161 / 163
第二章
プレゼンと女神様
しおりを挟む
三月の始めギリギリ年度内に評議会の審議を通過した。
後は領地に帰る前の貴族達を捕まえて、私のプランを説明するだけだ。
王宮のパーティーも全て終了し、私は愛によって授かった娘と言う事が定着して来たようである。
全て、ザビーネ王妃様とエリザベス様のお陰だ。
私はただ、修道院に引きこもっていただけである。
「 よし、今度は私の番だわ!」
私には秘策があった。
名付けてマリアベル女神化計画である。
その為に毎日、実の父母にお祈りを捧げて加護の発動を安定させる練習をした。
そして、南京玉すだれの練習も欠かさずおこなった。
加護と玉すだれ
この二つが私の秘策である。
顎下で綺麗に揃えられた、おかっぱ頭は茶色に染められていた。
しかし、昔と違い手入れが行き届いていた為に、髪のキューティクルが銀にキラキラと輝いている。
「 まあ、これは仕方ないわね。」
私は髪をツンツンと引っ張って呟いた。
******************
そして、三月の末日、
修道院の礼拝堂には椅子と机が並べられた。
そこにはビッシリ、人人々、
[ 女性の尊厳を守る会 ] の説明会を視聴しに来た貴族達であった。
マリアベルは、半分は冷やかしだと 踏んでいる。
しかし、それでよい。
今日の目的の半分は達している。
そしてもう一つの目的とは、、、、
マリアベル本人を人目に晒す事である。
これは誰にも言ってはいない。
父も、祖父も、旧家も、もちろん陛下も、、、
私は、父親譲りの茶色の髪を持つ、平凡な顔の娘!
そして、鼻とほっぺにソバカスを描く。
「姫様のお顔が、美しい姫様のお顔が、、、」
ドゥラーク3人娘は泣きながらソバカスを描いていた。
黒縁の伊達メガネをかけて、新マリアベルの完成である
( 実は、目を小さく見せたくて、近視用のメガネを購入してみたが、頭がクラクラして危険だったので 断念してしまった )
会場では、ジャスティン•クレイが代理人として、会の趣旨と活動要綱を説明していた。
私の中ではイメージとして、NPO団体(非営利目的 )にするつもりである。
ザビーネ王妃様に、名誉会長なってもらい
エリザベス様には、(社外?)役員として就任してもらった。
そして、名誉毀損で搾り取った賠償金は、と言うと、、、
カルバートン伯爵領
マスグレープ伯爵領
カーライト子爵領
各々の夫人達を [女性の尊厳を守る会] 支部代表として据えた
そして各自の領地に、会の設立基金として返還したのだった。
最初のモデルケースとして、運営体制を整えてもらう予定である
ジャスティン•クレイは、
「はい、次のページをお読み下さい。
そこには、年平均の修道院に保護された女性と、保護されたのにもかかわらず、また連れ戻された女性の数を示してあります。
そして、連れ戻された先で亡くなった数も調査してあります。」
淡々と説明をしてくれていた。
父親は皮肉屋だが、彼は全く表情を動かさない冷静さである。
開始時には真上にいた太陽は、もう西に傾いていた。
「 これて、説明を終わります。
ご質問がおありでしたら受付ます。
どなたか、ご質問はございませんが?」
会場は気味が悪いほどシーンと静まっていた。
「 では、発案者のクラレンス侯爵令嬢マリアベル様よりご挨拶を、、
マリアベル様、お願いします 」
私は、控室に通じるドアから演説台に登った。
旧家と祖父が、余りにも様変わりした私に驚愕し、私を人目から遠ざけようと 立ち上がった。
クレイ率いる運営委員会のメンバーが、止めに入った。
「 あれがマリアベル様か?」
「 金の髪ではなかったのか?」
「 女神のような美しさではなかったのか?」
「 噂とは違うじゃないか!」
出席者がザワザワと騒ぎ始めた。
「 皆様、お静かにお願い致します。
私がご紹介に預かりました、マリアベル•クラレンスで御座います。
私が、このような活動を始める切っ掛けは、母コーネリアで御座います。
母はその体の弱さから、死んでも尚、私の出生に関して、永遠と謂れなき中傷を受け続けておりました。
そして、そのような境遇にあるのは、母だけではありません。
女性であるが故に受ける暴力、屈辱、中傷
誰かが、手を差し伸べなければなりません。
誰かが、保護をしなければなりません。
それは、男性の目線では出来ない事です。
女性であるからこそ気付く事なのです。」
(マリアベルは演説を始めて、段々と、トランス状態になってきた)
「 この国は女神様の興された国、
女神の国なのです!!!」
マリアベルは、取り出した玉すだれで 頭上にシュルっと 月を作った
( お母様、お父様、お願い!!!)
月の中にキラキラと煌めきが溢れ出て来た。
おおぉー、、、、
参加者からどよめきの声が上がった
( やりきったわ! )
ホッとして、気が抜けた瞬間だった
背後より強い西日が差し込み、マリアベルを染めた。
マリアベルの髪は、西日を浴びて黄金に輝き、キラキラと銀の煌めきを反射した。
そして、室内にはキラキラと煌めきが散乱している。
尋常ではない雰囲気の中、目をつぶってユラユラと揺れたマリアベルの口からは、彼女のモノでない声が発せられた。
「この国は、妾の国じゃ」
その声は低く重厚で、神々しく、人々の心の中に侵食していった
皆、目を閉じて立ち尽くしてる。
「 女神様 ••• 」
誰が発したその声と同時に、皆が、平伏をした
「愛する民よ、、、、」
そう言い終わると、マリアベルは膝から崩れ落ちた。
“ガタン”
前の席より黒い犬が、えもいえぬ早さで飛び出した。
いや、人だ、紺色の髪をした、、、
その大柄な美丈夫は、風の様に走り抜けた
「マリアベル様ぁーー」
彼は、床にぶつかる寸前に彼女を支え上げ、その身体をひっしと抱きしめた。
「 ああぁ、姫、今度は間に合いました。」
( あら、ユル•ブリンナーだわ••• )
そう思いながらマリアベルは意識を失った
また、また、「キャァァーアア!!!」
黄色の歓声が修道院内に響き渡った
*******************
お忍びで演説を聞きに来ていたトラビス。
まるで雷に打たれたように身体が硬直した。
「 女神様の国•••• 」
「 女神様の••••• 」
そうだったのだ、これは女神様の創られた国、、、、、
初代様はその手助けをしたに過ぎぬ。
全てが逆だったのだ!!!
白きモヤの中からい出し 至宝が割れ
夜の帳に包まれし時
世の理の流れる道を示す
[ 世の理 ] とは、この事だったのだ
初代ジョージ1世は、女神様から王位を授けられたのだ
しかし、彼は驕ってしまった
女神の末裔たるもの、
そして王位につく者は決して驕ってはならぬ
このサーガは女神様からの警告だったのだ
女神様は、300年間この事を訴えておられたのか•••••
そして、とうとう御自らお出ましにらなられた
道を示す為に•••••
トラビスは黄色い歓声の中に紛れて、王宮に帰って行った。
*****************
後は領地に帰る前の貴族達を捕まえて、私のプランを説明するだけだ。
王宮のパーティーも全て終了し、私は愛によって授かった娘と言う事が定着して来たようである。
全て、ザビーネ王妃様とエリザベス様のお陰だ。
私はただ、修道院に引きこもっていただけである。
「 よし、今度は私の番だわ!」
私には秘策があった。
名付けてマリアベル女神化計画である。
その為に毎日、実の父母にお祈りを捧げて加護の発動を安定させる練習をした。
そして、南京玉すだれの練習も欠かさずおこなった。
加護と玉すだれ
この二つが私の秘策である。
顎下で綺麗に揃えられた、おかっぱ頭は茶色に染められていた。
しかし、昔と違い手入れが行き届いていた為に、髪のキューティクルが銀にキラキラと輝いている。
「 まあ、これは仕方ないわね。」
私は髪をツンツンと引っ張って呟いた。
******************
そして、三月の末日、
修道院の礼拝堂には椅子と机が並べられた。
そこにはビッシリ、人人々、
[ 女性の尊厳を守る会 ] の説明会を視聴しに来た貴族達であった。
マリアベルは、半分は冷やかしだと 踏んでいる。
しかし、それでよい。
今日の目的の半分は達している。
そしてもう一つの目的とは、、、、
マリアベル本人を人目に晒す事である。
これは誰にも言ってはいない。
父も、祖父も、旧家も、もちろん陛下も、、、
私は、父親譲りの茶色の髪を持つ、平凡な顔の娘!
そして、鼻とほっぺにソバカスを描く。
「姫様のお顔が、美しい姫様のお顔が、、、」
ドゥラーク3人娘は泣きながらソバカスを描いていた。
黒縁の伊達メガネをかけて、新マリアベルの完成である
( 実は、目を小さく見せたくて、近視用のメガネを購入してみたが、頭がクラクラして危険だったので 断念してしまった )
会場では、ジャスティン•クレイが代理人として、会の趣旨と活動要綱を説明していた。
私の中ではイメージとして、NPO団体(非営利目的 )にするつもりである。
ザビーネ王妃様に、名誉会長なってもらい
エリザベス様には、(社外?)役員として就任してもらった。
そして、名誉毀損で搾り取った賠償金は、と言うと、、、
カルバートン伯爵領
マスグレープ伯爵領
カーライト子爵領
各々の夫人達を [女性の尊厳を守る会] 支部代表として据えた
そして各自の領地に、会の設立基金として返還したのだった。
最初のモデルケースとして、運営体制を整えてもらう予定である
ジャスティン•クレイは、
「はい、次のページをお読み下さい。
そこには、年平均の修道院に保護された女性と、保護されたのにもかかわらず、また連れ戻された女性の数を示してあります。
そして、連れ戻された先で亡くなった数も調査してあります。」
淡々と説明をしてくれていた。
父親は皮肉屋だが、彼は全く表情を動かさない冷静さである。
開始時には真上にいた太陽は、もう西に傾いていた。
「 これて、説明を終わります。
ご質問がおありでしたら受付ます。
どなたか、ご質問はございませんが?」
会場は気味が悪いほどシーンと静まっていた。
「 では、発案者のクラレンス侯爵令嬢マリアベル様よりご挨拶を、、
マリアベル様、お願いします 」
私は、控室に通じるドアから演説台に登った。
旧家と祖父が、余りにも様変わりした私に驚愕し、私を人目から遠ざけようと 立ち上がった。
クレイ率いる運営委員会のメンバーが、止めに入った。
「 あれがマリアベル様か?」
「 金の髪ではなかったのか?」
「 女神のような美しさではなかったのか?」
「 噂とは違うじゃないか!」
出席者がザワザワと騒ぎ始めた。
「 皆様、お静かにお願い致します。
私がご紹介に預かりました、マリアベル•クラレンスで御座います。
私が、このような活動を始める切っ掛けは、母コーネリアで御座います。
母はその体の弱さから、死んでも尚、私の出生に関して、永遠と謂れなき中傷を受け続けておりました。
そして、そのような境遇にあるのは、母だけではありません。
女性であるが故に受ける暴力、屈辱、中傷
誰かが、手を差し伸べなければなりません。
誰かが、保護をしなければなりません。
それは、男性の目線では出来ない事です。
女性であるからこそ気付く事なのです。」
(マリアベルは演説を始めて、段々と、トランス状態になってきた)
「 この国は女神様の興された国、
女神の国なのです!!!」
マリアベルは、取り出した玉すだれで 頭上にシュルっと 月を作った
( お母様、お父様、お願い!!!)
月の中にキラキラと煌めきが溢れ出て来た。
おおぉー、、、、
参加者からどよめきの声が上がった
( やりきったわ! )
ホッとして、気が抜けた瞬間だった
背後より強い西日が差し込み、マリアベルを染めた。
マリアベルの髪は、西日を浴びて黄金に輝き、キラキラと銀の煌めきを反射した。
そして、室内にはキラキラと煌めきが散乱している。
尋常ではない雰囲気の中、目をつぶってユラユラと揺れたマリアベルの口からは、彼女のモノでない声が発せられた。
「この国は、妾の国じゃ」
その声は低く重厚で、神々しく、人々の心の中に侵食していった
皆、目を閉じて立ち尽くしてる。
「 女神様 ••• 」
誰が発したその声と同時に、皆が、平伏をした
「愛する民よ、、、、」
そう言い終わると、マリアベルは膝から崩れ落ちた。
“ガタン”
前の席より黒い犬が、えもいえぬ早さで飛び出した。
いや、人だ、紺色の髪をした、、、
その大柄な美丈夫は、風の様に走り抜けた
「マリアベル様ぁーー」
彼は、床にぶつかる寸前に彼女を支え上げ、その身体をひっしと抱きしめた。
「 ああぁ、姫、今度は間に合いました。」
( あら、ユル•ブリンナーだわ••• )
そう思いながらマリアベルは意識を失った
また、また、「キャァァーアア!!!」
黄色の歓声が修道院内に響き渡った
*******************
お忍びで演説を聞きに来ていたトラビス。
まるで雷に打たれたように身体が硬直した。
「 女神様の国•••• 」
「 女神様の••••• 」
そうだったのだ、これは女神様の創られた国、、、、、
初代様はその手助けをしたに過ぎぬ。
全てが逆だったのだ!!!
白きモヤの中からい出し 至宝が割れ
夜の帳に包まれし時
世の理の流れる道を示す
[ 世の理 ] とは、この事だったのだ
初代ジョージ1世は、女神様から王位を授けられたのだ
しかし、彼は驕ってしまった
女神の末裔たるもの、
そして王位につく者は決して驕ってはならぬ
このサーガは女神様からの警告だったのだ
女神様は、300年間この事を訴えておられたのか•••••
そして、とうとう御自らお出ましにらなられた
道を示す為に•••••
トラビスは黄色い歓声の中に紛れて、王宮に帰って行った。
*****************
0
お気に入りに追加
182
あなたにおすすめの小説

[完結]前世引きこもりの私が異世界転生して異世界で新しく人生やり直します
mikadozero
ファンタジー
私は、鈴木凛21歳。自分で言うのはなんだが可愛い名前をしている。だがこんなに可愛い名前をしていても現実は甘くなかった。
中高と私はクラスの隅で一人ぼっちで生きてきた。だから、コミュニケーション家族以外とは話せない。
私は社会では生きていけないほどダメ人間になっていた。
そんな私はもう人生が嫌だと思い…私は命を絶った。
自分はこんな世界で良かったのだろうかと少し後悔したが遅かった。次に目が覚めた時は暗闇の世界だった。私は死後の世界かと思ったが違かった。
目の前に女神が現れて言う。
「あなたは命を絶ってしまった。まだ若いもう一度チャンスを与えましょう」
そう言われて私は首を傾げる。
「神様…私もう一回人生やり直してもまた同じですよ?」
そう言うが神は聞く耳を持たない。私は神に対して呆れた。
神は書類を提示させてきて言う。
「これに書いてくれ」と言われて私は書く。
「鈴木凛」と署名する。そして、神は書いた紙を見て言う。
「鈴木凛…次の名前はソフィとかどう?」
私は頷くと神は笑顔で言う。
「次の人生頑張ってください」とそう言われて私の視界は白い世界に包まれた。
ーーーーーーーーー
毎話1500文字程度目安に書きます。
たまに2000文字が出るかもです。

異世界の片隅で引き篭りたい少女。
月芝
ファンタジー
玄関開けたら一分で異世界!
見知らぬオッサンに雑に扱われただけでも腹立たしいのに
初っ端から詰んでいる状況下に放り出されて、
さすがにこれは無理じゃないかな? という出オチ感漂う能力で過ごす新生活。
生態系の最下層から成り上がらずに、こっそりと世界の片隅で心穏やかに過ごしたい。
世界が私を見捨てるのならば、私も世界を見捨ててやろうと森の奥に引き篭った少女。
なのに世界が私を放っておいてくれない。
自分にかまうな、近寄るな、勝手に幻想を押しつけるな。
それから私を聖女と呼ぶんじゃねぇ!
己の平穏のために、ふざけた能力でわりと真面目に頑張る少女の物語。
※本作主人公は極端に他者との関わりを避けます。あとトキメキLOVEもハーレムもありません。
ですので濃厚なヒューマンドラマとか、心の葛藤とか、胸の成長なんかは期待しないで下さい。

魔晶石ハンター ~ 転生チート少女の数奇な職業活動の軌跡
サクラ近衛将監
ファンタジー
女神様のミスで事故死したOLの大滝留美は、地球世界での転生が難しいために、神々の伝手により異世界アスレオールに転生し、シルヴィ・デルトンとして生を受けるが、前世の記憶は11歳の成人の儀まで封印され、その儀式の最中に前世の記憶ととともに職業を神から告げられた。
シルヴィの与えられた職業は魔晶石採掘師と魔晶石加工師の二つだったが、シルヴィはその職業を知らなかった。
シルヴィの将来や如何に?
毎週木曜日午後10時に投稿予定です。

異世界で魔法が使えるなんて幻想だった!〜街を追われたので馬車を改造して車中泊します!〜え、魔力持ってるじゃんて?違います、電力です!
あるちゃいる
ファンタジー
山菜を採りに山へ入ると運悪く猪に遭遇し、慌てて逃げると崖から落ちて意識を失った。
気が付いたら山だった場所は平坦な森で、落ちたはずの崖も無かった。
不思議に思ったが、理由はすぐに判明した。
どうやら農作業中の外国人に助けられたようだ。
その外国人は背中に背負子と鍬を背負っていたからきっと近所の農家の人なのだろう。意外と流暢な日本語を話す。が、言葉の意味はあまり理解してないらしく、『県道は何処か?』と聞いても首を傾げていた。
『道は何処にありますか?』と言ったら、漸く理解したのか案内してくれるというので着いていく。
が、行けども行けどもどんどん森は深くなり、不審に思い始めた頃に少し開けた場所に出た。
そこは農具でも置いてる場所なのかボロ小屋が数軒建っていて、外国人さんが大声で叫ぶと、人が十数人ゾロゾロと小屋から出てきて、俺の周りを囲む。
そして何故か縄で手足を縛られて大八車に転がされ……。
⚠️超絶不定期更新⚠️
転生をしたら異世界だったので、のんびりスローライフで過ごしたい。
みみっく
ファンタジー
どうやら事故で死んでしまって、転生をしたらしい……仕事を頑張り、人間関係も上手くやっていたのにあっけなく死んでしまうなら……だったら、のんびりスローライフで過ごしたい!
だけど現状は、幼馴染に巻き込まれて冒険者になる流れになってしまっている……

巻き込まれ召喚・途中下車~幼女神の加護でチート?
サクラ近衛将監
ファンタジー
商社勤務の社会人一年生リューマが、偶然、勇者候補のヤンキーな連中の近くに居たことから、一緒に巻き込まれて異世界へ強制的に召喚された。万が一そのまま召喚されれば勇者候補ではないために何の力も与えられず悲惨な結末を迎える恐れが多分にあったのだが、その召喚に気づいた被召喚側世界(地球)の神様と召喚側世界(異世界)の神様である幼女神のお陰で助けられて、一旦狭間の世界に留め置かれ、改めて幼女神の加護等を貰ってから、異世界ではあるものの召喚場所とは異なる場所に無事に転移を果たすことができた。リューマは、幼女神の加護と付与された能力のおかげでチートな成長が促され、紆余曲折はありながらも異世界生活を満喫するために生きて行くことになる。
*この作品は「カクヨム」様にも投稿しています。
**週1(土曜日午後9時)の投稿を予定しています。**

おっさんなのに異世界召喚されたらしいので適当に生きてみることにした
高鉢 健太
ファンタジー
ふと気づけば見知らぬ石造りの建物の中に居た。どうやら召喚によって異世界転移させられたらしかった。
ラノベでよくある展開に、俺は呆れたね。
もし、あと20年早ければ喜んだかもしれん。だが、アラフォーだぞ?こんなおっさんを召喚させて何をやらせる気だ。
とは思ったが、召喚した連中は俺に生贄の美少女を差し出してくれるらしいじゃないか、その役得を存分に味わいながら異世界の冒険を楽しんでやろう!

無能と呼ばれたレベル0の転生者は、効果がチートだったスキル限界突破の力で最強を目指す
紅月シン
ファンタジー
七歳の誕生日を迎えたその日に、レオン・ハーヴェイの全ては一変することになった。
才能限界0。
それが、その日レオンという少年に下されたその身の価値であった。
レベルが存在するその世界で、才能限界とはレベルの成長限界を意味する。
つまりは、レベルが0のまま一生変わらない――未来永劫一般人であることが確定してしまったのだ。
だがそんなことは、レオンにはどうでもいいことでもあった。
その結果として実家の公爵家を追放されたことも。
同日に前世の記憶を思い出したことも。
一つの出会いに比べれば、全ては些事に過ぎなかったからだ。
その出会いの果てに誓いを立てた少年は、その世界で役立たずとされているものに目を付ける。
スキル。
そして、自らのスキルである限界突破。
やがてそのスキルの意味を理解した時、少年は誓いを果たすため、世界最強を目指すことを決意するのであった。
※小説家になろう様にも投稿しています
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる