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変わらぬ君で居て欲しい
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夬皇が作った、やってみたいことリスト。
そこに書かれている事柄を一つ一つ、遂行していく。
きっとそれが、彼の失われた記憶を取り戻す最短距離と確信したから。
これはそう、目の前にいる大切なヒトと思い出を巡る旅なのだ。
その日のお昼過ぎ。
二人は久し振りに、彼らの心の故郷である、定食屋・弘原海を訪れた。
休みの日とは言え、ラッシュ時間を過ぎてもかなり賑わっていた。
勇緋の顔を見るや否や、女将さんが駆け寄って来た。
「勇緋ちゃん、いらっしゃい。話は聞いたわよ、いつもの場所、空けておいたわ」
彼女は少し硬い笑顔を見せながらそう言った。
「ありがとうございます」
そんな中、夬皇はと言うと、辺りをキョロキョロと見渡していた。
長身で頭にバンダナを巻いている事に加え、少し挙動不審な動きの彼を、周りの人達は何度もチラリと見ていた。
「夬皇、こっちだよ」
「う、うん…」
今までなら一目散に、いつもの指定席に小走りで向かう夬皇であったが、その動きは慎重そのものだった。
厨房が良く見えるいつもの特等席に座ると、女将さんがおしぼりと水を持って来た。
「夬皇ちゃん、色々大変だったわね。そのバンダナ、似合ってるわよ」
「えっ、あ。ありがとうございます」
まるで初対面のような言動に、女将さんも戸惑いを隠せなかった。
だがすぐに、
「二人とも。注文は、いつもので良いのかしら?」
「はい。それでお願いします。夬皇も良いだろう?」
「えっ? メニュー見ないの?」
「ああ。女将さんとご主人に任せておけば、問題ない」
勇緋がそう言って頷くと、女将さんもどこか気合を入れたように大きく頷いて見せた。
「夬皇。この場所、覚えていない?」
「…うん。ぼんやりとしか。でも、雰囲気とか凄く好きだよ」
「そうか。この場所は俺達にとって心の拠り所なんだ。お前が疲れて料理が作れない時とかお世話になる」
「俺が、料理を作るの?」
「ああ。お前が作る料理はいつも最高だよ。また、振舞ってくれよな」
勇緋の言葉に、夬皇はただ静かに頷くだけだった。
(俺が料理? 全然、実感がない)
その時、ズキンと頭に痛みが走った。
思わず、額を押さえる夬皇。
「お、おい。大丈夫か?」
「平気。それに、最近わかったんだ。この痛みが起きる時は絶対に思い出さなくちゃならない記憶があるって事なんだって。だから、この痛みに負けないよ」
夬皇は顔を手で覆いながらも、その目は真っ直ぐ勇緋を見ていた。
鋭く揺るがない視線に、勇緋は一瞬呼吸をするのを忘れてしまった。
それからしばらくして、
「ユウ坊、よく来たな」
ご主人が二人の食事を持ってやって来た。
「ご主人…」
いつもと変わらない彼の挨拶に勇緋の心はグッと掴まれた感覚になった。
そんな店主も、ソワソワしている夬皇の姿を見て、言葉を止めたようだった。
「ワコ坊、お前の好きな料理だぞ。ちゃんと食って早く元気になれよ?」
「あ、はい。ありがとうございます」
今までなら おっちゃん とか気さくに話しかけて来る彼が、他人行儀な対応をしているので、今の彼の置かれた状況を容易に察する事が出来た。
そんな夬皇の前に並べられたのは、周りをざわつかせるあのトンカツ5枚が乗った特製定食であった。
「ちょ、この量は一体!」
「普段からお前はその量を平らげていたんだよ。そうですよね、ご主人?」
「おうよ。頑張って食えよ。ワコ坊!」
そう言って店主は笑いながら再び厨房へと戻って行った。
「俺、トンカツは確かに好きだけど。こんなに食った事ないよ」
「大丈夫だよ。お前の胃袋はちゃんと記憶しているから。ほら、頂くよ」
勇緋は冷静な口調のまま、割り箸を割った。
夬皇の身体はしっかりとその味を憶えていたようだった。
最初不安そうにしていた彼であったが、気が付けばあの量を容易く完食していたのだ。
その変わらぬ光景に、女将さん達と勇緋は何処か安堵した。
「夬皇、お前。ちゃんと食べきれたじゃんか!」
「自分でもびっくりしたけど、凄く美味しかったから」
「女将さん、ご主人。ありがとうございます。やっぱり、ここの料理は魔法の料理ですね」
「そんな事ないわよ。でも、ホント。夬皇ちゃんらしくて、良かったわ!」
「ハハハ。全く、ワコ坊、元気じゃねーか!」
あの量のトンカツを食べ切っただけで、目の前に居る人達は喜んでくれる。
自分は一体、どれだけ変わってしまっているのだろうか。
彼らの笑顔を見て嬉しくなる一方、元の自分に早く戻らなくてはと焦燥感に駆られてしまう。
その不安さが顔に出てしまう。
「夬皇」
すぐさま勇緋は彼に声をかける。
「大丈夫だから」
彼の言葉を聴くだけで、夬皇の心は静寂を取り戻す。
ただ一度、静かに頷いて見せた。
またいつでもいらっしゃい。
この言葉を受けて、二人は心の故郷を後にするのだった。
「夬皇、眠くなったか?」
車に乗り込んですぐ、勇緋は少し嫌味っぽく言って見せる。
「ううん。そんな、子供じゃないんだから」
「そうか。なら、食後の運動に、買い物でも行こうか?」
「いいの?」
「お前のやりたい事リストにあっただろう?ちゃんと全部実行するって」
「そうだね。もう2つも出来ちゃったね!」
夬皇はそう言いながら、カバンから例のノートを取り出し、リスト部分に大きく丸を書いたのだった。
「次のやりたい事もちゃんと追加しておいてくれよな」
彼の言葉に夬皇は大きく頷いた。
「このノートが全部埋まるまで書き続けるから」
「ああ。俺はお前と一緒に居られるなら、何だってする。俺はしつこいからな」
勇緋はフッと笑みを見せながらハンドルを握る。
その言葉を聞いた夬皇は一瞬動きを止める。
そして、ゆっくりと口を開く。
「かみつか君は、今の俺と居て、苦しくない?」
もう自分の事で大切な彼を傷つけたくない。
何故かそんな気持ちが一気に湧いてきたのだ。
車は丁度赤信号で止まった。
勇緋は口を開く。
「苦しい訳ないだろう? 俺はお前が好きなんだ。この世で、誰よりも。お前の事が」
彼の言葉に、突然夬皇は静かに涙を流したのだ。
「夬皇、お前…何で泣いているんだよ」
「俺、嫌なんだよ。自分の記憶の事で、かみつか君に無理させてるって思うと。消えてなくなりたくなるんだ!」
その言葉を聞いた途端、勇緋はすぐに彼を抱き寄せると共に、彼の額にキスをした。
「かみつか、君?」
「夬皇。買い物は一旦、中止。家に帰ろう。俺の心の中に仕舞い込んだ本音、お前に教えてやる」
勇緋は意を決した。
信号は青に変わる。
漠然としているが、何かが大きく進もうとしていた。
そこに書かれている事柄を一つ一つ、遂行していく。
きっとそれが、彼の失われた記憶を取り戻す最短距離と確信したから。
これはそう、目の前にいる大切なヒトと思い出を巡る旅なのだ。
その日のお昼過ぎ。
二人は久し振りに、彼らの心の故郷である、定食屋・弘原海を訪れた。
休みの日とは言え、ラッシュ時間を過ぎてもかなり賑わっていた。
勇緋の顔を見るや否や、女将さんが駆け寄って来た。
「勇緋ちゃん、いらっしゃい。話は聞いたわよ、いつもの場所、空けておいたわ」
彼女は少し硬い笑顔を見せながらそう言った。
「ありがとうございます」
そんな中、夬皇はと言うと、辺りをキョロキョロと見渡していた。
長身で頭にバンダナを巻いている事に加え、少し挙動不審な動きの彼を、周りの人達は何度もチラリと見ていた。
「夬皇、こっちだよ」
「う、うん…」
今までなら一目散に、いつもの指定席に小走りで向かう夬皇であったが、その動きは慎重そのものだった。
厨房が良く見えるいつもの特等席に座ると、女将さんがおしぼりと水を持って来た。
「夬皇ちゃん、色々大変だったわね。そのバンダナ、似合ってるわよ」
「えっ、あ。ありがとうございます」
まるで初対面のような言動に、女将さんも戸惑いを隠せなかった。
だがすぐに、
「二人とも。注文は、いつもので良いのかしら?」
「はい。それでお願いします。夬皇も良いだろう?」
「えっ? メニュー見ないの?」
「ああ。女将さんとご主人に任せておけば、問題ない」
勇緋がそう言って頷くと、女将さんもどこか気合を入れたように大きく頷いて見せた。
「夬皇。この場所、覚えていない?」
「…うん。ぼんやりとしか。でも、雰囲気とか凄く好きだよ」
「そうか。この場所は俺達にとって心の拠り所なんだ。お前が疲れて料理が作れない時とかお世話になる」
「俺が、料理を作るの?」
「ああ。お前が作る料理はいつも最高だよ。また、振舞ってくれよな」
勇緋の言葉に、夬皇はただ静かに頷くだけだった。
(俺が料理? 全然、実感がない)
その時、ズキンと頭に痛みが走った。
思わず、額を押さえる夬皇。
「お、おい。大丈夫か?」
「平気。それに、最近わかったんだ。この痛みが起きる時は絶対に思い出さなくちゃならない記憶があるって事なんだって。だから、この痛みに負けないよ」
夬皇は顔を手で覆いながらも、その目は真っ直ぐ勇緋を見ていた。
鋭く揺るがない視線に、勇緋は一瞬呼吸をするのを忘れてしまった。
それからしばらくして、
「ユウ坊、よく来たな」
ご主人が二人の食事を持ってやって来た。
「ご主人…」
いつもと変わらない彼の挨拶に勇緋の心はグッと掴まれた感覚になった。
そんな店主も、ソワソワしている夬皇の姿を見て、言葉を止めたようだった。
「ワコ坊、お前の好きな料理だぞ。ちゃんと食って早く元気になれよ?」
「あ、はい。ありがとうございます」
今までなら おっちゃん とか気さくに話しかけて来る彼が、他人行儀な対応をしているので、今の彼の置かれた状況を容易に察する事が出来た。
そんな夬皇の前に並べられたのは、周りをざわつかせるあのトンカツ5枚が乗った特製定食であった。
「ちょ、この量は一体!」
「普段からお前はその量を平らげていたんだよ。そうですよね、ご主人?」
「おうよ。頑張って食えよ。ワコ坊!」
そう言って店主は笑いながら再び厨房へと戻って行った。
「俺、トンカツは確かに好きだけど。こんなに食った事ないよ」
「大丈夫だよ。お前の胃袋はちゃんと記憶しているから。ほら、頂くよ」
勇緋は冷静な口調のまま、割り箸を割った。
夬皇の身体はしっかりとその味を憶えていたようだった。
最初不安そうにしていた彼であったが、気が付けばあの量を容易く完食していたのだ。
その変わらぬ光景に、女将さん達と勇緋は何処か安堵した。
「夬皇、お前。ちゃんと食べきれたじゃんか!」
「自分でもびっくりしたけど、凄く美味しかったから」
「女将さん、ご主人。ありがとうございます。やっぱり、ここの料理は魔法の料理ですね」
「そんな事ないわよ。でも、ホント。夬皇ちゃんらしくて、良かったわ!」
「ハハハ。全く、ワコ坊、元気じゃねーか!」
あの量のトンカツを食べ切っただけで、目の前に居る人達は喜んでくれる。
自分は一体、どれだけ変わってしまっているのだろうか。
彼らの笑顔を見て嬉しくなる一方、元の自分に早く戻らなくてはと焦燥感に駆られてしまう。
その不安さが顔に出てしまう。
「夬皇」
すぐさま勇緋は彼に声をかける。
「大丈夫だから」
彼の言葉を聴くだけで、夬皇の心は静寂を取り戻す。
ただ一度、静かに頷いて見せた。
またいつでもいらっしゃい。
この言葉を受けて、二人は心の故郷を後にするのだった。
「夬皇、眠くなったか?」
車に乗り込んですぐ、勇緋は少し嫌味っぽく言って見せる。
「ううん。そんな、子供じゃないんだから」
「そうか。なら、食後の運動に、買い物でも行こうか?」
「いいの?」
「お前のやりたい事リストにあっただろう?ちゃんと全部実行するって」
「そうだね。もう2つも出来ちゃったね!」
夬皇はそう言いながら、カバンから例のノートを取り出し、リスト部分に大きく丸を書いたのだった。
「次のやりたい事もちゃんと追加しておいてくれよな」
彼の言葉に夬皇は大きく頷いた。
「このノートが全部埋まるまで書き続けるから」
「ああ。俺はお前と一緒に居られるなら、何だってする。俺はしつこいからな」
勇緋はフッと笑みを見せながらハンドルを握る。
その言葉を聞いた夬皇は一瞬動きを止める。
そして、ゆっくりと口を開く。
「かみつか君は、今の俺と居て、苦しくない?」
もう自分の事で大切な彼を傷つけたくない。
何故かそんな気持ちが一気に湧いてきたのだ。
車は丁度赤信号で止まった。
勇緋は口を開く。
「苦しい訳ないだろう? 俺はお前が好きなんだ。この世で、誰よりも。お前の事が」
彼の言葉に、突然夬皇は静かに涙を流したのだ。
「夬皇、お前…何で泣いているんだよ」
「俺、嫌なんだよ。自分の記憶の事で、かみつか君に無理させてるって思うと。消えてなくなりたくなるんだ!」
その言葉を聞いた途端、勇緋はすぐに彼を抱き寄せると共に、彼の額にキスをした。
「かみつか、君?」
「夬皇。買い物は一旦、中止。家に帰ろう。俺の心の中に仕舞い込んだ本音、お前に教えてやる」
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