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第二章
マリアベル 大ピンチ .1
しおりを挟む「マリアベルさん、ご家族の方が面会に来ていますよ。」
学園の総務部の方に呼ばれた。
喫茶室で、いつもの女子+フレディ+ポッポでお菓子を食べていた時だった。
あれ?違和感を覚えた。
だって父だったらクラランス様
祖父母だったらノーザンコート様、と言うはずだ。
「どなたでしたか?」と聞く
「お母様ですよ、何やら急用とか•••」
お母様?死んでるわよね?
「私、母は亡くなっておりますが、何かの間違いでは?」
「いえ、確かにクラレンス侯爵夫人とおっしゃりました。家紋の指輪を提示されましたし。」
もしや、アイラ奥様の事かも?
「取り敢えず会って来ますね。」
カバンに開きかけのポップコーンの袋をつっこみ、私は面会室に向かった。
面会室にいたのは、やはりアイラ夫人であった。
「お久しゅうございます。」
「マリアベル、お祖父様が倒れました。
直ぐノーザンコートに向かいます。」
えっ、お祖父様が!
「お具合は、大丈夫なのですか?」
「貴方を呼んでいます。直ぐ向かわないと」
「では、支度して来ますので。」
「ダメよ、馬車を待たせているの、直ぐ出ます。」
総務課の方は、外出の手続きをして下さい、とアイラに言った。
「わたくしが信じられないの!わたくしはクラレンス侯爵夫人です。家紋の指輪もあります。」相変わらずキーキー言っている。
私は、父の再婚相手で私の義母に当たる人だと説明した。
「仕方ありませんね、ノーザンコート伯爵が倒れたられたのと言う事で 緊急事項として処理して置きます。」
総務の方は気を遣いそう処理してくれた。
「申し訳ございません。」
アイラ夫人は面倒臭いからなぁ、
お祖父様も心配だし。直ぐ向かわなけれと急いだ。
総務課の方に、侍女のガブリエルと、友人のソフィア様 アビゲール様に、祖父が倒れたので急に帰宅する旨を伝えてくれるように頼んだ。
馬車乗り入れ口まで急いだが、馬車が無い。
あれ?うちの馬車は?
「こちらよ、」アイラが示す馬車は家紋が付いていない。
「あれ?」と思う間もなく馬車に押し込まれた。
あっ、カバンが引っかかった
<バタン> 乱暴にドアが閉められた。
馬車には男が乗っていた。
「あー、カバンがドアに挟まってしまって、開けて下さい!」と、言うと、
いきなり、、、刺激臭が•••
馬車はそのまま走り去って行った。
***************
ソフィアは胸騒ぎを覚えた。
マリアベル様は義母に虐待させていた。
なのに面会?
気になり後を追うように 皆で面会室て急いだ。
「ソフィア嬢、先程マリアベル嬢がお母上様と外出されました。急でしたので、侍女のガブリエルに連絡をして欲しいとの事です。」
えっ? ガブリエル様にも連絡を取らず?
おかしいわ、変よ、
「俺、ガブリエルさんの所へ行ってくるよ。」フレディが急いだ。
「お嬢様が、アイラに連れて行かれただと?」
ガブリエルが総務担当に詳しい経緯を聞い聞いていた。
「やられた!直ぐに追います。」
馬車のあったと思われる場所には何故がポッポがいた。
「お前わかるのか?」フレディがポッポに聞く。
「ポッポー!」その場にはポップコーンが落ちていた。
そして、また飛ぶ、点々とポップコーンが落ちている。
ポッポはポップコーンを追う、その後をガブリエルが追う。
「フレディ•ハワード!ノーザンコートに連絡を頼む。」
ガブリエルは叫んだ。
フレディは馬に乗り走りだす
「ソフィア様方は 学園から出てはいけません!危険ですので学園で待機を。」
「ガブリエル様、これをお持ち下さい。
マリアベル探知機です。マリアベル様のいる方向に赤い針が向きます。」
ソフィアはお手製の方位磁石型の探知機を渡した。
「かたじけない、では御免」
ガブリエルは探知機を預かり、馬でポッポの後を追った。
ソフィアは、急ぎ風魔法を使い メッセージを父アンドリューに送った。
「マリアベル様ご無事で」
少女達は女神様に祈った。
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