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第二章
私の名はケイ .1
しおりを挟む子供の頃から違和感を感じていた。
暗い時に何かを探して壁を触ったり
夏の暑い時も、壁の何かを押そうとしたり
今 思うと、それは無意識にスイッチを探していたのだと思う。
そして、少しづつ、少しづつ、、、
思い出していった。
私は違う世界で生きていた記憶がある。
前は日本という国、
そして今はこのオルファイド王国にいる。
転生?生まれ変わり?
どっちみち、日本で死んでいるからこの国に来たんだろうなぁ
位にしか思っていなかった。
私の名前はケイトリン
19歳になったばかり。
みんなにはケイと愛称で呼ばれている。
私は髪色が黒で 目の色も黒
日本では当たり前だったが、ここら辺ではいない訳ではないのだが、髪と目 両方ともなるとやはり珍しい
母子家庭であったが、先日母を亡くしたばかりだ。
町の食堂でウエイトレスをしている。
ごく普通の女の子だと思っていた。
ある日、身なりの良い男の人が食事に来た。
「ああ、貴族のお忍びだわ!」
そう思い、顔を見ると、、、、
知っている、そんな気がする
確か、[銀のカケラが暗闇から生まれる時]だったっけ?
なんだろう、このフレーズ?
なんだろう?なんだろぅ?
仕事を終え部屋に帰る。
お湯で絞った手拭いで体を拭き
暖かい手拭いを目に乗せウトウトとしてた。
あっ、あれだ
第二章と第三章に出てた王様だ!
ジョージ王だわ、
なんで王様が下町なんかに来たんだろう?
私ったら何言ってるのかしら?
待って、待って、待って、
あ、あ、あ、あ、
知ってる、知ってるわぁー
極悲恋だ!これ
[pathetically beautiful sad beauty]
[美しき悲しみ]
ゲームだ、ゲーム!!!
キャチフレーズが[極上の悲恋を貴方に]
えっ、今何年?
ジョージが王になってるんだったら
第二章終わってる?
じゃあ今何章?
あーーー、残念
王様になんか聞いておけばよかったなぁ、
そういえば、ジョージ王の第一王子、死んだって聞かないよねぇ•••
て、事はまだ第三章は始まっていない、って事だよね!
じゃあ、コーネリアはまだ生まれていないって事だ。
ああ、コーネリアとアーサー、リアルで見たいなぁ
あの2人のスチル最高!
ノーマルルートも良かったけど、課金ルートがメッチャエロくて涎ものだったなあ、
お金掛けた分スチル全部保存してワタクシのオカズにさせていただきました。
ぐふふふ。
確か、コーネリアの母親 黒髪だったような、、、、
もしかしたら、私でも行けるかも、
この辺で黒い髪、私だけだし
イヤイヤ無理っしょ!王の愛妾だよ、
あ、思いだしちゃった。
私、地震でアパート潰れたんだった。
あの時死んだのかも。
マリアベルの章、完クリしてなかったよぉ
これはリアル極悲恋、いっちゃおうかなぁ
王様また来ないかなぁ。
あっ、私、名前思い出した
山崎恵子だ!
このゲーム、
いい男の悲恋に苦しむ姿を堪能するゲームなのだ!
フルボイスで声優さんもいい人使っているし
ノベル系の選択肢型で、無課金で読めるページ数が決まっていて、時間でチャージされる仕組みだった。
課金すれば読み放題だったけどね、
悲恋物だから正規ルートも悲恋
Bad エンドも悲恋
イケボで切なく恋心を訴えるイケメン最高!
恋に生き、恋に死ぬ、ってやつですねぇ
中でもアーサーが一番押しだったのであります。
ワハハ、公式ショップでアーサーの抱き枕も買ったぐらいだ。一万円もしたけど、満足!
あれ買った人、絶対 枕に座っているよ
あの超絶イケメンが、四つん這いで、コーネリアに人間椅子にされ「ハァハァ」喘ぐんだよ!それもフルボイス。
ううー、たまんないっす。
王様来ないかなぁ。
わたくし、切に、切に、祈っております。
おーさま、こーい
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