転生したおばあちゃんはチートが欲しい ~この世界が乙女ゲームなのは誰も知らない~

ピエール

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第二章

兄とお兄様

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ポップコーン配りまくる日の続きです。

—————————————-

「ハワード様、新作のお菓子です。是非ご賞味あれ!」
「おお~!」
バリバリ ムシャムシャ

「考えたなぁ!、これコーンだろぅ!」

えっ、わかっちゃった?残念
「コーンと聞いてイヤだと思いませんでしたか? だって鳥の餌ですよ?」

「あはは、オレ悪戯っ子だったんだ。コーンが爆破するのが面白くて よく焚火に投げては怒られていたんだ。
この前のパンの耳だって、オレ達は真ん中食だけ食べるけど、耳だって食べれるに決まっているさ!」

「ウチの一族 野営の演習するんだ。
森の中にテント貼って、食事は木の実とか狩りしてさ、
獲物を自分で捌く練習もしてるんだぜ!
捌いた肉を自分で焼いてたべたりな。」

「だから、人が手前をかけてくれた料理は凄くありがたいと思っている。だってオレ料理下手だから、、、」

ピコン、と小さくマリアのおでこを弾いて、はははと笑う。

レッド先輩•••••

私には光子の時に 年の離れた兄がいた。
昭和20年、戦争はもう、最終局面を向かえ沖縄が戦地と化していた。
15歳になったばかりの兄に赤紙が届いた。
新しい少年兵制度の適応である。
「俺が光子達を守ってやるさ!だから安心してろ。」
ピコン、兄はいつも癖で光子のおでこを弾く。

近所の人が口々に「おめでとう!」と褒めてくれる。
私は嬉しくなって日の丸の旗を振り 桜の花咲く中、兄を送り出した。
その、5か月後、暑い夏の日、終戦を迎えた

兄は永遠に帰ってこなかった。

思い出し溢れそうになった涙をこらえた。

「マリア、どうした?」

「私にお兄ちゃんが、、いたら、、、
  こんな感じだったのかなぁ•••
    なんて思って、、、」

フレディは答えた。
「俺、妹いたんだ。
でも、妹は6才の時 事故で亡くなって、、、

そうだ!マリア、俺の妹にならねーか?
変なやつがいたらオレが守ってやる。
マリアが妹になったらお菓子食べ放題だしな、ははは!」

「フレディお兄様ですね。」
「そ!フレディお兄様だ!」

私は小指を出し 言った
「兄妹の約束の誓いですよ、指切りです。
指切りげんまん 嘘ついたら針千本 のーます。」

ふふふ、ははは!
私に兄が出来ました。

———————————

フレディは思い出した。

そういえば、アイツもいつも言ってたな。

「お兄ちゃま約束よ、指切りしてね。」って
あの時は「指切り」ってなんだよ?と思ってたけど、、、

そーいえば、いつも変なの食わせられてたっけ、
小麦粉をねんどみたいに練ったの、
なんだっけ••••• うどんだ、確かそんな事言ってたなぁ。
あれ不味かったなぁー

オレが約束破って、弟と二人で川に釣りに行って、、、
追いかけて来た妹は 川に落ちて流されて死んだ。
オレのせいだ。

折角出来た妹、今度こそは守ってやらなきゃ。

(もし、辛かったらウチの養女にしてウチから嫁にだしてもいいな~
「お兄様、長らくお世話になりました」なんてな、
祭壇まで、オレが手を引くんだ••••
ぐふふふ、いいなぁ、妹かぁ)
フレディは変な妄想をしていたのであった。



**********

作者のつぶやき

これは、ランディルートのイベントか?

嘘だよーん (☝︎ ՞ਊ ՞)☝︎

************

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