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第二章
久しぶり、恒例の王家の呪い会議
しおりを挟む「今回の呪いはジェイコブ殿下だって???」
「そうらしいのだ、ジェイコブがラヴィとスティーブンと共謀して、マリアベルを断罪して殺してしまうらしいのだ」
「そんな、、、」
アルビス侯とランディエール侯は愕然とする。
それが本当ならば、私達は息子と希望の星の両方を失ってしまう。
「それはいつの事なのですか?」
「卒業パーティーと言っていたような気が•••」
白きモヤの中からい出し 至宝が割れ
夜の帳に包まれし時
世の理の流れる道を示す
この詩は、マリアベル様の死を歌ったものだったのか?
「どうして、もっと早く教えて下さらなかったのか•••」
口々に王を責める。
「私も、何故思い出せなかったのか分からんのだよ、、、
ケイ様からの伝言はみんなボヤけてしまうのだ。
皆もそうであろう。」
「でも、何故、息子が断罪などするのか?
マリアベル様にどんな落ち度があるというのか?」
ニ家が言う。
「でも、事実、何故かジェイコブはマリアベルを好いてはおらのだ。むしろ気に食わない感じなのだよ。」
ハワード侯が発言した。
「ウチの倅は仲良しだぞ!兄妹の契りを結んだとか••••
マリアベル様は、倅をランディ兄様と呼んで下さっているらしい。」
なんだとーーー!!!
どうしてハワード家だけが、、、
なぜなんだぁー
「ラヴィは、ラヴィが言うにはマリアベル様は得体が知れない、と言うのだ。表情が仮面のような感じがする。と言うのだよ
何故だろうか?あんなに可愛らしくて、あんなに表情が豊かなのに••••、不思議だよ?」
「スティーブンも同じ様な事を言ってた。
凛とした態度は素晴らしいとは思うが、学園では王家の血筋としてより もっと広く接して 他の者とも関わるべきだと••••
何故だろう、[ナンキー編みすだれ]だって面白いかったし、皆んな楽しんでいたではないか!
ユーモアがあるし、クラレンスでご苦労されていたせいか 下々の者には配慮をして下さると聞いている。
ウチの息子は何故、そんな考えにいたるのか?」
「それが、呪いなのではないのか•••••?」
ハワード侯はポツンと呟いた。
****************
同じ歳で同じ旧家、この違いは何なのか?
既に、呪いは動き初めているのか?
ケイ様は、マリアベルに味方を付けるように、それも出来るだけ沢山の味方を!とおっしゃっていた。
守ってくれそうな人には話せる所までは話して協力を得るようにとおっしゃっていた。
ケイ様曰く、[サポートメンバー]は必要不可欠!なのだと。
なので、クラレンス邸に我が王家より信頼出来る侍女を送り込んが•••、それは無になってしまった。
[マリアベルには、国の将来を担う何がが 神託として下っている。
御守りするように」と伝えてあった。
ノーザンコートとサリバンの報告によると、
ソフィア、アビゲール、フレディは親友と言っても良い間柄だ。
アビゲールは森の加護[オーラ]というもの、フレディは[気]で マリアベルを理解している。
マリアベルの本質が分かるのだと言うのだ。
これは大変心強い事だ。
断罪は学園で行われる。
学園に私兵を投入する事は やはり躊躇われる。
マリアベルにはガブリエルを付けた。
あれは元々、王妃の護衛だった。
キンバリー家はノーザンコートの子飼い。
自分より、志願して侍女として向かった。
サリバンも学園に赴任して行ったが、教頭としての立場ゆえ 一生徒に肩入れが難しい。
下手に手を加えて、リチャード叔父の時の様に 断罪の時期が早まっては逆に危険だ。
ジェイコブ達はまだ三年、卒業までまだ一年ある。
卒業パーティーにマリアベルを出席させない?
ダメだ、リチャード叔父の二の舞になる可能性が高い。
手詰まりだ。
フレディ、、、何がを忘れいる
フレディに関する何がを、
全く思い出せない。
ケイ様が何がおっしゃっていたような•••••
———————-
陛下、最近お太りにらなれたのでは?
ああ、マリアベルが作ってくれる菓子が美味くてなぁ、ついつい食べ過ぎてしまう。
あの子の作る お菓子は素朴だがとても口当たりが良いのだ。
「ポテチは塩気が効いていていくらでも食べれますなぁ、酒のツマミにはもってこいです。
我が領では あれがなくては会議が始まらないぐらいですよ」ハワード侯は言う。
「ウチは餡子ですなぁ、女共が夢中に、なって食していますよ!
私はバターと合わせた物がお気に入りです」
ランディエール侯が言った。
「これはな、新作なのだよ。日持ちする堅菓子でな、油で揚げて砂糖でコーティングしてある。
カリン トゥと言う名前だ。」
王は新作菓子を皆に勧めた。
ドーナツとはまた違った食感
カリカリとして美味いですなぁ。
砂糖がコクがあるような?
遠征に持って行けるようですなぁ!
陛下が太ってしまう訳ですなぁ、
ハハハ、ハハハ
笑声が響いた。
—————————
アルビス侯爵の心内は、、、
この菓子のレシピは是非 我が家で展開させたい。
今度こそ、マリアベル様の菓子を我が手に。
遅れてをとってなるものか!
レシピ争奪に燃えていた
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