転生したおばあちゃんはチートが欲しい ~この世界が乙女ゲームなのは誰も知らない~

ピエール

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第二章

マリアベルの災難 .8 嵐の如くやって来た!

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雪がチラホラと舞う季節
冬のホリディーが近づいてきた。
街が一斉におめでたいムードに染まる。

しかし、その前に私達には する事があった。
テスト勉強である。

私は大抵は[可]がもらえるぐらいだか、やはり語学が苦手であった。
話すのは普通に話せる。読むのもすんなり読める。
しかし、不思議と 書く事が苦手なのだ。
書く時に、一旦脳内でローマ字に変換されるらしく単語の書き間違えが多々ある。

「ほら、ここ、書き間違っていますわよ!
語学さえ無ければマリアベル様はTOP3を狙えるのに•••、惜しいですわぁ」

(やっぱり横文字は苦手です。)

今日は食堂でお勉強会
図書館と違い、おしゃべりが出来るため和気藹々とお勉強が出来るのでグループでの利用が多い。

観葉植物を挟んで、真後ろの席の女子グループの おしゃべりが聞こえる。
「来年は殿下も最終学年ですわね、そろそろ婚約者をお決めにらるのかしら?」
「噂ではクラレンス侯がマリアベル様を推しているらしいのよ、」

ブッ、吹き出した。

おしゃべりは続く
「あら、わたくしはデュカス侯爵家のカミーユ様が有力だと聞いていますわ!」

あっ、馬鹿同士お似合いだわね。

さらに、おしゃべりは続く
「カミーユ様はお体にに支障があるので辞退されていると言うお話しですが、殿下が是非にと望まれているとか•••」
「マリアベル様じゃぁねぇ、、庶民の血が入っていらっしゃるでしょ、」
「殿下も嫌っておいでの様ですし。」

ソフィア様とアビゲール様が、手を握ってくれた。
大丈夫、私、全然 気にしていないし•••

「あら、殿下ですわ!ランディエール様とアルビス様もご一緒ね。」
「今日も 麗しいですわぁ、ウフフ、わたくし ランディエール様とでしたら 間違えを起こしても良いですわぁ~」
「ご挨拶に行きましょう。」

女の子達は席を立って三馬鹿トリオの側に駆けていった。

思春期の女の子の 頭の中って、恋で一杯なのね
若いなぁー!しみじみ思う。

「気持ち悪ッ」
吐き捨てるようにソフィアが言った。
「コッチに来ない様に、、、ですわね。」
アビゲール様も嫌悪感を露わにする。

悪い予感は当たるもの。
三馬鹿トリオが近づいて来た。
私達は教科書を片付け、そそくさと立ち去る準備をする。

「えー、もうお帰りなのぉ?」
一足遅かった。
「今日は其方達と話をしようと思ってな、足を運んで来たのだ。」

ふーん、わざわざ足を運ぶのね。
偉そうに。

「殿下におかれては恐縮至極でございます。」
3人で礼をとる。

「よいよい、座ってもよいかな?」
言う前に座っているじゃないの、あなた方。

「今日は、菓子は無いのか。」
「ええ、試験勉強をしておりましたので」
ソフィアが顔を引き攣らせ答えている。

「そうか、この前のだなぁ、誤解を解いておこうと思ってだなぁ••••」

「この前とは?」
ソフィア意地悪く聞く

「あの、教室での、マリアに治癒魔法を掛けた日の事だけどなぁ、、、」
歯切れが悪い。
「あれからマリアは、どうしているのだ?
最近見ないようだか、傷が悪くなってしまったのかと心配しているのだ。」

「殿下の治癒魔法でしたら、完璧に作用してるのではありませんか?」
だと、よいのだが、、、殿下は独り言のようにぶつぶつ言う

「マリアベルよ、今日はマリアは一緒では無いのか?」
はぁ⤴︎ この期に及んでまだマリアですか?

ソフィアが変わって答えた。
「マリアはクラレンスに帰りました。
今の侍女はガブリエルです。」

「マリアベル、私は其方に聞いてきるのだ!何故、マリアを返した。」

あんな破廉恥な事しておいてよくも•••

「彼女が帰りたいと望みましたので返しました。」

「そこまで、彼女を追い詰めたのか、お前は••••」

(ちょっと、なに言ってるの?逆でしょう、アンタのせいでしょう!)

「彼女は庶民の生活よりも、まだお前に従えている方がマシだと、お前を庇っていたのだぞ!
そんな彼女の優しさを 踏み躙って•••」

(私、そんな事一言も言ってない!なんでそうなるの?馬鹿じゃないの!)

「マリアを返せ!」殿下は、私の胸ぐらを掴む
殿下、ご冷静に•••、ニ馬鹿が宥める
殿下、おやめください!ソフィアが間に入る

「私は、お前を 絶対に許さん。」

捨て台詞を吐いて立ち去って行った。

帰り際にラヴィが
「マリアベル様、マリアちゃんの住所教えてくれないかなぁ、、
クラレンスに向かえに行くから。お願いね!」
と言い、ウインクした。

呆然と立ち尽くす私達 3人

見ていた女子生徒の1人が落ちた教科書を拾ってくれた。
「最近の殿下達は横暴です。マリアベル様は何も悪く無いと思います。」
そう言ってくれた。

わかってくれる人もいたんだ。
感動した私は、思わず彼女の手を取り
「ありがとう、ありがとう」と涙を流した。
さらに、2人がやって来て、
「今まで言い出せなかったけれど、、、編みすだれ、楽しかったです。
マリアベル様頑張って下さい!」
激励してくれた。
「うん、うん、ありがとう。皆んな ありがとうございます」
嬉しい涙でお礼を言った。



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