺が二人を誑かしてたみたいな物言いだけど、完全なる誤解だからな。
と、言い返せるほど身の程知らずじゃない。口でも力でも勝てる気がミリもしねぇ。蛇に睨まれた蛙よろしく、不満そうな逢坂先輩達に会釈して俺は言われた通りに一人寮へ向かった。少なからず苛つきが顔に出てしまったけど、特にそれを咎められることはなかった。
くそう、理不尽だ!
さすがにこの大きさ相手では逢坂先輩も分が悪いんじゃないだろうか。辺りを見渡してもやっぱり俺しかいない。しかし、今朝先輩に釘を刺されたばかりだ。とりあえず静観しようと決めたんだけど。
「離してってば!」
「一人なんて珍しいじゃん。ちょっと遊ぼうよ」
「嫌だ。帰る」
「まぁまぁ」
なんか様子がおかしくない? 心底鬱陶しそうにしているのに掴まれた手が振りほどけないみたいだ。先輩得意の投げ技を見せる気配もない。
もしかして……。
今朝俺を助けるために無理な技をかけたせいで、どこか痛めたりしたんじゃ。先輩の鞄には湿布薬が常備されてたみたいだし、あの細い体だ。もともと故障しやすかったりするんじゃないか?
だとしたらこのまま見てるだけなんて、男として恥ずかしすぎだろう。
「待て待てぇい!」
反省を活かし少し低めの声色を使ってみたけど、やっぱり三下チンピラ感は拭えなかった。先輩とグリズリーはまた呆気に取られてこちらを見ている。注目を充分集めたところで、俺は手に持っていたスポドリのペットボトルをグリズリーに向かって投げつけた。凄まじい熊パンチでそれを払い落とした際に、先輩を掴んでいた手が離れた。俺は素早く近寄ると先輩の手を取り、
「すみません、説教は後で聞くので」
早口で言うと、人が多そうな学校へ再び引き返す。今朝の力強い俊足が嘘のように、先輩は息を切らしてやっとという感じでついてくる。体調も悪いのかもしれない。あと少し、と励ましながらなんとか昇降口に飛び込むと、やっと大きく深呼吸した。隣では先輩が激しく咳き込んでいた。その背中を摩りながら顔色を窺うと、唇は紫色で目尻には涙を溜めている。
大丈夫ですか、という心配の声は昇降口にいた生徒達のざわめきで掻き消えた。
「おい、お前……ナメた真似してんじゃねぇぞ」
追いかけてきたグリズリーが出入口を塞ぐように仁王立ちしていた。顔は怒りで真っ赤になっている。ここには相当数の生徒がいるがそれも怒りで眼中に入らないようで、今にも飛びかかってきそうだ。森の中で遭遇したら瞬間に死を覚悟する光景だ。えっと、えっと、熊と遭遇した時は手を挙げ体を大きく見せて静かに後ずさりする……必死にどこかで聞きかじった知識を動員して両手を挙げたが、降参する小人の図になっただけだった。そして当然のごとく、怒り狂ったグリズリーに降参ポーズは何の効果もない。
「まずはお前からガバガバにしてやるぜ」
ひぃぃぃぃぃ! 嫌だ! ガバガバは嫌だ!
じりじりとグリズリーが距離を詰めてくる分こちらも後退するが、すぐに背中が靴箱に当たってしまった。ダメだ、逃げられない、もうガバガバだ……!
絶望感でいっぱいになりながらグリズリーを見上げていると、ふっと視界から巨体が消えた。一瞬遅れて地響きとともに重低音が轟く。見ればグリズリーがうつ伏せに倒れて気を失っていた。その向こうには逢坂先輩が肩で息をして立っていた。
ん?
俺の隣には逢坂先輩。
俺の向かいにも逢坂先輩。
…………分身の術?
「皐希! 大丈夫か」
「う、うん」
向かいの逢坂先輩が走り寄って来た。隣の逢坂先輩がそれを迎えるように前に出て何か話している。俺の方を指差しながらことの経緯を説明しているらしかったが、俺はパニック状態で話が何も頭に入ってこない。ぼけっとしている内に、二人は並んで俺の前に立った。
一人は腕を組んで眉間に皺を寄せ、もう一人はにこにこと微笑んでいる。器用な分身だ。
「またお前か。あれほど言ったのに。今回は少しは頭を使ったようだが、危険には変わりないんだぞ。……まぁしかし、皐希が世話になった。感謝する」
「ありがとうね。君が今朝光希を助けようとした子なんだって? 光希がずっとその話してたよ。よっぽど気に入ったんだね」
「皐希!」
「違うの?」
ミツキとサツキってどこかで聞いたことあるような。何だっけ。
あっ、そうだ生徒会の双子庶務! 確か名前は、兄が光希で弟が皐希だった。運動に秀でた光希と、芸術に秀でた皐希。年頃の男兄弟にも拘らず、二人はとても仲が良くいつも一緒に行動しているという噂を前に聞いて、ありえないと驚いたのを覚えている。
そうか、この人並み外れた優れた容姿と輝くオーラは生徒会の人間だったからか。
「これ、今日のお礼ね」
皐希先輩は鞄の中からファンシーな彩りの棒付きキャンディーを取り出すと、外装のセロファンを取り口元に差し出して来た。つられて口を開けるとぐいと押し込まれる。いちご味のキャンディーは痺れるような甘さの奥に微かな酸っぱさが潜み、じんわりと舌いっぱいに芳醇な香りが広がる。口中で転がせばつるりとした冷ややかな舌触りが心地よい。疲れきった心身に最強の糖度が染み渡った。一言で表すならそう、くっそうめぇ……!
「かわいいねぇ。光希、僕もこの子気に入っちゃった。そうだ! 僕たちの部屋で飼おうよ!」
キャンディーを含んで膨れた俺の頬を突つきながら、皐希先輩が言った。人形のように可愛らしい笑顔は天真爛漫そのものなのに、不穏な単語が混じって聞こえたような。
「また皐希の悪い癖が出たな」
やれやれと肩をすくめている光希先輩も、満更でもなさそうに笑っている。え、どういうことかな?
「いっぱい可愛がってあげるね。僕の白馬の王子様」
うっとりと夢見るように俺を見つめてくる瞳には曇りがない。それだけに先ほどの言葉が真実味を帯びていて恐怖を感じる。こんな美人に王子様と呼ばれて悪い気はしないけど、俺の知ってるおとぎ話のどこにも王子様をペット化しようとするお姫様はいなかったんですけど。
いつの間にか皐希先輩と手を恋人つなぎにされていて、光希先輩に腰を抱かれていて。三人並んで歩き出したけど、もしかしなくてもこのまま先輩たちの部屋へ直行コースなのでは。これはやばい、と足を踏み止めたのに、両脇からずるずる引きずられて行く。小さな体に不釣り合いなこの怪力は物理的におかしいと思う。皐希先輩もさっきのグリズリー実は倒せたでしょ、これ。
一番背の高いはずの俺が捕らえられた宇宙人のように無抵抗に連れ去られているのを、昇降口にいる生徒は誰も助けてくれない。何なら少し羨ましそうな視線まで感じる。代わってやるから誰か助けて! 声には出せない必死な願いを瞳に込めて周りに助けを求めていると、不意に逢坂兄弟の足が止まった。前を見ると一人の生徒が立ちはだかっている。救世主!
制服の上からでもわかる筋肉質な体と、意志の強そうな鋭い目を持った人物がそこにいた。身長はヒグマ並みに大きかったけど、不思議と威圧感は感じない。真面目そうな顔立ちがそう思わせるんだろうか。彫りが深くて鼻も高いのに、浮ついた印象を与えない清潔そうな人だ。
「……光希、皐希」
「どうしたんだ、悠悟」
「生徒会の……仕事……」
「えぇ~僕今日はこのまま帰りたい」
「仕事……残ってる……」
悠悟と呼ばれた人は堂々とした佇まいなのに、よほど会話が苦手なのか片言のように途切れ途切れに話していて、それも酷く恥ずかしそうだ。誰もが羨む男らしい体を持って、しかもイケメンなのにコミュ障だなんて、神も無慈悲なことをするものである。
ふと、悠悟サンが俺の方を見た。不快感を露わにした細めた瞳で、じっと無言のまま睨みつけられ竦み上がる。目力が半端ない。しばらくの沈黙の後、やっと呟かれた声はとても低かった。
「……貴様は帰れ」
俺だって帰りたかったよ! なんでいきなり初対面の人間に敵意剥き出しで凄まれなきゃいけないんだ。まるで俺が二人を誑かしてたみたいな物言いだけど、完全なる誤解だからな。
と、言い返せるほど身の程知らずじゃない。口でも力でも勝てる気がミリもしねぇ。蛇に睨まれた蛙よろしく、不満そうな逢坂先輩達に会釈して俺は言われた通りに一人寮へ向かった。少なからず苛つきが顔に出てしまったけど、特にそれを咎められることはなかった。
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